音楽家/記者。 山梨県出身、1987年生まれのジェネレーションゆとり第一世代。 高校時代からサキソフォン演奏とバンド活動をスタートし、明治大学文学部在学中にmixiの日記から執筆に目覚める。 現在は音楽家/記者として活動を軸にし、年間150件以上の取材をこなす。

Naoya Koike

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東京、11月に行くべきジャズイベント5選

東京、11月に行くべきジャズイベント5選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、11月に行くべきジャズイベント5選 秋が深まる11月、東京の夜に円熟と挑戦の音が鳴る。 「ドラムの神」と称されるスティーヴ・ガッド(Steve Gadd)のグルーヴから、「即興」を主題としたフェスティバル、Z世代の若手ミュージシャンたちによるジャズの新潮流まで──。 伝統と革新が交錯する都市・東京で、ジャズの百花繚乱を体感してほしい。 関連記事『ジャズバー入門ガイド、グラス片手に楽しむ選曲と生演奏の醍醐味とは』『東京、ジャズハウス10選』
阿佐ケ谷でしかできない19のこと

阿佐ケ谷でしかできない19のこと

タイムアウト東京 > Things To Do > 阿佐ケ谷でしかできない19のこと 快速列車が止まらないため、高円寺や吉祥寺など近隣エリアに比べて家賃が少し安く、文化人やクリエーターが集まる街・阿佐ケ谷。街中にはミニシアターや独立系書店など、新たな世界とつながる入り口も多い。よしながふみの『きのう何食べた?』や近藤聡乃の『A子さんの恋人』など、漫画の舞台としても登場するなど、独自の魅力を放っている。 「東京のジャズの中心地」とも呼ばれるこの街では、毎年10月に街ぐるみの音楽イベント「阿佐谷ジャズストリート」が開催され、街全体が音楽に包まれる。本記事では、イベント当日に独自のライブを行うおすすめのバーを、街の魅力とともに紹介する。  高さ32メートルを超える駅前のシンボルツリー・アケボノスギに迎えられながら、音楽と文化で彩られる街をゆっくり歩いてみては。 関連記事『高円寺で過ごす24時間』
「阿佐谷ジャズストリート」開催中に訪れたい、とっておきのジャズバー3選

「阿佐谷ジャズストリート」開催中に訪れたい、とっておきのジャズバー3選

タイムアウト東京 > 音楽 > 「阿佐谷ジャズストリート」で訪れたい、とっておきのジャズバー3選 今年も阿佐ケ谷の街がジャズ一色に染まるイベント「阿佐谷ジャズストリート」が開催される。今年で30回目の今回はJR中央線の阿佐ヶ谷駅を中心に、駅前の広場、学校の体育館、幼稚園の園庭、教会、会社のロビー、区役所前の広場など多くの会場でジャズのコンサートが行われる。 パブリック会場や街中でスイングするのも良いけれど、せっかくなら歴史が染み込んだジャズバーで即興的なハプニングを目撃しよう。 今回は、タイムアウトに多くの音楽記事を寄稿するライター・小池直也が選んだ3件を紹介。イベントが開催される2025年10月24日(金)・25日(土)には各ヴェニュー独自のジャズイベントが開催されるので、ぜひ立ち寄ってほしい。 関連記事『東京、くつろぎのジャズ喫茶6選』
東京、10月に行くべきジャズイベント5選

東京、10月に行くべきジャズイベント5選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、10月に行くべきジャズイベント5選 ジャズとは何だろう。スウィングからヒップホップ、アンビエントまでを飲み込む、謎に満ちた音楽だ。10月も東京には、国境を越えた出会いや予想外な響きがあふれている。 オーストラリア出身でここ東京を拠点とするベーシストによる3デイズ公演からロンドンの雰囲気を感じられるジャズダンスイベント、「南米」をルーツとするジャズギタリストの共演まで。本記事では芸術の秋にふさわしい、ジャズの多様性を映し出す5つの公演を紹介する。 関連記事『馬場智章×No Room For Squares店主対談「音響特区」が特別な理由』『この秋行くべき音楽フェスティバル5選』
馬場智章×No Room For Squares店主対談「音響特区」が特別な理由

