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Hisato Hayashi

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Articles (114)

新宿二丁目ビアンマップを発行、クィア女性向けアプリ「PIAMY」にインタビュー

新宿二丁目ビアンマップを発行、クィア女性向けアプリ「PIAMY」にインタビュー

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #17 新宿二丁目ビアンマップを発行、クィア女性向けアプリ「PIAMY」にインタビュー 「レズビアン」という存在はまだ十分に可視化されていない。4月26日「レズビアン可視化の日」は、「L」(レズビアンの総称)コミュニティーの祝福であると同時に、「見えない」存在であることを痛感させられる。 レズビアンが直面する主な問題は、不可視化と圧倒的な知識不足ではないだろうか。家父長制が浸透する男性中心的な社会では、男性を必要とせずに生きる女性の存在が稀有とされがちだ。 しかし、レズビアンは男性異性愛者のための「スケベ」な存在でもなければ、一時の遊びでもない。現状、レズビアン当事者がのびのびと過ごす社会とは程遠いものの、そこには必ず存在している。 表で語られることの少ないレズビアンは、どのようにしてコミュニティーとの関係性を構築し、同じ当事者と出会うのだろうか。今回、レズビアンやクィア女性に向けたSNSアプリ「PIAMY」代表の星マリコ、レズビアン当事者であり広報を務める雨谷里奈と山﨑穂花が、出会いやつながりについて語る。 また、PIAMYが制作した、新宿二丁目を中心に開かれたビアンバー42店舗を収録した「ビアンマップ」を通して、LGBTQ+新宿二丁目のLコミュニティーを探求する。 関連記事『国際女性デーに考える、レズビアンバーのオーナーから見た「L」の世界』『SEX:私の場合』

映画「52ヘルツのクジラたち」​​インタビュー:志尊淳、若林佑真

映画「52ヘルツのクジラたち」​​インタビュー:志尊淳、若林佑真

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > 映画「52ヘルツのクジラたち」​​インタビュー:志尊淳、若林佑真 2024年3月1日公開の映画「52ヘルツのクジラたち」で、トランスジェンダー男性の岡田安吾役として出演した志尊淳のInstagramストーリーズが話題となった。 劇中で志尊がつけていたあごひげに対して、ファンから「似合わない」という感想に、「自分でも似合ってないなとは思います(笑)」と前置きしながらも、「世の中には似合ってるか似合ってないかじゃなくて、自分がやりたいから、好きだから、自分を表現できるからでやってる人もたくさんいます」と意見を投稿。「この映画でもこのひげは必要であり、演じた岡田安吾を守る大切なものです」と、あごひげをつけるトランス男性への思いを続けた。 これに対し、LGBTQ+当事者を中心に、「真摯(しんし)に向き合っている」「安心」など好意的な反響が広がった。 本作で志尊の「トランスジェンダーの表現をめぐる監修」を務めたのは、俳優で自身もトランス男性の若林佑真。2人はお互いに「思ったことは全部言い合う」と決め、二人三脚で岡田安吾の人物像を練り上げていったという。 トランスジェンダーの表現をめぐる監修とは一体どんなことをして、どう人物像を作り上げたのか?Instagramストーリーズ投稿の背景とともに、作品に込めた思いを聞いた。 テキスト:吉田ミツイ 関連記事『日本映画界から生まれた新需要「LGBTQ+インクルーシブディレクター」とは』『「片袖の魚」主演イシヅカユウに聞く映画界のトランスジェンダー描写』

東京、ヒップなランドリー7選

東京、ヒップなランドリー7選

タイムアウト東京 >  Things To Do > 東京、ヒップなランドリー7選 「ランドリー」という場所の在り方が変わってきている。ただ洗濯機に衣類を預けてその場を去るのではなく、洗い終わりまでの時間を有効に使えるような設備やサービス、空間を備えた店が増えてきているのだ。 Wi-Fiや電源を完備したスペースや、カフェで仕事をしたり、荷物の発送をしたり、焼きたてのパンが食べられたりカクテルが飲める店もある。洗い終わりの後のアイロンがけやミシンが使える家事室、洗濯代行サービスがある店も多い。もちろん、最新型の大型洗濯機を使うことができるのも、楽しみの一つだろう。ここではそんな多様化するランドリーの中から、ゆううつな梅雨も明るい気分になれる8軒を紹介。 関連記事 『週末、雨の日を楽しむ5のこと』 『東京近郊、電車で行くアジサイ見物』

3.11以降、災害時のLGBTQ+コミュニティーへの対応は変わったのか?

3.11以降、災害時のLGBTQ+コミュニティーへの対応は変わったのか?

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > 3.11以降、災害時のLGBTQ+コミュニティーへの対応は変わったのか? 東日本大震災以降、性的マイノリティーが直面する災害時の問題について語られることが増えてきた。しかし、被災地でLGBTQ+コミュニティーの人たちがどのように過ごしているのかは、いまだ十分に可視化されていない。  災害時の避難所では、多くの時間を他人と共有することになる。本来ならば被災者には尊厳ある生活を営む権利があるが、性的マイノリティーということで排除・孤立させられる可能性があり、無理な生活を強いられているのが現状だ。 岩手レインボー・ネットワークを主宰している山下梓(やました・あずさ)は、「LGBTQ+の災害時の困難は、『それ以前の困難*1』である」と語った。レインボー・ネットワークが作成した、性的マイノリティーの災害時の困り事や対応策案をまとめた「にじいろ防災ガイド」を参考にしながら、その課題について聞いた。 *1 東北地方の性的マイノリティー団体 活動調査報告書「第6章『それ以前の困難』を伝えるため(岩手県・岩手レインボー・ネットワーク 山下梓)」から引用 関連記事『元警察官・元消防士のゲイカップルが語る災害対策と緊急時のマイノリティーの困難』『地震が戦争のトラウマとフラッシュバックを誘発、ウクライナ避難民が直面する困難』

国際女性デーに考える、レズビアンバーのオーナーから見た「L」の世界

国際女性デーに考える、レズビアンバーのオーナーから見た「L」の世界

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #16 新宿二丁目で作る「女性による女性のための居場所」 1900年初頭から、アメリカを中心に女性たちは賃金格差の解消、職場環境の改善、選挙権などを求めて闘ってきた。そして1975年、国連によって3月8日が「国際女性デー」として制定された。 女性の権利を守り、ジェンダー平等を実現する国際女性デーは、全ての女性のための日であることを忘れてはならない。そこには、*1シスヘテロ女性だけでなく、もちろんレズビアン女性、バイセクシュアル女性、トランスジェンダー女性なども存在する。 世界から見ても、あらゆるLGBTQ+店舗が密集した特殊な街、新宿二丁目。「LGBTQ+タウン」として知られているが、レズビアンに開かれたバーは少ない。伏見憲明の著書「新宿二丁目」によると、二丁目にあるバーは約450軒。その中の381軒がゲイバーと想定され、*2レズビアンバー(通称:ビアンバー)は30軒ほどだ。 少数派の中でも少数派であるレズビアンの歴史は、当事者が語ることも他者から記録されることも少ない。届かぬ「L」の声とは何か。そして、「L」の居場所はどのように作られているのか――。 今回は、新宿二丁目にあるレズビアンを中心としたバー「GOLD FINGER」のオガワチガ、「鉄板女酒場 どろぶね」の長村さと子、「おむすびBAR 八『はち』」のアバゆうが集まり、オーナーから見た新宿二丁目、さらには女性たちの居場所について語り合った。 *1 シスヘテロとは、「シスジェンダー」(生まれた時に割り当てられた性別と自認する性が一致する人)と「ヘテロセクシュアル」(異性愛者)を合わせた言葉。*2 レズビアンバーと一口に言ってもそれぞれの定義は異なる。レズビアン、バイセクシュアル女性、トランスジェンダー女性など、あらゆるセクシュアルマイノリティー女性に開かれたバーを包括して「レズビアンバー」と呼ぶ場合がある。 関連記事『「人生の全ての瞬間がクィアです」私たちの本音―QUEER VOICE後編』『SEX:私の場合』

東京、グリーンショップ10選

東京、グリーンショップ10選

タイムアウト東京 > ショッピング&スタイル > 東京、グリーンショップ10選 テキスト:阿部仁美、Time Out Tokyo Editors 植物には、リラックス効果や空気清浄効果、目の疲れやストレスも低減させる力がある。2020年から2022年は、働き方や暮らし方に大きな変化があった年だ。未だ先の見えないウィズコロナ時代、自宅で過ごす時間が増えた今だからこそ、心身共に癒やしをくれるグリーンを暮らしに加えてみてはいかがだろうか。定番の観葉植物から一風変わった多肉植物、庭を彩るガーデン植物まで、東京のグリーンショップを紹介する。 ※2024年2月28日更新 関連記事『東京、フラワーショップ8選』『東京、テラリウムショップ5選』

過激なカウンターカルチャーを追う男、ケロッピー前田が語る身体改造の魅力

過激なカウンターカルチャーを追う男、ケロッピー前田が語る身体改造の魅力

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > 過激なカウンターカルチャーを追い続ける男、ケロッピー前田が語る身体改造の魅力 世界には過激なカウンターカルチャーが存在する。体にフックを刺してつり上げるボディサスペンション、身体の一部を切断するアンピュテーション、マイクロチップを体内に埋め込むボディハッキング……、今回紹介するのは「身体改造」だ。身体に痛みをともなう行為には、儀式としての背景もあるのだとか。 筆者は、そんな長い歴史を持つ身体改造と、人間の奥底に眠る性(さが)の関係性に興味を持った。身体改造を追い続け、最も過激な身体改造本「モドゥコン・ブック」の出版を手がけたジャーナリストのケロッピー前田が、身体と精神について語る。 関連記事『SEX:私の場合』『ドラァグクイーンとして体毛を生やす理由「男・女」らしさで遊んで』

ナルシズム、エロ、ファンタジーを体現、GOGOボーイがジェンダーを語る

ナルシズム、エロ、ファンタジーを体現、GOGOボーイがジェンダーを語る

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #15 ナルシズム、エロ、ファンタジーを体現、GOGOボーイがジェンダーを語る ゲイのクラブカルチャーを担う存在といえば、ドラァグクイーン(女性性を誇張し、派手な衣装や化粧をしてショーに出演するパフォーマー)が有名だが、実は「GOGOボーイ」という存在も欠かせない。 GOGOボーイとは、主にゲイパーティーで活動するダンサーのことを指す。セクシーな衣装を身にまとい、ステージ上で鍛え上げられた肉体を揺らす彼らは、何人もの観客の目を奪いフロアを沸かせてきた。ゲイコミュニティーではアイドル的存在とされているからこそ、当事者が口を開いてジェンダーを語ることはあまりない。 世間が思う「男らしくて強いGOGOのリアル」とは何か。筆者と親交を持つGOGOボーイのTAIGAが、心の内を打ち明ける。 関連記事『ドラァグクイーンであることは政治的なこと』『SEX:私の場合』

国際男性デーに考える「男性である」ということは?

国際男性デーに考える「男性である」ということは?

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #14 国際男性デーに考える「男性である」ということは? 11月19日は、1999年、トリニダード・トバコにある西インド諸島大学の歴史講師、ジェローム・ティールックシン博士により設立された「国際男性デー」。「国際女性デー」と比べるとまだ馴染みがない言葉かもしれないが、男性が直面するさまざまな社会問題に焦点を当て、意識を広げる機会となっている。  家父長制をはじめとするさまざまな社会システムでは、性別で区別された「特権」が存在する。また、職場や家庭、パートナーとの関わり方など、生きる上でのさまざまな場面で「男らしさ」の概念は無意識的に染み付いている。つまり、男性について考えることは、社会について考えることだ。 今回は、国際男性デーに合わせて「男性とは」についてアンケートを実施。20〜40代の9人の回答を掲載する。 関連記事『「クィアならではの経験は?」「レインボープライド行く?」QUEER VOICE前編』『SEX:私の場合』

吉原遊郭の歴史伝える専門書店「カストリ書房」が移転、店主の渡辺豪に歩みを聞く

吉原遊郭の歴史伝える専門書店「カストリ書房」が移転、店主の渡辺豪に歩みを聞く

タイムアウト東京 >  Things To Do > 吉原遊郭の歴史伝える専門書店「カストリ書房」が移転、店主の渡辺豪に歩みを聞く 1958(昭和33)年に「売春防止法」が完全施行されるまでの間、公許の遊郭として開かれていた吉原。その跡地にひっそりと構える「カストリ書房」は、遊郭・赤線関連の書籍を扱う専門書店だ。 消えゆく遊郭・赤線の歴史を今に伝えるべく、店主の渡辺豪が2015年に出版社「カストリ出版」を立ち上げ、2016年にカストリ書房を開業。オープンから7年がたった2023年7月、同じ吉原遊郭内への移転を発表した。 2023年7月8日(土)〜16日(日)には、カストリ書房移転に伴い、イラストレーターの吉岡里奈による個展「カストリ名所十景」が開催。この機会に吉原へ足を運び、遊郭の歴史に触れてみよう。 関連記事『書店「カストリ書房」の新店舗がオープン』『東京、美しい建築9選』

東京、フェミニズムを知る書店5選

東京、フェミニズムを知る書店5選

タイムアウト東京 >Things to do> 東京、フェミニズムを知る書店5選 ふらっと足を運んだ本屋さんで、なんとなく気になった本を手に取る――。書店は、本との偶然の出合いを実現してくれる。そして、新たな価値観や視点を得るきっかけになることもあるだろう。 フェミニズムと聞くと「女性」「社会」「政治」「学問」「差別」など、人によって思い浮かべるキーワードは異なる。フェミニズムは堅苦しいものという印象を持つ人もいるかもしれないが、そうではない。女性だけでなく、全ての人に当てはまるものだ。 本当は身近な存在であるフェミニズムを知ることで、これまで抱いていた言葉にできない「モヤモヤ」が少し形を成すかもしれない。本を手に、触れてみよう。 関連記事『東京、学びのクィアスポット7選』『「差別はダサい」バイセクシュアルを公言したREINOがラップを通して伝えたいこと』

東京、チャイスタンド9選

東京、チャイスタンド9選

タイムアウト東京 > フード&ドリンク >東京、チャイスタンド9選 インドで庶民的な飲み物として親しまれているチャイ。濃く煮出した紅茶とミルク、ショウガ、シナモン、カルダモンなどのスパイスが融合した味わいは滋味深く、子どもから大人まで人気がある。 カフェやカレー店のメニューで見かけることが多いチャイだが、昨今では手軽にテイクアウトできるスタンド形式の販売店も出てきた。季節の変わり目など体のバランスを崩しがちな時期は、チャイで労わろう。 関連記事『東京、プヂン4選』『東京、クラフトジンが楽しめるバー8選』

News (242)

「富江」「うずまき」人気作品に迫る、伊藤潤二初の大規模個展が開催

「富江」「うずまき」人気作品に迫る、伊藤潤二初の大規模個展が開催

2024年4月27日(土)〜9月1日(日)、「世田谷文学館」でホラー漫画家・伊藤潤二の初となる大規模個展「伊藤潤二展 誘惑」が開催。約320点の漫画原稿、描き下ろしの新作3点を含む約100点イラストをはじめ、新作フィギュアや貴重なネーム、少年時代の秘蔵創作資料など、約600点を展示。本記事では、ファンにはたまらない展示内容の一部を紹介する。 Photo: Kisa Toyoshima なお、世田谷文学館は千歳烏山駅または芦花公園駅から徒歩10分前後の立地にある。用賀の「世田谷美術館」とは異なるため、出かける際は注意してほしい。 Photo: Kisa Toyoshima展示のために描き下ろした新作 ©️伊藤潤二 美と恐怖、そしてユーモアの共存 展示構成は、「美醜」「日常に潜む世界」「怪画」、そして「伊藤潤二」の4章から成る。いずれも、原画やイラストの美しい線と緻密な描写を間近で堪能できるチャンスだ。 Photo: Kisa Toyoshima©️伊藤潤二 Photo: Kisa Toyoshima 第1章「美醜」では代表作「富江」から、伊藤作品一のヒロインであり、美しさと醜さが同居したファムファタールの富江を解説。近年では彼女を模倣した「富江メイク」なるメイクアップ方法が流行するなど、人々をひきつけてやまない魅力を探る。原型師の藤本圭紀とのコラボレーションを実現したフィギュアもあり、会場出口前には伊藤自ら着彩を手がけた一体も飾られていた。 Photo: Kisa Toyoshima富江がずらり ©️伊藤潤二 Photo: Kisa Toyoshimaこれは藤本圭紀の着彩によるもの ©️伊藤潤二 Photo: Kisa Toyoshima名作「ギョ」。腐敗した魚が陸上を埋め尽くすシーンはトラウマもの ©️伊藤潤二 伊藤作品といえば、恐怖とグロテスクな画、ストーリーの中に、どこかユーモアを感じさせる表現も人気の一つ。シュールなコメディとしてのおもしろさも持つ作品「死びとの恋わずらい」コーナーでは、作者直筆のおみくじボックスを設置。数回チャレンジした結果、「大凶」「凶」を引くことができた。果たして、凶より上の占い結果は入っているのか疑問である。 Photo: Kisa Toyoshima Photo: Time Out Tokyo Editors伊藤直筆の「辻占 恋みくじ」 第4章「伊藤潤二」では、少年期の貴重なイラストや、漫画作品、SF小説、造形物など、伊藤ワールドを知るさまざまな展示物に注目。「現在は人形制作にはまり、ポーズ人形を作っている」と語るように、漫画を描くこと以外にもさまざまな創作に取り組んできた様子を垣間見ることができる。 Photo: Kisa Toyoshima©️伊藤潤二 Photo: Kisa Toyoshima Photo: Kisa Toyoshima畳を敷いた展示が印象的 なお、製作中の人形は展示会期中にお披露目も検討しているそうだ。  展示の後には…… Photo: Kisa Toyoshima じっくりと鑑賞する前後に、早めに抑えておきたいのがグッズ売り場だ。ステッカーやマスキングテープなど小さな文房具から、Tシャツ、マグカップ、ハンドタオルなど実用的なグッズ、はたまた浴衣やのれんなど、さまざまなグッズが揃う。夏の納涼アイテムとして、土産にもいいかもしれない。 関連記事 『伊藤潤二展 誘惑』 『日本ホラー漫画の鬼才、伊藤潤二の大規模原画展が初開催』 『5月から6月に

渋谷パルコで新人ドラァグクイーンによるバトルイベント「Sparkle」が開催

渋谷パルコで新人ドラァグクイーンによるバトルイベント「Sparkle」が開催

2024年4月19日(金)、「東京レインボープライド 2024」の公式パーティー「Sparkle」が、「渋谷パルコ」10階にある「ComMunE」で開催される。日本初の大規模ドラァグイベントであり、アメリカの人気リアリティー番組「ル・ポールのドラァグ・レース」に出演した実績を持つドラァグクイーンが来日ゲストとして参戦。「OPULENCE(オピュランス)」の出場権をかけた新人クイーンによるバトルが繰り広げられる。 バトル内容は、ドラァグショーの醍醐味(だいごみ)であるリップシンク、スピーチ、衣装などを採点対象とし、先輩ドラァグクイーンがジャッジ。勝者は5月19日(日)に開催される「OPULENCE Volume4」で最終決戦に挑む。 Photo: Sparkle Sparkleでは、過去のOPULENCEに東京を代表するドラァグクイーンとして出場したVera Strondh、Sera Tonin、Labianna Joroeが審査員として参加。DJのCrazist、Maxim、MCのMiss Leadingのほか、ゲストパフォーマーの午前0時のプリンセス(ぜろぷり)も登場。本場のドラァグクイーンイベントが堪能できるだろう。 さらに、4月19日(金)〜21日(日)に開催される日本最大級のLGBTQ+の祭典「東京レインボープライド 2024」に、OPULENCEブースを出店することが決定した。Sparkleで見るドラァグクイーンがブースに立つ姿を見られるかもしれない。 プライドウィークの始まりは、ホットなバトルイベントを盛り上げよう。 関連記事 『TRP2024アフターパーティー』 『東京レインボープライド2024』 『東京レインボープライド「30周年記念誌」のためのクラファンプロジェクトを実施』 『ドラァグクイーンであることは政治的なこと』 『Photo of the Day - 東京レインボープライド 2023』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

ワクワク、楽しいコンセプトストア「TENGA LAND」が原宿ハラカドにオープン

ワクワク、楽しいコンセプトストア「TENGA LAND」が原宿ハラカドにオープン

2024年4月17日(水)に開業する原宿の新大型施設「東急プラザ原宿 ハラカド」内に、TENGAカンパニー最⼤規模で、全ブランドのアイテムを取り扱う常設店「テンガ ランド(TENGA LAND)」がオープン。「愛と自由のワンダーランド」をテーマとしたコンセプトストアの魅力をいち早くレポートする。 Photo: Kisa Toyoshima  光るネオンサインと「生命の樹」、回転レールを流れるTENGAグッズ 店舗は一見すると、セルフプレジャーグッズを扱う店と気づかないほどに開放的な空間づくりが特徴。中央部には「生命の樹」を表した観葉植物が設置され、その周囲を回転レールに乗ったTENGAグッズが流れてくる。上部に掲げられたネオンサインには、「生きている、すばらしさを。」の文字が光り輝いていた。 Photo: Kisa Toyoshima Photo: Time Out Tokyo Editors 販売商品はセルフプレジャーグッズの「TENGA」「iroha」、カップル向けのCARESSAのほか、アパレルラインやソープなどのボディーケア商品、雑貨なども揃う。 スケーター界のレジェンドであるマーク・ゴンザレスとトミー・ゲレロによるアートプロジェクト「(What it isNt) ART BY MARK GONZALES」のコラボレーションをはじめ、おしゃれなTシャツや靴下などタウンユースにもおすすめのアイテムも並ぶ。気に入った一着は店内の試着室で試すこともできる。 Photo: Kisa Toyoshima Photo: Kisa Toyoshimaアーティストとコラボレーションした歴代のTENGAも Photo: Kisa Toyoshima 特筆すべきは、店舗入り口に設置されたモニターゲームと自販機だ。自販機にはテンガ ランド限定の商品が設置されており、「原宿」のロゴが入ったTENGAは土産にも最適。何本かに1本、ゴールドのTENGAが当たるチャンスも隠されている。花柄がプリントされた商品はがプリントされた商品は季節限定で、シーズンによって展開するそうだ。 Photo: Kisa Toyoshimaモニターにタッチして遊べるシューティングゲーム Photo: Kisa Toyoshima限定商品がずらりと並ぶ自販機 Photo: Kisa Toyoshima 海外からの来客案内や原宿土産にもぴったりなテンガ ランド。ユニークさにあふれた店舗に行ってみよう。 関連記事 『テンガ ランド』 『ハラカドでしかできない7のこと』 『TENGA初のユニセックスアイテム、宝石のような次世代プレジャーグッズ発売』 『TENGAがマーク・ゴンザレスのプロジェクトと夢のコラボTシャツを販売』 『TENGAからカップルを温める新ブランド「CARESSA」誕生』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら 

Photo of the Day - Slowdive Japan tour in Tokyo

Photo of the Day - Slowdive Japan tour in Tokyo

テキスト:Yurie Yoshimura 2023年の「フジロックフェスティバル」出演による来日から約7カ月。2024年3月11日、スロウダイヴ(Slowdive)が東京に帰ってきた。 単独公演は2017年12月以来、約6年ぶり。今回のアジアツアーは、チケット発売開始から数分でソールドアウトする国もあったという。2023年9月にリリースされた新アルバム「everything is alive」を引っ提げ、歓喜に包まれた一夜の様子を振り返る。 Photo: Yurie Yoshimura会場外グッズ売り場付近の様子 「この日をどれほど楽しみにしていたのだろう。この気持ちを共有できる人たちが今日はたくさんいるなんて、なんていい日なのだ」と、筆者は既に恍惚とした気分だった。17時30分、東京公演の会場の「豊洲PIT」に到着すると、グッズ売り場に並ぶ熱烈なスロウダイヴのファンが列を作っていた。 Photo: Kazumichi Koheiサイデリックな映像が投影されたステージ 高層ビルやマンションが立ち並ぶ一角にある豊洲PITは、今回、3月11日の東京公演でも意味を持っている。なぜなら本会場は、東日本大震災における被災地復興支援活動の一環として計画、設立された施設だからだ。「PIT」とは、「Power Into Tohoku」という頭文字を組み合わせたものだという。忘れられない悲しみを癒やすとき、音楽はいつも寄り添い助けてくれる。 Photo: Kazumichi Kokeiレイチェル・ゴスウェル(Vocal/Guitar) レイチェル・ゴスウェル(Vo/G)は、公演前のオンラインインタビューで「近年、私たちを取り巻くファン層は驚くほどにどんどん若くなっていて、ステージにいろんな世代が混ざり合っているのを見るのがとても不思議。同時に、とても喜ばしいことです」と語ってくれた。今回にもさまざまな年齢層の客層が入り混じっている。若者たちはもちろん、家族揃って来る人たちも多く見かけた。 Photo: Kazumichi Kokei写真左から、ニック・チャップリン(Bass)とサイモン・スコット(Drums) 入場を待つ観客がひしめく18時30分、ドアがオープン。会場入り口付近にはバンドメンバーと親交があるというゲームデザイナーの小島秀夫から贈られた花が飾られており、会場をさらに特別な場所にしていた。 Photo: Kazumichi Kokeiニック・チャップリン(Bass) 隠せない高揚感とは裏腹に、開場から開演まではあっという間だった。開演と同時に歓声が湧く。スロウダイヴの来日を祝福する声に、空間が幸せに包まれた。 Photo: Kazumichi Kokeiニール・ハルステッド(Vocal/Guitar) 演奏は彼らの最新アルバム「everything is aliveの「shanty」からスタート。ベースとシンセサイザーが混ざり合い、発光する音に包み込まれていく。どんな音楽スタイルでも、スロウダイヴ色に持っていくのはさすが大御所バンドだ。 1991年発表のアルバム「Just For A Day」の収録曲、「Catch The Breeze」の後半から歓声が湧くーー。力強いドラムとギターの激しい調和が、絶妙なノイズを放っていた。 Photo: Kazumichi Kokeiクリスチャン・サヴィル(Guitar) 「ここ(日本)に戻って来ることができて本当にうれしいわ」と、レイチェルが言った後、「Crazy For Love」で観

熱々本気のスープフェスこと「熱汁祭」が高円寺で開催

熱々本気のスープフェスこと「熱汁祭」が高円寺で開催

2024年2月17日(土)〜18日(日)、世界の汁物を集めたスープフェスティバル「熱汁祭(あつじるさい)」が高円寺北口駅前広場で開催。2017年から始まり、前回2023年には2日間で4000人もの来場があったという本イベントは、高円寺四大祭の一つ「高円寺演芸まつり」との同時開催となる。 熱汁祭 当日は受付で700円のチケット(2杯分)を購入すると、12の参加店の中から好きなスープ2種類が選べる。高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪の中央線の人気エリアから集まった参加店と、日本各地をはじめ世界各国のスープが盛りだくさんだ。 ※パンは別売り(画像提供:熱汁祭実行委員会) 店舗とメニューは以下の通り。 高円寺エリア Atari「牛すじスンドゥブチゲ」ペルシアンレストランBOL BOL「スーペ・シャルガム(いろいろ野菜と蕪のスープ)肉屋直営パテ屋「和牛入り!肉屋の牛すじ煮込み」自由人酒場「北海道産 オオズワイガニのカニ汁」Yonchome Cafe「オニオングラタンスープ」炭火家おだづもっこ「ほろほろチキンの彩りスープカレー!」この一杯のために。「漢気!! 熱々!! 仔羊キーマのスパイススープ」ラーメンじゃぐら高円寺「ゴロっとチャーシューたっぷり!ラーメン屋さんのポークシチュー!」 TexMexダイナーバーボンハウス「ガンボ」 阿佐ヶ谷エリア JameJam「アーシュ(香味野菜と豆のスープ)」 荻窪エリア リストランテ ドラマティコ×ogibon「ポルチーニとベーコンのポタージュスープ」 過去開催時の様子(画像提供:熱汁祭実行委員会) 時間は11時30分~15時30分を予定(雨天決行)。防寒対策をしっかりして、アツアツのスープを楽しもう。 関連記事 『ガイドは全て作り話、うそだらけの「浅草ツアー」が4月に開催』 『高円寺でしかできない50のこと』 『BRUTUSによる「人生最高の買いもの」が詰まったマーケットがオープン』 『「スヌーピーミュージアム」が2月にリニューアル、カフェも新たにオープン』 『ユネスコ無形文化遺産「西馬音内盆踊り」の衣装がふるさと納税返礼品に』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

巨匠・タルコフスキーの怪作映画「ノスタルジア」が4K上映決定

巨匠・タルコフスキーの怪作映画「ノスタルジア」が4K上映決定

旧ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)映画界の映画作家、アンドレイ・タルコフスキーの監督作品「ノスタルジア」が、4K修復版で上映される。2024年1月26日(金)から、「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」ほか全国で順次ロードショー公開されることが決定した。 タルコフスキーは、イングマール・ベルイマン、クリストファー・ノーラン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥといった現代の映画監督たちが影響を公言している「巨匠にして不世出」の映画監督。ソ連当局の厳しい検閲の中、54年という短命で、「惑星ソラリス」(1972年)、「鏡」(1975年)、「ストーカー」(1979年)ほか8作品を世に生み出した。 本作は、初めてソ連国外であるイタリアで製作され、1983年の「カンヌ国際映画祭」で「この映画の創造に対する特別大賞」「国際映画批評家連盟賞」「エキュメニック審査員賞」の3冠を獲得した長編映画だ。 フレスコ絵画と近代美術が融合したような美しい映像とともに、作中では自身の父であり詩人のアルセーニイ・タルコフスキーの詩、ヴェルディの「レクイエム」やべートーべンの「交響曲第9番」、そして印象的な民族音楽が使われている。 今回劇場公開される「ノスタルジア 4K修復版」は、撮影監督のジュゼッペ・ランチ監修のもと、ローマのチネテカ・ナチオナーレの協力で2022年に4K修復が行われ、「ボローニャ復元映画祭」でワールドプレミア上映された。  前売り特典オリジナルB3ポスター オリジナルB3ポスター付き前売り券は1,500円(税込み)。2023年12月1日(金)からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で発売予定だ。この機会に、タルコフスキーの映像美の世界を堪能しよう。 関連記事 『Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下』 『「Bunkamura Gallery」がヒカリエ8階に移転オープン』 『坂本龍一のバーチャルコンサート「KAGAMI」がロンドンに上陸』 『ブラウン管でショートフィルムを、VHS喫茶「タンペントン」が下北沢に誕生』 『東京、11月から12月に行くべきアート展』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら 

セクマイ女性のためのソーシャルアプリ「HER」が日本初上陸

セクマイ女性のためのソーシャルアプリ「HER」が日本初上陸

『HER』は、世界で800万人以上ものセクシュアルマイノリティー女性(以下、セクマイ女性)のユーザー数を誇る、世界最大級のソーシャルアプリだ。2015年、サンフランシスコを本社に徐々に拡大していき、現在では113カ国で展開されている。 そして、ついに日本語版に対応した『HER』が日本に上陸し、2021年8月25日より正式にローンチされた。国内のトランスジェンダー、Xジェンダー、レズビアン、バイセクシュアルなどのセクマイ女性から今後も期待されるであろうアプリ『HER』について、日本のカントリーマネジャーのShokoに語ってもらった。 Shoko マッチングアプリではなくソーシャルアプリとしての役目 ーアプリ『HER』について教えてください。 セクマイ女性専用のソーシャルアプリとして、『HER』をローンチしました。「マッチングアプリ」と呼ばない理由は、日本ではカミングアウトしていない人が多く、そもそもセクマイ当事者と出会うのが困難であることからです。デート目的だけでなく、友達やコミュニティーの人たちともつながる場所を提供する重要性を実感しています。 なので、プロフィール欄では「新しい友だち」「1人との恋愛関係」「複数との恋愛関係」「カジュアルな関係」など、恋愛の在り方にも考慮した上で、どのような目的でアプリを使いたいかを選択できます。「まだ分からない」「言わないでおく」という選択肢もあるので、とりあえずアプリを入れてみただけの人でも安心してご利用いただけます。 『HER』 誰も除外されない居場所作りを ープロフィールではジェンダーやセクシュアリティーなど、さまざまな項目があるように感じました。 『HER』はアイデンティティーの選択肢を増やすことで、誰もが除外されないセーフスペースを目指しています。その中でも、ジェンダー、セクシュアリティー、ジェンダープロナウン(代名詞)の項目が多いことは、『HER』ならではの特徴です。私は日本語版アプリの和訳をしたのですが、女/男だけでなく、なるべく性別を感じさせないニュートラルかつ日本人になじみやすい言葉選びにも気をつけました。 また、セーフスペースとしての役割を担うため、セキュリティー面にも特化しています。やはり、セクマイ女性がセクマイ女性とのコネクションを求めてアプリを利用してくれていることがほとんどなので、本人確認のマーク表示、顔の見えるプロフィール画像の設定、通報機能を導入するなど、偽のプロフィールを減らすことに徹底しています。 数年前だとセクマイはインターネットの掲示板などで出会うことが多い印象でしたが、最近はより明るみに出る機会が増えたのかなと。匿名で顔の見えない相手と会話していた時代から、相手を見てどういう人なのかを知った上で会話ができるようになった今、業界的にも変化しているのだと実感しています。 『HER』 ありのままの自分を好きになるきっかけを与えたい ーアプリを通して、日本のセクマイコミュニティーにどうアプローチしていきたいですか? 日本はほかの国と比べてマーケットが少し特殊であり、『HER』公式Twitterはメインアカウントのほかに、日本版を展開しています。アメリカでは「out and proud」といって、「このままの私が誇らしい」というセクマイ当事者が多いのに対し、日本ではクローゼットの状態、いわゆる「セクシュアリティーについてオープンにならなくてもいいんだ」と、隠す傾向にあります。 例えば彼女を彼氏と置き換えて話したり、同性の恋人がいることを言えない人は多く、まだまだ偽

サンシャイン水族館で「怖い」生き物を集めた夜間展示を開催

サンシャイン水族館で「怖い」生き物を集めた夜間展示を開催

2023年9月8日〜11月26日(日)、「サンシャイン水族館」で夜間特別営業の「TERROR Night Aquarium(テラー ナイト アクアリウム)」が開催。「Terror」=「恐怖」をテーマに、生き物たちが生き抜くための知られざる工夫と多様性に触れる展示だ。その見た目や捕食方法を、「怖いように見えて実は⚪︎⚪︎」「⚪︎⚪︎に見えて実は怖い」という2つの角度から展示を企画。「怖い」と感じる特性を紹介し、その生態について解説する。 Photo: Keisuke Tanigawa Photo: Keisuke Tanigawa 9月7日に開かれた内覧会では、同館長の丸山克志、企画担当の川辺悠士郎、飼育スタッフから魚類担当の上市光之と海獣担当の福井正志が登壇した。 Photo: Keisuke Tanigawa 血の匂いを嗅ぎつけるアマゾン最凶の生き物たち エントランスに入って最初に目に入るのは、アマゾンに住み、血の匂いを嗅ぎつける肉食魚のピラニア(ピラニア ナッテリー)だ。その最大の特徴はとがった歯。館長の丸山は、若い頃にピラニアにかまれた経験があるという。 Photo: Keisuke Tanigawa ナマズの一種であるブルー カンディルは、体長10センチメートルほどの大きさながら、ピラニアよりも現地で恐れられている魚。大きな口と細かくて鋭い歯で生き物の体に穴を開け、体内へと潜って肉を食いちぎる性質を持っている。 かわいい見た目と裏腹? ペンギン、カワウソが持つ秘密 一見かわいらしい見た目の生き物たちにも、実は秘密がある。サンシャイン水族館で飼育されているケープペンギンは、アフリカ大陸に唯一住むペンギンの一種。オスとメスのつがいの絆が強く一生をペアで過ごし、仲むつまじい姿が見られることもあるという。 Photo: Keisuke Tanigawa ペンギンは鳥なので歯を持たないが、口を開けると驚きの一面が。上顎と舌の上にはトゲのようなものがびっしりと生えている。これは餌を素早く飲み込むための機能で、一度くわえた餌を逃さぬように、釣り針の返しのような仕掛けを持っている。かわいいペンギンの見た目からは想像がつきにくいトゲトゲ……。 今回は、大きく口を開けたトゲ部分の精巧な模型を「マリンガーデン」で展示している。 Photo: Keisuke Tanigawaスタッフによると「このトゲは当たってもそこまでの痛みはなく、クチバシの方が危険。クチバシは皮膚がスパッと切れるくらいの強度を持っている」とのこと Photo: Keisuke Tanigawa咬合力や鋭い犬歯など、コツメカワウソの「肉食獣としての一面」を解説するコーナーも そのほか、獲物を捕えると二重構造の顎が飛び出す「海のギャング」といわれるウツボや、九州地方に住む人には馴染み深い「泥まみれのエイリアン」ことワラスボなど、知る人ぞ知る魚たちが登場する。 Photo: Keisuke Tanigawa 見て、聞いて、触って知る生き物の魅力 本展では、生き物の捕食シーンなどの恐怖映像のほかに、貴重な標本や、「怖い」一面を紹介する解説パネル、特設水槽などを設置。「恐怖体験コーナー」として、ガイアナカイマントカゲの臨場感あふれる咀嚼(そしゃく)音と、彼らがかみ砕いて食べているタニシなどの巻き貝の硬度を示すため、実際の貝殻を置いたコーナーもある。 Photo: Keisuke Tanigawa宇宙人の標本と間違えられたこともあるという、ガンギエイの乾燥標本

多彩なプログラムの数々、「イメージフォーラム・フェスティバル 2023」がアツい

多彩なプログラムの数々、「イメージフォーラム・フェスティバル 2023」がアツい

2023年9月30日(土)~10月6日(金)、映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル」が開催。第37回目を迎える今回は、「シアター・イメージフォーラム」をはじめ、「ゲーテ インスティトゥート東京」「フェブ ギャラリー トーキョー(Feb gallery Tokyo)」「渋谷スカイ」に会場を拡大し、映像特集やコンペティションの上映に加えたさまざまなイベントを企画している。 イメージフォーラム・フェスティバル 2023 世界情勢を知る貴重な映像作品を一挙上映 「ギャザリング・クラウド フィルム・イン・シェルター2023」と題した特集上映では、 戦争やクーデター、紛争など、変化する社会情勢の中で映像を撮り続けるミャンマー、ロシア、コンゴの映像作家にフォーカス。各プログラムのキュレーターや作家を招いたシンポジウムを開催し、作品についてより深く知ることができる。 「ハロー、ワールド! 」(タンシトゥボー/デジタル/13分/2022年/ミャンマー)クーデター後戒厳令の外出制限下で、ミャンマーのZ世代が生み出す、新たな個人映画 日本、中国、香港、台湾、韓国の東アジア地域を対象とした公募部門の「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」では、応募された400作品の中から32作品がノミネート。1次審査、2次審査を経て東アジアの「今」を映し出す注目作品を上映し、10月6日にシアター・イメージフォーラムで行われる授賞式で入賞6作品と観客賞が発表される。 「とおぼえ」(川添彩/デジタル/24分/2022年/日本)「カンヌ国際映画祭」ノミネートをはじめ、国内外で活躍する注目映像作家による衝撃の一作 そのほか、アカデミー・フィルム・アーカイブのマーク・トスカーノがセレクトしたアメリカの実験映画プログラムや、香港在住の作家による映像特集、日本の実験映画を代表する作家の一人である奧山順市の特集など、「映像の歴史」に触れるプログラムも揃う。 「シグナル8」(サイモン・リュー/デジタル/14分/2019年/香港)香港在住のアーティストによる最新の短編映像。現在の街の社会地理的な風景、状況を映し出す 映像の多様な楽しみ方ができる豊富なイベント 今回初の試みとして、映画作家と一緒に料理をして、食事をしながら交流する新企画「クッキング・ウィズ・フィルムメーカーズ」を開催。また渋谷スカイを会場にした、上空229メートルで映画鑑賞を楽しむ屋外上映イベント「ROOFTOP “LIVE” THEATER」では、世界の音楽映画にスポットを当てた4作品を上映する。 ジギー・スターダスト(D.A.ペネベイカー/35ミリ デジタル版/90分/1973年/イギリス) デビッド・ボウイの伝説的なライブを収めた歴史に残る音楽ドキュメンタリー「ジギー・スターダスト」や、さまざまな音楽をエッセンスに「民謡」をよみがえらせる日本のバンド、⺠謡クルセイダーズに着目したドキュメンタリー映画などを上映する。 そのほか、オーストリアの映像作家、アンナ・ファゾフによる日用品を使った映像制作ワークショップや、ゲーテ インスティトゥート、フェブ ギャラリーでは、パフォーマンス上映やライブ演奏付き上映、インスタレーション作品の展示も行われる。 東京の後は、11月17日(金)~19日(日)に京都で、11月23日(木・祝)~26日(日)に名古屋で開催を予定。幅広い楽しみ方で映像作品を味わおう。 関連記事 『イメージフォーラム・フェスティバル 2023』 『京都をアンビエントの聖地へ、コーネリアス

鴨川シーワールドにカマイルカの赤ちゃんが誕生

鴨川シーワールドにカマイルカの赤ちゃんが誕生

2023年8月6日、千葉県鴨川市の「鴨川シーワールド」に、カマイルカの新生児が誕生した。母獣はローラ(推定年齢22歳、体長205センチメートル、体重115キログラム)で、赤ちゃんの性別はオス(推定体長95センチメートル、推定体重13.6キログラム)。父獣は今後DNA鑑定で調査予定だ。 画像提供:鴨川シーワールド誕生してすぐのカマイルカの赤ちゃん 現在、映像資料として公式YouTubeに出産シーンの動画が限定公開されている。イルカの出産は真夜中に行われることが多いが、今回は15時02分に破水、16時23分に産み落とされた。 画像提供:鴨川シーワールド赤ちゃんの呼吸の様子 イルカは人間を含む哺乳類と異なり、頭ではなく尾ビレから生まれてくる。妊娠期間約340日を経て元気に出てきた赤ちゃんは、水面まで力強く泳ぎ、大きく呼吸をしていたという。 鴨川シーワールドでは、「海の世界との出会い」をコンセプトに、1970年10月のオープンからさまざまな水生生物の展示を行っている。赤ちゃんイルカは、太平洋の自然環境を再現した「ロッキーワールド」地階の「イルカの海(育児・療養用プール)」で展示中だ。 事務局は、「体調を最優先とし、状況により観覧を規制する可能性はありますが、赤ちゃんイルカの成長を優しく見守ってください」と発表している。 関連記事 『池袋「サンシャイン水族館」でケープペンギンの赤ちゃんの名前が決定』 『5つの動物園がコラボ対決「カピバラのスイカ早食い競争」開催』 『こんにちは赤ちゃん「伊豆シャボテン動物公園」にベビーラッシュ到来』 『動物と触れ合えるグランピング5選』 『東京、アニマルスポット11選』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

蒲田の老舗銭湯「改正湯」とTENGA×フロクラブがコラボTシャツを販売

蒲田の老舗銭湯「改正湯」とTENGA×フロクラブがコラボTシャツを販売

バラエティー豊かなセルフプレジャーアイテムでおなじみのTENGAが、京都を中心に銭湯カルチャーを発信するアパレルブランドの「フロクラブ(FROCLUB)」と初のコラボレーション。2023年8月8日から、ユニークなデザインで着回しのきく2種のTシャツを販売する。 画像提供:TENGA 「愛と自由とSENTO」をコンセプトに これまでにも、さまざまなブランドやセレクトショップとのコラボレーションアイテムを展開してきたフロクラブ。初の試みとして、TENGAとのコラボレーションTシャツ「LOVE湯 TEE」(6,600円、以下全て税込み)のほか、蒲田にある1929(昭和4年)創業の老舗銭湯「改正湯」とのトリプルコラボレーションとなる「IIYUDANA TEE」(6,600円)を発表した。 画像提供:TENGA 「IIYUDANA(いい湯だな)」「愛湯(ラブ湯)」「愛自由銭湯」「TENGA湯マーク」のロゴとともに、改正湯で撮影したイメージフォトを施したTシャツはマストバイのアイテムだ。 画像提供:TENGA 「LOVE湯 TEE」は「テンガ ストア トーキョー」「テンガ ストア ヨコハマ」の直営店舗2店とフロクラブのオンラインストア、「IIYUDANA TEE」は直営店舗のみで販売する。「IYUDANA TEE」を購入すると、改正湯のオリジナルタオルのプレゼントもあるそう。この夏は一味違うTシャツを身に着けて、銭湯文化を楽しもう。 関連記事 『フジロックに「飲めるTENGA」が登場、テキーラとソーダでギンギンに』 『水原希子×irohaが初のコラボ、海やクジラをモチーフにしたアイテム販売』 『昭和レトロにどっぷり浸かる、熱海の「ホテル ニューアカオ」が復活』 『蒲田、夜の散歩ガイド』 『東京、ベストアダルトショップ7選』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら 

2024年、新たなチームラボボーダレスが「麻布台ヒルズ」に移転オープン

2024年、新たなチームラボボーダレスが「麻布台ヒルズ」に移転オープン

2024年1月、「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス(以下、チームラボボーダレス)が「麻布台ヒルズ」にオープンを予定。チームラボボーダレスは、2023年の「お台場パレットタウン」閉館に伴い移転を発表していた。 麻布台ヒルズは、「アークヒルズ」と「虎ノ門ヒルズ」「六本木ヒルズ」を結ぶちょうど中間地点に位置し、8.1ヘクタールもの広大な土地にオフィスと住宅、ホテルなどを収容する超高層ビルを3棟、オフィスと住宅のほか商業施設や文化施設が入る低層棟1棟、さらにインターナショナルスクールを擁する一大プロジェクトだ。約330メートルのタワー塔などのエリアは、2023年11月24日(金)のオープンを控えている。 Photo:Kisa Toyoshima麻布台ヒルズ チームラボボーダレスは、同エリアの「ガーデンプラザB」地下1階に建設。現施設のコンセプトである「境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」をさらに進化させ、ここでしかできない新たな体験創造を目指す。 「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」 東京 麻布台ヒルズ © チームラボ チームラボボーダレスは、森ビルとチームラボによる世界初の常設デジタルアートミュージアムとして2018年6月にお台場にオープンした。1000平方センチメートルの敷地面積を誇り、立体的な「地図のないミュージアム」は、作品同士の境界を持たず、それぞれがコミュニケーションし、時に融合することが特徴だ。 また、ほとんどの作品は観賞者が触れることで作品に変化を及ぼすインタラクティブな体験型のアートとなっている。 「Universe of Water Particles, Transcending Boundaries」「花と人、コントロールできないけれども共に生きる」 © チームラボ 初年度の年間来館者数は約230万人。2019年の来館者数において「単一アート・グループとして世界で最も来館者が多い美術館」としてギネス世界記録にも認定された。実に160以上の国と地域の人が訪れ、ジャスティン・ビーバー、ケンドリック・ラマー、メラニア・トランプ前大統領夫人らといった著名人も多く来館していることでも知られている。 「The Sculpture of Time Distortion in a Mirror」© チームラボ 「Microcosmoses(仮)」© チームラボ 麻布台ヒルズに新たに登場するチームラボボーダレスには、これらの作品に加え、新作や日本未公開作品も多数加わる予定だ。なお、豊洲の「チームラボ プラネッツ」は2023年末まで営業している。 関連記事 『森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス』 『日本で楽しめるチームラボ作品10選』 『軽井沢の森とゲルハルト・リヒターの世界観が融合する、唯一無二の常設スペースが誕生』 『ピューロランドで一夜限りのオールナイトハロウィン音楽フェスが開催』 『これまでのヒルズの集大成、虎ノ門・麻布台に「麻布台ヒルズ」が2023年誕生』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら