Naoya Koike

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東京、10月に開催される注目のジャズイベント5選

東京、10月に開催される注目のジャズイベント5選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、10月に開催される注目のジャズイベント5選 涼しい風が吹き始め、日が暮れるのも日に日に早まる10月。東京では、秋の夜長を楽しむための注目ジャズライブが目白押しだ。タイムアウト東京が主催する「Tokyo beats & Brews」の第5回から、コンテンポラリーなピアノサウンド、話題のドラマーまで、多彩な音楽に酔いしれる4公演をぜひチェックしてほしい。 関連記事『東京、10月に行くべきアート展5選』

東京、9月に開催される注目のジャズイベント5選

東京、9月に開催される注目のジャズイベント5選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、9月に開催される注目のジャズイベント5選 暦の上では秋だが、まだまだ残暑が続くであろう9月。東京では、それを吹き飛ばすような注目のジャズライブが目白押しだ。若手からベテラン邦人プレイヤー、さらに来日公演まで頭を振り絞ってピックアップした5公演をぜひチェックしてほしい。 関連記事『東京、9月に上映される注目の日本映画5選』

東京、8月に開催される注目のジャズイベント6選

東京、8月に開催される注目のジャズイベント6選

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、8月に開催される注目のジャズイベント6選 いよいよ夏本番。暑い日が続く季節にこそ、熱いジャズがよく合う。東京のジャズシーンでは2024年8月も注目公演が目白押しだ。ここではジャズファンが行くべきライブやイベントを紹介しよう。ぜひチェックしてほしい。 関連記事『東京、8月に行くべき音楽イベント5選』  

普遍の熱帯音楽、Septeto Bunga Tropisの髙井汐人にインタビュー

普遍の熱帯音楽、Septeto Bunga Tropisの髙井汐人にインタビュー

タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 普遍の熱帯音楽、Septeto Bunga Tropisの髙井汐人にインタビュー 菊地成孔が率いていたDC/PRGの元メンバー・髙井汐人。2010年の再結成時以来、活動終了までテナーとソプラノサックスを務め続けた男である。菊地をして「天才」と言わしめた彼が主催する7人組のラテングループ・Septeto Bunga Tropisが先日、5年ぶりの新作となるセカンドアルバム『Kisah Tropis』を発売した。 熱帯における大海原や街の喧騒(けんそう)をイメージしつつ、中南米のグルーヴに限らない、まさにタイトルである「熱帯のストーリー」を表現した作品である。メンバーには中嶋錠二(ピアノ)、ヤマトヤスオ(ベース)、田中教順(ドラムス)、池宮ユンタ(パーカッション)といった髙井と同世代の面々に加え、中路英明(トロンボーン)と大儀見元(パーカッション)という大ベテランまで参加する。 しかし、演奏スキルの高さと裏腹にメディアへの露出は少ない。音楽以外のことに興味が薄いのかもしれないが、もっとフォーカスされるべき存在であるはずだ。そんな気概を持って、新作のリリースライブを2024年8月27日(火)に控えるSepteto Bunga Tropis・髙井の初インタビューを届けよう。 大自然から大都会まで、音が物語る熱帯の情景 Photo: Septeto Bunga Tropis ー『Kisah Tropis』というタイトルについて教えてください。 髙井:「熱帯のストーリー」みたいな意味です。各曲も熱帯の大自然から大都会まで、いろいろなシーンにちなんだ情景を思い描けるような、情景描写的なタイトルを付けていきました。 とはいえ、特定のイメージはありません。例えば熱帯の暑かったり雑然とした感じ、あるいは自然があふれる感じなどのイメージを膨らませたり、誰かの思い出話を聞いてるように楽しんでもらえたらうれしいです。実際、自分もこれまで経験した情景から着想を得た曲もあるので。 ートロンボーンのテーマから始まる「Pantai Kosong(誰もいないタッチビ)」という曲が印象に残りました。この曲にも背景となる情景がありますか? 突然「伝統的なボレロと、ポップスっぽいリズムが同居した曲を作りたい」とひらめいて、こうなりました。与論島の車1台がギリギリ通れるとは言い切れないぐらいの農道みたいな道に入って、茂みをかき分けていくと横に長い大きな浜があるんですよ。しかも誰もいないんです。そこへ、親戚のおじいちゃんが連れていってくれた思い出。その場所がタイトルになりました。 今でも1人で行くんですけど、ほとんど誰にも会いません。そんな場所で何というか……人間のことを考えなくなるっていうか(笑)。自分と自然しかない貴重な時間です。多分おじいちゃんやほかに訪れた先人たちも、同じような気持ちだったんだろうなと。そんな思い出話をトロンボーンのメロディが語っているようなイメージが湧いたんです。 ーラテンミュージックというと中南米ですが、日本を連想しても問題はありませんか? 私もスペイン語圏ではなく、東南アジアで育ちました。でも、私たちの演奏はサルサやキューバ音楽で使われる語法を忠実に使いつつ、それ以外の西アフリカのリズムを使ったりもしているので、汎熱帯でパントロピカルなイメージを喚起できるとは思っています。 ーそのほかにコンセプトなどは? 新しいことを試しながらも、奇をてらった感じにはしたくなかったですね。あたかも元からどこかの土地に古くからあ

猛暑を吹き飛ばすフリージャズ、「第4回Tokyo Beats & Brews」レポート

猛暑を吹き飛ばすフリージャズ、「第4回Tokyo Beats & Brews」レポート

タイムアウト東京 > カルチャー > 猛暑を吹き飛ばすフリージャズ―第4回Tokyo Beats & Brewsレポート 「真夏の夜の」という枕言葉に続く音楽はジャズしかない。現在進行形のジャズと酒にスポットを当てたイベント「Tokyo Beats & Brews」の第4回目が2024年8月8日、恵比寿「タイムアウトカフェ&ダイナー」で開催。この日は猛暑を吹き飛ばすアブストラクトな即興演奏が展開された。 関連記事『Tokyo Beats & Brews』  

100年後のジャズエイジ―第3回Tokyo Beats & Brewsレポート

100年後のジャズエイジ―第3回Tokyo Beats & Brewsレポート

タイムアウト東京 > カルチャー > 100年後のジャズエイジ―第3回Tokyo Beats & Brewsレポート 「ジャズエイジ」と呼ばれた狂騒の1920年代は禁酒法から始まったともいえる。飲酒自体は禁止されていなかったので、どうにか手に入れた質の低い酒を片手に人々は最も大衆的だった「スウィング・ジャズ」で踊ったのである。 それから100年を経てジャズは、普遍的ともいえる音楽性やフォーマットでロック、ヒップホップといった時代の音楽を取り込みながら世界中で広がっていった。 我が国も例外ではない。戦前からプレイヤーが切磋琢磨(せっさたくま)を重ね、戦後10年もすればモダンジャズの分析と国産が始まった。その結果、現在に至るまで数々の名演と名盤が生まれ、多くのジャズフェスティバルが開催され、国外でも類を見ない日本発祥のジャズ喫茶文化を持つに至っている。 そんな東京における現在進行形のジャズと酒にスポットを当てたイベント「Tokyo Beats & Brews」が2024年5月16日、恵比寿「タイムアウトカフェ&ダイナー」で開催された。回を重ねるごとに人気を集める本企画は3回目を迎え、いよいよ立ち見を含む満員の盛況である。 レジデントミュージシャンはドラムスの秋元修、そしてベースのYuki Atori。菊地成孔の最終バンド・ラディカルな意志のスタイルズにも参加するなど、東京の現代ジャズのクリエーティブな雰囲気を体現する2人だ。 さらに今回は石若駿のプロジェクトであるAnswer To Rememberに参加し、KID FRESINOやMISIA、STUTS、LOUIS COLEのサポートを務めるなど引く手あまたのトランぺッター・佐瀬悠輔がゲスト参加した。 今夜限りの音楽と酒、オーディエンスによるインタラクションを東京で楽しむ。そのムードは「100年後のジャズエイジ」や「セカンド・ジャズエイジ」といった何だかサイバーパンクじみた言葉を容易に連想させてくれた。