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東京近郊の美術館20選
タイムアウト東京 > Things To Do > 東京近郊の美術館20選 移動の自粛も解除されたため、連休には遠くに出かけたいと思う向きも多いだろう。東京近郊の美術館にはそれぞれ独自のコレクションや建築などの見どころがある。 ここでは、60点以上の重要文化財を有する私立美術館、今では入手の難しいであろうロスコの名品をそろえたコレクション、隈研吾の世界を体験できる美術館建築などを紹介する。 関連記事『東京近郊の変わった博物館20選』『東京近郊のグランピング施設17選』

東京、無料で入れる美術館・博物館25選
近年、美術館や博物館の入館料が上がりつつある。有料ならば確かにすばらしい体験ができると分かっていても、やはり無料で良い作品を見たいもの。 そのような需要に応えてくれるような美術館やギャラリーが東京には一定数ある。今回セレクトするのは、質の高い国内外の作家を紹介する「資生堂ギャラリー」や明治期洋画の重鎮、黒田清輝の作品を展示する「黒田記念館」から、「目黒寄生虫館」や「おりがみ会館」といった変わり種まで16館だ。 開館時間が変更になっている場合もあるので、事前に公式ウェブサイトを確認してから訪れてほしい。

東京、ベストギャラリー29選
タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 東京、ベストギャラリー29選 東京には美術館だけでなく、数多くのギャラリーが点在する。中には、ガゴシアンやペースと並んで世界的に名声を博しているヴェニューから、シュルレアリスムなど極めて狭いジャンルを扱うギャラリーまで、その種類は多岐にわたる。 ただ一つ言えるのは、いくつかのギャラリーを見ていくと、そのヴェニューが好むアーティストの傾向などが分かるようになることだ。言い換えれば、自分が好きなアーティストがいれば、そうした話題を共有できる場所が見つかるということでもある。 本記事では、そうしたリサーチに役立つような東京のベストギャラリーを紹介する。ぜひ役立ててほしい。

車いす目線で考える 第35回:不便を便利にする製品づくり
タイムアウト東京 > Open Tokyo > 車いす目線で考える > 車いす目線で考える 第35回:不便を便利にする製品づくり アメリカ大リーグのロサンゼルス・エンゼルスに所属する選手、大谷翔平が、昨シーズン最も活躍した選手に贈られるMVPを満票で受賞した。このニュースは日米だけでなく、世界中のファンに大きなインパクトをもたらし、野球界は大いに盛り上がった。 世界120以上の国と地域で親しまれる野球だが、審判が判定を示す「セーフ」や「アウト」のジェスチャーが、一人の聴覚障害者の困難さを解決するために生まれたものであったことを知っているだろうか。きっかけを作ったのは、幼少期に髄膜(ずいまく)炎で聴覚障害となったウィリアム・ホイ。通算2000本安打、600近い盗塁を記録した、有名なメジャーリーガーだ。 「セーフ」や「アウト」など、このなじみのジェスチャーは、大歓声の中で音をキャッチできなくても見ればすぐに理解できるし、遠く離れた場所から試合を観戦する人にも伝わる。ホイは、野球をプレーする上で障害と感じていたものをなくすことによって、不可能を可能にした。 それが、今ではこうしたジェスチャーが我々の日常生活のコミュニケーションで、ごく自然に使われるものにまでなっている。実は、電話の発明にも、グラハム・ベルが聴覚障害の妻のために補聴器を作る過程で発見した、声を電気信号に変える技術が応用されている。 ジェスチャーや電話に限らず、このように障害を起点に生み出されたものは、世の中に多く存在している。例えば、ライター。マッチで火をつけるには両手が必要になるが、戦争で片腕をなくした兵士でも片手で たばこに火をつけられるようにと考えて開発された。 次にカーディガン。当時は頭からかぶるタイプのセーターしかなかったの対して、セーターを前開きにしてボタンで留めることで、負傷兵が軍服の上からでも素早く暖を取れるようにと工夫されたものだ。 温水洗浄便座は、日本での普及率が80%を超えているが、元々は、アメリカの会社アメリカン・ビデが、医療や福祉用として主に痔の患者向けに作っていた。そのため、当初一般の人は使用を避けていたが、今では暮らしを豊かにしてくれているものになっている。 ここで挙げた3つの製品に対して、ネガティブなイメージを持つ人はほとんどいないだろう。むしろ、ジッポライターはコレクタブルグッズとして認知されているし、カーディガンはファッションとして、そして温水洗浄便座は訪日外国人から大人気だ。どれも日常にすっかり溶け込んだポジティブな商品であるといえる。 ここ数年で「障害は社会の側にある」という考え方が浸透してきたおかげで、「不可能(使えない)を可能に(使える)」「不便(使いづらい)を便利(使いやすい)に」という着眼で製品開発することが注目を受けてきている。 中でも洗濯用洗剤の『アタックZERO』は、優れた商品だと思う。ワンハンドプッシュと呼ばれる、片手でプッシュするだけで必要な分量の洗剤を出すことのできる設計は、洗濯時に何かしらの障害を感じていた人にとって、革新的だった。握力の弱くなってしまった高齢者や手にまひのある人や片腕の人のほか、特に視覚障害者からは大好評だった。 SNS上では「今まで計量カップから洗剤があふれてしまうことがあった」「なんとなく感覚で洗剤を入れていた」、弱視の人からは「計量の細かい目盛りが見えづらくて、時間がかかっていたという不便さを見事に解消してくれた」との声が上がったのだ。 この商品を開発した花王は開発段階で、高齢者や視覚障害者、障害に

東京のベストパブリックアート
タイムアウト東京 > カルチャー > 東京のベストパブリックアート 無数の美術館やギャラリーが存在し、常に多様な展覧会が開かれている東京。海外の芸術愛好家にとってもアジアトップクラスの目的地だ。しかし、貴重な展示会や美術館は料金がかさんでしまうのも事実。 そんなときは、東京の街を散策してみよう。著名な芸術家による傑作が、野外の至る所で鑑賞できる。特におすすめのスポットを紹介していく。

コロナ禍が問い直す文化の本質的価値
タイムアウト東京 > カルチャー > ニューノーマル、新しい文化政策 第1回 吉本光宏 近頃、ミュージアムやシアター、ホールのような施設だけでなく街中をはじめ、福祉や教育、ビジネスの現場でも芸術や文化的な活動に出合うことが増えてきた。何気なく触れてきたこれらのアクションの背景はどうなっているのだろうか。 ここ20年ほどの間に、文化や芸術は芸術性の追求などの面だけではなく、社会課題と向き合うことが増えてきた。文化芸術の立ち位置の更新を踏まえ、2017年には基幹ともいえる法律『文化芸術振興基本法』が『文化芸術基本法』に改正され、文化政策も大きな転換点を迎えている。 本特集では、さまざまな社会領域を連携させていこうとする文化政策の大きな流れを知り、その動きを先取りしてきた現場の取組みから学ぶことを目的とする。そしてコロナ禍の現実からどんな未来を想像し、今後の社会づくりやビジネスにどう展開していくのか。アートプロデューサー、森隆一郎(合同会社渚と 代表)のディレクションの下で、「新しい文化政策」を軸に「ニューノーマル」を考えていきたい。第1回はニッセイ基礎研究所研究理事の吉本光宏が語ってくれた。

今週末行きたいギャラリー展示10選
東京のアートシーンで欠かせないのはギャラリーだろう。アーティストは星の数ほどいるが、定評あるギャラリーは質の高い作品を選んで見せてくれるので、そこから美術史上意味のあるアーティストや現在のアートの潮流の一端を垣間見ることさえできる。 今回は、ビーズ刺しゅうで知られる酒井佐和子、多くの美術団体を結成してアート界をけん引した山口薫、90歳近くになってもなお精力的に活動する版画家の浜田浄などの展示を紹介する。多くが今週末で会期数量となる展示なので、興味を持った展示があれば訪れてみては。

シルバーウィークに楽しめる展示6選
今年のシルバーウィークは4日間。この連休中は美術館やギャラリーで過ごしてはどうだろうか。アートを見るとき、じっくり時間をかけて理解を深められる作品もあれば、すぐに通り過ぎてしまう作品もあるだろう。見方は人それぞれだが、時間をかければ違った見方ができることもある。 今回は、そんな時間をかけて楽しみたい展示をピックアップ。2会場で65組ものアーティストの作品を展示する『ヨコハマトリエンナーレ』、会期変更になった『KYOTOGRAPHIE』、会場の雰囲気と合わせてゆっくり過ごしたい『神宮の杜芸術祝祭』などを紹介する。

今週見るべき浮世絵の展示6選
今年は浮世絵の展覧会が花盛りだ。すでに終わってしまったものを含めれば、その数は10をくだらないだろう。このジャンルはそれほどに人気があるのだ。 今回は、葛飾北斎や月岡芳年のほか、食に焦点を当てた展示や明治以降に花開いた浮世絵の表現を堪能できる展示などを紹介する。今年開催される浮世絵展示の中でも、比較的小規模ながら誠実なキュレーションが期待できる展示を紹介する。

どこにもない場所を見せてくれる展示7選
「どこにもない場所」。こういった場所ほど想像力をかき立てられる場はないだろう。『新世紀エヴァンゲリオン』の第2新東京市やレンズを通して眺められる被写体なども、想像できても実際にはない何かであると言えるかもしれない。極言すれば、実際に目にしているのは単なる絵の具や光や機器などに過ぎないのだから。 しかし、そこには常に想像力を働かせて楽しむ余地が残されている。それは、写真であったり、描くこと自体を生きた結果生まれた独自の作品であったり、クレーの色彩や線出会ったりするだろう。今回は、そんなどこにもない場所に連れて行ってくれる、想像力をかき立てられる展示を紹介する。

この夏行くべきアートイベント
タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 東京で行くべきアートイベント 東京のアートシーンは多様だ。見る側のニーズもそれ以上にさまざまだ。だから、自分が好きなアートに巡り合うのは簡単なようで難しい。何も知らずにアートに触れ、その虜(とりこ)となったり、分かり合えないまま破局を迎えた人たちはいったいどれほどいたのだろうか。不用意に近づいて石灰化するナトロン湖のように危険で魅力的なアート界をうまく泳いでいくためには、何かしらの指針が必要なときもあるだろう。 ここでは、現在東京都内で開催されている多様な展示をテーマに沿って紹介する。今回は、近寄ってみることで作品の真価を理解できる展示やハシゴして理解を深められる展示など。 今年のお盆期間は遠方への旅行を控えるように求められているが、都内の展示をじっくり巡ってみてはどうだろうか。

ハシゴしたい展示4選
アーティストを知ることは作品を見ることと一見同じようだが、実は違う。作品はその作品だけで鑑賞に耐えうることもあるが、作品を数多く見なければ作り手であるアーティストの特徴は見えてこないだろう。もちろん、その逆もあり得るし、結局は両者は分かち難く結び付いているのだから。 だからこそ複数の展示を見ておくことは意味がある。現在、鴻池朋子と森山大道の展示がそれぞれ複数開催中だ。今回は、この二人のアーティストをより深く知りたい人のために展示を選んでみた。 入場制限などを設けている場合もあるので各公式サイトを事前に確認してから訪れてほしい。
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18歳以下、期間限定で都立美術館など展覧会無料に
東京都歴史文化財団は、2022年3月1日、18歳以下を対象として都立美術館、博物館の展示が無料になる『ウェルカムユース(Welcome Youth)』を実施すると発表した。この事業は、若年層に気軽に文化施設を楽しんでもらうことを目的としたものだ。 対象は2003年4月2日以降生まれの人で、利用できる文化施設と展示は、東京都庭園美術館、東京都江戸東京博物館、江戸東京たてもの園、東京都写真美術館、東京都現代美術館、東京都美術館。期間は3月19日(土)~4月3日(日)だが、東京都江戸東京博物館は一時休館のため、3月31日(木)までを予定している。対象となる展示は、以下の通り。 『ウェルカムユース(Welcome Youth)』 どれもおすすめではあるが、例えば『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』は、フェルメールの作品が修復後初の所蔵館外での公開。ニスなどが剥がされたフェルメールの作品は絵の具の凹凸や筆致を目視でき、ニスで覆われたほかのフェルメール作品にはない生々しさが感じ取れる。 ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復後) 1657-59年頃 油彩、カンヴァス 83×64.5cm © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Wolfgang Kreische 『写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて』では、日本の写真黎明(れいめい)期の作品を展示。若い世代にとっては、普段親しんでいるものとは全く異なる写真の在り方を見せてくれる展覧会なので、写真というメディアへの視野を広げるきっかけになってくれることだろう。 東京都写真美術館 展覧会のほかにも、オンラインコンテンツ『コレクションを楽しもう!』では、各館の学芸員が作品について紹介する『東京都コレクションの魅力を知る 学芸員インタビュー』や、上記6館の所蔵品を検索できるデータベース『トムコ(ToMuCo)』の利用方法などを教えてくれる。 さらに、休館を控えた東京都江戸東京博物館では、18歳以下でも一部有料ではあるが休館前イベント『またね! 江戸博』を開催予定だ。18歳以下でなくても楽しめるコンテンツが満載なので、一度公式ウェブサイトを訪れてみては。 『ウェルカムユース(Welcome Youth)』の詳細はこちら 関連記事 『NFTに特化した国内初の美術館、3月1日にリニューアルオープン』 『地域に根差すアート拠点、鳥取美術館が2025年春に開館』 『国立新美術館で「メトロポリタン美術館展」を楽しむ5のこと』 『閉館するチームラボボーダレス、最後の展示は桜のインスタレーション』 『2022年夏「動く、ミュシャ展」がパシフィコ横浜で世界初開催』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

国立新美術館で「メトロポリタン美術館展」を楽しむ5のこと
このほど、国立新美術館で『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』が開幕した。会期は2022年5月30日(月)までで、同館所蔵のヨーロッパ美術コレクションから初公開46点を含む65点を時代順に3部構成で紹介するもの。展示は、『I. 信仰とルネサンス』『II. 絶対主義と啓蒙主義の時代』『III. 革命と人々のための芸術』で構成される。 これまでにも「〜美術館展」と称する海外の所蔵品を紹介する展示は、数多く開催されてきた。しかし、本展は別格だ。コロナ禍の最中にあって、まとまった数の驚くほど高いクオリティーの作品を日本に持ってくることができたというのは、それだけで特筆に値する。そこで本記事は、その中でも特に見ておきたい作品を紹介していく。 1. コレクションの幅広さに驚嘆する。 本展は名品ぞろいであるが、中でもルネサンス期までの作品を扱う『I. 信仰とルネサンス』は、その量と質において近年まれに見る充実ぶり。特に珍しいのは、15世紀に活動した「シエナ派」と呼ばれる画家の一人、ジョヴァンニ・ダ・パオロ・ディ・グラツィアの作品『楽園』だ。 ジョヴァンニ・ダ・パオロ・ディ・グラツィア《楽園》 この作品は、シエナの教会にあった祭壇画の一部。祭壇画自体は散逸してしまったが、祭壇画を構成していた現存するほかの作品とともに、フィレンツェで同時代に活動していたフラ・アンジェリコの影響を受けていたことが指摘されている。フラ・アンジェリコは遠近法などを早い時期から絵画に導入していたことでも知られている。 面白いのは、影響を受けているとされながらも、この作品は遠近法などの当時新しかった試みは採用せずに、それよりも古風な「国際ゴシック」と呼ばれる様式で描いている点だ。遠近法では絵画の奥行きは奥に行くほど人物が小さく描かれるが、ジョヴァンニは、国際ゴシック様式に忠実で、同じ比率の人物を画面上部に並行に配することで遠近感に代えている。会場にはフラ・アンジェリコの作品もあるので、見比べてみるといいかもしれない。 アメリカという国が、他国のマイナーな作品まで網羅的に収集しているという事実に素直に感心したい。 2. ネーデルラント美術の精髄を知る。 ルネサンス期のヨーロッパ美術は、伝統的にアルプス以北のフランスやネーデルラントなどの地域と以南のイタリアなどの地域で大きく区別されてきた。その15世紀のネーデルラント美術に関しては、メトロポリタン美術館はアメリカ有数のコレクションを所蔵している。 本展では、個人的な礼拝用に制作されたと考えられている、ベルギーで活動した画家ディーリック・バウツ『聖母子』がおすすめだ。この作品は、小さな画面に凝縮された生きているかのようなリアリズムが見どころ。どこかぎこちなく、現代の私たちには怪しげな雰囲気があるように見えなくもないが、それでも20×16センチという小画面に描かれているとは思えないほど細かい表現は、ほかの作品にはない魅力だ。 ディーリック・バウツ《聖母子》 髪の毛の生え際や爪に施されたハイライトの白など、ジョヴァンニにはない精度でリアルな表現を実現している。退色しているが、マリアがまとう衣の奥深い青も見ていて飽きない。絵の具が剥落した部分もあり、そこから見える暖色系の絵具層が、この作品の画面に奥深い味わいを与えている。 なおバウツは、ジョヴァンニと同時代の画家。同じ時期の画家でもイタリアとネーデルラントではこれほどの表現の違いがあることに素直に驚き、見とれてほしい。 3. カラヴァッジョとその影響の幅広さを知る。

タイ、外国人観光客待機免除を12月21日から一時停止
タイは2021年12月21日、外国人に認めていた入国時の隔離免除制度『テスト アンド ゴー(Test & Go)』の登録受け付けを同日深夜から一時停止すると発表した。これは新型コロナウイルス感染症の変異株、オミクロン株の感染拡大を防止するための措置。 タイ政府は11月にワクチン接種済みなどを条件に隔離を免除、観光業の復興を支援していた。AFP通信によると、今後はワクチン接種済みの場合は10日間、未接種者には14日間の隔離が義務付けられる見通しだ。 朝日新聞の報道では、すでにこの制度に登録した場合は隔離を免除されるものの、入国後のPCR検査の回数を増やし、同制度の再導入については2022年1月4日(火)に再検討するという。さらに、特定エリアで隔離免除して自由に行動を認める『サンドボックス制度』も、プーケットを除いて停止する。 オミクロン株の感染数は今週だけでが63人確認されており、ロイターによると、タイの新型コロナウイルス累計感染者数は219万9061人(23日4時現在)にも上る。 関連記事 『タイ政府、マヤビーチの観光再開へ』 『インドネシアのバリ島、日本などから観光客受け入れ再開へ』 『日本で海外旅行気分が楽しめるスポット8選』 『観光目的の入国を認めている国リスト』 『日本のワクチンパスポートについて知っておくべきこと』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

上野の歴史を読み解く展示、東京都美術館で開催中
『東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記憶』が2022年1月6日(木)まで、東京都美術館で無料開催中だ。この展示は、東京都が所蔵する美術コレクションの中から「上野」に関する約60点の作品や資料を展示するもので、「第1章 戊辰戦争と博覧会の時代」「第2章 関東大震災と復興」「第3章 戦争と上野」「第4章 昭和30年以降」の4章で構成される。 担当学芸員の大内耀は、本展の出発点として「上野の美術館ではさまざまな展示が行われてきた。では、美術館から出て、上野という街はどうなっていたのか、といった疑問がある」と語る。 第1章では、戊辰戦争や内国勧業博覧会といった出来事を描いた浮世絵などを展示。まずは、橋本周延『東京上野不忍競馬之図』(1884年、東京都江戸東京博物館蔵)を見ておきたい。文明開化後の出来事を描いているにもかかわらず、空には虎や福禄寿など現実とは遊離したモチーフが描かれるほか、馬や馬に乗っている人物の体勢や身ぶりなどは明治期以前から描かれてきた騎馬像の典型的な描写を思わせる。時代が進んでいるのに、全てがそれにただちに追いつくとは限らないことを作品自体が教えてくれる好例だ。 橋本周延《東京上野不忍競馬之図》 1884年 東京都江戸東京博物館蔵 変わったところでは1890(明治23)年、イギリス人曲芸師パーシヴァル・スペンサーが披露した、気球を用いた軽業などを描いた永島春暁『上野公園風船之図』(1890年、東京都江戸東京博物館蔵)も面白い。 永島春暁 《上野公園風船之図》 1890年 東京都江戸東京博物館蔵 第2章は上野に限らず、東京の町並みを語る上で外せない関東大震災を扱っている。中でも、鹿子木孟郎『震災スケッチ(上野)』(1923年 東京都現代美術館蔵)は、震災後のがれきや焼け跡などの様子を伝える印象的な作品だ。 鹿子木孟郎《震災スケッチ(上野)》 1923年 東京都現代美術館蔵 鹿子木は、同じく震災を描いた『大正12年9月1日』(1924年、東京都現代美術館)を残しており、その形を正確に捉える造形力には定評がある。しかしこの作品では、省略された筆使いと抑制された色彩を採用することで、一層その被害の大きさを強調して伝えることに成功しているといえよう。ほかにも、1926(大正15)年に現在の東京都美術館の前身として開館した、東京府美術館を巡る資料なども充実している。 第3章のおすすめは、学芸員いちおしの桑原甲子雄『出征軍人留守家族記念写真』(1943年、個人蔵)だろう。上野で育ったアマチュア写真家として名をはせた桑原は、ほかの写真家と共に在郷軍人会の指揮下で出征軍人の留守家族を訪問、家族写真を撮影したという。 桑原甲子雄《出征軍人留守家族記念写真》 1943年 個人蔵 当時の上野駅の地下道は、戦争で焼け出された人々らが寝泊まりする場所でもあった。林忠彦『引き揚げ(上野駅)』(1946年、東京都写真美術館蔵)や佐藤照雄『地下道の眠り』(1947~56年、東京都現代美術館)は、そうした光景を活写し、歴史的な資料として本章では扱われている。 戦後を特集した第4章では、花見をするホームレスを写した内藤正敏の作品のほか、米田知子の作品なども展示される。米田の『東京都美術館(ゾルゲ/宮城)―「パラレル・ライフ:ゾルゲを中心とする国際諜報団密会場所」より』(2008年、東京都写真美術館蔵)では、ソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲが東京都美術館付近でスパイ活動を行っていたという実話をもとにしている。 米田知子 《東京都美術館(ゾルゲ/宮城

政府、外国人の新規入国制限緩和へ
政府は2021年11月8日、新型コロナウイルス感染症の水際対策を緩和、これまで原則禁止してきた外国人の新規入国を許可する。11月5日付けの読売新聞の報道によると、対象にはビジネスなどでの短期滞在者のほか、留学生や技能実習生といった長期滞在者も含まれる。国と地域の制限は設けない方針だ。 入国に際しては、入国者を受け入れる責任者や活動計画書を所管省庁に提出、承認を得ることが条件。外国人観光客については、引き続き入国を禁止する見込みだ。 日本人帰国者や外国人の再入国者の隔離期間についても、これまでの10~14日間から原則3日間となる。ただし、ワクチン接種済みであること、PCR検査での陰性、活動計画書の承認が必須なので注意しておきたい。 関連記事 『オーストラリアが国境閉鎖措置を緩和』 『東京都、リバウンド防止措置における要請まとめ』 『インドネシアのバリ島、日本などから観光客受け入れ再開へ』 『タイ政府、11月1日から日本の入国隔離免除へ』 『3回目のワクチン接種、希望者全員を対象とする方針』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

自民党新総裁に岸田文雄が選出
2021年9月29日、第27代自民党総裁に岸田文雄が選出された。今回の総裁選に立候補したのは、元政調会長の岸田のほか、行政改革担当大臣の河野太郎、元総務大臣の高市早苗、幹事長代行の野田聖子の4人。 1回目の投票は、議員票382と党員、党友票382の計764を巡って争われた。結果は、岸田256(議員票146、党員、党友票110)票、河野255(86、169)票で、岸田と河野による決選投票に進んだ。議員票382、都道府県連票47のうち、岸田257(議員票249、都道府県連票8)票、河野170(131、39)票で岸田が新総裁に決まった。 新たに選ばれた岸田は同日夜の記者会見で、「ステイホームゼロの経済対策」や消費税は今後10年は値上げしないなどの政策方針を表明。なお、現総裁の菅義偉は、30日(金)まで。自民党は、11月に予定されている衆議院総選挙を岸田のもとで戦うことになる。 関連記事 『日本への入国者、待機期間を14日から10日に短縮へ』 『東京、ワクチン大規模接種会場リスト』 『ワクチン接種会場を検索、「新型コロナワクチンマップ」機能が提供開始』 『政府が12月にもオンラインのワクチンパスポート発行へ』 『東京都、緊急事態宣言解除後の対応まとめ』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

川崎市市民ミュージアム再開せず、施設の取り壊し決定
川崎市議会文教委員会は2021年8月30日、川崎市市民ミュージアムについて取り壊しに当たる「除却」を決定した。同ミュージアムは、2019年10月12日の令和元年東日本台風で収蔵庫が浸水し、所蔵品26万点のうち22万9000点が被災。搬出された所蔵品の保存などを継続しながら、施設の復旧が困難なために現在まで休館が続いている。 こうした状況を受け、川崎市文化芸術振興会議に設置された市民ミュージアムあり方検討部会は、2021年7月に答申『川崎市市民ミュージアムの今後のあり方について』を提出。施設機能の回復には25億8,000万円超がかかることや施設整備の難点などを理由に、再開しないことを提言した。この答申を踏まえ、川崎市が『新たな博物館、美術館に関する基本的な考え方(案)』を議会に提出、冒頭の除却が決定されたという。なお、取り壊しの時期は未定。 現施設と現在地でのミュージアム機能の再開は行わないものの、被災リスクの少ない場所において、答申を踏まえた新たな施設を設置することを検討しているという。新施設は答申内にある「答申に至る考え方」も尊重した上で、2022年度中をめどに『基本構想』を策定、その後『(仮称)新たな博物館、美術館に関する基本計画』を進めていく。 なお、市は9月30日(木)まで『新たな博物館、美術館に関する基本的な考え方(案)』への市民意見も募集中だ。意見提出方法や宛先などは川崎市の公式ウェブサイトを参照してもらいたい。 関連記事 『東急ハンズ池袋店が10月末に閉店、ねこぶくろは移転へ』 『村上春樹ライブラリーが早稲田大学に10月1日オープン』 『神戸にフェリシモ チョコレートミュージアムが開館』 『ビクトリア&アルバート博物館が東ロンドンに2つの新展示施設を建設』 『ロンドン唯一のラテンアメリカマーケット、存続が決定』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

菅義偉が総裁選不出馬の意向
2021年9月3日、内閣総理大臣で自民党総裁の菅義偉は、17日(金)に告示予定の総裁選に出馬しない意向を明らかにした。朝日新聞の報道によれば、2日には幹事長の二階俊博に立候補の意向を表明していたが、3日午前の自民党役員会で翻したという。 菅は不出馬を決めた理由として、「コロナ対策と選挙活動には莫大(ばくだい)なエネルギーが必要で、両立はできない」「新型コロナ対策に専念したい」といった思いがあると述べた。これを受けて、 二階が「大変びっくりしている」と戸惑いを隠せない一方で、野党からは批判の声も上がっている。 総裁選は17日の告示を経て29日(水)に投開票が行われる。現時点で出馬に意欲を見せているのは、前政調会長の岸田文雄と前総務大臣の高市早苗の2人。Yahoo!ニュースによると、二階は後継の有無を問われ、「菅から指名はなかった」と明らかにしており、今後後継レースが本格化しそうな気配だ。 なお、この辞任の意向を受けて、日経平均株価は2カ月ぶりに一時2万9,000円台まで回復。経済界は今回の辞任発表をおおむね好意的に受け止めているようだ。 関連記事 『東京、ワクチン大規模接種会場リスト』 『緊急事態宣言、9月12日まで延長決定』 『渋谷の若者ワクチン接種センターが9月4日接種からオンライン抽選式へ』 『ワクチンパスポートについて知るべき5のこと』 『緊急事態宣言で暗く静まり返った東京を写真で紹介』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

東京2020パラリンピックをオンライン視聴する方法
2021年8月24日、東京2020パラリンピックが開幕式を迎えた。9月5日(日)の閉幕まで、およそ4000人の選手が22の競技でしのぎを削る。オリンピックに比べて多くの種目が予定されており、その数は539にも上るというから驚きだ。 大会自体は無観客での開催となったとはいえ、自宅からでもオンラインで競技を視聴できる。テレビであれば、ほとんどのチャンネルで放送するはずだが、パソコンやスマートフォンから観るならNHKプラスが無料でライブストリーミング配信する。 NHKプラスは通常ID登録が必要だが、パラリンピック特設サイトで中継を視聴する際には不要。登録すると追いかけ再生や見逃した競技も再生できるが、登録なしでは中継のみなので注意が必要だ。 なお、本記事では毎日決勝などメダル獲得に関する競技情報を更新していく。9月2日は以下の通り。 9時43分 自転車・ロード男子ロードレース(運動機能障害C1~3) 19時 陸上女子走り幅跳び(義足T63)決勝 競技だけでなく、選手について知りたくなったら東京2020の公式ウェブサイトから全選手のリストとプロフィールを閲覧できる。ぜひ参照してほしい。 原文はこちら 関連記事 『東京オリンピック・パラリンピックガイド』 『東京、パラリンピックにまつわる展示5選』 『オリンピック・パラリンピック会場周辺と豊洲を巡るオンラインツアー』 『パラスポーツにおける公平性とは? 独自のルールを解説』 『東京2020パラリンピック、原則無観客での開催を決定』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

ただこの光景を⾒てほしい、まさゆめが再び東京の空に
2021年8月13日、『Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル 13』の一つで、現代アートチーム目[mé]が企画するプロジェクト『まさゆめ』の2回目が実施された。 最初の実施となった7月16日には、都心部に浮かぶ巨大な顔がマスメディアに取り上げられるなど大きな反響を呼んだ。今回は、都心部から場所を変えて、4時30分〜9時の間東京都23区東部で浮揚した。ここではアーティストの制作への思いなどを紹介する。 目[mé]《まさゆめ》, 2019-2021, Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 撮影:金田幸三 『まさゆめ』の着想は目[mé]のアーティスト荒神明⾹が中学⽣の時に⾒た「夢」の顔にあり、プロジェクトの内容は、年齢や性別、国籍を問わず世界中から広く顔を募集し、選ばれた「実在する一人の顔」を東京の空に浮かべるというもの。集まった1000以上もの顔から実在する⼀⼈を採用して作品を制作したという。 目[mé]《まさゆめ》, 2019-2021, Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 撮影:金田幸三 そのコンセプトは「個」と「公」で、この関係は「個」⼈を最もよく表す顔を、現代の東京の⾵景という極めて「公」的な視界の中で⾒る作品である点、さらに荒神「個」人の夢を「公」的な事業として実施するという点にあるという。 「「個」と「公」という、ある意味正反対の両者を同時に存在させることは、⾃⾝の意志によって「ここにいる私」と、偶然「この宇宙に存在している私」という、存在の両義的な側⾯にも⽬を向けさせる」とアーティストは考える。 目[mé]《まさゆめ》, 2019-2021, Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 撮影:金田幸三 SNSやメディアを通じて世界中から⾒られる巨⼤な顔は、世界中の⼈々にとっての「他者」なのだが、一方でこの作品への公募は誰でもできたということを考えると、応募していればこの作品の顔は「私かもしれなかった顔」という気持ちになるかもしれない。その意味で、確かに偶然存在している私といった感覚とつながるだろう。 しかし、忘れてはならないのは、目[mé]がこうした試みを思い付きで実践しているのではなく、現在というタイミングで実施していることだろう。ステートメントでは、「1964 年とは全く違うこの時代、そしてパンデミックの状況下、⼤きく⾒失われることになった、私たち⼈間の⾏動の根幹を⽀える「意義」。それを⾒出すのは、私たちの主体性と想像⼒にほかならない」と述べているからだ。 目[mé]《まさゆめ》, 2019-2021, Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 撮影:津島岳央 この作品のきっかけになった荒神明香の「夢」が、「その⼤きな想像のきっかけになり得る」とし、「どんな状況であっても意味や理由だけに縛られず、新たな視線を持ってこの世界に対峙しなければならない」ともいう。「意味や理由に埋もれてしまい、どうしても⾒えなくなってしまうこの世界を、もう⼀度、想像⼒を持って新たに捉えたい」「ただこの光景を見てほしい」と考えているのだ。 目[mé]《まさゆめ》, 2019-2021, Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 撮影:金田幸三 こうした目[mé]の試みや問いかけに素直に応じてみたいと思ったなら、まずは作品を鑑賞してみてはどうだろうか。アーティスト「それぞれの主体的な体験を重視したい」という思いを尊重して、浮上日時や

東京2020オリンピック、獲得メダル数速報
賛否両論を巻き起こしつつも開会式を終えた、東京2020オリンピック。日本勢初の金メダルを含むメダルの獲得も、大会初日から続いている。 今年は大坂なおみや「ゴジラジャパン」の愛称で知られる柔道チームを含む582人の選手が参加する予定で、2021年8月8日(日)までは33種目339のセッション開催される。オンラインでの視聴やオリンピック・アゴラでの展示など関連イベントも見逃せない。 8月7日時点での獲得メダル数は、金27、銀12、銅17。タイムアウト東京では毎日メダル数を確認し、本記事で現時点での内訳を公表する。 8月7日(大会15日目) Photo: Steph Chambers/Getty ImagesTeam Japan celebrate winning the gold after their 2-0 victory over Team United States at Yokohama Baseball Stadium 金メダル1、銀メダル1、銅メダル1 日本野球チーム、金メダル、野球 須崎優衣、金メダル、レスリング 女子フリースタイル50キロ級 乙黒拓斗、金メダル、レスリング 男子フリースタイル65キロ級 稲見萌寧、銀メダル、ゴルフ 女子個人 荒賀龍太郎、銅メダル、空手 男子組手75キロ超級 8月6日(大会14日目) Photo: Maja Hitij/Getty Images(L-R) Silver medalist Miho Nonaka of Team Japan, gold medalist Janja Garnbret of Team Slovenia, and bronze medalist Akiyo Noguchi of Team Japan 金メダル2、銀メダル1、銅メダル2 野中生萌、銀メダル、スポーツクライミング女子複合 野口啓代、銅メダル、スポーツクライミング女子複合 卓球男子団体、銅メダル 向田真優、金メダル、レスリング女子53キロ級 喜友名諒、金メダル、空手男子形 8月5日(大会13日目) 金メダル1、銀メダル3、銅メダル2 石川佳純、銀メダル、卓球女子団体 伊藤美誠、銀メダル、卓球女子団体 平野美宇、銀メダル、卓球女子団体 川井梨紗子、金メダル、レスリング女子57キロ級 池田向希、銀メダル、陸上男子20キロ競歩 山西利和、銅メダル、陸上男子20キロ競歩 田中亮明、銅メダル、ボクシング男子フライ級 清水希容、銀メダル、空手女子形 8月4日(大会12日目) Photo: Ezra Shaw/Getty Images 金メダル2、銀メダル1、銅メダル1 川井友香子、金メダル、レスリング女子62キロ級 並木月海、銅メダル、ボクシング女子フライ級 四十住さくら、金メダル、スケートボード女子パーク 開心那、銀メダル、スケートボード女子パーク 8月3日(大会11日目) Photo: Dan Mullan/Getty Images 金メダル2、銅メダル1 屋比久翔平、銅メダル、レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級 橋本大暉、金メダル、体操男子種目別鉄棒 入江聖奈、金メダル、ボクシング女子フェザー級 8月2日(大会10日目) 銀メダル1、銅メダル1 文田健一郎、銀メダル、レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級 村上茉愛、銅メダル、体操女子種目別ゆか 8月1日(大会9日目) 銅メダル1 萱和麿、銅メダル、体操男子種目別あん馬 7月31日(大会8日目) 銀メダル1、銅メダル1

「メダルがなくても最高の選手」、毎朝オリンピック選手を励ます男性が話題
東京スカイツリーやレインボーブリッジがオリンピックの五輪の色でライトアップされたり、開会式で使われた聖火台は臨海副都心で現在展示中であったりと、東京2020オリンピックで沸きかえっている東京都。選手たちも選手村内部の様子を動画で投稿して、興奮を抑えきれない様子が伝わってくる。 選手たちは今大会のために鍛錬を重ね、競技に全力を尽くしているものの、メダルを手にすることができるのはわずか。残りの多くの選手は目指した結果に届かないこともあるだろう。 Photo: Youka Nagase しかし、ここに一人の男性が現れた。彼は毎朝、選手村の前に立って「おはようございます。メダルを取らなくてもあなたは最高の選手だ!自分を信じろ!(Good morning Athletes! Even if you don’t get a medal, you’re still the BEST!! So believe in yourself!)」というメッセージを掲げている。選手が自身のベストを尽くしたかいなかはメダルの有無に左右されるものではないことを訴えているのだ。 匿名希望のこの男性は7時15分にはやって来て、選手を乗せたバスが通り過ぎるたびにこのメッセージを見せ、およそ2時間ほど滞在する。本人いわく、始めたのは開会式前日の7月22日だが、掲げるメッセージが現在のものになったのは2021年7月26日から。多くの人がメダルの数にこだわるようになってきたのを目にしたのが、メッセージを変えた理由だという。 特筆すべきは、この男性の献身がきちんと報われていることだろう。彼に好意的な選手たちがInstagramに写真を投稿し、一躍有名人へと仕立て上げたのだ。彼は8月8日(日)まで立ち続けるということなので、選手村最寄りの晴海3丁目の交差点を訪れた際にはあいさつしてみてはどうだろうか。 オリンピックの最新情報は『東京オリンピック・パラリンピックガイド』でチェック 原文はこちら 関連記事 『大阪、LGBTQ+フレンドリーなホテル&ツアー5選』 『柔道選手の髙藤直寿が日本初の金メダルを獲得』 『初採用のスケートボードで堀米雄斗が史上初の金メダルを獲得』 『東京オリンピック開会式、近未来的なドローンの全貌を紹介』 『13歳の西矢椛が金メダルを獲得、日本の最年少メダリストに』 『写真で振り返る、東京オリンピック開会式8つの名場面』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら