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ボリビア育ちのオーナーが日本初の「サルテーニャ」専門店をオープン
清澄白河から徒歩5分。2023年7月に、南米ボリビアのB級グルメ「サルテーニャ」のファーストフード店「サルテトック(Saltetok)」がオープンした。日本では聞き馴染みのないサルテーニャだが、ボリビアではファストフード店でも、レストランでも提供されるポピュラーな料理。「いつか、サルテーニャを食べながら歩く人で原宿をいっぱいにしたい」と夢を語るのは、オーナーの塔野美保子だ。 東京で活躍する外国人にインタビューをしていくシリーズ「International Tokyo」の特別編。今回は、ボリビア育ちの日本人女性が、清澄白河にサルテーニャ専門店を開くまでを聞いた。 関連記事『東京、ラテン系レストラン10選』

「食べている時はただ幸せを感じてほしい」、吉祥寺のウクライナ料理店へインタビュー
吉祥寺駅北口から徒歩5分。2022年4月28日にオープンしたウクライナの家庭料理店、「バブーシャレイ(Babusya REY)」がある。利用客の投稿したSNSが話題となり、1日100人以上の客が狭い階段に列を作る。 8席ほどの小さなバーを間借りして土・日曜・祝日の昼間のみ営業。「ボルシチ」やマッシュルームとジャガイモを包んだウクライナ風餃子「ヴァレーキニ」、キーウ発祥のウクライナ風チキンカツレツなどを提供している。 プロボクサーとして活躍する小笠原裕典(以下、小笠原)とウクライナ出身の妻、ビクトリヤ、その姉のエウゲニア、夫のアントンの4人で切り盛りする。エウゲニア夫妻はウクライナから3月末、ビクトリヤを頼って息子と両親と避難してきたばかり。狭いカウンターの中では日本語、英語、ロシア語が飛び交う。 東京で活躍する外国人にインタビューをしていくシリーズ「International Tokyo」。第6回は、「バブーシャレイ」の小笠原夫妻に、同店の魅力とオープンに込められた思いを語ってもらった。

外国人母子家庭で差別やいじめを受けた俳優、サヘル・ローズが伝えたい「許す」感情
イラン生まれのサヘル・ローズは、俳優にして人権活動家だ。イランとイラクの国境の街で生まれ、4歳にして児童養護施設に入るも、養母・フローラとともに8歳で来日。外国人母子家庭のため差別やいじめ、貧困などを経験した苦しい生活の中でも、「あなたには可能性がある。やりたいことは応援する」という養母の愛情のもと、さまざまな困難を乗り越えてきた。 2022年1月に、彼女が自らの体験や思いを14の花束にした『言葉の花束 困難を乗り切るための“自分育て” 』(講談社)を出版した。 この本にサヘルが込めた熱い思いや読者に届けたいメッセージは何だったのか? 彼女はとても柔らかな話し方で受け答えし、時には涙をにじませながらこの本に書かれている自分自身の体験や、ありのままの自身の姿を見せて語ってくれた。

荏原町に根付くトルココミュニティー、中心人物が語るローカルで壮大な夢
東京で活躍する外国人にインタビューをし、実際に東京で暮らす中で、何を思い、人や街とどんな風に関係しているのかを聞いていくシリーズ『インターナショナル トーキョー』。第3回は、有限会社セルチェの取締役、トルコ出身のメテ・レシャット・キュプチュに話を聞いた。 メテは、仕事で日本に来た際に出会った妻と結婚するために来日して18年。トルコのおいしい食品を輸入して日本人に食べてほしいという思いから、トルコ産オリーブオイルの輸入販売をスタートした。2019年には品川区荏原町商店街縁日通りに、トルコ食品店のターキッシュ フード アンド ワインマーケット ドアル (Turkish Food&Wine Market Dogal)、2021年には数軒隣にカフェ&バーを開店。テレビなどにも多く出演している、街の名物オーナーだ。 東京で店を開くことについての苦労話を聞くと、「日本人はみんな優しいから大変なことはない」と笑い飛ばす。実際に話を聞くと、筆者なら苦労と捉えるエピソードもあったが、持ち前の明るさと、店前を人が通るたびに気軽に声をかけるような人懐こさで、人々をたちまち味方にしてしまうのだ。 近い将来、荏原町をトルコの店でいっぱいにする「荏原町トルコ村計画」を構想中だ。一体どんな計画なのか尋ねると、目を輝かせて語ってくれた。 関連記事『荏原町にトルコ喫茶、ターキッシュ カフェ アンド バー ドアルが開店』