馬場智章×No Room For Squares店主対談「音響特区」が特別な理由

タイムアウト東京 > 音楽 > 馬場智章×No Room For Squares店主対談「音響特区」が特別な理由 ジャズ喫茶でありジャズハウス、そしてレコードバーでもある下北沢「ノールームフォースクエアーズ(No Room For Squares)」。日本の現代ジャズシーンを支えている同店が6周年を迎え、ジャズフェスティバル「音響特区」を2025年9月22日(月)・23日(火・祝)に同じく下北沢「アドリフト(ADRIFT)」で開催する。 周年イベントを飛び越して、フェスティバルを主宰する理由とは何なのだろうか。それを解き明かすべく、店主である仲田晃平と、ノールームフォースクエアーズで定期イベント「BaBaBar」を行い、「音響特区」にも出演が決定しているサックス奏者・馬場智章の対談を企画した。 馬場についてはもはや説明不要かもしれないが、映画『BLUE GIANT』の主人公の演奏を担当した、気鋭のジャズミュージシャンだ。 対談は、同店の6年間の振り返りや「音響特区」というイベントについてはもちろん、ジャズシーンの未来についても及んだ。本記事が誰かにとって、ジャズという世界の入り口になればと願う。そしてぜひ、「音響特区」に足を運んでみてほしい。 関連記事『音響特区』『東京、9月に行くべきジャズイベント5選』 Photo: Keisuke Tanigawa 新しい感覚でジャズライブを行う店 ―ノールームフォースクエアーズの6周年記念フェスティバル「音響特区」の開催が迫っています。これまで総ライブ数1155 回、総出演ミュージシャンのべ4823人、総来場者数延べ2万7810人と、多くの音楽家とお客さんをつないできたことがうかがえます。そもそも、なぜ店を始めようと思ったのですか? 仲田:もともと「日本のジャズシーンでくみ取れていないものがある」と、自分自身が関わりながら思っていたんです。例えばジャズライブハウスはライブが中心なのでドリンクへのこだわりが弱く、逆にドリンクがおいしいとされるオーセンティックバーは有線放送をかけている。 特に東京はライブハウスかレコードバーか、という二極化。その一方で地方に行くと、ジャズ喫茶がライブを主宰していたりする。不思議ですよね。だから、東京でジャズ喫茶とライブハウスをやろうと思い立ったんです。 Photo: Keisuke Tanigawa ―馬場さんは、ノールームフォースクエアーズにどんなイメージをお持ちですか。 馬場:出演者との関係性が近いですよね。あと、ライブの時間以外はバーでもあり、客層も広いですし、若い人たちや僕らと同世代が集まりやすいと思います。 ―都内では、ほかにどんなジャズライブハウスに出演されていましたか? 馬場:僕は出身が北海道・札幌ですが、10代の頃から東京でお世話になっているのは六本木「アルフィー(alfie)」や、当時南青山にあり、現在は渋谷に移転した「ボディ&ソウル(BODY&SOUL)」などですかね。第一線のジャズミュージシャンが演奏してきたお店ですが、ママさんたちが若い子を育てよう、支えようと僕もたくさんのチャンスをいただきました。 先輩ミュージシャンや音楽関係者、音楽ファンが今のシーンを形作ったように、自分たちも10~20年かけて新しい土壌を作っていきたいですね。 Photo: Keisuke Tanigawa ―仲田さんが書いたnoteを拝見すると、オープンからの6年でいろいろな紆余(うよ)曲折があったようですね。 仲田:オープンして1年目からコロナ禍で財政面や体力、精神
東京、9月に行くべきジャズイベント5選

東京、9月に行くべきジャズイベント5選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、9月に行くべきジャズイベント5選 9月に入ったが、初日から暑すぎる。東京はこの酷暑から少しずつ解放されるのだろうか。いずれにしても、今月もジャズをキーワードにした熱狂的かつ多彩な公演が並んだ。 ニューヨーク発の名門フェスティバルから、下北沢の小さなクラブの周年イベント、そして世界的ジャズミュージシャンの来日公演まで。それぞれ特別な時間を約束してくれるであろう、スケールもスタイルも異なる5つの夜を紹介する。 関連記事『東京、9月に行くべき舞台5選』『東京、9月にリバイバル上映される映画5選』
東京、8月に行くべきジャズイベント5選

東京、8月に行くべきジャズイベント5選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、8月に行くべきジャズイベント5選 エアコンの効いた部屋で過ごしたり、浴衣で夏祭りも悪くない。 でもジャズで涼んだり、熱狂する夜を選ぶのはどうだろうか。ジャズの名のもとに開催される多種多様な公演が、酷暑の東京で特別な時間をあなたに提供してくれるはずだ。 本記事では、今月足を運ぶべき5つのライブを案内する。 関連記事『東京、くつろぎのジャズ喫茶6選』『東京、ジャズバー7選』
東京、7月に行くべきジャズイベント5選

東京、7月に行くべきジャズイベント5選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、7月に行くべきジャズイベント5選 また東京に夏がやってきた。今月も酷暑を超える熱をもって鳴らされる、この街ならではのライブを5本ピックアップした。 レジェンドへの追悼から若き才能の邂逅、昼のコストパフォーマンス最高のアンビエント、現代ジャズの最前線、パステル画とのコラボレーションまで。ぜひ現場へ足を運んでほしい。 関連記事『DJ・須永辰緒によるレコードバー「moderno」が駒沢大学にオープン』『東京、オープンエアで音楽が楽しめる場所6選』
東京、6月に行くべきジャズイベント5選

東京、6月に行くべきジャズイベント5選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、6月に行くべきジャズイベント5選 梅雨のじめっとした空気もジャズの熱で吹き飛ばそう。日本を代表するピアニストから現代ジャズ最前線を走る海外アーティスト、そして今観ておきたい注目の若手まで。6月もジャズの「今」を感じられる公演が東京各地でめじろ押しだ。 いずれも席数に限りがあるので、気になったら早めにチェックしてみてほしい。 関連記事『東京、5月から6月に行くべき無料の音楽イベント5選』『dublab.jpがロサンゼルスの山火事被害支援チャリティーアルバムをリリース』
東京、5月に行くべきジャズイベント5選

東京、5月に行くべきジャズイベント5選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、5月に行くべきジャズイベント5選 新緑の風が心地いい5月、ジャズの旅に出かけてみるのはどうだろうか。名手から気鋭の若手まで、今月も東京で聴くべきライブが盛りだくさんだ。 本記事では、情熱的なラテンジャズから実験的なサウンドアートまで、初心者から通まで響くであろう5公演を厳選して紹介する。 関連記事『4月から5月に行くべき音楽フェスティバル6選』『東京、この春行くべきビアフェス&イベント7選』
東京、4月に行くべきジャズイベント5選

東京、4月に行くべきジャズイベント5選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、4月に行くべきジャズイベント5選 桜の開花とともに、春の訪れを感じられる4月の東京。本記事では主に、ジャズをバックグラウンドに持ちながら、他ジャンルでも活躍するプレイヤーたちが共演するライブを紹介する。 また、丸の内「コットンクラブ」で行われる、ベテラン鬼才ギタリストのジョン・スコフィールド(John Scofield)による、自身初のソロアルバムの幽玄で美しい世界観を踏襲したソロライブも必見だ。 新年度や新学期で慌ただしい4月にこそ、新たな刺激を受けに行こう。 関連記事『東京、2025年上半期に行くべきジャズイベント』『東京、この春行くべき無料の音楽フェスティバル5選』
東京、3月に行くべきジャズイベント4選

東京、3月に行くべきジャズイベント4選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、2025年上半期に行くべきジャズイベント4選 2025年の3月はエネルギッシュなジャズを聴きに家を飛び出そう。ここでは、日本を牽引(けんいん)するジャズトランペッターの黒田卓也をはじめ、ジャズ界の偉人・ジョン・コルトレーン(John Coltrane)のトリビュート企画や馬場智章をはじめとした新鋭ジャズプレイヤーによる自主企画、ジャズフルートが活力あふれるトリオなど、ここでしか体験できない注目のライブを4つ紹介する。生演奏でしか味わえないグルーブに身体を揺らしてみては。 関連記事『2025年春に初開催される音楽フェスティバル4選』

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東京、12月に開催されるジャズイベント4選

東京、12月に開催されるジャズイベント4選

そろそろ本格的に年末ムードがただよう2024年12月。今年の最後を締めくくる音楽は、躍動感あふれる豪華なジャズミュージックが良いかもしれない。 「ブルーノート東京」で行われる、最高峰の現代ジャズヴォーカリストによるパフォーマンスを特別なディナーとともに楽しめる「GRETCHEN PARLATO "Holiday Songbook"」や、令和のジャズドラムシーンを導く新鋭による「そるとでジャズ・ライヴ 中村海斗 QUARTET」など、足を運ぶべきイベントがめじろ押し。音楽の熱気で、今年最後を走り抜けよう。 Mark de Clive Lowe Live in Tokyo   画像提供:ノールームフォースクエアーズ   ニュージーランド人の父と日本人の母を持つマーク・ド・クライヴロウ(Mark De Clive-Lowe)。ニュージーランドからロンドン、ロサンゼルスと活動拠点を転々とし、ジャズからビート的なアプローチまで、さまざまな音楽を奏でるミュージシャンだ。ルーツである「日本」をテーマにした、和の要素の音階やメロディーを用いたアルバム『Heritage I & II』では、『武士道』という楽曲もある。 約1時間のセットが3回行われる本公演は、ユニークな活動でジャズを表現するマークを至近距離で味わえるチャンス。最初の回はソロで、ピアノとシンセサイザー、DAWソフト「Ableton Live」などを使ったファンキーなパフォーマンスか、はたまたピアノのソロなのかもしれない。 2セット目はロサンゼルスからベーシストのバビー・ルイス(Bubby Lewis)、3セット目にはテナーサックスの馬場智章とのデュオ編成と続く。各セットでサウンドが変わるため、狙いを定めて予約するのが吉。 それにしても、どうして下北沢の片隅で、プレミアムな外国人プレーヤーのギグを企画できるのだろう。店主に尋ねたところ、「ノリで決まりました」とのこと。3セット分のチケットを全て購入すると1,500円引きになるので、ぜひチェックしてほしい。 ※22日/1stセット 18時〜18時50分、2ndセット 19時30分〜20時30分、3rdセット 21時30分〜22時30分/ノールームフォースクエアーズ/料金は1セット3,500円 矢野 沙織 カルテット X’mas LIVE 女性ジャズプレーヤーが多く台頭する昨今、聞かれなくなった「女子ジャズ」という言葉。この語感の是非は置いておくとして、その先駆けとなったのが、サックス奏者の矢野沙織であることは間違いない。 演奏スタイルは、ジャズがその名にモダンを冠するようになった1940年代の「ビーバップ」がルーツ。平成的な視点でいえばニュース番組「報道ステーション」のテーマソング『Open Mind』が有名ではないだろうか。現在はファンクやR&B的をミックスさせたプロジェクト『YANO SAORI HOUSE OF JAXX』など、現代ジャズ的なアプローチにも取り組んでいる。 14歳の時に初めて演奏したのが、本公演の舞台である西新井の「カフェ クレール」。ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)の伝記に影響を受けた彼女が無謀にもあちこちのジャズクラブに交渉した結果、ブッキングできたという思い出の店である。ホームならではの落ち着いた雰囲気で、彼女のソウルフルなブロウを堪能してほしい。 ※22日/1st 17時40分〜18時40分、2nd 19~20時/カフェ クレール/料金は5,500