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Kumiko Nakakuki

Kumiko Nakakuki

Articles (9)

東京、抹茶カフェ8選

東京、抹茶カフェ8選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、抹茶カフェ8選 日本で古くから愛される、抹茶。以前は日本茶専門店でしか味わえなかったが、最近では街中のカフェで気軽に楽しめるようになった。都内には抹茶専門店も登場し、抹茶を使用したスイーツやドリンクのバラエティーが一気に増えたとともに、驚くほど高いクオリティーの商品も生まれている。 今回は都内で味わえる数多の抹茶メニューの中から、特におすすめの商品を厳選して紹介する。 関連記事『東京、文化財カフェ5選』『オーストラリアのスターシェフのレストランが西新宿に期間限定オープン』

東京、文化財カフェ5選

東京、文化財カフェ5選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、文化財カフェ5選 歴史ある日本文化の魅力を現代に伝える有形文化財。都内には国が指定する重要文化財や市区町村が指定する登録有形文化財の中で、喫茶が楽しめる場所がいくつかある。 それらは文化財という共通点を持ちながらも、江戸文化を伝承する建物もあれば、世界的な建築家が設計したもの、フランス発祥の建築様式など、それぞれに個性豊かだ。名建築の中に佇むカフェでぜひ特別な時間を過ごしてほしい。 関連記事『東京、ノスタルジックな古民家カフェ7選』

東京、注目の若手バリスタの店5選

東京、注目の若手バリスタの店5選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、注目の若手バリスタの店5選 ラテアートブームやスペシャルティコーヒーの台頭をきっかけにコーヒー業界に足を踏み入れた多くの若いバリスタたちが、今日本中のコーヒーシーンで活躍している。中でも今回紹介する若手実力者5人は、それぞれの感性や経験によってこれまでにはなかった新しい道を開拓してきた精鋭ばかりだ。 彼らの活躍の様子を見れば、きっと今のコーヒー業界がどのように広がりを見せているのかを読み解くこともできるだろう。コーヒーで暮らしをより充実させたいなら、ぜひ彼らの店を訪れてみてほしい。 関連記事『東京、ベストカフェ50』

東京、銭湯カフェ5選

東京、銭湯カフェ5選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、銭湯カフェ5選 古くから人々の憩いの場として愛されてきた、銭湯。都内ではそんな銭湯と喫茶店をかけ合わせた、ユニークな飲食店が増えている。レトロな趣に心癒やされたり、コラボが生み出す面白さに心つかまれたりするなど、個性豊かで魅力に溢れる店も多い。今後注目されること間違いなしの「銭湯カフェ」を紹介する。 コロナ禍の影響で、営業時間は変更している可能性がある。訪れる際には公式ウェブサイトなどを確認してほしい。

若き台湾人バリスタたちの憧れ・リウェイによる幻想的な2号店が新宿にオープン

若き台湾人バリスタたちの憧れ・リウェイによる幻想的な2号店が新宿にオープン

タイムアウト東京 > Things to do > International Tokyo >若き台湾人バリスタたちの憧れ・リウェイによる幻想的な2号店が新宿にオープン 2022年12月、台湾で買いつけた置物や飾りを配し、香の匂いや台湾の音楽などで幻想的な空間に仕上げた自家焙煎(ばいせん)コーヒーショップ「アジュラ(ajura 、翹璹欏)」が新宿御苑近くにオープンした。店を手がけているのは、高田馬場で人気のコーヒーショップを営む台湾出身のリウェイ(李維軒、29歳)と、妻で日本人のハルコ(29歳)の2人だ。 リウェイは、ラテアート技術を競うバリスタの選手権大会で多数の受賞歴を持ち、2022年には世界大会「フリーポアー・ラテアート・グランプリ2022」で優勝を果たした。妻のハルコも、2022年に台湾で開かれたラテアートの大会で準優勝に輝いている。 東京で活躍する外国人にインタビューをしていくシリーズ「International Tokyo」。第9回は、台湾人であるリウェイと妻のハルコに、台湾から日本に移り住んだ経緯や、1号店が人気店となるまでの裏側、将来の展望について話を聞いた。 関連記事『チャレンジャーな台湾人が本格台湾サンドイッチ店「グエィニン」を恵比寿にオープン』

東京、図書館カフェ5選

東京、図書館カフェ5選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、図書館カフェ5選 図書館に併設しているカフェが、ここ最近、劇的に変貌をとげている。図書館を新設したり、既存の図書館をリニューアルするタイミングで、施設自体の価値を高めるような魅力あふれるカフェを誘致する例が増えているのだ。 今回は中でも、ぜひ足を運んでほしいおすすめの図書館カフェを紹介する。 なお、図書館が休業の場合はカフェも休みになるので、訪れる前に各施設の公式ウェブサイトを確認してほしい。 関連記事『東京、文化財カフェ5選』

東京、カフェで楽しむアフタヌーンティー10選

東京、カフェで楽しむアフタヌーンティー10選

タイムアウト東京 > フード&ドリンク > 東京、カフェで楽しむアフタヌーンティー10選 多種多様なスイーツやセイボリーを、心ゆくまで楽しめるアフタヌーンティー。ドレスアップして高級ホテルで味わうのも素敵だが、最近は気軽に楽しめる個性豊かなカフェのアフタヌーンティーの注目度が高まっている。今回はその中でもおすすめの店を厳選して紹介しよう。 関連記事 『東京、ホテルのアフタヌーンティー20選』

東京、注目すべき地方発の名喫茶12選

東京、注目すべき地方発の名喫茶12選

タイムアウト東京 > フード&ドリンク > 東京、注目すべき地方発の名喫茶12選 地方を出て東京で暮らす人の中には、街で自分の地元発祥の店を見つけたり、偶然同郷の店員と出会ったりして、思わずうれしくなった経験がある人もいるだろう。 地方で生まれた店はそれ自体をウリにはしていなくても、どこかその土地らしい雰囲気を醸し出している。今回は中でも独特の魅力を持ったカフェを紹介しよう。 関連記事『東京、ネオ喫茶6選』

東京、ネオ喫茶6選

東京、ネオ喫茶6選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ネオ喫茶6選 ここ数年都内では、純喫茶らしい空間でありながら海外コーヒーショップのような最先端のコーヒーが味わえたり、純喫茶の定番商品を現代風にアレンジしたメニューが楽しめたりする喫茶店が増えている。 そういった店を「ネオ喫茶」と呼んでいるが、それぞれの店主が純喫茶を自由に表現しているため、個性の光る店が多いのが魅力だ。今回はぜひ足を運んでみてほしい、よりすぐりのネオ喫茶を6店紹介する。

News (2)

日本初、フランス伝統菓子「フラン」専門店が代々木八幡にオープン

日本初、フランス伝統菓子「フラン」専門店が代々木八幡にオープン

パリで再注目を集める伝統菓子で、日本においても次なるトレンドスイーツになると予測されるフランス伝統菓子「フラン」。カスタードに似たフラン液をタルト生地などに流して焼き上げた菓子である。2023年に「伊勢丹新宿店」でのポップアップイベントを成功させ、ブームの火付け役と目されるフラン専門店「パケモンテ(PAQUET MONTÉ)」が2024年2月1日(木)、代々木八幡に実店舗をオープンする。 同エリアにあるカフェ「プルミエメ(PREMIER MAI)」の姉妹店で、「ホテルインターコンチネンタル」や田園調布「レピドール」などで研さんを積んだ本田珠美がシェフパティシエを務める。 Photo: Keisuke Tanigawaイートインスペースはワンドリンク制。プルミエメにも持ち込める 2階建ての一軒家をリノベーションした店舗は、1階フロアにオープンキッチンとスタンディング形式のカウンター席、2階フロアにはパイ生地製造の専用ラボと予約制のプライベートスペースを設けた。テラスにある3つのベンチでも飲食できる。春が訪れたら近隣の代々木公園で楽しむのもいいだろう。 Photo: Keisuke Tanigawa2階にある予約制のプライベートスペース(利用料3,000円/1時間半) カウンターやテーブルにはアルバニア産の大理石を使用するなど、店内には高級感が漂う。 オーナーの鈴江恵子は「フランは、フランスでは多くのパティスリーやベーカリーで販売され日常的に親しまれていますが、素朴過ぎるせいか、日本ではまだ知られていません」と話す。日本で展開するに当たっては、華やかさをプラスすることで「よそゆきのスイーツ」として認知を広げていく狙いだ。 Photo: Keisuke Tanigawa フランスのトップパティシエ間でトレンドの「多層生地」を独自開発 商品は、2月下旬まで4種類、3月以降は3種類を提供予定だ。定番商品は「バニラ」(900円、以下全て税込み)で、そのほかは毎月新しいフレーバーが入れ替わる。2月の期間限定商品は「チョコレート」(1,000円)と「いちごと柚子」(1,000円)、食事系として「ほうれん草」(1,100円)が用意されている。 Photo: Keisuke Tanigawa| オーナーの鈴江恵子(左)、シェフパティシエの本田珠美(右) 同店が作るフラン最大の特徴は、多層に重ねられた筒状のパイ生地だ。多層の生地はパンやスイーツなどで見られ、フランスではトップシェフたちを中心にトレンドとなっている。 パイ生地を高く立ち上げる特殊な製法は、「日本ではまだ誰もやっていなかったので、レシピや製法を完成させるまでに半年以上かかった」と本田は話す。ブレンドする小麦粉の選定や量の調整、温度、機材選びなど、いちから検証した。層を高く立ち上げるためには生地を十分に寝かせる必要があり、生地の仕込みだけでも4日間はかかるそうだ。  パイ生地に流し込むフラン液はシンプルな材料で構成されるため、食材自体の鮮度や味わいが重要となる。同店では、宮崎県の養鶏場から直送される新鮮な卵やゲランドの塩、フランス産発酵バターなど厳選した食材のみを使用。口に運ぶとプルンとした食感とともに、雑味のない濃厚なコクやうまみが広がる。 Photo: Keisuke Tanigawa左から定番の「バニラ」、2月限定「いちごと柚子」「チョコレート」「ほうれん草」のフラン 期間限定の「チョコレート」には、クラフトチョコレート専門店「ミニマル」のものを使用。チョコレート本来の味わいや風味

阿佐ヶ谷にコーヒーとパンへの愛情が詰め込まれたベイクカフェが登場

阿佐ヶ谷にコーヒーとパンへの愛情が詰め込まれたベイクカフェが登場

焼きたての自家製パンや焼き菓子、本格コーヒーが味わえるカフェ「コーヒーアンドベイク アチュー!(COFFEE&BAKE achoo!)」が、2023年11月23日、阿佐ヶ谷にオープンした。 Photo: Kisa Toyoshima 同店を営むのは、茨城県を中心に15店舗展開する「サザ コーヒー」などで腕を磨いた関谷と、食べログ百名店常連のベーカリーや人気焼き菓子店で経験を積んだ佐藤の2人だ。関谷がコーヒー、佐藤がパン・焼き菓子を担当し、パン好きとコーヒーラバーをとりこにするクオリティーで早くも話題を集めている。ハイレベルのコーヒーショップとベイクショップが手を組んだ夢の一軒とも言えるかもしれない。 Photo: Kisa Toyoshima深いグリーンの壁が印象的 店内は、大きな窓からたっぷりと陽光の入る開放的な空間。イギリス製のアンティークや「オールドカリモク」の椅子、シックなシャンデリアなどが配されている。席数はカウンター10席、テーブル8席、ソファー4席と、ショートブレイクからゆったりとしたカフェタイムまで幅広い用途で滞在できるのもうれしい。 Photo: Kisa Toyoshima コーヒー豆はワインセラーを用いて保存温度まで徹底管理 ドリンクはブレンドのほか、シングルオリジンやデカフェなど常時6種類のコーヒー豆を用意。ハンドドリップコーヒーまたはカフェラテなどのエスプレッソメニューが味わえる。おすすめは、浅いりのコーヒー豆で淹れたエスプレッソだそうだ。 Photo: Kisa Toyoshimaオーナーバリスタの関谷。現場経験も長く落ち着いた接客が魅力 関谷は、バリスタ選手権「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ」に出場した経験を持つ。その後、選手権で審査員を務める石井利明が営む「アマメリア エスプレッソ」に入社。石井の下で日々コーヒーの鍛錬を積み、高い抽出技術や味の見極め方を体得した。 同店では格別な一杯を提供するために、焙煎(ばいせん)豆のエイジングや水質調整のほか、ワインセラーを用いて温度を一定にするなど徹底した管理を行っている。 Photo: Kisa Toyoshima 焙煎機は、日本ではまだ珍しいトルコの「BESCA」を導入。現在はアマメリア エスプレッソから仕入れた豆をメインに使用しているが、今後は自家焙煎豆の比率を増やしていく予定だ。   Photo: Kisa Toyoshima 店頭にズラリと並ぶ、焼きたてパンや焼き菓子の数々 カウンターには、佐藤が毎日焼き上げる10種類ほどのパンや、スコーンなどの焼き菓子が所狭しと並んでいる。人気の「クロワッサン」(320円、以下全て税込み)は食べた瞬間、芳醇(ほうじゅん)なバターの香りが口いっぱいに広がり、ずっしりとした生地は食べ応えも十分だ。 Photo: Kisa Toyoshima 同店を訪れたらぜひ味わってほしいのが、ねこの肉球をモチーフにした「フィナンシェ」(220円)。佐藤はかつて、フィナンシェが1日700個以上も売れる人気焼き菓子専門店で製造を担当していた。材料の選定から生地の混ぜ方、温度管理など、これまで積み上げてきた経験を存分に生かしたフィナンシェは、外側はサクサク、中はしっとりとした食感で、生地から漂う香ばしさが秀逸である。 もちもちとした食感のパンに、厚みのあるバターとこしあんを挟んだ「あんバター」(360円)や、大ぶりサイズの「スコーン」(250円、クリーム追加+50円)も好評だという。 Photo: Kisa Toyo

すでに老舗の佇まい、有楽町の名喫茶「はまの屋パーラー」が日本橋に移転オープン

すでに老舗の佇まい、有楽町の名喫茶「はまの屋パーラー」が日本橋に移転オープン

1966年創業の老舗純喫茶「はまの屋パーラー 有楽町」が、入居していた新有楽町ビルの建て替えに伴い、2023年11月20日、日本橋に移転オープンした。 Photo: Kumiko Nakakuki 2011年に初代オーナーが45年の歴史に幕を降ろした後、ビルのシンボル的存在だった店舗を残したいというビル側の意向を受け、喫茶店やビーガン料理店ブランドなどを手がけるバードフェザーノブが運営を受け継いだ。空間はもちろんのこと、初代オーナー時代から人気の「サンドゥイッチ」のレシピを忠実に再現し、変わらぬ味わいを守り続けている。また近年では、プリンやホットケーキなどの新商品により新規のファンも獲得してきた。 Photo: Kisa Toyoshima惜しくも閉店した有楽町店 移転先は、これまでの雰囲気をなるべく維持できるよう、有楽町店から近いエリアで年季の入った物件に絞って探していたという。厳しい条件の中からようやく見つけ出したのが、今年9月まで24年間営業してきた洋食店「食工房 あらじん」の跡地だった。 Photo: Kumiko Nakakuki 店内には、有楽町店で使用していたテーブルや椅子、照明、絵画などの調度品を配し、従来店の空間をできる限り再現することにこだわった。席数はテーブル席30席、カウンター3席を用意している。 Photo: Kumiko Nakakuki「玉子・サンドゥイッチ」と「フルーツ・サンドゥイッチ」の「ハーフ&ハーフ」 長年愛される人気商品を継続 変わらないことを第一に考える同店では、新店舗においても有楽町で長年提供していたメニューをそのまま引き継いでいる。看板商品の「玉子・サンドゥイッチ」は、牛乳などを加えた卵液を鉄製の小型フライパンに流し込み、へらで撹拌(かくはん)しながら焼き上げることで、ふっくらと仕上げているという。1951年創業「新橋ベーカリー」の食パンは小麦本来の甘さが魅力だ。パンに薄く塗られた、からしマヨネーズが食欲をかきたてる。 Photo: Kumiko Nakakuki 「サンドゥイッチ」は卵やハム、ツナ、フルーツなど6種類を用意。その中から好きなものが2種類選べる「ハーフ&ハーフ」(850円、以下全て税込み)を注文する客も多い。「フルーツ・サンドゥイッチ」は黄桃やバナナ、リンゴ、パイナップル、ミカンの5種類がたっぷりと入っており、デザート感覚で楽しめる一品だ。隠し味としてフルーツに微量のマヨネーズを加えることで、さっぱりとした味わいに仕上げているという。 自家焙煎(ばいせん)コーヒー「はまの屋ブレンド」(650円、食事と同時に注文した場合は350円)は、ハワイの自社農園で育てたハワイコナをブレンド。純喫茶の雰囲気に合うよう深いりに仕上げている。平日の9〜11時にはモーニングメニューも用意されており、サンドイッチまたはトーストにドリンクが付いて780円とお得だ。 Photo: Kumiko Nakakuki 有楽町店だけで週に120〜130個も売れていた「自家製プリン」(600円)もおすすめ。喫茶店らしい固めの食感だが口溶けは滑らかで、やや甘めの味わいがコーヒーとよく合う。  Photo: Kumiko Nakakukiパンケーキ 「ラムレーズンのホットケーキ」(950円)は、もともと月替わりで提供しているホットケーキメニューの一つだったが、特に人気が高くグランドメニュー化された。ホットケーキ生地にヨーグルトを使用しており、モチモチでしっとりとした食感が特徴である。店内で漬け込

清澄白河にグリーンショップ併設のボタニカルカフェ「le bois」がオープン

清澄白河にグリーンショップ併設のボタニカルカフェ「le bois」がオープン

2023年10月13日(金)、清澄白河にボタニカルカフェ「ル ボア(le bois)」がグランドオープンする。運営は映像制作や写真家、音楽プロデューサーなど多数のクリエーターを抱えるワールドマップだ。植物を配した心地よい空間デザインにも、経験とセンスが生かされている。 Photo: Kumiko Nakakuki 建物内にはカフェのほか、植物やライフスタイル雑貨を販売するスペースと、2階にはギャラリーを併設。コーヒーやスイーツを楽しみながら、植物やアートに触れることができる。 全日18時まではカフェのル ボア、平日19時以降および土曜、日曜、祝日の18時以降はバー「グルーグルー(GlueGlue)」としてアルコールや軽食の提供を行う。 Photo: Kumiko Nakakuki 同店が取り扱う植物は、「市場にはあまり出回らないユニークな商品ながら、かつ初心者でも育てやすいもの」を中心にラインアップしているという。 現在はカシワバゴムノキやビカクシダ(コウモリラン)などの観葉植物や、アガべといった塊根植物などが数多く並べられている。価格帯も、高さ50センチメートルの鉢物でおよそ4,000円(以下全て税込み)からと手頃なものも多い。レアな植物との一期一会を楽しんでほしい。 Photo: Kumiko Nakakuki Photo: Kumiko Nakakuki 隠れ家のようなリラックスできるカフェスペース 店名のル ボアは、フランス語で「小さな森」という意味だ。入り口からその由来を体現するかのように青々としたグリーンがあふれている。そこを抜けると、奥には細長いカウンター席と、洞窟をイメージした隠れ家感のあるカフェスペースが広がる。ソファ席も用意されており、外の喧騒(けんそう)から離れてゆったりとくつろげる空間だ。 客席は店内に16席と、ドッグフレンドリーなテラス席も設置されている。今後は犬用メニューも提供予定で、愛犬家のオアシスにもなりそうだ。 Photo: Kumiko Nakakuki「デザート」 クロワッサンで挟んだサンドイッチ「クロッシュ」は同店ならでは 看板商品は、同店オリジナルのサンドイッチ「クロッシュ」(単品900円、ドリンクセット1,200円)だ。具材を挟んでいるのは、上から圧をかけてぺしゃんこにし、フライパンで焼いたクロワッサンである。蜂蜜をかけてから焼き上げることで、ほんのりと甘く、カリカリとした食感に仕上げている。 Photo: Kumiko Nakakuki「クロッシュ」のランチ サンドイッチの具材は、ロースハムやモッツァレラチーズ、クレソン、ピスタチオなどを挟んだ食事系サンドイッチ「ランチ」と、季節のフルーツを使用した「デザート」の2種類を用意。「デザート」は季節によって具材が変わり、10月下旬まではシャインマスカットやマスカルポーネチーズ、レーズンバターなどを挟んだサンドイッチが提供されている。 テイクアウトもできるので、クロッシュ片手に清澄白河の街を散策するのもいいだろう。 Photo: Kumiko Nakakuki 9月13日からプレオープン期間として営業をスタートしている。日によっては営業時間が変更になる場合もあるため、訪問前には公式Instagramを確認してほしい。「カフェの街」清澄白河に新たに登場した植物カフェで、癒やしのひとときを過ごしてみては。 関連記事 『ル ボア』 『東京、植物カフェ5選』 『東京、森カフェ5選』 『東京、癒やしのパークサイドカフェ12選』 『身体の

三鷹にライトアップコーヒーの大型ロースタリーカフェが開業

三鷹にライトアップコーヒーの大型ロースタリーカフェが開業

2023年9月16日(土)、吉祥寺に本店を構える「ライトアップコーヒー(LIGHT UP COFFEE)」が、三鷹市新川に新焙煎(ばいせん)所および併設カフェをグランドオープンする。 Photo: Kisa Toyoshima 自動車整備工場や電気店が営まれていた1フロア115平方メートルにもおよぶ2階建ての建物をリノベーションし、1階を焙煎スペース兼カフェと生豆保管場、2階をコーヒー豆の梱包や発送作業場、事務所として利用する予定だ。 Photo: Kisa Toyoshima 半野外の開放的なカフェスペース 1階の造りは、オーナーの川野優馬がメルボルンで感銘を受けたロースタリーカフェ「スモールバッチ(Small Batch)」を参考に、奥を焙煎、手前をカフェスペースという構成にした。 Photo: Kisa Toyoshima カフェスペースのコンセプトは「公園」で、外との仕切りを設けない半野外の空間に12人用の大きなテーブルや2人掛けのベンチを用意。エスプレッソやカフェラテ、ハンドドリップコーヒーが楽しめる。ドリップコーヒーはシングルオリジンを常時5種類用意し、1〜2カ月単位でその時期いちおしの豆を数種類ずつ入れ替える予定だ。 柔らかな甘さを生むビンテージ焙煎機 焙煎機は、ドイツ・プロバット(PROBAT)社のビンテージ焙煎機「UG22」にこだわったという。理由は、川野がこれまで多くのテイスティングを行ってきた中で、このマシンが作り出す柔らかい甘さにほれ込んだから。ビンテージゆえに、正常稼働するまで数カ月にわたりさまざまな整備トラブルに見舞われたが、苦労のかいもあり理想的な味わいが実現できたと話す。 Photo: Kisa Toyoshima 現在は以前の4.4倍量の焙煎ができるようになり、注文増に対して生産が追いつかずストップしていた人気の月額制サブスクサービス「コーヒー豆の定期便」の受付を7月から再開したところ、毎月100〜200件の新規注文が入っているそうだ。 Photo: Kisa Toyoshima また、国内で出回っていない生豆の取り扱いやコスト削減につながるといった理由で、将来的には生豆を生産国から直輸入したいという思いもある。1コンテナで最大18トンの仕入れ量に対応できるよう、同店に広い保管場所を設け、体制を整えた。 Photo: Kisa Toyoshima 店舗のグランドオープンは16日(土)を予定しており、9月は毎週土曜日のみ営業する。10月以降は週2、3と段階的に増やしていく予定だ。9月28日(木)には、長崎の「カリオモンズコーヒーロースター」のオーナーである伊藤寛之をゲストバリスタに迎え、イベントを開催する計画もある。 Photo: Kisa Toyoshima コーヒーが焙煎される音をダイナミックに感じながら、外とシームレスにつながる開放的な空間で、至福の一杯が堪能できる倉庫カフェ。かつて川野が世界各国のコーヒーショップに引かれてきたように、今後はここが多くの人を魅了していくことだろう。 関連記事 『ライトアップコーヒー 三鷹店』 『まるで絵本の中、ヒルトン東京で「不思議の国のアリス」2Dスイーツビュッフェが開催』 『東京のサステナブルで先進的なバーを決めるアワード、受賞店が決定』 『東京、注目の若手バリスタの店5選』 『東京のカフェ、べスト50』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら 

英国菓子と本格紅茶の店「ベリーズティールーム」が高円寺にカップケーキ店を開店

英国菓子と本格紅茶の店「ベリーズティールーム」が高円寺にカップケーキ店を開店

2022年12月8日(木)、来年10周年を迎える英国菓子と本格紅茶の店「ベリーズティールーム」が、高円寺に英国風カップケーキとマフィンのテイクアウト専門店「ベリーズベイク」をオープンする。本場イギリスのティールームをイメージして造られた本店同様に、店舗の外観は英国建築専門の設計事務所コッツワールドが手がけた。看板もイギリスの製造会社に特注でオーダーするなど、細部まで本物にこだわっている。鮮やかなピンク色のファサードは、高円寺の顔の一つになりそうだ。 Photo: Kumiko Nakakuki 「ベリーズティールーム」は世界各地から厳選した紅茶を取り扱っているが、オーナーの和田真弓が作るこだわりの英国菓子が想定以上に評判を呼び、菓子の製造が追いつかず広い厨房(ちゅうぼう)のある現店舗に移転した。オンラインショップの売れ行きも好調で、百貨店の催事などでは閉店を待たずに完売してしまうほどの人気ぶりだ。 新店舗である「ベリーズベイク」の商品についても、外観と同じピンク色のカップを使用したり、天然素材で色付けしたバタークリームをあしらったりしていて見た目も抜群にかわいらしく、味わいは本格的である。バターをたっぷりと使用した生地は、しっとりとしていながらも軽やかな食感で、しつこくない甘さが魅力。小麦粉やバターなどは国産のものを使用するなど、素材にもこだわっている。 Photo: Kumiko Nakakuki 新店舗では「ベリーズティールーム」のスイーツをもっと気軽に楽しんでもらえるよう、カップケーキ型で提供。高円寺という場所柄、街を訪れた若い人たちが食べ歩きをして楽しんでほしいという狙いもある。カップケーキ型にしたことで上からガブっと食べても味がしつこくならないよう、バタークリームにはメレンゲを加えて軽く仕上げた。 商品ラインアップのメインはカップケーキだが、幅広い人に楽しんでもらうために、小麦粉を米粉に置き換えたグルテンフリーのマフィンも一部用意する。しかし米粉で作ると小麦粉を使用した時よりも味わいが淡泊になってしまい、満足のいく味わいを実現するために試行錯誤したという。材料にアーモンドパウダーを一定量加えることで味にコクと深みを出している。 食べ歩きや手土産に重宝、カップケーキ型の最新英国菓子 ここからは、看板商品であるカップケーキの一部を紹介していきたい。 Photo: Kumiko Nakakuki「キャロットケーキ」(411円、以下全て税込み) 「キャロットケーキ」 本店でも人気の「キャロットケーキ」をカップケーキにアレンジした。ニンジンのすりおろしやスパイスなどを入れて焼き上げた生地の上に、ローストしたクルミとバタークリームをあしらっている。全てのカップケーキの上に乗っているのはロゴ入りのショートブレッドだ。サクサクホロホロの食感とほのかな塩味がたまらない。 Photo: Kumiko Nakakuki「ヴィクトリアケーキ」(411円) 「ヴィクトリアケーキ」 イギリスの伝統的なスイーツで、日本でも親しまれている「ヴィクトリアケーキ」をカップケーキ型に仕上げた。バターの風味が豊かな生地の中に、爽やかな酸味のラズベリージャムが入っている。さっぱりとしていて、何個でも食べたくなってしまう味わいだ。 Photo: Kumiko Nakakuki「コーヒー&ウォールナッツケーキ」(411円) 「コーヒー&ウォールナッツケーキ」 コーヒーを練り込んだ香り豊かな生地に、コーヒー味のバタークリームとひいたコーヒーの粉をあしらっている。

皇居外苑・北の丸地区に自然と共存する公園カフェ「CAFÉ 33」がオープン

皇居外苑・北の丸地区に自然と共存する公園カフェ「CAFÉ 33」がオープン

皇居外苑の北の丸公園内にある休憩施設が「カフェ 33(CAFÉ 33)」として、2022年7月1日(金)にリニューアルオープンする。手がけるのは青山にあるフレンチビストロ「ブノワ 東京」や「ル・パン・コティディアン」など全国でレストランやカフェを20店舗ほど展開するスティルフーズだ。 Photo: Kumiko Nakakuki 店内はホワイトとグリーンを基調としたナチュラルモダンなインテリアで、店内中央部分には木を囲むように客席を配置し、森林の中で休憩しているような雰囲気を演出。店舗の壁面はガラス張りになっており、ゆったりと配置された客席からは公園の木々を眺めることができる。 Photo: Kumiko Nakakuki 席数は店内に84席、ペット連れも利用可能なテラス席を24席用意する。自然環境への配慮に取り組んでおり、建物の屋根に設置した太陽光発電システムから供給されるグリーンエネルギーを活用している。 Photo: Kumiko Nakakuki 料理やスイーツの多くは、レジカウンター横に置かれたショーケースにずらりと陳列されている。さっそく同店いちおしのメニューを紹介していきたい。 Photo: Kumiko Nakakuki 看板メニューは、ローマ発祥の四角いピザ、「ピッツァ・アル・タリオ」(850〜1,500円)。「自社で展開しているピザ専門店で培ったノウハウを生かし、店の厨房で生地作りから焼き上げるまで全て手作りしています」と話すのは、同社の執行役員第二営業部長の小出浩之だ。 Photo: Kumiko Nakakukiノンアルコールフルーツカクテル「ブルーハワイ レモネード」(660円、以下全て税込み)と「東京小松菜、ベーコン、熊本産プチトマト」(980円) 定番のマルゲリータをはじめ、四季折々の旬の食材を使用したメニューなど、常時5種類を用意。注文後に温めてから提供されるので、本格派のピザを熱々の状態で味わうことができる。 Photo: Kumiko Nakakukiパニーニ各種 「年配から子どもまで、幅広い年代の人たちに楽しんでもらいたい」とパニーニなどのサンドイッチや、野菜たっぷりのカレー、見た目も鮮やかなロコモコなども登場する。地産地消と被災地復興を意識しており、東京の地食材や、植物性飼料を中心に与えられた福島県石川郡の「いきいき花たまご」、全国屈指の米どころである福島県の最上級ブランド米「福、笑い」などを積極的に活用する予定だ。 Photo: Kumiko Nakakuki スイーツは、アーモンドプードルを使用したグルテンフリーの「カプリ風チョコレートケーキ トルタ カプレーゼ」(650円)や、旬のフルーツをたっぷりと使用した「季節のフルーツタルト」など4〜5種類を用意している。 Photo: Kumiko Nakakuki 暑い日には、紅白に色づけされたワッフルコーンに和柄のスリーブを巻いた「ソフトクリーム」もおすすめだ。「北海道バニラ」「宇治抹茶」「ミックス」(各550円)の3種類で展開している。 飲み物は定番のカフェドリンクをはじめ、同店オリジナルのノンアルコールカクテル、イタリアの生ビール「ペローニ ナストロ アズーロ」(770円)などを種類豊富に用意。日本最古のコーヒー店を開業したとされる創業190年を誇る京都の「放香堂」のコーヒーも提供予定だ(開始時期は調整中)。 Photo: Kumiko Nakakuki公園のインフォメーションや資料などがある展示エリアを併設 店舗の

蔵前で人気のグローサリー&カフェ、マークトが渋谷に2号店をオープン

蔵前で人気のグローサリー&カフェ、マークトが渋谷に2号店をオープン

新鮮でおいしい野菜をたっぷり摂取したい、環境や体に優しい暮らしがしたい、そんな思いをかなえてくれる店が2022年4月28日(木)、渋谷にオープンする。蔵前エリアに1号店を持つグローサリー&カフェのマークト(Marked) 渋谷店だ。 ガラス張りで開放感ある広々とした店内には、人気ベーカリーのパーラー江古田が監修する自家製パンや、全国の農家から直送されるオーガニック野菜、国内外から取り寄せる調味料や日用品などが並ぶ。 Photo: Kumiko Nakakuki マークトでは「Goodies by good ones(良い人が作る良いもの)」というコンセプトの下、売れ行きの動向や客のニーズに合わせて随時ラインアップを変更している。ニュージーランド製の量り売り洗剤『エコストア(ecostore)』は1号店の人気商品で、渋谷店でも販売される。「Marked」とは英語で「気になるもの」、デンマーク語で「市場」。まさにそんな店名を体現した店作りとなっている。 Photo: Kumiko Nakakuki 渋谷へ出店した理由について「渋谷のような世界有数の活動的な街の人にこそ健全なものを食べてほしいと考えた」と社長の石渡康嗣は語る。新店舗では近隣のオフィスワーカー向けに弁当の販売をスタートし、週替わりで定食メニューも用意する予定だ。 渋谷店をオープンするに当たりカフェスペースを大きく拡充したが、9〜19時のオールタイムで素材にこだわったメニューが堪能できるのは1号店と変わらない。新鮮な野菜をふんだんに使ったサラダやサンドイッチ、自家製アイスクリームといった人気メニューも楽しめる。 Photo: Kumiko Nakakuki 料理やスイーツには店頭に並ぶ調味料や野菜、パンなどが使われており、気に入ったものがあれば購入できるのも魅力だ。以下で、渋谷店でしか味わえない限定メニューを紹介していこう。 Photo: Kumiko Nakakuki『有機ケールとグリルチキンのチョップドサラダ/カンパーニュ付き』 11時30分から15時までのランチタイムには『有機ケールとグリルチキンのチョップドサラダ/カンパーニュ付き』(1,300円)が登場する。系列店のカフェ、ナグ(KNAG)でも提供されている人気メニューで、苦味のない新鮮なケールにトマト、ビーツ、セロリなど10種類以上の野菜や平飼い卵のゆで卵、グリルチキンなど多様な味わいが楽しめるサラダだ。 ドレッシングには自然栽培で作られるオリーブオイルの『イルフィーロディパーリア わら一本』などが使用されているほか、千葉県鴨川市で食用ハーブやエディブルフラワーの栽培、採取を行っている苗目のエディブルフラワーがちりばめられている。グリルチキンは焼き上げる前にハーブやオリーブオイルに一晩以上漬け込んでおり、しっとりとして柔らかい。栄養面でもボリューム面でも満足のいく一品である。 Photo: Kumiko Nakakuki 9時~11時30分のモーニングタイムに楽しみたいのは、『藻塩あんマスカルポーネトースト』(600円)だ。内側はもっちり、外側はパリッとした食感の山食パンに発酵バターを塗り、有機栽培小豆で作るあんとマスカルポーネチーズをたっぷりとトッピング。仕上げに新潟県産の藻塩をふりかけた。 200円追加するとセットドリンクが付き、オーガニック紅茶やスパイスを取り扱うエヌ・ハーベストの紅茶や、蔵前に本店を構える自家焙煎(ばいせん)コーヒー店のコーヒーライツ(Coffee Wrights)が提供する浅いりコ

新しいのにホッとする、錦糸町に日本茶ミルクティー専門店アンド テイがオープン

新しいのにホッとする、錦糸町に日本茶ミルクティー専門店アンド テイがオープン

2022年3月25日(金)、錦糸町駅から徒歩8分の場所に日本茶ミルクティー専門店のアンド テイ(And Tei)がオープンする。「日本茶ミルクティー」とは、ほうじ茶ラテや玄米茶ラテのような、日本茶とミルクを混ぜ合わせたドリンクのことだ。 Photo: Kisa Toyoshima 同店では、日本茶バリスタとして活躍してきたオーナーの倉橋佳彦が、日本全国の茶畑に足を運び厳選した4種類の国産茶葉を使用する。ミルクティーには一般的に牛乳が使用されることが多いが、同店で扱うのはオーツミルクや豆乳など「第3のミルク」として注目されているプラントミルク(植物性ミルク)のみ。環境や体に優しい上、温めても牛乳のようにミルク臭がせず茶葉本来の味わいが堪能できるという。 Photo: Kisa Toyoshima オーナーの倉橋は、これまで浅草の人気カフェであるフェブラリーキッチン (FEBRUARY KITCHEN)のメニュー開発や店舗運営、新店舗の立ち上げなど10年以上飲食業界に携わってきた経歴を持つ。日本茶に関するイベントやワークショップを開催したり、TBS『マツコの知らない世界』に出演するなど、日本茶バリスタとして個人活動も行ってきた。 Photo: Kisa Toyoshima 知見を深めるために全国の茶農家を巡る中で、日本茶の魅力をより深く知ると同時に、生産者が置かれた厳しい現状を目の当たりにする。こだわって品質の高い茶を作っても「お茶を入れて飲む人が減り、茶葉が売れない」というのだ。倉橋は生産者と消費者のかけ橋となり、多くの人に日本茶の魅力を再発見してもらいたいという思いで同店の開業を決めた。 日本茶ミルクティーとビーガンスイーツのベストペアリング Photo: Kisa Toyoshima 日本茶にミルクを合わせる飲み方は、とっぴなアイデアのようだが実際に飲んでみるととても親しみやすい味わいだ。ラテを提供する飲食店でよく見かけるパウダー状の茶葉は使用せず、茶葉本来の香りと味わいを引き出すため、ミルクに直接茶葉を入れて煮出している。 同店でミルクティーを注文する場合は、4種類の有機栽培や減農薬の日本茶(玄米茶、ほうじ茶、和紅茶、烏龍茶)と、3種類のプラントミルク(オーツミルク、豆乳、スプラウトミルク)の組み合わせが選択できる。ぜひ味わってほしいおすすめメニューを紹介していこう。 『玄米茶ミルクティー』(Photo: Kisa Toyoshima) 倉橋のいちおしは、福岡県うきは市産の有機栽培した玄米茶とスプラウト(黄インゲン)ミルクを合わせた『玄米茶ミルクティー』(650円)。ミルク由来の甘さと玄米茶の香ばしさが口の中に広がる。「玄米茶の繊細な味わいには、牛乳より植物性のミルクの方が相性が良いんです」と話す倉橋の言葉にも納得だ。 Photo: Kisa Toyoshima 静岡県牧之原台地の北端で育てられた、桃のような香りが楽しめる『和紅茶』(700円)もおすすめ。紅茶作りは発酵の見極めが難しく、職人の腕がその味わいを左右するという。香りを楽しむならホットがおすすめだが、冷めてもうま味や甘さが長く持続する。ストレートはカップ2杯分で提供されるので、ゆっくり味わいたい時にも最適だろう。 かつてパティスリーに勤務していた経験のある倉橋は、スイーツも自ら手作りする。繊細な味わいを持つ日本茶との相性を考え、濃厚なバターや牛乳などは使用せず全てビーガン仕様にした。 Photo: Kisa Toyoshima 北海道産の小麦を使用

福岡発のレックコーヒーが渋谷のコーヒーハウスニシヤ跡にオープン

福岡発のレックコーヒーが渋谷のコーヒーハウスニシヤ跡にオープン

2022年3月1日(火)、渋谷駅から徒歩10分の場所に福岡発のスペシャルティコーヒー専門店レックコーヒー(REC COFFEE)が、東京2号店をオープンする。場所は2021年12月に閉店した人気カフェ、コーヒーハウス ニシヤ(以下、ニシヤ)跡地で、外観や内観はあえてそのまま継承し、一部メニューも引き継いでいる。席数はカウンタータイプの席とテラスを併せて20席ほど用意している。 Photo: Kisa Toyoshima 福岡で人気のスペシャルティコーヒーショップ レックコーヒーは、バリスタ日本チャンピオンに2度輝いた岩瀬由和と、北添修の2人が福岡で立ち上げた店だ。2008年にトラックの移動販売からスタートし、現在は福岡に6店舗、東京に2店舗、台湾に2店舗を展開。品質の高いスペシャルティコーヒーのみを扱い、豆の個性を引き出すような焙煎(ばいせん)や抽出技術に定評がある。 Photo: Kisa Toyoshima 同店では、コーヒーの品質とともに、店頭での接客サービスを重視している。「過去に福岡の店を訪れたお客さんたちが、プレオープン期間にたくさん来てくれている」と、スーパーバイザーの冨宿(ふうしゅく)のぞみは話す。「親近感を持ってもらえるよう家に招くような感覚で、お客さんを温かく迎えたい」と接客スタンスについて思いを語ってくれた。 Photo: Kisa Toyoshima 前オーナーの西谷恭兵と、レックコーヒーのオーナーの3人が知り合ったのは、バリスタの日本大会がきっかけだ。岩瀬よリも先に世界大会に出場していた西谷に対し、憧れを持っていた上、西谷の「地域に密着した店づくり」に共感を抱いていた。店舗を引き継ぐに際し岩瀬は、「ここ最近はコーヒーのおいしさに力を注ぐ傾向があった。今後は原点に立ち返りホスピタリティや空間、サービスを大切にする。ニシヤを超えるのではなく、レックコーヒーの力で同じくらいお客さんを満足させていきたい」と話す。 Photo: Kisa Toyoshima レックコーヒー渋谷東店限定のメニュー 渋谷東店では、レックコーヒー全店で提供しているメニューのほか、ここでしか味わえない限定メニューも用意。本記事では、おすすめのメニューを紹介しよう。 『カプチーノ』(Photo: Kisa Toyoshima) ニシヤ時代の看板メニュー『カプチーノ』(550円)。コーヒー豆は、渋谷東店限定の『リリー・ブレンド』を使用している。やや深めの焙煎によるコーヒーのコクを感じつつ、華やかでフルーティーな香りも楽しめる一杯だ。 『プレミアムプリン』(Photo: Kisa Toyoshima) 連日行列ができるほど人気を誇っていた、ニシヤの『プレミアムプリン』(550円)。プリン本体はニシヤのレシピそのままに、カラメルと生クリームは自社コーヒーとの相性を考えマイナーチェンジした。カラメルには隠し味にオレンジのリキュールを入れており、爽やかな酸味がスペシャルティコーヒーのおいしさを引き立てている。 『ビチェリンニシヤ』(Photo: Kisa Toyoshima) 『ビチェリンニシヤ』(900円)とは、エスプレッソにココアパウダーや湯を混ぜ、冷たい生クリームをのせたドリンクである。岩瀬がニシヤを訪れるたびに注文していたという、両者のつながりを象徴する一品だ。新店舗ではニシヤのレシピを元に、作り方などをレックコーヒー風にブラッシュアップした。 『クロックムッシュ』(Photo: Kisa Toyoshima) 渋谷東店限定

イタリアで話題のデカ縁系ピザが代々木上原「グッドタウンベイクハウス」に上陸

イタリアで話題のデカ縁系ピザが代々木上原「グッドタウンベイクハウス」に上陸

代々木上原駅前にあるオールデイダイニング、グッドタウンベイクハウス(GOOD TOWN BAKEHOUSE)で2022年3月1日(火)から、イタリアを中心にムーブメントになっている「ピッツァ・コンテンポラネア(現代風ピザ)」の提供を始める。 Photo: Kisa Toyoshima 同店はニューヨークのブルックリンをイメージした世界観をベースに、テキサスなどから調達した家具や雑貨をふんだんに配した店だ。オーナーの車田篤は海外滞在経験が長く、インテリアやメニューにさまざまな国や文化のエッセンスをいち早く取り入れてきた。 Photo: Kisa Toyoshima パスタや肉料理、契約農家から届く朝摘み野菜などで作るサラダのほか、原宿の系列店であるザ グレート バーガー(THE GREAT BURGER)のハンバーガーや、グッドタウン ドーナツ(GOOD TOWN DOUGHNUTS)のドーナツ、ザ リトル ベーカリー トーキョー(The Little BAKERY Tokyo)のパンやスイーツなど、70種類以上のメニューが味わえる。  Photo: Kisa Toyoshima 「デカ縁」が特徴の現代風ピザ 数あるフードメニューの中でも同店が特に力を入れているのが、職人に特注したピザ窯で焼き上げる本格ピザだ。これまでは伝統的な「ナポリピッツァ」を提供してきたが、このたびメニューを一新。海外でも注目されているピッツァ・コンテンポラネアの提供を始める。 Photo: Kisa Toyoshima ピッツァ・コンテンポラネアとは、「ナポリの若い世代の職人たちが生み出した新しいピザ」と車田は話す。イタリア政府公認の真のナポリピッツァ協会でもメニューとして加えることを認定している。 特徴は「コルニチョーネ」という、ピザの縁が大きく膨らんでいることだ。見た目のインパクトから通称「デカ縁」とも呼ばれる。コルニチョーネの膨らみをつぶさないよう、一般的なピザスライサーではなくはさみでカットする。 Photo: Kisa Toyoshima ピザ生地に使用しているのは、伝統的なナポリピッツァ同様「水、小麦、酵母、塩」のみだが、系列にベーカリーカフェを持つ同店では、これまで培ってきたパン作りの技術をピザに応用。北海道産の小麦と全粒粉をブレンドした生地を、天然酵母で24時間以上かけて低温熟成発酵しているため、生地を頬張ると小麦特有の甘さと香ばしさが口いっぱいに広がる。 また、高温・短時間(520度、90秒)で焼き上げることで、外側はパリッとしながらも、もっちりとした食感を実現している。 Photo: Kisa Toyoshima 12種類から選べる個性豊かなピザメニュー 同店では、定番のマリナーラやマルゲリータをはじめ、12種類のメニューを用意。ここではおすすめのメニューを紹介しよう。 『マリナーラ スペシャル』(Photo: Kisa Toyoshima)  『マリナーラ スペシャル』(1,705円)は自家製トマトソースやオレガノに、たっぷりのニンニクをのせ、スイートチェリートマトをトッピングした一枚。具材がさっぱりとしている分、生地のうま味が堪能できる。 『デビルズ サラミ』(Photo: Kisa Toyoshima) 『デビルズ サラミ』(2,090円)は自家製トマトソースに、渋谷チーズスタンド(CHEESE STAND)のモッツァレラチーズ、ナポリサラミ、唐辛子、蜂蜜をトッピング。甘味、辛味、塩味、酸味、苦味の5つの味覚

渋谷の行列カフェが浅草でコーヒーカウンター ニシヤとして再始動

渋谷の行列カフェが浅草でコーヒーカウンター ニシヤとして再始動

2021年12月、渋谷で連日行列ができていた人気カフェ、コーヒーハウス ニシヤ(COFFEEHOUSE NISHIYA)のオーナーである西谷恭兵が突然の閉店を発表。その理由は地域に根ざした店を目指したはずが、行列によって連日近隣店に迷惑をかけてしまう、という相反する現実に疲弊したためであった。この繁盛店が抱えた苦悩と決断はネット上で瞬く間に拡散され、注目を浴びる。 そして、2022年2月17日に浅草でオープンした店は、規模をあえて小さくして屋号も変更。新天地で一から店を始める西谷は今何を思っているのか、どんな店なのか話を聞いた。 Photo: Kisa Toyoshima 「トレンドの街」渋谷から「伝統の街」浅草へ 浅草駅から徒歩4分、通称「コトヨン(寿四丁目)」エリアにある淡いブルーの外観が目を引く店が、コーヒーカウンター ニシヤ(COFFEECOUNTER NISHIYA)だ。入り口の幅は狭いが奥に細長い形になっており、12人ほどが立てる一枚板のカウンターが奥まで延びている。店内には椅子がなく、その造りはまるでスタンディングバーのようだ。 カウンターの中では、バリスタの世界大会出場経験を持つ西谷が一人で接客からドリンクの制作、サーブまで行う。カプチーノなどのシンプルなメニューから、生クリームやリキュールを使ったアレンジコーヒーまで、多種類のコーヒーメニューが楽しめる。 Photo: Kisa Toyoshima 同店も渋谷の店舗と同じく、地域に根ざしたイタリアンバールスタイルのカフェだ。「イタリアンバール」とは、エスプレッソで入れるコーヒーをメインで提供するカフェのことで、立ち飲みできるカウンター(バンコ)があるのが特徴である。 Photo: Kisa Toyoshima 地域に密着した店を目指したのは、「幼少期からスナックを営む両親の背中を見ていたから」と西谷は話す。客が悩んでいると親身に相談に乗り、商店街を歩けば街中の人たちから声をかけられる。そんな両親が誇らしかった。 渋谷の店はフォトジェニックなプリンが評判となり、オープンの1年後には行列ができる店になった。しかしその行列が近隣店の迷惑になってしまい、頭を下げ続ける日々。店を閉じるのは苦渋の判断だった。 この投稿をInstagramで見る COFFEEHOUSE NISHIYA(@coffeehousenishiya)がシェアした投稿 しかし「地域や、一人一人の客を大切にしたい」という思いは変わらず、8年3カ月続いた店に幕を降ろし、その2カ月後新たなスタートを切った。「何代も続く老舗店や、職人がいる街でやりたかった」と、西谷は新天地に浅草を選んだ理由について話す。 Photo: Kisa Toyoshima 「私が自分のスタイルを大事にしているので、伝統のある街の方が理解してもらえるのではないかと考えた」のだそう。実際にプレオープン中から近隣の人たちが数多く訪れ、歓迎する言葉や温かい声援をかけられているという。それだけでなく、すでにリピートしている客も少なくないのだとか。 Photo: Kisa Toyoshima 居心地の良さが良質なコーヒーをさらにおいしく トップクラスのバリスタである西谷が入れるコーヒーの味は格別だ。しかし、この店にリピート客が多い理由は、細やかな接客サービスによる「居心地の良さ」にある。例えば、冬の寒い日に店に入ってきて手をこすり合わせている客がいたら、オーダーを取るよりも先に湯を出し手を温めてもらう。常連客