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東京、水上で楽しむ花見2024
タイムアウト東京>Things to do>東京、水上で楽しむ花見2024 日本気象協会の予想によると、東京都の桜が開花するのは2024年3月24日(日)の見込みだ。今年は少し趣向を凝らして舟からの花見はどうだろう。水鏡に映る逆さ桜や、水面が花びらで染まる「花いかだ」など水上ならではの乙な見所が盛りだくさん。写真映えするので、SNS上で体験を共有するのも新しい花見様式かもしれない。 期間限定のクルーズイベントなども合わせて紹介している。今年は、春風を感じながら水上の花見としゃれこんでみては。 関連記事『東京、桜の名所2024』『東京、桜まつり・花見イベント2024』
軽井沢に自然とアートに囲まれた贅沢なリトリート空間がオープン
タイムアウト東京 > トラベル >軽井沢に自然とアートに囲まれた贅沢なリトリート空間がオープン 東京駅から新幹線で1時間、昨今は移住者も増えている軽井沢。東京の延長線上で楽しめるこなれたスポットを毎月紹介していこうと立ち上げた連載企画「軽井沢は東京24区?」。 第10回は、2023年12月24日にオープンした「ふふ 軽井沢 陽光の風」を紹介。軽井沢駅から車を10分ほど南に走らせると辿り着くホテルで、自然を感じられるロケーションが魅力なのはもちろんのこと、軽井沢を感じられる館内のアート作品が、滞在をより豊かにしてくれる。 さっそく宿泊してきたので、その魅力を紹介しよう。 関連記事『軽井沢は東京24区?』
「第8回横浜トリエンナーレ」でしかできない5のこと
タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 「第8回横浜トリエンナーレ」でしかできない5のこと 2024年3月15日、「第8回横浜トリエンナーレ」が開幕した。2001年に始まり、日本の数ある芸術祭の中でも比較的長い歴史を持つ同イベント。これまでも横浜の街らしい「国際性」を一つの特徴としてきたが、今回は北京を拠点に国際的に活動するアーティストでキュレーターのリウ・ディン(劉鼎)とキャロル・インホワ・ルー(盧迎華)の2人をアーティスティックディレクターとして迎え、その強みを存分に打ち出してきた形だ。 中国近代文学の祖、魯迅(ろじん)の著作に着想を得た「野草:いま、ここで生きてる」という一見不思議なテーマを掲げた今回の展示は、グローバリゼーションの暴力性やナショナリズムの台頭など、さまざまな問題に直面する現代社会に丁寧に向き合った、非常に見ごたえのある内容となっている。 政治と芸術について極端な言説ばかりが飛び交う昨今にあって、アートが持つアクチュアリティをもう一度信じることができるような、勇気を与えてくれるものに仕上がっていると言えよう。 Photo: Keisuke Tanigawa(横浜美術館の側壁にもSIDE COREの作品が) メインとなる国際展「野草:いま、ここで生きてる」が、リニューアルを経た「横浜美術館」や、2020年まで「YCC ヨコハマ創造都市センター」が入居していた「旧第一銀行横浜支店」、「BankART KAIKO」などで開催されるほか、地域連携のプログラム群「アートもりもり!」も、横浜駅から山手地区におよぶ広いエリアで展開される。本記事では、充実の芸術祭に対して、ほんの一握りしか触れることが叶わないが、5つの観点で見所を紹介する。 関連記事『「横浜美術館」がついにオープン、リニューアル後の新たな姿をレポート』『2024年、見逃せない芸術祭8選』
浅間山を臨む坂倉準三の名建築に注目のイタリアン「飯箸邸」がオープン
タイムアウト東京 > トラベル >浅間山を臨む坂倉準三の名建築に注目のイタリアン「飯箸邸」がオープン 東京からのアクセスの良さや洗練されたたたずまいの店舗や施設が多いことから、軽井沢は「東京24区」といわれることもある。この一言を真に受けて、東京の延長線上で楽しめるこなれたスポットを紹介していこうと立ち上げた連載企画がこの「軽井沢は東京24区?」だ。 第9回は、軽井沢から15分ほど西に車で向かったところに、2023年末にオープンしたイタリアン「飯箸邸」を紹介。坂倉準三が等々力に建てた名建築が移築されたもので、当初は「ドメイヌ ドゥ ミクニ」という三國清三によるフレンチが入居していたが、2023年惜しまれれつつも閉店。その跡地にオープンした。 関連記事『軽井沢は東京24区?』
国立でしかできない5のこと
タイムアウト東京 > Things To Do > 国立でしかできない5のこと 中央線の国分寺駅と立川駅の中間にできた駅という意味で、両駅から1字ずつ取って名付けられたのが国立市の由来だ。南口には一橋大学国立キャンパスがあり「大学通り」の桜並木は都内の名所としても知られ、春には多くの人でにぎわう。 手話で接客を行うスターバックスのサイニングストア「nonowa国立店」がある町としても名高い。魅力的な独立書店やカフェ、バー、雑貨店、ギャラリーなども多く存在しており、豊かな文化を育んできた町だ。ここでは、中でもユニークなヴェニューを5件紹介しよう。ぜひ散策を楽しんでほしい。 関連記事『吉祥寺でしかできない20のこと』
中目黒、花見ができるカフェ・レストラン4選
タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 中目黒、花見ができるカフェ・レストラン4選 目黒川の桜を毎年に楽しみにしている人は多いだろう。クルーズ船が出るほか、川沿いの道にはぼんぼりが並び、各所でテイクアウトフードの屋台が出現する。ストリートでのにぎわいも楽しいものだが、ここではゆったりと席に着き、おいしい食事やスイーツとともに花見ができる店を紹介しよう。 期間限定の桜スイーツや食事メニューを提供しているところも多い。この時期にしか楽しめない料理と景観を併せて楽しんでほしい。 関連記事『東京、桜の名所2024』
東京、クラフトアイス5選
タイムアウト東京 > フード&ドリンク > 東京、クラフトアイス5選 今、「クラフト」の波がアイスクリームにも押し寄せている。自然由来の材料を使い、製法にもこだわったスイーツは、丁寧に少量ずつ作られているのが特徴的だ。そして、その店独自のフレーバーを提供する店も多い。 ここではわざわざ足を運びたい、東京のクラフトアイスクリームショップを厳選して紹介する。 関連記事『東京、ベストジェラート13選』
谷保でしかできない5のこと
タイムアウト東京 >ご近所ガイド> 谷保でしかできない5のこと 国立市の南側に位置するJR南部線「谷保」駅周辺は、昔ながらの街並みや住宅街のイメージが強いが、このエリアはここ数年で大きな進化を遂げている。 さまざまな店が集うシェア商店「富士見台トンネル」を筆頭に、スタイリッシュなカフェやZ世代が手がけるネオスナック、アートや雑貨も楽しめる書店など、若手が手がけるいい店が続々と増えているのだ。ここではそんな近年注目のエリアの楽しみ方をお届けしたい。 関連記事『国立でしかできない5のこと』
東京、桜の名所2024
タイムアウト東京 > Things To Do > 東京、桜の名所2024 ソメイヨシノの開花予想を耳にするシーズン。今年は平年並みの予報が発表されている。新宿御苑や上野公園などの都内有数の公園から、中目黒や国立といった郊外の街並みまで、東京のあちこちで桜を愛でることができる。カメラを片手に、東京の桜の名所に出かけてみては。 各会場の桜の開花状況については公式ウェブサイトなどで確認してほしい。 関連記事『関東近郊、美しい早咲き桜の名所6選』
池袋でしか味わえない朝食4選
タイムアウト東京 > フード&ドリンク > 池袋でしか味わえない朝食4選 東京第3の都市、池袋。トキワ荘マンガミュージアムや劇場型公園のグローバルリングなど、文化、芸術的な面が近年注目されているが、実は多様な飲食店が集まるグルメシティーでもある。 ここでは、気取らない上品なカフェをはじめ、池袋でしか味わうことができない朝食を4軒、紹介する。熟練のバリスタが入れるスペシャルティコーヒーと人気パーラーの味わい深いトーストや、青空の下で食べる独特な麺の肉そばなど、フックのきいた店とメニューを楽しめる。この記事を参考に、池袋の朝をエンジョイしてほしい。 ※新型コロナウイルスの影響で営業時間に変動があるため、公式ウェブサイトから最新情報を確認してほしい
成田空港で手に入れるべき土産6選
タイムアウト東京 > ショッピング&スタイル > 成田空港で手に入れるべき土産6選 2023〜2024年の年末年始、成田空港には101万人超の出入国者が訪れ、大いににぎわいを見せた(12月22日~1月3日)。久々の家族での海外旅行、海外在住の友人に会う機会も今年も増えることだろう。そこで世界への玄関口、成田空港ならでは土産情報をピックアップした。 成田空港限定のクラフトビールや、和の伝統を取り入れたインディゴカラーのアイテムなどセンスが光る、デザイン性の高いものも多い。金沢発の金箔(きんぱく)をコーティングした富士山モチーフのカステラなど、喜ばれること間違いなしだ。ぜひチェックしてほしい。 関連記事『羽田空港で手に入れるべき土産5選』
ナチュラルワインバーの先駆け、フランス人店主が「アペロ」にかける思い
タイムアウト東京> Things to do > International Tokyo >ナチュラルワインバーの先駆け、フランス人店主が「アペロ」にかける思い 昨今、ナチュラルワインはすっかりブームとなり、気軽に手に取りやすいものだと言える。しかし、無農薬・無化学肥料の有機栽培されたブドウを使い、酸化防止剤をできる限り減らした(または無添加の)ワインは、10年前では一部のマニア受けする知る人ぞ知るワインだった。 そんな2014年からフランスのナチュラルワインにこだわり、青山の隠れ家のような一角でワインバーを始めた2人がいる。「アペロ ワインバー 青山(apéro. wine bar AOYAMA)」を営む、フランス人夫婦のギヨーム・デュペリエと、クロエ・ブネだ。 自ら母国を飛び回り、生産者の顔が見えるワインと日本のオーガニック食材を使った料理を提供する彼らの店は、たちまち人気店となった。 東京で活躍する外国人にインタビューをしていくシリーズ「International Tokyo」。第10回は、日本におけるナチュラルワインの注ぎ手として、先駆者的存在の2人に同店に込められたストーリーと展望について話を伺った。 関連記事『若き台湾人バリスタたちの憧れ・リウェイによる幻想的な2号店が新宿にオープン』
News (644)
浅草に「VERTはなれ」が誕生、予約が取れないカウンターデザート専門店の姉妹店
神楽坂にある「ヴェール(VERT)」は、なかなか予約が取れないことで知られる、日本茶を織り交ぜたデザートコース専門店だ。そんな人気店が2024年3月15日(金)、日本茶デザートをアラカルトで楽しめる「ヴェール(VERT)はなれ」を浅草にオープンする。予約なしでも訪れることのできる同店は、シングルオリジンの茶を1杯からでもオーダーでき、1号店以上に気軽に利用できる。 Photo: Keisuke Tanigawa 野外で茶を点てて楽しむ「野だて」からインスピレーションを得て設計された店内には、照明の上に自然の中の茶会に欠かせない「野だて傘」をイメージした、モニュメントが飾られている。全6席の椅子が設置されたカウンターテーブルは、天然石でできており、静かな雰囲気が漂う。 Photo: Keisuke Tanigawa左からオーナーパティシエの田中俊大、シェフの中西賢士郎 オーナーパティシエは、今はなきアシェットデセールの名店「ジャニス・ウォン(Janice Wong)」や、グラスデザートが人気を誇る野毛の「ラトリエ・ア・マ・ファソン(L'atelier à ma façon)」でのパティシエ経験を持つ、田中俊大である。シェフの中西賢志郎も加わり、食事メニューも一緒に提供していくそうだ。コース料理は、予約が殺到し店に足を運べない人が増えたことから、「もっと気軽に日本茶に触れてほしい」とアラカルト中心の店を立ち上げた。 Photo: Keisuke Tanigawa 「1号店ではひと味違う日本茶の楽しみ方を提案してきました。ヴェールはなれは食材の組み合わせがシンプルなものが多く、シングルオリジンの日本茶も提供しているので、より素材そのものの魅力が体感できる場所になると思います」と、田中は新店のコンセプトを語る。 メニューは常時約6種の日本茶を茶菓子付きで1,100円(以下全て税込み)から提供し、華やかなデザートを8~10種ほど揃える。シェフの中西が手がける「五平餅」(2個660円)や「稲荷寿司」(2個660円)などの軽食もラインアップしている点にも注目だ。新商品の開発も検討中で、時期によって種類を入れ替え、2~3種ほど展開していくそうだ。 Photo: Keisuke Tanigawa おすすめは、パティシエの気まぐれで入れ替わる、宝石のようなグラスデザート(2,750円~)。取材時は、日本茶の渋みがかんきつの甘みを引き立てる「ブラットオレンジ、藤かおりのアイスクリーム、ミョウガ、クロモジ、マスカルポーネ」が登場した。 Photo: Keisuke Tanigawa 小田原「八木下農園」のジューシーなブラットオレンジをスプーンですくうと、「へべす」のムースや静岡県・駄農園の茶葉「藤かおり」を使った茶葉を使った、爽やかな苦みのアイスクリームが顔を出す。その下にはスパイシーなクロモジの寒天や、フレッシュなブラットオレンジの皮のマリネとジャム、食感がアクセントになったミョウガなどがぎゅっと詰まっていて、最後の一口まで飽きずに味わえる。 グラスデザートに合わせるのは、「ミョウガ、ローズマリー、棒ほうじ茶」(1,100円)。玉露の茎を焙煎(ばいせん)した狭山茶 池乃屋園の「棒ほうじ茶」は、存在感のある香りとうまみが特徴的だ。そこに同じく香りの強いローズマリーが加わり、芳醇(ほうじゅん)な一杯となっている。ミョウガの辛みは、グラスデザートともリンクする。 Photo: Keisuke Tanigawa 「ほくめいのアイスクリーム、メローオレン
羽田空港に「PRIME SAKE」が手がけるモダンな日本酒角打ち店がオープン
2024年3月15日(金)、世界初の日本酒一合缶専門店「プライム サケ トウキョウ ハネダ エアポート(PRIME SAKE Tokyo Haneda Airport)」が羽田空港第3ターミナル駅の3階にオープンする。同店は日本酒ブランド「プライム サケ(PRIME SAKE)」を展開するカモ(camo)の全商品が購入できるフラッグシップ店だ。年間およそ2000万人が利用する国内最大級の国際線空港で、訪日外国人観光客に向け、日本ならではの文化体験を日本酒とともに演出する。 画像提供:camo株式会社 スタイリッシュな暖簾(のれん)をくぐり、yaの山本亮介が手がけた洗練された店内に足を踏み入れると、立ち飲みができる大きな角打ちカウンターが出迎えてくれる。壁紙には日本の象徴でもある和紙を利用しているという。壁面棚にはメイン商品である日本酒一合缶(スタンダード1,650円〜、プレミアム3,300円、以下全て税込み)や、購入できる酒器がずらりと並ぶ。 Photo: Tomomi Nakamura 日本の美を発信するに相応しい、アイコニックなデザインのラベルは、真っ白な店内でひと際目を引く。缶の側面に酒の説明が詳しく書かれているので、初心者でも手に取りやすいのもポイントだ。手軽に持ち運びができる180ミリリットサイズの一合缶は、日本の手土産や自分へのご褒美にもぴったりである。 Photo: Tomomi Nakamura 角打ちスペースでは、一合缶のほか、時期によって異なる参加蔵が手がけた日本酒を杯売りで提供している。テイスティングはぐい呑み(1,110円から)、片口(1,870円から)の2種類から選べる。「おつな 実山椒」(880円)や「野菜チップス あじ塩」(550円)など、素材にこだわったつまみみも数種類ラインアップしている。 鹿児島県の火山灰で作られた「ワン キリン(ONE KILN)」など、角打ちで提供している酒器も、手土産として購入できるのもうれしい。 Photo: Tomomi Nakamura 「日本酒のマーケットはまだ小さいですが、僕は将来的に1.7兆円と言われているシャンパーニュの市場規模を目指せると考えています。世界へのハブとなる国際空港を起点に、さまざまな銘柄が海外へ飛び立つことで、国外における日本酒のブランド価値をさらに上げていけたらと思っています」と、カモの代表取締役のカワナアキは語る。 Photo: Tomomi Nakamura フライトまでの空き時間に足を運び、海外の知人への手土産を購入するのもよし、旅前に友人と乾杯するのもよし。インバウンドはもちろん、我々日本人にとっても重宝するスポットになることだろう。 関連記事 『プライム サケ トウキョウ ハネダ エアポート』 『羽田空港で手に入れるべき土産5選』 『羽田エアポートガーデンでしかできない11のこと』 『天空橋に日本初のスマートな街「羽田イノベーションシティ」がついに全面オープン』 『東京駅前に石川県のアンテナショップ「八重洲いしかわテラス」がオープン』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら
東京駅前に石川県のアンテナショップ「八重洲いしかわテラス」がオープン
2024年3月9日(土)、東京駅の八重洲口に石川県のアンテナショップ「八重洲いしかわテラス」がオープンする。16日(土)に、金沢―敦賀間の延伸開業が予定される北陸新幹線の起点となるほか、鉄道、バスのターミナルでもある八重洲口から徒歩4分という立地は、立ち寄りスポットとしても最適だ。 Photo: Kisa Toyoshima 明るく広いフロアには、情報発信や販売、イベント、飲食の5つのコーナーを配置。天井には石川県産のスギ材、壁には、能登半島の珪藻土(けいそうど)、床には金沢城の石垣に使われている戸室石(とむろいし)、手取川(てどりがわ)の川砂、奥能登の「珠洲焼き(すずやき)」と同じ原料で焼き上げたタイルなど、石川県産の素材を随所に使用しているのが特徴だ。 Photo: Kisa Toyoshima天井は和傘をイメージ、石川産のスギ材を使用している Photo: Kisa Toyoshima 店内の販売エリアでは、九谷焼や輪島塗などの伝統工芸品から金箔があしらわれたアクセサリーや、発酵食品、酒など、およそ1000品が揃う。特に日本酒は、県内36の全ての酒蔵の商品が並ぶというから、酒好きにはたまらない。 Photo: Kisa Toyoshima県内36の酒蔵の日本酒が並ぶ Photo: Kisa Toyoshima華やかな見栄えの金箔を散りばめたソフトクリーム 観光コンシェルジェが常駐し、石川県の魅力を紹介する情報発信エリアや、加賀棒茶や地酒、ビール、ソフトクリームなどが食べられる飲食エリア、復興応援などテーマに合わせた商品の数々を展示、販売する特設エリアもある。 Photo: Kisa Toyoshima特設エリアには、「能登の復興応援」をテーマに工芸品から食品・日本酒などが並ぶ とはいえ、1月1日に発生した能登半島地震の被害を受けたことで、現状では輪島など能登地方の商品は全商品のおよそ1割に留まっている。しかし今後は、事業者の復興に応じてその量を2割、3割と増やし、事業の立て直しにも貢献していくという。 Photo: Kisa Toyoshima販売エリアでは、伝統工芸品である輪島塗りが並ぶ 「現在、金沢など南の地域から順次受け入れ準備体制が整い始めています。海外からのお客さまには、『観光で応援する』という気持ちをもって、来られる範囲で来ていただければうれしい」と石川県商工労働部産業政策課長の佐藤晋太郎は、観光支援への思いを語る。 Photo: Kisa Toyoshima外国人にもわかりやすい「local specialty shop」の表記がある 通常の営業時間は10時30分から20時まで。初日の9日は、記念式典のため11時30分ごろにオープン予定だ。 12日には、旅行料金が最大50%オフになる「北陸応援割」も石川県向けでスタートする。石川の魅力を感じ、味わいながら、復興支援をしてみよう。 関連記事 『八重洲いしかわテラス』 『旅行料金最大50%オフ、「北陸応援割」が石川県含む4県で同時スタート』 『今すぐ能登半島地震の被災地支援をする方法』 『東京都庁が世界最大のキャンバスに、常設プロジェクションマッピング始動』 『2024年、見逃せない芸術祭8選』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちらc
下北沢でサウナ映画祭が初開催、ととのった後にソファなどで寝ころび鑑賞
「ととのう」ことで味覚、聴覚、視覚などが研ぎ澄まされると言われているサウナ。映画をととのった後に見たら、未体験ゾーンに突入してしまうのか。そんな実験的な試みが下北沢で行われる。 画像提供:「ととのう映画祭2024」PR事務局 2024年3月7日(木)の「サウナの日」から10日(日)までの4日間、日本唯一のサウナシアター「HUBHUB下北沢」で、「ととのう映画祭2024〜サウナに入って5秒で寝ころび映画鑑賞体験」が初開催される。 上映作品は、「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」「夢叶えるサウナ」「ブラマヨ小杉のサウナをつくろう!」の3作品。それぞれ上映の前に2時間から2時間30分のサウナタイムがあり、男女に分かれて自由に入浴することができる。サウナに入った後は、施設内にあるソファやラグスペースで寝ころび鑑賞するという流れだ。 スケジュールは以下の通り。 画像提供:「ととのう映画祭2024」PR事務局 キュレーターは、「私をサウナに連れてって」の企画・演出を担当した鈴木コーイチ。「感覚の鋭さと身体のリラックスモードが相まって不思議な状態になっている瞬間に見るべき映画をチョイスしたのが今回の映画祭です。このHUBHUB下北沢だけでできる新しい体験をぜひ皆さんにも味わっていただきたい」と鈴木はコメントを寄せた。 サウナのほか、ビタミンを補充できるハーブドリンクや各種アルコールも提供予定。9日には、「ブラマヨ小杉のサウナをつくろう!」にも出演した料理人の内田奈々がゲストとして登場するほか、内田による「リアル映画サ飯(サウナ飯)」も振る舞われる。チケットは、「サウナ入浴付き寝そべり映画鑑賞チケット」が3,700円(以下全て税込み)、「サウナ入浴&サ飯付き寝そべり映画鑑賞チケット」が6,900円、それぞれペアチケットもある。公式ウェブサイトで購入できる。新たな映画&サウナ体験を試してみては。 関連記事 『ととのう映画祭2024〜サウナに入って5秒で寝ころび映画鑑賞体験』 『東京で最も美しいデザイナーズ銭湯5選』 『意識や身体がリフレッシュされる感覚』 『東京都庁が世界最大のキャンバスに、常設プロジェクションマッピング始動』 『完全クローズする「ガンダム ファクトリー ヨコハマ」、最終チケットは3月1日発売』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら
観光のプロが注目する「新しいまちづくり」を紹介、NEXTOURISMシンポジウム開催
日本各地で今、観光革命が起きている。従来の観光の枠に囚われずに、その土地が持つ独自の魅力を生かした多様な「まちづくりの新しいカタチ」が生まれ、注目を集めているのだ。 具体的なケーススタディが知りたいなら、日本地域国際化推進機構が開催する「NEXTOURISMシンポジウム 2024 Set The Direction!~方向を定めろ~」というオンラインシンポジウムに参加してみては。2024年2月28日(水)16〜19時に無料開催され、観光に携わるプロフェッショナル・有識者による地域が持つ課題と可能性の議論である。 同イベントは2部制で、「まちづくりの新しいカタチ」の最前線の取り組みとして、三重県伊勢市と福岡県糸島市の2つの事例が紹介される。 画像提供:一般社団法人 日本地域国際化推進機構 第1部は「伊勢神宮での取り組みを徹底解説、地域の魅力を世界に伝えるインタープリテーション戦略」。2023年に観光庁の観光再始動事業の一環として始まった、言語や文化の壁を越え、地域の歴史や文化、生活の魅力を世界に伝える役割を担う「インタープリター」を養成する事業の重要性を紐解く。 コロナ禍を経験し、オーバーツーリズムを回避する気運が高まる昨今。来訪者とは、数を追求するものではなく、地域の魅力を深く理解し、繰り返し訪れてくれる人を求める方向へと変化している。 来訪者が持つ興味・関心に寄り添い、深いコミュニケーションを通じて、記憶に残る体験を創出するエキスパートが、インタープリターだ。その役割の比重は年々大きくなっている。 日本を代表する観光地である伊勢神宮と伊勢地域で実施された同養成事業では、現在、直面している課題にどのように対応したのか、同事業から得られた成果や学び、知見を語るとともに、他地域でもどのように応用可能なのかを登壇者を交えて、詳しく掘り下げていく。 【登壇者】 音羽悟 伊勢神宮 広報次長 野沢弘樹 ⼤成建設株式会社 ソリューション営業本部 事業化コンサルティング部 理事統括部⻑一般社団法人 日本地域国際化推進機構 アドバイザリーボード 牧野友衛 一般社団法人 日本地域国際推進機構 理事、一般社団法人 メタ観光推進機構 代表理事 高橋政司一般社団法人 日本地域国際化推進機構 顧問、ORIGINAL Inc. 顧問 伏谷博之(ナビゲーター) 一般社団法人 日本地域国際化推進機構 代表理事ORIGINAL Inc. 代表取締役 / タイムアウト東京代表 画像提供:一般社団法人 日本地域国際化推進機構 第2部は、「観光まちづくり新潮流『糸島サイエンス・ヴィレッジ』、選ばれる自治体・選ばれない自治体」だ。 官民連携や産官学連携の形で行われることが多く、とにかく時間がかかる「観光まちづくり」において、民間主導で進められる新たな動きの一つとして福岡県糸島市の「糸島サイエンス・ヴィレッジ(SVI)」の取り組みを紹介する。 構想からスキーム構築、企業版ふるさと納税を活用した資金調達など、どのように実装したのか、ぜひ話を聞きたい注目の取り組みがめじろ押しだ。 糸島サイエンス・ヴィレッジの構想と経緯、現在地について説明するほか、ケーススタディーとして、「選ばれる自治体 or 選ばれない自治体」「観光新時代、地方創生の主導者は誰?」「観光新時代、5つのニューノーマル 明日からアクションするためのヒント」という3つのテーマに沿って登壇者とともに議論を深める。 【登壇者】 平野友康 メタコード 代表取締役 竹中直純 digitiminimi 代表取締役、一般社団法人
震災復興チャリティーディナーが青山で開催、eaufeuの糸井章太が伝えたいこと
能登半島地震から1カ月経った2024年2月6日と7日、「青山グランドホテル(THE AOYAMA GRAND HOTEL)」の和食カウンター「シカク(SHIKAKU)」で、2夜限りの震災復興チャリティーディナーが開催された。 Photo: Keisuke Tanigawa左から糸井章太、米澤文雄 石川県のオーベルジュ「オーフ(eaufeu)」のシェフ・糸井章太を中心に、西麻布の紹介制レストラン「ノーコード(NO CODE)」のオーナーシェフ米澤文雄、下北沢の和食と美酒を楽しめるレストラン「サーモン&トラウト(Salmon&Trout)」のシェフ中村拓登、そしてシカクによるコラボレーションコースを楽しめる贅沢な2日間だ。 石川県を中心とした北陸の食材をふんだんに使った料理と、石川県の日本酒やワインのペアリングを楽しめる内容。売り上げは糸井が被災地で行っている炊き出しや、米澤と中村が所属する「Chefs for the Blue」が行う支援活動、そのほかの復興支援に寄付されるという。 Photo: Keisuke Tanigawa 石川県小松空港から車で30分、廃校になった小学校の校舎を活用したオーベルジュ「eaufeu」のシェフとして活躍する糸井がイベントの発案者だ。彼は、美しい里山の風景に囲まれた自然豊かな場所で、フランス料理をベースに独自の里山キュイジーヌを届けている。 実はこのエリアは、震災による被害はほとんどなかったという。しかし今石川県に足を運ぶ人、まして石川県のレストランに足を運ぶ人はほとんどいない。場所が無事であっても、客が来ない状況はまだしばらく続くと言えるだろう。 Photo: Keisuke Tanigawa そんな時に糸井は避難所で炊き出しをしながら、ほかにできることとは何かを考え、すぐに友人である米澤に連絡をした。「東京でイベントがしたいです。北陸のために料理がしたいです」米澤はすぐにOKし、持ち前の行動力で今回の会を企画した。元々一緒にイベントをする予定だったという中村も誘い、3人のシェフたちによる、夢の競演がかなったというわけだ。 Photo: Keisuke Tanigawa中村拓登 場所は、米澤がこれまで朝食監修やイベントで何度も仕事をしてきたシカク。さらに、そんなイベントならば、と多くの農家やワインメーカーなどから協賛の手が挙がった。 チャリティーも復興もひととき忘れて、石川の恵みで心も腹も満たす 会が始まると、年長者だからと、米澤が小慣れた開会のあいさつをした後、「メインは糸井シェフなんで」と言ってマイクを渡した。続く糸井は、「何かやらせてくださいという気持ちでヨネさんに連絡しました。ニュースで流れている事実はありますが、それでも自分たちは前に進んでいます。復興とかチャリティーとか言っていますが、今日は元気にやっているということを届けたいんです。食べて飲んで、応援していただけたら」と言って頭を下げた。 Photo: Keisuke Tanigawa開会のあいさつをする3人のシェフ そうして3人のシェフとシカクによる4品のアミューズから成る、華やかなひと皿からコースがスタートした。 糸井による能登のメジマグロをシンプルに塩と裏の山から採ってきたという山ワサビで味わう一品、米澤による蕗の薹味噌をアクセントにした鶏肉をシュー生地で挟んだ一品、中村によるキンカンの中にバナナと豆腐のピュレ、上に石川県のしいたけとからし菜を乗せた爽やかな一品、そしてシカクによるあぶりしめ鯖の棒寿司がひと皿に盛り付けられて
神田の近江屋洋菓子店が被災地の経済回すためのチャリティーバッグを考案
神田にある創業130年の老舗洋菓子店「近江屋洋菓子店」が、「令和6年能登半島地震」で被害に遭った被災地を支援するため、原料から一次加工、印刷・郵送など全ての過程を石川県内で行うチャリティーエコバッグを作成した。全収益は、地震の義援金として送付される予定だ。 Photo: Kisa Toyoshima 石川県は、ナイロン、ポリエステルなどの合繊長繊維織物における全国の約40%を生産する一大産地である。しかし、地震の影響によって甚大な被害を免れ、稼働できる工場への注文もキャンセルが相次ぎ、原料も過剰な在庫を抱えてしまっているという。 近江屋洋菓子店の店主である吉田由史明は、石川県にある製作会社の担当者からそうした状況を耳にし、支援できないだろうかと考えた。そこで供給先を突如断たれてしまった原料を使い、石川の経済を止めないことに重点を置き、全過程を石川県内で行うオリジナルのエコバッグという形での支援を決めたという。 菓子販売での義援金も検討したが、賞味期限があり、全国配送や大量生産に向かないため断念。以前ノベルティバッグなどを作成した折に好評だったこともあり、同形式にしたのだとか。 2024年1月7日に、公式Xで、所在地が石川県でバッグを作成できる企業や、石川県在住もしくは出身でデザインできる人などを募集。個人、会社含めて20件を超える賛同者が集まり、以下のような形で全工程を細分化して分担することになった。 デザイン:金沢繊維(糸) 作成:中能登生地作成:金沢生地染色:小松バッグ縫製:小松デザイン印刷:金沢配送作業:野々市 経済を止めないため、作成にかかる諸経費は各会社に適正に支払われる。 画像提供:近江屋洋菓子店チャリティーエコバッグ(タテ330㎜×ヨコ270㎜×マチ120㎜、持ち手500㎜) バッグのデザインは「能登半島と近江屋洋菓子店がつなぐ、心を一つに」という思いが込められており、イラストには同店の看板商品である「苺サンドショート」と能登半島がハートでつながっているようなイメージになっている。 全体の色は、近江屋洋菓子店のイメージカラーであり、世界農業遺産である「能登の里海里山」のカラーでもある青色を採用した。 Photo: Kisa Toyoshima「苺サンドショート」 商品は、2月1日(木)9時から公式オンラインショップで購入できる。素材はナイロン100%で、価格は1,650円(税込み、別途送料)だ。5月から順次配送される予定である。 被災地では、交通規制や断水など依然厳しい状況が続いているが、27日から石川県では、ボランティア派遣への募集が始まった。NHKニュースによると、1万4500人が事前登録を行ったという。被災地のためにできることはないかと考えている人は、復興のための経済活動を始めてみては。 関連記事 『今すぐ能登半島地震の被災地支援をする方法』 『「帰れない」「帰らない」、被災地で暮らす外国人の今』 『能登で救援物資の無償配布行う「移動スーパー」から見えた課題』 『7万パックの苺で作った大人のためのメルヘンワールドがヒルトン東京に出現』 『創業130年の老舗、神田の近江屋洋菓子店がリニューアルオープン』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら
浅草で人気のチェコ雑貨店が「ハーチェク」と屋号改め蔵前に移転オープン
2023年12月20日、東欧好き・雑貨好きには全国的に名の通った浅草の隠れ家的なチェコ雑貨店「チェドックザッカストア」が蔵前に移転。店名を「ハーチェク(hacek)」に改め、リニューアルオープンを果たした。 Photo: Keisuke Tanigawa 新店舗がたたずむのは、蔵前駅から徒歩約7分にある閑静な路地裏。紙類の倉庫として使用されていた古い建物を改装し、2層吹き抜けの開放感あふれる空間に一新した。 同店の始まりは約20年前のこと。チェコの絵本や雑貨に魅せられたオーナーの谷岡剛史が、チェコの知られざる魅力を広く伝えたいと神戸で開業。その後、2009年に拠点を東京に移し、馬喰町と浅草を経て現在に至る。 Photo: Keisuke Tanigawa なおハーチェクは、発音記号のことで、チェコ語で「釣り針」を意味する。ゲストの心の琴線に触れるような店を目指したいという思いが込められている。 年季の入った扉を抜けると、突如としてメルヘンチックな世界が目に飛び込んでくる。壁や棚にはチェコの食器やガラス製品、アクセサリー、置き物がずらり。誰しもが店内に足を踏み入れれば、外観とのギャップに驚かされることだろう。 同店の特筆すべきは、アイテムのほとんどがチェコスロバキア時代に作られたものであることだ。皿やマグカップは共産主義社会の影響が色濃く、似たようなフォルムが多い上、メーカーや作家名は伏せられている。 Photo: Keisuke Tanigawa 一方で、大胆な色使いの花柄やイラストなど、作り手の創意工夫を感じさせるものも目立つ。 繊細で美しいカップ&ソーサーやボヘミアガラス、アクセサリーも豊富に揃える。店内の商品は全て谷岡自らが現地で仕入れたもの。少なくとも年に2回はチェコに赴き、のみの市やセカンドハンドの店を回り、気に入ったものを購入しているという。 Photo: Keisuke Tanigawa 徐々に現地の友人も増え、そのつながりから独自の買い付けネットワークを構築。既視感がないアイテムが並ぶのは、そのような背景も大きい。 愛らしいぬいぐるみは1970〜80年代のアイテムが中心だ。東ドイツで作られたビンテージベアや、モスクワオリンピックのマスコットキャラクターなど、ほかではまず出合えない品もある。 1957年にアニメとして誕生して以来、老若男女に愛されている国民的キャラクター「もぐらのクルテク」のグッズも幅広い品揃えだ。 Photo: Keisuke Tanigawa Photo: Keisuke Tanigawa 2階には、チェコの絵本を常時2000冊ほどラインアップする。実はチェコは実はチェコは、ヨゼフ・ラダ(Josef Lada)やイジー・トルンカ(Jiří Trnka)などを輩出した世界屈指の絵本大国。共産主義政権下では表現の規制は強かったが、子ども向けの絵本は比較的緩く、多くの芸術家たちが絵本に情熱を注いだ。 Photo: Keisuke Tanigawa やがて絵本制作は国策となり、外貨を獲得する貴重な手段となったという。 国が採算度外視で制作していたことも手伝って、当時のチェコの絵本のクオリティーは非常に高い。タイポグラフィーも前衛的で、インテリアとして購入する客も多いという。 Photo: Keisuke Tanigawa 1階の一部はギャラリースペースとなっており、国内外のアーティストの作品を展示。取材時はポーランドの伝統的織物が紹介されていた。内容は定期的に変わるので、訪れる度に新たな
取り壊される旧松本市立博物館で最後のイベント、「マツモト建築芸術祭」が今年も開催
2022年に始まった「マツモト建築芸術祭」の3度目となる開催が決定した。長野県松本市にある複数のノスタルジックな建築物などを会場に、アートを楽しむことのできる同イベント。今回は「マツモト建築芸術祭2024 ANNEX」と題して、国宝「松本城」の敷地内、二の丸に位置する「旧松本市立博物館」をメイン会場として開催される。 Photo: Kisa Toyoshima池上百竹亭 茶室×ステファニー・クエール(2023年度の展示) 「名建築にアートが住み着くマツモトの冬。」をコンセプトに掲げる同イベントでは、古い建築を活用することに力を入れており、これまでにも「旧開智学校」「割烹 松本館」といった国登録有形文化財や、廃業した映画館「上土シネマ」などユニークな建物を会場としてきた。今回のメイン会場となる旧松本市立博物館も2021年に休館しており、取り壊し前の最後のイベント開催となるそうだ。 Photo: Kisa Toyoshima割烹 松本館×福井江太郎(2023年度の展示) 過去には鴻池朋子や石川直樹、土屋信子、河合政之、五月女哲平、鬼頭健吾などの作品が出展されてきた。今回の参加アーティストについては現時点で未発表だが、図書館や博物館、ホテルなどを被写体とした作品で知られるドイツの写真家、カンディダ・ヘーファー(Candida Höfer)がメインビジュアルを手がけている。 一般入場料2,000円の旧松本市立博物館のほか、2023年10月に新たに移転オープンした「松本市立博物館」や信毎メディアガーデンなども入場無料の会場となる。会期は2024年2月23日(金)〜3月24日(日)の31日間。出展作家などの詳細な情報については続報を待ちたい。 関連記事 『マツモト建築芸術祭』 『7万パックの苺で作った大人のためのメルヘンワールドがヒルトン東京に出現」 『マツモト建築芸術祭でしかできない6のこと』 『松本は「屋根のない博物館」、新たな文化拠点となる博物館がオープン』 『麻布台ヒルズの新たな「チームラボボーダレス」4つの新作とは?』 『帝国ホテル二代目本館を設計したフランク・ロイド・ライトの回顧展が汐留で開幕』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら
東北沢にモダンな一軒家酒場「ランタン はなれ」がオープン
2024年1月20日(土)、東北沢に隠れ家のような一軒家居酒屋「ランタン(LANTERNE)はなれ」がオープンする。同店は代々木上原で人気を誇るビストロ「メゾン サンカント サンク(MAISON CINQUANTECINQ)」や、居酒屋「ランタン(LANTERNE)」を担うシェルシュ(cherche)が仕掛ける新店だ。 Photo: Keisuke Tanigawa ベースの建物は、このエリアで約50年間愛された老舗おでん店「おかめ」の内装を生かした造りになっており、1階は趣のあるコの字型のカウンター席、2階は個室やテーブル席を設けたゆったりくつろげる空間となっている。 Photo: Keisuke Tanigawaゆったりできる2階のテーブル席 一見高級居酒屋のようにも見えるが、よく見渡すと店内にはアートやミュージシャンのポートレート、レコードやカセットテープなどが点在。居酒屋らしい趣は保ちつつも、ランタンらしい遊び心あふれる空間作りがなされている。 Photo: Keisuke Tanigawa1階に飾られたミュージシャンのポートレート オーナー兼エグゼクティブシェフの丸山智博は、居酒屋で飲食業界の門をたたき、フランス料理店で修業を積んだ後、シェルシュの1号店であるメゾン サンカント サンクを立ち上げた経歴の持ち主。フランス料理と和食の双方にルーツを持つ。そんな彼が「パリで居酒屋を開いたら」とイメージし、本場のビストロを日本風に落とし込んで作ったのがスタイリッシュな大衆酒場、ランタンだった。 Photo: Keisuke Tanigawaランタンはなれのアイコンとなる、箸をつつくキツツキ ランタンはなれでは、そんなランタンの料理をさらにアップデートし、ここでしか味わえないメニューもプラス。より大人が楽しめる酒場として、上質なメニューを提供していく。 Photo: Keisuke Tanigawa丸山智博とシェフの八巻敦司 Photo: Keisuke Tanigawa代表的なメニュー6品、器は系列店の「アエル(AELU)」で扱う作家ものだ 料理は和をベースにしながらも、丸山が海外で料理を勉強する中で出合ったフランス料理やアジア料理のエッセンスを取り入れた、独自のラインアップだ。酒は1杯600円から(以下全て税込み)。からあげに合うハイボールはもちろんのこと、自然派の造り手を中心とした焼酎や日本酒、クラフト酒を豊富に揃える。 Photo: Keisuke Tanigawa ここを訪れたらぜひ食べておきたいのは、新しい3つのから揚げだ。1つは、姉妹店であるランタンの看板メニュー「鶏のから揚げ」をアップデートした「鶏のから揚げ おろしポン酢」(900円)。カラっと揚げたジューシーな大ぶりの大山鶏は、ザクザクと粗めにすりおろした大根おろしと相性抜群である。 Photo: Keisuke Tanigawa「鶏のねぎま揚げ」 同店でしか食べられない一番の「推しから揚げ」は、鶏肉に茨城の「ポロネギ」を挟み込んだ「鶏のねぎま揚げ」(950円)。甘みのあるとろっとしたネギと、表面はさっくり、中はふっくらとした香ばしいから揚げの食感の対比が楽しめる。 Photo: Keisuke Tanigawa「本日の魚から揚げ 鯛かま」 肉が食べられないという人向けに、「本日の魚から揚げ」(700円)も用意。魚は日替わりだが、この日は脂の乗ったうまみたっぷりのタイのカマを使ったから揚げが登場。シチリアの塩漬けのケイパーを合わせ、ほのか
BRUTUSによる「人生最高の買いもの」が詰まったマーケットがオープン
「ナニコレほしい!」と反射的に声を上げてしまうようなアイテムがわんさか詰まったマーケットプレイス「あしたのベストバイマーケット」が、2024年1月11日(木)19時にオープンした。これは、ネットショップ作成サービス「BASE」と、カルチャー誌「BRUTUS(ブルータス)」の通巻1000号を記念した共同企画だ。 特設サイトで、BRUTUSゆかりの著名人や文化人、次世代を担う日本国内のクリエーターを中心に約150ショップが参加し、ここでしか買えない商品や体験を企画・販売する。 総勢200点以上の商品は、全て初出しのオリジナルアイテム。 「個人の感性や才能がこんなにも買い物を楽しくする」をコンセプトに、クリエーターやアーティストの感性や価値観が反映されたファッション、アート、フード、インテリアから、小屋の設計権まで「モノ」や「コト」にこだわらない個性豊かな商品が並ぶ。 画像提供:あしたのベストバイマーケット「イップク アンド マッチャ」の抹茶チョコレート 画像提供:あしたのベストバイマーケット「根津松本」の西京漬け詰め合わせ 具体的な商品を挙げると、日本橋に店舗を構える「イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)」の最高級宇治抹茶のみを使用したケーキや、抹茶の風味を最大限に味わえるよう開発に2年をかけた「至高の抹茶チョコレート」が、同マーケットで初めてお披露目される。 東京下町の鮮魚店、魚好きが通う「根津松本」からは銀ダラ、サワラ、マナガツオの西京漬け詰め合わせや晩酌セットなどを提供。いずれも芸術品のような一級品の魚ばかりで、その美しさと味わいは生涯初の体験になるかもしれない。 画像提供:あしたのベストバイマーケット左:按田餃子の限定エプロン、右:AURALEEのステンカラーコート このほか、餃子店「按田餃子」によるオリジナルTシャツから、建材屋「TIMBER CREW」による屋久杉ガラステーブル、人気アパレルブランド「AURALEE」のステンカラーコートをセミオーダーできる権利、建築家・遠山正道オリジナル建築「暖居」の建築&設計権まで多種多様。はては、映画監督の今泉力哉が購入者の「生活」をテーマにした短編映画を撮るといった、ファン熱狂の体験商品もある。 一点ものや抽選、数量限定も多いので、欲しいと思ったら迷わず購入をおすすめしたい。なお、販売期間は4月1日(月)までを予定している。 偶然の出合いと発見がある、雑誌のようなマーケットプレイス 画像提供:あしたのベストバイマーケット 「偶然の出合いや新しい発見のきっかけを提供することにこだわった」という特徴的なインターフェースにも注目してほしい。検索やタグを多用し、目的のものに最短でたどり着けるのではなく、あえて商品はランダムに表示され、じっくり考えるよりも感覚で選べるようになっている。人工知能(AI)による類似提案に頼るのではなく、自身の感性を信じて買い物を楽しんでほしい。 Photo: Keisuke Tanigawa BRUTUS編集長の田島朗は、同マーケットを通じて「もっと好きを形をしていいんだ、ということを伝えたい」と語る。「自分の心がいかに動いたかを表現し、形にできれば、それを好きな人も絶対ついてきます。そういったことが、このマーケットを通じてもっともっと世の中で起きたらいいなと思っています」と笑顔を見せた。 1月17日(水)〜23日(火)には「イセタンサローネ(ISETAN SALONE)」で、ボップアップストアも開催。「加賀美健 ✕ UNKNOWN PR
ユネスコ無形文化遺産「西馬音内盆踊り」の衣装がふるさと納税返礼品に
秋田県羽後町のふるさと納税の返礼品に「西馬音内(にしもない)盆踊り」の踊り子の衣装「端縫い(はぬい)」と「藍染め」のオーダーメイドが登場した。 700年以上の伝統を持ち、国指定の重要無形民俗文化財でもある「西馬音内盆踊り」。亡者を思わせる彦三頭巾に藍染めの浴衣や深くかぶった編み笠に艶やかな端縫い衣装で、かがり火の周りを流麗に踊る姿は観るものを幻想的な世界へ誘う。編み笠や彦三頭巾で顔が隠れているため、踊り手の姿勢や手先の美しさが際立つ伝統芸能だ。 2022年11月にはユネスコ無形文化遺産に登録され注目を集め、2023年8月には、4年ぶりの通常開催を果たした。 画像提供:レッドホースコーポレーション株式会社 今回登場する返礼品である「端縫い」とは、4~5種類ほどの絹布を左右対称にパッチワークのように組み合わせて縫った着物で、女性専用の衣装である。 画像提供:レッドホースコーポレーション株式会社西馬音内盆踊り 端縫い衣装 オーダーメイド また「藍染め」は、男女兼用の衣装で、その多くは秋田県南部の伝統的な染技法を用いて手絞りで作られている。 画像提供:レッドホースコーポレーション株式会社西馬音内盆踊り 藍染め衣装 オーダーメイド 「端縫いと藍染めの浴衣は、西馬音内盆踊りの躍動感と伝統的な美しさを体現しており、緻密な手仕事で作られた袖や模様は、町の歴史と文化を象徴しているのだ」と、羽後町ふるさと納税担当者は語る。 返礼品も全て寄附の受け付け後に職人が1つ1つ手作し、約2カ月半後に寄附者の手元に届く。「端縫い衣装」は色の指定や寄附者自身の着物を組み入れることもできるという。 現在、これらを仕立てることができる職人は数えるほどしかおらず、高齢化が進み技術継承が大きな課題になっている。そうした点でも、多くの人が地域の文化と伝統を身近に感じる機会を得るのは意義深いことだと言えるだろう。 金額は「西馬音内盆踊り 端縫い衣装 オーダーメイド」の寄付金額が74万1,000円、「西馬音内盆踊り 藍染め衣装 オーダーメイド」が37万4,000円だ。楽天ふるさと納税、ふるなび、ふるさとチョイス、さとふるなど各種ウェブサイトの羽後町のページで寄付できる。 伝統と情熱をまとった衣装に袖を通してみては。 関連記事 『楽天ふるさと納税 羽後町』 『関東近郊、美しい早咲き桜の名所6選』 『高層複合ビル3棟が誕生、再開発で生まれ変わる池袋駅の西口地区』 『4年ぶり、ホテル雅叙園東京で都内最大級のひなまつり展が開催』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら