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Honoka Yamasaki

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ライター、ダンサー、purple millennium運営

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Articles (30)

新宿二丁目ビアンマップを発行、クィア女性向けアプリ「PIAMY」にインタビュー

新宿二丁目ビアンマップを発行、クィア女性向けアプリ「PIAMY」にインタビュー

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #17 新宿二丁目ビアンマップを発行、クィア女性向けアプリ「PIAMY」にインタビュー 「レズビアン」という存在はまだ十分に可視化されていない。4月26日「レズビアン可視化の日」は、「L」(レズビアンの総称)コミュニティーの祝福であると同時に、「見えない」存在であることを痛感させられる。 レズビアンが直面する主な問題は、不可視化と圧倒的な知識不足ではないだろうか。家父長制が浸透する男性中心的な社会では、男性を必要とせずに生きる女性の存在が稀有とされがちだ。 しかし、レズビアンは男性異性愛者のための「スケベ」な存在でもなければ、一時の遊びでもない。現状、レズビアン当事者がのびのびと過ごす社会とは程遠いものの、そこには必ず存在している。 表で語られることの少ないレズビアンは、どのようにしてコミュニティーとの関係性を構築し、同じ当事者と出会うのだろうか。今回、レズビアンやクィア女性に向けたSNSアプリ「PIAMY」代表の星マリコ、レズビアン当事者であり広報を務める雨谷里奈と山﨑穂花が、出会いやつながりについて語る。 また、PIAMYが制作した、新宿二丁目を中心に開かれたビアンバー42店舗を収録した「ビアンマップ」を通して、LGBTQ+新宿二丁目のLコミュニティーを探求する。 関連記事『国際女性デーに考える、レズビアンバーのオーナーから見た「L」の世界』『SEX:私の場合』

「東京レインボープライド2024」の期間に行くべきLGBTQ+イベント

「東京レインボープライド2024」の期間に行くべきLGBTQ+イベント

タイムアウト東京 > LGBTQ+ >「東京レインボープライド2024」の期間に行くべきLGBTQ+イベント 30周年を迎えるアジア最大級のLGBTQ+イベント「東京レインボープライド 2024」(以下TRP)が2024年4月19日(金)〜21日(日)に開催される。 毎年、TRPというビッグイベントを機に、LGBTQ+当事者やアライ(ally=「仲間」や「同盟」を語源とし、セクシュアルマイノリティー当事者を支援する人々を指す)が、LGBTQ+コミュニティーを祝福。今年はさらに規模が拡大し、TRP公式のアフターパーティー「Sparkle」と「PRIDE CARNIVAL」開催のほか、都内各所でLGBTQ+コミュニティーをエンパワーするイベントが多数展開される。 本記事では、TRPの期間に開催される東京のLGBTQ+イベントを紹介。自由でボーダレスなひとときを過ごそう。 関連記事『東京レインボープライド 2024』『渋谷パルコで新人ドラァグクイーンによるバトルイベント「Sparkle」が開催』

3.11以降、災害時のLGBTQ+コミュニティーへの対応は変わったのか?

3.11以降、災害時のLGBTQ+コミュニティーへの対応は変わったのか?

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > 3.11以降、災害時のLGBTQ+コミュニティーへの対応は変わったのか? 東日本大震災以降、性的マイノリティーが直面する災害時の問題について語られることが増えてきた。しかし、被災地でLGBTQ+コミュニティーの人たちがどのように過ごしているのかは、いまだ十分に可視化されていない。  災害時の避難所では、多くの時間を他人と共有することになる。本来ならば被災者には尊厳ある生活を営む権利があるが、性的マイノリティーということで排除・孤立させられる可能性があり、無理な生活を強いられているのが現状だ。 岩手レインボー・ネットワークを主宰している山下梓(やました・あずさ)は、「LGBTQ+の災害時の困難は、『それ以前の困難*1』である」と語った。レインボー・ネットワークが作成した、性的マイノリティーの災害時の困り事や対応策案をまとめた「にじいろ防災ガイド」を参考にしながら、その課題について聞いた。 *1 東北地方の性的マイノリティー団体 活動調査報告書「第6章『それ以前の困難』を伝えるため(岩手県・岩手レインボー・ネットワーク 山下梓)」から引用 関連記事『元警察官・元消防士のゲイカップルが語る災害対策と緊急時のマイノリティーの困難』『地震が戦争のトラウマとフラッシュバックを誘発、ウクライナ避難民が直面する困難』

国際女性デーに考える、レズビアンバーのオーナーから見た「L」の世界

国際女性デーに考える、レズビアンバーのオーナーから見た「L」の世界

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #16 新宿二丁目で作る「女性による女性のための居場所」 1900年初頭から、アメリカを中心に女性たちは賃金格差の解消、職場環境の改善、選挙権などを求めて闘ってきた。そして1975年、国連によって3月8日が「国際女性デー」として制定された。 女性の権利を守り、ジェンダー平等を実現する国際女性デーは、全ての女性のための日であることを忘れてはならない。そこには、*1シスヘテロ女性だけでなく、もちろんレズビアン女性、バイセクシュアル女性、トランスジェンダー女性なども存在する。 世界から見ても、あらゆるLGBTQ+店舗が密集した特殊な街、新宿二丁目。「LGBTQ+タウン」として知られているが、レズビアンに開かれたバーは少ない。伏見憲明の著書「新宿二丁目」によると、二丁目にあるバーは約450軒。その中の381軒がゲイバーと想定され、*2レズビアンバー(通称:ビアンバー)は30軒ほどだ。 少数派の中でも少数派であるレズビアンの歴史は、当事者が語ることも他者から記録されることも少ない。届かぬ「L」の声とは何か。そして、「L」の居場所はどのように作られているのか――。 今回は、新宿二丁目にあるレズビアンを中心としたバー「GOLD FINGER」のオガワチガ、「鉄板女酒場 どろぶね」の長村さと子、「おむすびBAR 八『はち』」のアバゆうが集まり、オーナーから見た新宿二丁目、さらには女性たちの居場所について語り合った。 *1 シスヘテロとは、「シスジェンダー」(生まれた時に割り当てられた性別と自認する性が一致する人)と「ヘテロセクシュアル」(異性愛者)を合わせた言葉。*2 レズビアンバーと一口に言ってもそれぞれの定義は異なる。レズビアン、バイセクシュアル女性、トランスジェンダー女性など、あらゆるセクシュアルマイノリティー女性に開かれたバーを包括して「レズビアンバー」と呼ぶ場合がある。 関連記事『「人生の全ての瞬間がクィアです」私たちの本音―QUEER VOICE後編』『SEX:私の場合』

過激なカウンターカルチャーを追う男、ケロッピー前田が語る身体改造の魅力

過激なカウンターカルチャーを追う男、ケロッピー前田が語る身体改造の魅力

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > 過激なカウンターカルチャーを追い続ける男、ケロッピー前田が語る身体改造の魅力 世界には過激なカウンターカルチャーが存在する。体にフックを刺してつり上げるボディサスペンション、身体の一部を切断するアンピュテーション、マイクロチップを体内に埋め込むボディハッキング……、今回紹介するのは「身体改造」だ。身体に痛みをともなう行為には、儀式としての背景もあるのだとか。 筆者は、そんな長い歴史を持つ身体改造と、人間の奥底に眠る性(さが)の関係性に興味を持った。身体改造を追い続け、最も過激な身体改造本「モドゥコン・ブック」の出版を手がけたジャーナリストのケロッピー前田が、身体と精神について語る。 関連記事『SEX:私の場合』『ドラァグクイーンとして体毛を生やす理由「男・女」らしさで遊んで』

ナルシズム、エロ、ファンタジーを体現、GOGOボーイがジェンダーを語る

ナルシズム、エロ、ファンタジーを体現、GOGOボーイがジェンダーを語る

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #15 ナルシズム、エロ、ファンタジーを体現、GOGOボーイがジェンダーを語る ゲイのクラブカルチャーを担う存在といえば、ドラァグクイーン(女性性を誇張し、派手な衣装や化粧をしてショーに出演するパフォーマー)が有名だが、実は「GOGOボーイ」という存在も欠かせない。 GOGOボーイとは、主にゲイパーティーで活動するダンサーのことを指す。セクシーな衣装を身にまとい、ステージ上で鍛え上げられた肉体を揺らす彼らは、何人もの観客の目を奪いフロアを沸かせてきた。ゲイコミュニティーではアイドル的存在とされているからこそ、当事者が口を開いてジェンダーを語ることはあまりない。 世間が思う「男らしくて強いGOGOのリアル」とは何か。筆者と親交を持つGOGOボーイのTAIGAが、心の内を打ち明ける。 関連記事『ドラァグクイーンであることは政治的なこと』『SEX:私の場合』

国際男性デーに考える「男性である」ということは?

国際男性デーに考える「男性である」ということは?

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #14 国際男性デーに考える「男性である」ということは? 11月19日は、1999年、トリニダード・トバコにある西インド諸島大学の歴史講師、ジェローム・ティールックシン博士により設立された「国際男性デー」。「国際女性デー」と比べるとまだ馴染みがない言葉かもしれないが、男性が直面するさまざまな社会問題に焦点を当て、意識を広げる機会となっている。  家父長制をはじめとするさまざまな社会システムでは、性別で区別された「特権」が存在する。また、職場や家庭、パートナーとの関わり方など、生きる上でのさまざまな場面で「男らしさ」の概念は無意識的に染み付いている。つまり、男性について考えることは、社会について考えることだ。 今回は、国際男性デーに合わせて「男性とは」についてアンケートを実施。20〜40代の9人の回答を掲載する。 関連記事『「クィアならではの経験は?」「レインボープライド行く?」QUEER VOICE前編』『SEX:私の場合』

東京、LGBTQ+クリスマスパーティー2023

東京、LGBTQ+クリスマスパーティー2023

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > 東京、LGBTQ+クリスマスパーティー2023 年間のイベントのうち、特に盛り上がるクリスマス。しかしLGBTQ+を自認する人にとっては、時に憂鬱(ゆううつ)な時期となり得る。イルミネーションやクリスマスカラーに彩られた街は、人々を温かく包み込むものの、家や職場では当事者にとって「本当の自分」が歓迎されないのでは、という不安を抱くことも少なくない。 だが、2023年のクリスマスシーズンはそんなタフな現実から離れ、パートナーやクィアな友人を連れて(もちろん1人も歓迎)自分らしくクリスマスを祝おう。どんなジェンダー、セクシュアリティーの人でも安心して騒げるクリスマスパーティーを紹介する。 関連記事『豪華なドラァグクイーンショーを毎夜開催「Antidote」が六本木にオープン』『東京、LGBTQ+パーティー』

吉原遊郭の歴史伝える専門書店「カストリ書房」が移転、店主の渡辺豪に歩みを聞く

吉原遊郭の歴史伝える専門書店「カストリ書房」が移転、店主の渡辺豪に歩みを聞く

タイムアウト東京 >  Things To Do > 吉原遊郭の歴史伝える専門書店「カストリ書房」が移転、店主の渡辺豪に歩みを聞く 1958(昭和33)年に「売春防止法」が完全施行されるまでの間、公許の遊郭として開かれていた吉原。その跡地にひっそりと構える「カストリ書房」は、遊郭・赤線関連の書籍を扱う専門書店だ。 消えゆく遊郭・赤線の歴史を今に伝えるべく、店主の渡辺豪が2015年に出版社「カストリ出版」を立ち上げ、2016年にカストリ書房を開業。オープンから7年がたった2023年7月、同じ吉原遊郭内への移転を発表した。 2023年7月8日(土)〜16日(日)には、カストリ書房移転に伴い、イラストレーターの吉岡里奈による個展「カストリ名所十景」が開催。この機会に吉原へ足を運び、遊郭の歴史に触れてみよう。 関連記事『書店「カストリ書房」の新店舗がオープン』『東京、美しい建築9選』

東京、フェミニズムを知る書店5選

東京、フェミニズムを知る書店5選

タイムアウト東京 >Things to do> 東京、フェミニズムを知る書店5選 ふらっと足を運んだ本屋さんで、なんとなく気になった本を手に取る――。書店は、本との偶然の出合いを実現してくれる。そして、新たな価値観や視点を得るきっかけになることもあるだろう。 フェミニズムと聞くと「女性」「社会」「政治」「学問」「差別」など、人によって思い浮かべるキーワードは異なる。フェミニズムは堅苦しいものという印象を持つ人もいるかもしれないが、そうではない。女性だけでなく、全ての人に当てはまるものだ。 本当は身近な存在であるフェミニズムを知ることで、これまで抱いていた言葉にできない「モヤモヤ」が少し形を成すかもしれない。本を手に、触れてみよう。 関連記事『東京、学びのクィアスポット7選』『「差別はダサい」バイセクシュアルを公言したREINOがラップを通して伝えたいこと』

「差別はダサい」バイセクシュアルを公言したREINOがラップを通して伝えたいこと

「差別はダサい」バイセクシュアルを公言したREINOがラップを通して伝えたいこと

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #13 インタビュー:REINO 1970年代にニューヨーク・ウエストブロンクスのブロックパーティーから誕生したヒップホップ。時代とともにさまざまなスタイルが生まれ現在に継承されているものの、マチズモ(男性優位主義)でヘテロセクシズム(異性愛中心主義)な文化は未だに残っている。 「日本にはないらしいジェンダー差別 なら結婚選択肢はWhere at?」「俺は連帯するよトランスジェンダー」といったリリックをラップし、LGBTQ+差別に「NO」を示すREINOは、バイセクシュアルを公言して活動する19歳のラッパーだ。陽気でノスタルジックな曲調にダイレクトなワードを浴びせることで、一言一句が深く心に刻まれる。 本記事では、まだまだホモフォビック(同性愛嫌悪)な発言が飛び交うヒップホップシーンで、LGBTQ+差別に対抗し続けるラッパー、REINOにインタビューを試みた。ヒップホップとクィア、2つのコミュニティーの共存は可能なのか、日本のシーンの実態を探るとともに質問を投げかけた。 関連記事『日本のジェンダー観や婚姻制度のあれこれ、もう一度社会の前提を疑おう』『SEX:私の場合』

女王様とM男が語る、精神と肉体が交差するSMの世界

女王様とM男が語る、精神と肉体が交差するSMの世界

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合  #12 緊縛、言葉責め、流血など、アンダーグラウンドな世界のオープントーク 普段、職場で会う人でも、もしかしたら隠された性癖や嗜好(しこう)があるかもしれない――。私たちが日々目にしている物事はごく一部に過ぎず、表では見ることのできない裏の世界がある。 非公式の場で行われる遊戯の一つとして、SMの世界は興味深い。SMといえば、暴力や性の異常性、フェティシズムを描いた「ソドム百二十日」の著者、マルキ・ド・サドを思い出させるが、必ずしも「痛い」だけではないらしい。 「SMは肉体を超えて精神と結びつく」  そう口を揃えて言うのは、30年以上のSM人生を送る女王様のゆかタマとM男のトミーだ。秘密裏に集まる大人たちは、普段とは違う面持ちで何を行うのだろうか。SMの世界をのぞいてみよう。 関連記事『ドラァグクイーンとして体毛を生やす理由「男・女」らしさで遊んで』『過激なカウンターカルチャーを追う男、ケロッピー前田が語る身体改造の魅力』

News (27)

渋谷パルコで新人ドラァグクイーンによるバトルイベント「Sparkle」が開催

渋谷パルコで新人ドラァグクイーンによるバトルイベント「Sparkle」が開催

2024年4月19日(金)、「東京レインボープライド 2024」の公式パーティー「Sparkle」が、「渋谷パルコ」10階にある「ComMunE」で開催される。日本初の大規模ドラァグイベントであり、アメリカの人気リアリティー番組「ル・ポールのドラァグ・レース」に出演した実績を持つドラァグクイーンが来日ゲストとして参戦。「OPULENCE(オピュランス)」の出場権をかけた新人クイーンによるバトルが繰り広げられる。 バトル内容は、ドラァグショーの醍醐味(だいごみ)であるリップシンク、スピーチ、衣装などを採点対象とし、先輩ドラァグクイーンがジャッジ。勝者は5月19日(日)に開催される「OPULENCE Volume4」で最終決戦に挑む。 Photo: Sparkle Sparkleでは、過去のOPULENCEに東京を代表するドラァグクイーンとして出場したVera Strondh、Sera Tonin、Labianna Joroeが審査員として参加。DJのCrazist、Maxim、MCのMiss Leadingのほか、ゲストパフォーマーの午前0時のプリンセス(ぜろぷり)も登場。本場のドラァグクイーンイベントが堪能できるだろう。 さらに、4月19日(金)〜21日(日)に開催される日本最大級のLGBTQ+の祭典「東京レインボープライド 2024」に、OPULENCEブースを出店することが決定した。Sparkleで見るドラァグクイーンがブースに立つ姿を見られるかもしれない。 プライドウィークの始まりは、ホットなバトルイベントを盛り上げよう。 関連記事 『TRP2024アフターパーティー』 『東京レインボープライド2024』 『東京レインボープライド「30周年記念誌」のためのクラファンプロジェクトを実施』 『ドラァグクイーンであることは政治的なこと』 『Photo of the Day - 東京レインボープライド 2023』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

「東京レインボープライド」30周年、LGBTQ+の祭典が3日間開催

「東京レインボープライド」30周年、LGBTQ+の祭典が3日間開催

2024年4月19日(金)〜4月21日(日)の3日間、日本最大級のLGBTQ+を祝福する祭典「東京レインボープライド 2024」が「代々木公園 イベント広場」で開催。プライドパレード30周年を迎えるテーマは、「変わるまで、あきらめない」に決定した。 画像提供:東京レインボープライドPR事務局 現在のプライドパレードの始まりとなった、1994年の「東京レズビアン・ゲイ・パレード」の参加者は約1100人だったと記録されている。2023年には約24万人まで規模が拡大。LGBTQ+当事者が自分らしく過ごせる社会が実現できるまで、諦めずに歩み続ける一人一人の気持ちが反映されているといえるだろう。 今年の東京レインボープライド初日は、「プライド30thスペシャルデイ」という名の下、性と生を祝福するショーやアライ(ally=仲間や同盟を語源とし、セクシュアルマイノリティー当事者を支援する人々を指す)企業によるブースが展開される。そして、最終日にはLGBTQ+コミュニティーをたたえてプライドパレードが行われる予定だ。 また、日本でのプライドパレード開催から30周年を記念した冊子「PRIDE 30th」を刊行すべく、クラウドファンディングを実施する。30年という歴史を振り返るとともに、エリアごとのパレードの歩みや、年代別の運営の変遷がまとめられた一冊となる予定だ。  人それぞれ、LGBTQ+コミュニティーを祝福する方法は異なる。東京レインボープライド開催を機に、今年は自分なりのアクションを探してみるのもいいかもしれない。 関連記事 『東京レインボープライド』 『元警察官・元消防士のゲイカップルが語る災害対策と緊急時のマイノリティーの困難』 『「クィアならではの経験は?」「レインボープライド行く?」QUEER VOICE前編』 『ドラァグクイーンであることは政治的なこと』 『「人生の全ての瞬間がクィアです」私たちの本音―QUEER VOICE後編』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

日本最大級のドラァグクイーンショー「OPULENCE Vol.3」が歌舞伎町で開催

日本最大級のドラァグクイーンショー「OPULENCE Vol.3」が歌舞伎町で開催

2023年12月1日(金)、新宿・歌舞伎町の「Zepp Shinjuku (TOKYO)」で日本最大級のドラァグクイーンショー「OPULENCE Vol.3」が開催される。新宿二丁目のゲイバーを運営する「イーグル トウキョウ」とソニーミュージックによる豪華イベントだ。 毎回、世界で活躍するドラァグクイーンを招くOPULENCE。第3回の今回は、アメリカの人気テレビ番組「ル・ポールのドラァグレース」から、カイリー・ソニーク・ラヴ、トリニティ・ザ・タック、マニラ・ルゾンの3人のクイーンを迎える。 OPULENCE vol.3 同日の22時からは、「ゼロトウキョウ」(昼間はZepp Shinjuku (TOKYO)としてオープン)で、OPULENCEのアフターパーティーとなる大型ゲイパーティー「AGARTHA」が初開催。メインの「Z HALL」には、初来日のゲストDJ、MAURO MOZARTやメインモデルのJinらが登場する。 AGARTHA 地下2階の「BOX」「R BAR」エリアでは、「ぶっ飛び!!GMPD TOKYO」が開催。ゲイイベント「デブも専ナイト」「アスパラベーコン」「upperイケオジ大作戦」の制作チームによるGMPD(ゲイコミュニティーで使われるとされる 「ガチ、ムチ、ポッチャリ、デブ」の略称)向けのイベントだ。 地下3階の「RING」では、R&Bやヒップホップが流れる「BLACK FRIDAY(通称「ブラフラ」)」が、新宿二丁目を飛び出し歌舞伎町に現れる。ゲストダンサーのパワーパフボーイズ、ドラァグクイーンのSasha B Savannah、穴野をしる子、Vera Strondhによるショーが行われる。 2023年を締めくくる12月最初の週末は、歌舞伎町の豪華絢爛(けんらん)なドラァグイベントへ出かけてみては。 関連記事 『豪華なドラァグクイーンショーを毎夜開催「Antidote」が六本木にオープン』 『ドラァグクイーンであることは政治的なこと』 『「ファンタジーをリアルに変える」Strondhファミリーのドラァグクイーン観』 『秋葉原に落合陽一が手がけた「無限の鏡」のオブジェとイルミネーションが誕生』 『お台場から移転、「チームラボボーダレス」が麻布台ヒルズで待望の初公開』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

遊郭・赤線の歴史を後世に伝え続ける書店「カストリ書房」の新店舗がオープン

遊郭・赤線の歴史を後世に伝え続ける書店「カストリ書房」の新店舗がオープン

日本唯一の遊郭(ゆうかく)・赤線関連の書籍を扱う専門書店「カストリ書房」が、浅草から徒歩10分圏内にある「吉原弁財天」前に移転オープン。2016年に開業し、今回実店舗を閉店する予定だったが、遊郭の歴史を伝えたいという店主・渡辺豪の強い思いにより、新たな店舗として生まれ変わった。 Photo: Yanni Photo: Yanni 新店舗は浅草から近い場所に位置しているため、観光や浅草寺に参拝の際にもふらっと立ち寄ることができる。店主の渡辺によると、旧店舗と同じく、女性客が全体の8割を占めているが、幅広い世代の人たちが訪れているとのこと。また、従来の書店としてのスペースに加えてカフェ&バーを併設したことから、近所の人や浅草で働く芸者なども休息の場として足を運んでいるという。 カフェ&バー(Photo: Yanni) カフェ&バースペースは客が横並びで座るため、つながりが自然と生まれやすいのも特徴だ。渡辺は「遊郭の話をすると誤解されてしまうことも珍しくありません。なので、ここでは女性も安心して会話ができる場を提供したいです」と話した。  書店としてはもちろん、遊郭の歴史にアプローチしたイベントなども展開している。10月は「パンパンガール」(米軍を相手に売春していた女性たち)をテーマにした金ちゃんの紙芝居「ハニーさんの一日」や、浅草山谷エリアに実店舗をオープンする予定の生花業「サンジョルディ(SANT JORDI)」による花のポップアップなどを開催。本だけでなく、カストリ書房で扱うさまざまなものを通して、遊郭を知ることができる。 Photo: Yanni 遊郭の歴史を伝える活動の一環として、渡辺による「吉原ガイド」も実施。浅草から吉原遊郭までの実際のルートをたどるコースと、カストリ書房をゴールとして吉原から遊郭に関連する史跡を見ながら歩くコースの2つから選べる。吉原ガイドについて、渡辺は次のように語ってくれた。 「たくさんの本の中から、自分の欲しいものを見つけるのは難しい作業です。実際に吉原を歩いてみることで、300年前にここで働いていた女性がいたことや当時の建物を想像し、自分の興味の輪郭がはっきりしてくると思います。足場を持つことで、お客さんの輪郭の焦点を合わせるお手伝いができれば幸いです」 資料スペース(Photo: Yanni) 渡辺自身が作成する月刊新聞「カストリ新聞」にも注目したい。渡辺の取材記、吉原案内、4コマ漫画など、さまざまな内容が掲載されている。店頭では無料で配布、オンラインでは100円で販売。さらに、エントランス付近にはしおりやステッカー、キーホルダーなどの雑貨も置かれる。 Photo: Yanni カストリ書房は、戦後12年間しか存在しなかった売春街「赤線」の歴史を伝え続けている。かつての遊郭跡地を訪れ、そこに生きてきた人たちの思いに触れてみては。 関連記事 『カストリ書房』 『吉原遊郭の歴史伝える専門書店「カストリ書房」が移転、店主の渡辺豪に歩みを聞く』 『東京、フェミニズムを知る書店5選』 『生きた本棚が作るゲイコミュニティー』 『都内銭湯を100円で利用できる「東京1010クーポン」が配布スタート』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

豪華なドラァグクイーンショーを毎夜開催「Antidote」が六本木にオープン

豪華なドラァグクイーンショーを毎夜開催「Antidote」が六本木にオープン

2023年11月4日、「アンチドーテ(Antidote)」が六本木にオープンした。そこは、国内外で活躍するドラァグクイーンによる豪華なステージと、軽快なトークが毎夜繰り広げられるドラァグクイーンショーラウンジ。本記事では、ドラァグカルチャーを体験できる新感覚エンターテインメントショーラウンジのレセプションパーティーの様子をレポートする。 Photo: Yanni 場所は六本木駅からきらびやかな夜の街を5分ほど歩いたところ。この先に何があるか分からない建物の扉を開けると、地下1階へとつながる階段が現れる。壁一面にドラァグカルチャーをけん引する面々の写真が飾られ、フロアから薄らと聞こえてくるジャズミュージックとともに気分は高まっていく。  Photo: Yanni 階段を降りると、まずは「ドンペリ」「オーパス・ワン」などが並べられたバーカウンターが出迎え、さすが六本木と言える豪華な景観だ。初めの1ドリンクは2,000円(以下全て税込み)で販売。後に行われるショーでは、ドラァグクイーンに渡せる「Antidote専用チップ」が1,000円(10枚)で買えるという。 Photo: Yanni 会場を見渡すと、ピンクが基調の内装にギラギラと輝くシャンデリアがマッチした空間が広がる。ピンクのソファに腰をかけ、ゆったりと酒をたしなむ人々や、DJがかける音楽に合わせてフロアで踊る人も見られる。 Photo: Yanni PRに携わるNANAに話を聞くと、「AiSOTOPE LOUNGE」を運営するカペラシスティーナの代表は、六本木にショーラウンジがたくさんある中で「ドラァグクイーンに特化した店を展開する」ことにこだわりを持ったという。 そのためアンチドーテでは、営業日に毎晩2回、日替わりでドラァグクイーンのショーが行われる。LGBTQ+タウンである新宿二丁目でも、毎日毎晩ドラァグクイーンショーを提供するクラブは珍しい。六本木の文化を継承しつつも、これからのLGBTQ+のカルチャーを育てていくホットなスポットだと言えるだろう。 また、新宿二丁目に行きづらいと感じている人にとっての登竜門として、まずはアンチドーテに足を運ぶのも良いかもしれない。店に在籍するドラァグクイーンが気さくに話しかけてくれるため、一人で行っても楽しめるだろう。 Photo: Yanni Photo: Yanni左からSasha B Savannah、頬紅ちー子、Lady-J 店長のまなみによると、アンチドーテには若手からベテランのドラァグクイーンまで、幅広く在籍しているという。日本のドラァグカルチャーを六本木に訪れる海外の観光客や大人たちに楽しんでもらいたいと話してくれた。  Photo: Yanniまなみ レセプションパーティー「-Day.1-」では、バビ江ノビッチ、LADY-J、ウンディーネ、Sasha B Savannah、アクセルジルガーマン、Cerestia Grown、頬紅ちー子がステージを彩った。半透明のスクリーンを使ったプロジェクションマッピングや、クィアコミュニティーでも人気の「DIVA」であるビヨンセの「Crazy in Love」を模したライブなど、ユーモアあふれるショーが繰り広げられた。 Photo: YanniSasha B Savannah Photo: Yanni Photo:Yanni 最後に、まなみは「『Antidote』は直訳して解毒剤という意味を持ちます。皆さん、解毒されに来てください。むしろ私たちを解毒してく

セクマイ女性のためのソーシャルアプリ「HER」が日本初上陸

セクマイ女性のためのソーシャルアプリ「HER」が日本初上陸

『HER』は、世界で800万人以上ものセクシュアルマイノリティー女性(以下、セクマイ女性)のユーザー数を誇る、世界最大級のソーシャルアプリだ。2015年、サンフランシスコを本社に徐々に拡大していき、現在では113カ国で展開されている。 そして、ついに日本語版に対応した『HER』が日本に上陸し、2021年8月25日より正式にローンチされた。国内のトランスジェンダー、Xジェンダー、レズビアン、バイセクシュアルなどのセクマイ女性から今後も期待されるであろうアプリ『HER』について、日本のカントリーマネジャーのShokoに語ってもらった。 Shoko マッチングアプリではなくソーシャルアプリとしての役目 ーアプリ『HER』について教えてください。 セクマイ女性専用のソーシャルアプリとして、『HER』をローンチしました。「マッチングアプリ」と呼ばない理由は、日本ではカミングアウトしていない人が多く、そもそもセクマイ当事者と出会うのが困難であることからです。デート目的だけでなく、友達やコミュニティーの人たちともつながる場所を提供する重要性を実感しています。 なので、プロフィール欄では「新しい友だち」「1人との恋愛関係」「複数との恋愛関係」「カジュアルな関係」など、恋愛の在り方にも考慮した上で、どのような目的でアプリを使いたいかを選択できます。「まだ分からない」「言わないでおく」という選択肢もあるので、とりあえずアプリを入れてみただけの人でも安心してご利用いただけます。 『HER』 誰も除外されない居場所作りを ープロフィールではジェンダーやセクシュアリティーなど、さまざまな項目があるように感じました。 『HER』はアイデンティティーの選択肢を増やすことで、誰もが除外されないセーフスペースを目指しています。その中でも、ジェンダー、セクシュアリティー、ジェンダープロナウン(代名詞)の項目が多いことは、『HER』ならではの特徴です。私は日本語版アプリの和訳をしたのですが、女/男だけでなく、なるべく性別を感じさせないニュートラルかつ日本人になじみやすい言葉選びにも気をつけました。 また、セーフスペースとしての役割を担うため、セキュリティー面にも特化しています。やはり、セクマイ女性がセクマイ女性とのコネクションを求めてアプリを利用してくれていることがほとんどなので、本人確認のマーク表示、顔の見えるプロフィール画像の設定、通報機能を導入するなど、偽のプロフィールを減らすことに徹底しています。 数年前だとセクマイはインターネットの掲示板などで出会うことが多い印象でしたが、最近はより明るみに出る機会が増えたのかなと。匿名で顔の見えない相手と会話していた時代から、相手を見てどういう人なのかを知った上で会話ができるようになった今、業界的にも変化しているのだと実感しています。 『HER』 ありのままの自分を好きになるきっかけを与えたい ーアプリを通して、日本のセクマイコミュニティーにどうアプローチしていきたいですか? 日本はほかの国と比べてマーケットが少し特殊であり、『HER』公式Twitterはメインアカウントのほかに、日本版を展開しています。アメリカでは「out and proud」といって、「このままの私が誇らしい」というセクマイ当事者が多いのに対し、日本ではクローゼットの状態、いわゆる「セクシュアリティーについてオープンにならなくてもいいんだ」と、隠す傾向にあります。 例えば彼女を彼氏と置き換えて話したり、同性の恋人がいることを言えない人は多く、まだまだ偽

エロス漂う日本男児を描いた「神と生きる漢たち」が新宿眼科画廊で開催

エロス漂う日本男児を描いた「神と生きる漢たち」が新宿眼科画廊で開催

画家のshinji horimuraによる展示「神と生きる漢たち」が2023年11月17日(金)〜11月22日(水)、「新宿眼科画廊」で開催される。 祭や神事に全身全霊で取り組む「漢(おとこ)」たちを、日本画材やステンシル、コラージュで表現。日本男児の持つ力強さと神聖さ、ほのかにエロスを感じる世界観を覗くことができる。 「神と生きる漢たち」展 作家のshinji horimuraは、以前から世界の民族性に富んだ文化に興味を抱いていた。東南アジアや中南米、太平洋の文化に没頭していた時期を経て、日本を含む環太平洋エリアにふんどし文化があることに感銘を受けたという。 shinji horimura「Brighter Side of the Darkness」 これまでハワイやニュージーランドの先住民男性をアクリル絵の具や油性色鉛筆で描いてきたが、画材や作風をガラリと変え、描く対象を日本男児にフォーカスした。日本の文化や風習に深く入り込むことで、外国人が日本を訪れて感動するのと同様に、客観的な視点から作品の制作に挑んでいる。 shinji horimura「満身創痍」 「神と生きる漢たち」では、shinji horimuraが実際に足を運んだという和歌山県の「那智の火祭」や兵庫県の「灘のけんか祭り」など、地方の祭りや神事に携わる男たち描いた作品が多く展示される。shinji horimuraは世間が持つ日本の男性像と、自身が祭りで目にした男性像について次のように語った。 shinji horimura「バトルロワイヤル」 「祭りや神事に参加する男性たちは、彼らが信じることに対して体を張って挑みます。と同時に、その情熱には危険な行為も伴います。例えば、那智の火祭では50キロもあるたいまつを炎に包まれながら不安定な石の階段を何度も往復し、灘のけんか祭りではみこし同士がぶつかり合う光景を見ました。  いずれにせよ、彼らは自分を強く信じることができるからこそ、こうした無謀で危険な挑戦に臨むことができるのです。これは、世界で認識されている『おとなしく真面目で勤勉な日本人』からは程遠い、別の顔が垣間見える側面でもあります」 shinji horimuraが描く「漢」を見て、何を感じるだろうか。改めて日本を見つめ直すことで、新たな視点や気づきが得られるかもしれない。 関連記事 『神と生きる漢たち』 『「差別はダサい」バイセクシュアルを公言したREINOがラップを通して伝えたいこと』 『「新宿御苑」で紅葉ライトアップ、アートな提灯や秋の味覚が満載』 『一夜限りのレストランバス「川崎工場夜景と川崎夜市を楽しむ夜」が運行決定』 『東京、10月から11月に行くべきアート展』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

日本最大級、新宿二丁目「AiSOTOPE LOUNGE」が11周年イベントを開催

日本最大級、新宿二丁目「AiSOTOPE LOUNGE」が11周年イベントを開催

これまでに多数のLGBTQ+イベントを手がけてきた「AiSOTOPE LOUNGE(アイソトープラウンジ)」が、11周年を迎える。2023年9月15日(金)〜17日(日)の3日にわたり、アニバーサリーイベント「AiSOTOPE LOUNGE 11th ANNIVERSARY『CIRCUS』」を開催する。 ヘッドライナーとしてm-floの☆Taku Takahashiが登場するほか、韓国・ソウルにある梨泰院の人気ゲイクラブで活躍するドラァグクイーンのBORI、DJ HYUK、GOGO DADDY、GOGO DOXを招聘(しょうへい)。会場の扉を開けると、ホストクイーンのCerestia Grownが出迎えてくれ、ステージには数多くの国内パフォーマーの顔ぶれが揃う。当日に発表されるシークレットゲストにも期待が高まる。 ☆Taku Takahashi BORI 16日(土)には、系列店舗の「アラマス カフェ(ALAMAS CAFE)」15周年と「アイイロカフェ(AiiRO CAFE)」8周年を祝福するイベントを合同開催。アラマス カフェでは、国内で活躍するドラァグクイーンの渦潮つば子、サーシャBサバンナ、ボンバー幸子たちが、アイイロカフェでは新鋭気鋭のドラァグクイーンであるVera Strondh、Labianna Joroeのほか、クィアカルチャー発祥のball roomの先陣を切るKoppi Mizrahiなどが集結する。 いずれのイベントも新宿二丁目で開催される。それぞれのスポットを回遊しながら、3日限りのアニバーサリーパーティー「CIRCUS」で、美しく艶やかな世界を体験しよう。 関連記事 『AiSOTOPE LOUNGE 11th ANNIVERSARY『CIRCUS』』 『ドラァグクイーンであることは政治的なこと』 『歌舞伎町の元廃ビルを舞台にアート展「ナラッキー」が開催』 『東京、クィアのための音楽イベント』 『ドラァグクイーンとして体毛を生やす理由「男・女」らしさで遊んで』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら 

東京、LGBTQ+プールパーティー4選

東京、LGBTQ+プールパーティー4選

いよいよ夏本番。毎年多数のLGBTQ+イベントを手がける「RainbowEvents」が、2023年7〜9月に4つのLGBTQ+プールパーティーを開催する。全てのプールパーティーが「ヒルトン東京ベイ」のガーデンプールで開かれ、ラグジュアリーな空間で夏をエンジョイできる。 それぞれのイベントは、レズビアンをはじめとするセクシュアルマイノリティー女性や、GMPD(ガチ・ムチ・ポチャ・デブ)好きのゲイなど、客層が異なることが特徴的だ。LGBTQ+当事者はもちろん、セクシュアリティーや性別に関わらず全ての人に開かれている。 プールやDJの音楽を楽しむだけでなく、バーベキュープランも用意されている。ここまで充実したLGBTQ+プールパーティーは、日本でRainbowEvents唯一ではないだろうか。今年の夏はお気に入りの水着を着て、泳いで踊って楽しもう。   GODDESS Pool 「GODDESS Pool 2023」 開催日時:9月18日(月・祝)14〜20時/対象:女性、トランスジェンダー、ノンバイナリー 女性はもちろん、ノンバイナリー、トランスジェンダーも大歓迎のGODDESSが開催する、日本国内唯一の女性向けプールパーティー。大好評のポールダンサー・KAORIによるショー、オールジャンルのDJ、ゴーゴーガールによるゴーゴーダンスも加わり、会場の盛り上がりはさらにヒートアップすること間違いない。 当日は、新宿二丁目から大人気のレズビアンバーである「agit」「awato」「艶櫻」のスタッフも参加し、友人や恋人、コミュニティー探しなど、セクマイ女性の新たな出会いをサポートする。 さらに、今年はセクマイ女性向けマッチングアプリ「Zoe」とのコラボレーションが決定。イベント当日は、特設ブースでグッズのプレゼント企画も用意されている。体験型イベントとしても拡大していく予定だ。    VITA 「VITA Dragonfly Pool 2023」 開催日時:9月17日(日)14〜20時 RainbowEventsの夏の看板パーティーといえば「VITA Dragonfly Pool」。毎年好評の肉体美を魅せるゴーゴーダンサーと、世界的に有名なゲイのマッチングアプリ「Jack’d」のイケメンボーイズと一緒にバーベキューを楽しむ企画に加えて、ポールダンサー3人がゴーゴーダンスをする新たなショーケースも見られる。観客も巻き込みながら楽しめるパフォーマンスは、ここでしか味わえない。   PEAK! 「PEAK! Tropical Pool Party」 開催日時:7月8日(土)15〜21時 「Are you ready to PARTY?」EDMフェスをパーティで楽しむことをテーマとするPEAK!が、プールパーティーを初開催。デイタイムはチルに、ナイトタイムはアツく、気分はピーク(最高潮)になるだろう。 当日は、倖崎流家元・勇款-SASUKE-による新舞踊、Sasha B Savannahとボンバー幸子によるドラァグクイーンショー、肉体美を持つゴーゴーボーイによるゴーゴーダンスを届ける。   Rainbow Bear Pool 「Rainbow Bear Pool 2023」 開催日時:7月14日(金)15〜21時 「Rainbow Bear Pool」は、ゲイコミュニティーで「熊系」と呼ばれる外見のGMPDおよび、GMPD好きのゲイのためのプールパーティーだ。日本初開催となった2022年は、前売りチケットが8分でほぼ完売するほどの人気ぶりを

老舗フェティッシュパーティー「TORTURE GARDEN」が4年ぶりに開催

老舗フェティッシュパーティー「TORTURE GARDEN」が4年ぶりに開催

現存のフェティッシュパーティーとして、世界で一番長い歴史を持つ「TORTURE GARDEN(トーチャーガーデン)」。2023年7月22日(土)、コロナ禍を経て4年ぶりに、日本開催の「TORTURE GARDEN JAPAN」が復活。竹芝のラウンジ「Bank30」で、一夜限りの妖しげなパーティーが帰ってくる。 TORTURE GARDEN JAPAN TORTURE GARDENは、1990年にイギリス・ロンドンでスタートし、2001年に日本に上陸。フェティッシュカルチャーの本場イギリスと同様、「パフォーマンスアート」「フェティッシュ」「モダン・プリミティブ」の3つのキーワードをコンセプトとしている。 TORTURE GARDEN JAPAN 開催の都度、世界のフェティッシュシーンからプロフェッショナルなパフォーマーやDJを招請。今年はイギリスからSkinnyRedheadが来日し、「セルフサスペンション/エアリアル」(自らの体をロープボンデージでつり上げるパフォーマンス)が繰り広げられる。 SkinnyRedhead 日本からは、バーレスクダンサーのMaico Tsubaki、ポールダンサーのSuzuka、ノルウェーの伝統的な楽器であるハーディングフェーレの演奏者のLuna Naruseが参戦。さらに、 DJのSota.S、Rinko、Ema、Luke Chaos、Hexeと、ビジュアルアーティストのJason Nuropticsによる映像がフロアを最高潮まで沸かせる。 Hexe 日本初の世界的ラテックスブランドであるKurageや、一部会場の装飾に携わるクリスタルブランド、P.P★★★CRYSTALの展示も開催される。 KURAGE ハイクオリティーなパフォーマンスと音楽はもちろん、パーティーでは客が主役となり、ファンタジーを作り出す。TORTURE GARDEN JAPANのオーガナイザーによると、20〜40代を中心に、50〜60代までの幅広い年齢層の客を見込んでいるとのこと。男性40%、女性60%と女性の方が多く、それぞれのフェティシズムをスマートに楽しんでいるそうだ。 TORTURE GARDEN JAPAN TORTURE GARDEN JAPAN TORTURE GARDEN JAPAN イベントのコンセプトを明確にするため、入場者は、ラバー、レザー、PVC(ビニールで作られた光沢のある服)、ゴシック、サイバー、ドラァグ、SMなどのフェティッシュに関連した衣服の着用が求められている。会場入口では審査があり、イベントにそぐわないファッションだと判断された場合は入場ができないため、あらかじめ準備しておくことが望ましい。 フェティッシュファッションを身にまとい、現実から180度離れた非日常の世界を体験しよう。 「TORTURE GARDEN JAPAN」 日程:2023年7月22日(土)21時開場会場:BANK30チケット:8,000円(税込み、1ドリンクチケット付、当日エントランス受付のみ)※入場制限の場合があるため、早めの来場を推奨 関連記事 『フェティシズムの祭典、TORTURE GARDEN JAPANに行ってきた』 『東京、アダルトナイトアウトガイド』 『東京、クィアのための音楽イベント』 『初心者のためのストリップ劇場ガイド』 『東京、ベストアダルトショップ7選』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

肉感的な色彩で女性像を描く、ペロタン東京で「クリスティーナ・バンバン展」開催

肉感的な色彩で女性像を描く、ペロタン東京で「クリスティーナ・バンバン展」開催

六本木駅から少し歩くと、路面に面した一面ガラス張りの建物が目に見える。物静かで趣がありながらも、ビルの中庭から中の様子が伺えるため、通りすがりの人でも入りやすい。ここは、パリを拠点とした6都市に展開するギャラリー「ペロタン東京」だ。 本記事では、2023年8月19日(土)まで開催している「クリスティーナ・バンバン展」の様子を紹介する。 Photo: Kisa Toyoshima Photo: Kisa Toyoshima ガラス越しに光を浴びたバンバンの作品は、エネルギッシュな印象を与え、一目で人を惹きつけるほどのインパクトがある。絵画の中心となる女性像は、ヨーロッパのモダニストによる造形を連想させる要素と、身体性を抽象化した痕跡を併せ持っているのが見て取れる。 Photo: Kisa Toyoshima 作品に近づいてみると、さらに新しい発見が。それは、キャンバスから飛び出てきそうなバンバン独自のタッチだ。素早くも緩やかな筆使いと鮮やかな色彩が織り重なる。絵の具の肉体的な施し、複数の胴体、線の並置の集合体により、一筆一筆に引き込まれていく。 Photo: Kisa Toyoshima Photo: Kisa Toyoshima Courtesy of the Artist and Perrotin. Photographer: Albert Font エネルギッシュで人々を魅了する数々の作品を生み出し続けている源は、変化にあるという。創造におけるプロセスについて、バンバンに尋ねた。 「変化はプロセスの一部であり、同じことを繰り返すことへの恐怖から生まれています。私は常に自由を求めていますし、そこにある『創造』が芸術家としての私を導いてくれているのです。 今すぐに、新しいものを生み出そうと急ぐ必要はありません。アートに対して義務感を抱くと、自由を失ってしまい、身動きが取れなくなってしまうからです。今回の個展で、日々私が探求してきたことを感じてもらえるでしょう」 Photo: Kisa Toyoshima Photo: Kisa Toyoshima 展示会の開催に合わせて、初のモノグラフも発表。2021〜2023年の作品と図面のコレクションが収められている。バンバンは出版を通して、作品の変化を紹介しつつ、今までの歩みを整理する良いきっかけになったと語る。 Photo: Kisa Toyoshima Photo: Kisa Toyoshima 最後に、東京での個展開催の心境を伺ったところ、常に想像力を働かせ、変化を求めていると回答。「新しいお客さんに私の絵画をお見せできることをうれしく思います。東京という街と文化を学び、新たなインスピレーションを得られることが楽しみです」と答えてくれた。 この夏はペロタン東京で、今しか見られないバンバンのニュアンスに富んだ作品の数々を鑑賞しよう。 関連記事 『クリスティーナ・バンバン展』 『東京、7月から8月に行くべきアート展』 『東京、この夏味わうべき期間限定のかき氷』 『リアルな腐海の森が出現、「金曜ロードショーとジブリ展」が天王洲で開幕』 『巨大な桶に乗って海上カラオケが楽しめるプランが登場』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

青空の下でセクシュアルマイノリティーの日常を見る、TORAJIROが個展を開催

青空の下でセクシュアルマイノリティーの日常を見る、TORAJIROが個展を開催

「LGBTQ+」「ナイトワーカー」「女性」「障がい者」ーー。人の属性による分断は人間が生み出したものだ。一方で、動物は分け隔てなく人間のそばに寄り添ってくれる。 社会問題が抱える怒りや悲しみと、動物が与える癒やしのコントラストを作品に投影する作家・TORAJIROが、個展2023年8月25日(金)〜9月6日(水)、「UNDER THE BLUE SKY」を開催。「新宿眼科画廊」でセクシュアルマイノリティーの日常に目を向ける展示となる。 TORAJIRO「11th!」 今回の個展名について、もともとはザ・ブルーハーツ(THE BLUE HEARTS)の「青空」の歌詞から引用した「青い空の真下で」を個展名とすることを考えていたTORAJIRO。今日の日本の政治に対する考えや、誰かにとっての新たな気づきを与えるきっかけになりたいという思いを持っていたという。 現に、10代のLGBTQ+当事者は過去1年に、48.1%が自殺念慮、14.0%が自殺未遂、38.1%が自傷行為を経験したという調査結果があり、セクシュアルマイノリティーに立ちはだかる問題は多く存在する。 しかし、TORAJIROはセクシュアルマイノリティーは決して特別な存在ではないことも強調。そのためタイトルでは複雑な解釈を削ぎ取り、作品を通して当たり前に目を向けるべく、あえて無難な意味を持たせた「UNDER THE BLUE SKY」となった。夏に開催する展示、ということも鑑みている。 TORAJIRO「Under The Same Sky」(制作途中) TORAJIRO「真夜中のアルペジオ」(制作途中) TORAJIROの作品は、LGBTQ+の問題に対する具体的な方向性を示していないのが特徴だ。この複雑な問題が交差する社会でも、青い空の真下で当事者は日常を過ごしている。 人権問題、動物との共生、人々の日常、さまざまな事物における共通の存在として「空」が存在する中、作品を観たら「空」への解釈が変わるかもしれない。ぜひ、足を運んで確かめてほしい。 関連記事 『UNDER THE BLUE SKY』 『Photo of the Day - 東京レインボープライド 2023』 『ドラァグクイーンであることは政治的なこと』 『恋愛・生殖の有無に関係ない愛を描く映画「何をそんなに慎ましく」』 『「クィアならではの経験は?」「レインボープライド行く?」QUEER VOICE前編』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら