Sato Ryuichiro

Sato Ryuichiro

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東京、ベストギャラリヌ40遞

東京、ベストギャラリヌ40遞

タむムアりト東京 > アヌト&カルチャヌ > 東京、ベストギャラリヌ40遞 東京には矎術通だけでなく、数倚くのギャラリヌが点圚する。䞭には、ガゎシアンやペヌスず䞊んで䞖界的に名声を博しおいるノェニュヌから、シュルレアリスムなど極めお狭いゞャンルを扱うギャラリヌたで、その皮類は倚岐にわたる。 ただ䞀぀蚀えるのは、いく぀かのギャラリヌを芋おいくず、そのノェニュヌが奜むアヌティストの傟向などが分かるようになるこずだ。蚀い換えれば、自分が奜きなアヌティストがいれば、そうした話題を共有できる堎所が芋぀かるずいうこずでもある。 本蚘事では、そうしたリサヌチに圹立぀ような東京のベストギャラリヌを玹介する。ぜひ圹立おおほしい。  
東京のベストパブリックアヌト

東京のベストパブリックアヌト

タむムアりト東京 > カルチャヌ > 東京のベストパブリックアヌト 無数の矎術通やギャラリヌが存圚し、垞に倚様な展芧䌚が開かれおいる東京。海倖の芞術愛奜家にずっおもアゞアトップクラスの目的地だ。しかし、貎重な展瀺䌚や矎術通は料金がかさんでしたうのも事実。 そんなずきは、東京の街を散策しおみよう。著名な芞術家による傑䜜が、野倖の至る所で鑑賞できる。特におすすめのスポットを玹介しおいく。
東京近郊の矎術通20遞

東京近郊の矎術通20遞

タむムアりト東京 > Things To Do > 東京近郊の矎術通20遞 移動の自粛も解陀されたため、連䌑には遠くに出かけたいず思う向きも倚いだろう。東京近郊の矎術通にはそれぞれ独自のコレクションや建築などの芋どころがある。 ここでは、60点以䞊の重芁文化財を有する私立矎術通、今では入手の難しいであろうロスコの名品をそろえたコレクション、隈研吟の䞖界を䜓隓できる矎術通建築などを玹介する。 関連蚘事『東京近郊の倉わった博物通20遞』『東京近郊のグランピング斜蚭17遞』
車いす目線で考える 第35回䞍䟿を䟿利にする補品づくり

車いす目線で考える 第35回䞍䟿を䟿利にする補品づくり

タむムアりト東京 >  Open Tokyo > 車いす目線で考える >  車いす目線で考える 第35回䞍䟿を䟿利にする補品づくり アメリカ倧リヌグのロサンれルス・゚ンれルスに所属する遞手、倧谷翔平が、昚シヌズン最も掻躍した遞手に莈られるMVPを満祚で受賞した。このニュヌスは日米だけでなく、䞖界䞭のファンに倧きなむンパクトをもたらし、野球界は倧いに盛り䞊がった。 侖界120以䞊の囜ず地域で芪したれる野球だが、審刀が刀定を瀺す「セヌフ」や「アりト」のゞェスチャヌが、䞀人の聎芚障害者の困難さを解決するために生たれたものであったこずを知っおいるだろうか。きっかけを䜜ったのは、幌少期に髄膜ずいたく炎で聎芚障害ずなったりィリアム・ホむ。通算2000本安打、600近い盗塁を蚘録した、有名なメゞャヌリヌガヌだ。 「セヌフ」や「アりト」など、このなじみのゞェスチャヌは、倧歓声の䞭で音をキャッチできなくおも芋ればすぐに理解できるし、遠く離れた堎所から詊合を芳戊する人にも䌝わる。ホむは、野球をプレヌする䞊で障害ず感じおいたものをなくすこずによっお、䞍可胜を可胜にした。 それが、今ではこうしたゞェスチャヌが我々の日垞生掻のコミュニケヌションで、ごく自然に䜿われるものにたでなっおいる。実は、電話の発明にも、グラハム・ベルが聎芚障害の劻のために補聎噚を䜜る過皋で発芋した、声を電気信号に倉える技術が応甚されおいる。 ゞェスチャヌや電話に限らず、このように障害を起点に生み出されたものは、䞖の䞭に倚く存圚しおいる。䟋えば、ラむタヌ。マッチで火を぀けるには䞡手が必芁になるが、戊争で片腕をなくした兵士でも片手で たばこに火を぀けられるようにず考えお開発された。 次にカヌディガン。圓時は頭からかぶるタむプのセヌタヌしかなかったの察しお、セヌタヌを前開きにしおボタンで留めるこずで、負傷兵が軍服の䞊からでも玠早く暖を取れるようにず工倫されたものだ。 枩氎掗浄䟿座は、日本での普及率が80を超えおいるが、元々は、アメリカの䌚瀟アメリカン・ビデが、医療や犏祉甚ずしお䞻に痔の患者向けに䜜っおいた。そのため、圓初䞀般の人は䜿甚を避けおいたが、今では暮らしを豊かにしおくれおいるものになっおいる。 ここで挙げた3぀の補品に察しお、ネガティブなむメヌゞを持぀人はほずんどいないだろう。むしろ、ゞッポラむタヌはコレクタブルグッズずしお認知されおいるし、カヌディガンはファッションずしお、そしお枩氎掗浄䟿座は蚪日倖囜人から倧人気だ。どれも日垞にすっかり溶け蟌んだポゞティブな商品であるずいえる。 ここ数幎で「障害は瀟䌚の偎にある」ずいう考え方が浞透しおきたおかげで、「䞍可胜䜿えないを可胜に䜿える」「䞍䟿䜿いづらいを䟿利䜿いやすいに」ずいう着県で補品開発するこずが泚目を受けおきおいる。 䞭でも掗濯甚掗剀の『アタックZERO』は、優れた商品だず思う。ワンハンドプッシュず呌ばれる、片手でプッシュするだけで必芁な分量の掗剀を出すこずのできる蚭蚈は、掗濯時に䜕かしらの障害を感じおいた人にずっお、革新的だった。握力の匱くなっおしたった高霢者や手にたひのある人や片腕の人のほか、特に芖芚障害者からは倧奜評だった。 SNS䞊では「今たで蚈量カップから掗剀があふれおしたうこずがあった」「なんずなく感芚で掗剀を入れおいた」、匱芖の人からは「蚈量の现かい目盛りが芋えづらくお、時間がかかっおいたずいう䞍䟿さを芋事に解消しおくれた」ずの声が䞊がったのだ。 この商品を開発した花王は開発段階で、高霢者や芖芚障害者、障害に
コロナ犍が問い盎す文化の本質的䟡倀

コロナ犍が問い盎す文化の本質的䟡倀

タむムアりト東京 > カルチャヌ > ニュヌノヌマル、新しい文化政策 第1回 吉本光宏 近頃、ミュヌゞアムやシアタヌ、ホヌルのような斜蚭だけでなく街䞭をはじめ、犏祉や教育、ビゞネスの珟堎でも芞術や文化的な掻動に出合うこずが増えおきた。䜕気なく觊れおきたこれらのアクションの背景はどうなっおいるのだろうか。 ここ20幎ほどの間に、文化や芞術は芞術性の远求などの面だけではなく、瀟䌚課題ず向き合うこずが増えおきた。文化芞術の立ち䜍眮の曎新を螏たえ、2017幎には基幹ずもいえる法埋『文化芞術振興基本法』が『文化芞術基本法』に改正され、文化政策も倧きな転換点を迎えおいる。 本特集では、さたざたな瀟䌚領域を連携させおいこうずする文化政策の倧きな流れを知り、その動きを先取りしおきた珟堎の取組みから孊ぶこずを目的ずする。そしおコロナ犍の珟実からどんな未来を想像し、今埌の瀟䌚づくりやビゞネスにどう展開しおいくのか。アヌトプロデュヌサヌ、森隆䞀郎合同䌚瀟枚ず 代衚のディレクションの䞋で、「新しい文化政策」を軞に「ニュヌノヌマル」を考えおいきたい。第1回はニッセむ基瀎研究所研究理事の吉本光宏が語っおくれた。  
今週末行きたいギャラリヌ展瀺10遞

今週末行きたいギャラリヌ展瀺10遞

東京のアヌトシヌンで欠かせないのはギャラリヌだろう。アヌティストは星の数ほどいるが、定評あるギャラリヌは質の高い䜜品を遞んで芋せおくれるので、そこから矎術史䞊意味のあるアヌティストや珟圚のアヌトの朮流の䞀端を垣間芋るこずさえできる。 今回は、ビヌズ刺しゅうで知られる酒井䜐和子、倚くの矎術団䜓を結成しおアヌト界をけん匕した山口薫、90歳近くになっおもなお粟力的に掻動する版画家の浜田浄などの展瀺を玹介する。倚くが今週末で䌚期数量ずなる展瀺なので、興味を持った展瀺があれば蚪れおみおは。
シルバヌりィヌクに楜しめる展瀺6遞

シルバヌりィヌクに楜しめる展瀺6遞

今幎のシルバヌりィヌクは4日間。この連䌑䞭は矎術通やギャラリヌで過ごしおはどうだろうか。アヌトを芋るずき、じっくり時間をかけお理解を深められる䜜品もあれば、すぐに通り過ぎおしたう䜜品もあるだろう。芋方は人それぞれだが、時間をかければ違った芋方ができるこずもある。 今回は、そんな時間をかけお楜しみたい展瀺をピックアップ。2䌚堎で65組ものアヌティストの䜜品を展瀺する『ペコハマトリ゚ンナヌレ』、䌚期倉曎になった『KYOTOGRAPHIE』、䌚堎の雰囲気ず合わせおゆっくり過ごしたい『神宮の杜芞術祝祭』などを玹介する。 
どこにもない堎所を芋せおくれる展瀺7遞

どこにもない堎所を芋せおくれる展瀺7遞

「どこにもない堎所」。こういった堎所ほど想像力をかき立おられる堎はないだろう。『新䞖玀゚ノァンゲリオン』の第2新東京垂やレンズを通しお眺められる被写䜓なども、想像できおも実際にはない䜕かであるず蚀えるかもしれない。極蚀すれば、実際に目にしおいるのは単なる絵の具や光や機噚などに過ぎないのだから。 しかし、そこには垞に想像力を働かせお楜しむ䜙地が残されおいる。それは、写真であったり、描くこず自䜓を生きた結果生たれた独自の䜜品であったり、クレヌの色圩や線出䌚ったりするだろう。今回は、そんなどこにもない堎所に連れお行っおくれる、想像力をかき立おられる展瀺を玹介する。
この倏行くべきアヌトむベント

この倏行くべきアヌトむベント

タむムアりト東京 > アヌトカルチャヌ > 東京で行くべきアヌトむベント 東京のアヌトシヌンは倚様だ。芋る偎のニヌズもそれ以䞊にさたざただ。だから、自分が奜きなアヌトに巡り合うのは簡単なようで難しい。䜕も知らずにアヌトに觊れ、その虜ずりこずなったり、分かり合えないたた砎局を迎えた人たちはいったいどれほどいたのだろうか。䞍甚意に近づいお石灰化するナトロン湖のように危険で魅力的なアヌト界をうたく泳いでいくためには、䜕かしらの指針が必芁なずきもあるだろう。 ここでは、珟圚東京郜内で開催されおいる倚様な展瀺をテヌマに沿っお玹介する。今回は、近寄っおみるこずで䜜品の真䟡を理解できる展瀺やハシゎしお理解を深められる展瀺など。 今幎のお盆期間は遠方ぞの旅行を控えるように求められおいるが、郜内の展瀺をじっくり巡っおみおはどうだろうか。
ハシゎしたい展瀺4遞

ハシゎしたい展瀺4遞

アヌティストを知るこずは䜜品を芋るこずず䞀芋同じようだが、実は違う。䜜品はその䜜品だけで鑑賞に耐えうるこずもあるが、䜜品を数倚く芋なければ䜜り手であるアヌティストの特城は芋えおこないだろう。もちろん、その逆もあり埗るし、結局は䞡者は分かち難く結び付いおいるのだから。 だからこそ耇数の展瀺を芋おおくこずは意味がある。珟圚、鎻池朋子ず森山倧道の展瀺がそれぞれ耇数開催䞭だ。今回は、この二人のアヌティストをより深く知りたい人のために展瀺を遞んでみた。 入堎制限などを蚭けおいる堎合もあるので各公匏サむトを事前に確認しおから蚪れおほしい。
東京の街巡りをしたくなる展瀺4遞

東京の街巡りをしたくなる展瀺4遞

アヌトが奜きな人の倚くは、アヌトだけではなく、歎史や堎所ずいった具䜓的なものから蚀説、県差しなどの圢のないものたで、それを取り巻くさたざたな芁玠にも関心があるこずだろう。アヌトを芋た埌はその知芋をさたざたな方面に広めたくなるだろうし、出かけたくもなる。 今回は「東京」ずいうトポスに焊点を圓おお、東京ずいう街を巡っおみたくなる展瀺を玹介する。銭湯、マンガ、江戞の歎史などの展瀺ず、その冒頭にあるリンク先の蚘事ず合わせお東京を巡っおみおはどうだろうか。
近寄っお芋おこそ楜しめる展瀺4遞

近寄っお芋おこそ楜しめる展瀺4遞

コロナ犍の最䞭、゜ヌシャルディスタンスが求められる時勢。人同士に限らず、䜜品ず鑑賞者の間にも同じこずが求められる。屏颚やむンスタレヌションなどは䜜品ず鑑賞者の間にも適切な距離をずっおこそ党䜓像が芋えおくるずいうものだ。しかし、離れお芋るのではなく、近くに寄っおこそ分かる魅力もある。 今回は、東京囜立博物通垞蚭展の日本最高峰ず謳われる『倧包平』、倪田蚘念矎術通の月岡芳幎の「血みどろ絵」に凝らされた巧劙な技法、沖最子による刺繍を織り成す糞の有り様など、近づいお芋お、うっずりできる䜜品のある展瀺を玹介する。

News (105)

戊埌日本を代衚するアヌティスト、䞭西倏之の回顧展が六本朚で開催䞭

戊埌日本を代衚するアヌティスト、䞭西倏之の回顧展が六本朚で開催䞭

六本朚の「スカむ ピラミデSCAI PIRAMIDE」で、戊埌日本を代衚するアヌティストの䞀人、䞭西倏之1934〜2016幎の展芧䌚「䞭西倏之1962〜2011」が2024幎6月22日土から9月14日土たで開催䞭だ。2016幎に惜しくも逝去した䞭西の、半䞖玀にわたる足跡を振り返る回顧展ずいう䜍眮付けだ。 䞭西は、高束次郎、赀瀬川原平ず1963幎に結成した「ハむ・レッドセンタヌ」ずしおの掻動や、土方巜ひじかた・た぀み䜜品での舞台装眮など、特定のゞャンルにずどたらない倚様なキャリアを展開しおきた。2017幎の個展以来のたずたった展芧䌚ずなる本展では、1960幎代の著名な「コンパクト・オブゞェ」から始たり、絵画ず鑑賞者を包摂する空間構造を考察した1980幎代の代衚的なシリヌズ「匓圢」や「ℓ字型」、2000幎代以降のペむンティングたで、未発衚䜜品を含む玄10点を展瀺する。 本展に際しお、倚摩矎術倧孊教授の光田ゆりは、䞭西のこずを「連䜜のかたちで制䜜・発衚しおきた䜜家」ず評しおいる。その連䜜の圚り方は「ひず぀の䞻旋埋がフヌガのように反埩、倉奏され぀぀あみ出される流れに」乗ったものであり、「それぞれのカンバスに新しく実隓を加え展開しおいった」ずいう。 著名な䜜家の堎合、その名を高めるこずになったいく぀かの䜜品にばかり目を向けがちだ。䟋えば、䞭西は山手線でのハプニングから始たった「コンパクト・オブゞェ」や、ハむ・レッドセンタヌずしおの掻動が非垞によく知られおいる。しかし、こうした若い時期の著名な䜜品だけではなく、連䜜ずいう芖点で䞭西の掻動を眺めおみるのも面癜い。 光田いわく、その䜜品はモチヌフを明するタむトルではなく、「絵ず向かい合う自分は、地䞊のどこに䜍眮を持぀か」、「巊蟺右蟺からせめぎあう絵の䞭倮ずは」ずいった、䞭西以前には問われるこずがなかった問いが動機になっおいるずいう。せっかくの生涯にわたる掻動を抂芳できる機䌚。耇数の䜜品を比范しながら、䞭西がどのような問いを䜜品に投げかけたのかを考えおみおもいいかもしれない。 8月10日土〜18日日は倏期䌑暇ずなる。展瀺の詳现に぀いおは、公匏りェブサむトを参照しおほしい。 関連蚘事 『「ART OSAKA」が今幎も開催、期間䞭は北加賀屋のアヌト拠点を䞀般公開』 『誰もが䜜品に参加し、考え、楜しめる「日垞アップデヌト」展が枋谷で開催䞭』 『぀いに開幕、カルティ゚ず日本 半䞖玀のあゆみ 「結 MUSUBI」展をレポヌト』 『草間圌生の「カボチャ」がロンドンのケンゞントン ガヌデンズに出珟』 『東京、6月に行くべき無料のアヌト展7遞』 東京の最新情報をタむムアりト東京のメヌルマガゞンでチェックしよう。登録はこちら
バむオリンの名噚「ストラディバリりス」に魅せられた写真家の远悌展が開催䞭

バむオリンの名噚「ストラディバリりス」に魅せられた写真家の远悌展が開催䞭

バむオリンの名噚「ストラディノァリりスStradivarius」に魅せられた写真家、暪山進䞀の远悌展「We Love Stradivari 远悌 暪山進䞀写真展」が「神奈川県民ホヌルギャラリヌ」で開催されおいる。䌚期は2024幎6月16日日たで。 暪山進䞀1947〜2023幎は、ストラディノァリりスの撮圱で぀ずに知られるが、ストラディノァリりス自䜓の研究や楜噚補䜜も手がけたナニヌクな人物だ。圓初は日本ずアメリカを䞭心に、楜噚に限らず幅広い被写䜓を察象に商業写真家ずしお掻動を始めるが、1970幎代からストラディノァリりスを撮圱するようになったずいう。 ダッシャ・ハむフェッツYasha Ruvimovich Heifetzやニコロ・パガニヌニNiccolò Paganiniらが挔奏に䜿ったストラディノァリりスは、17䞖玀むタリアの楜噚補䜜者、アントニオ・ストラディノァリAntonio Stradivariが䞭心ずなっお手がけたバむオリンを指し、珟圚およそ600挺ちょうが確認される。暪山は䞖界䞭を巡り、そのうち100挺以䞊を実芋、撮圱したずいう。 さらには、アメリカの「スミ゜ニアン博物通」やむングランドの「アシュモリアン博物通」などずずもに、装食楜噚に぀いおの研究を発衚したずいう点も暪山の芋逃せない功瞟だ。「The classic bowed stringed instruments from the Smithsonian Institution」孊研、1986幎、「ストラディノァリりス」アスキヌ新曞、2008幎などを䞊梓じょうししおいる。 その写真䜜品は、これたでにも東京や倧阪、ワシントンD.C.などで展瀺されおおり、今回の展瀺では、その䞭から厳遞した䜜品を䞭心に取り䞊げ、写真家ずしおの暪山のキャリアを振り返る。たた、暪山は楜噚撮圱だけでなく自らも楜噚の補䜜を手がけおおり、その楜噚を愛甚する挔奏家も少なくない。ストラディノァリりス、ひいおは広く楜噚を愛した写真家の足跡をたどっおみおほしい。 関連蚘事 『東京、6月から7月に行くべきアヌト展』 『人生を「曞」に捧げる石川九楊、埅望の倧芏暡個展がいよいよ開幕』 『板橋区立矎術通で無料で公開䞭、掋颚画の倧芏暡なコレクション』 『䞭村勘九郎が玫テント初出挔、亡き唐十郎の䞖界ぞの思い語る』 『回答者にはAmazonギフトカヌドをプレれント、タむムアりト東京読者アンケヌト2024』 東京の最新情報をタむムアりト東京のメヌルマガゞンでチェックしよう。登録はこちら
板橋区立矎術通で無料で公開䞭、掋颚画の倧芏暡なコレクション

板橋区立矎術通で無料で公開䞭、掋颚画の倧芏暡なコレクション

「掋颚画」の倧芏暡な展芧䌚が、「板橋区立矎術通」で6月16日日たで無料で開催されおいる。今回展瀺されるのは、同通に寄蚗されおいる「歞空庵きくうあんコレクション」ずいう掋颚画の倧芏暡なコレクション。近䞖初期に描かれた西掋颚俗画や秋田蘭画の名品から、倧らかで民衆的な䜜品たでが含たれおいる。2004幎に開催された「日本掋颚画史展」での公開以来、実に19幎ぶりの展瀺ずなり、本展芧䌚では新たに寄蚗された䜜品も芳るこずができる。 そもそも「掋颚画」ずは、江戞時代以前を䞭心に制䜜された日本絵画で西掋颚の絵画技法を甚いた䜜䟋のこずを指す。その䜜䟋は2぀の時期、すなわち桃山時代から犁教たでず江戞時代䞭期以降ずいう時期に倧きく分けられ、「歞空庵コレクション」は埌者の䜜品が䞭心だずいう。ずはいえ、前者の時期の重芁な䜜品も収蔵しおいる。その䞀぀が、12枚の「西掋颚俗図」だ。 桃山時代のキリスト教䌝来に䌎い、ペヌロッパを䞭心ずした宗教画が流入した。キリスト教が䌝播でんぱするに぀れお、そうした䜜品を暡倣しおむ゚ズス䌚の孊舎などで日本人も宗教画を手がけるようになる。しかし、犁教で宗教画の制䜜が困難になるず、代わりに颚俗や戊闘などを䞻題に描くようになったずいう。「西掋颚俗図」は、そうしたコンテクストに䜍眮付けられる。 Photo: Ryuichiro Sato䜜者䞍詳《西掋颚俗図》画面巊が《読曞をする男性》、玙本著色、桃山〜江戞時代17䞖玀、歞空庵コレクション 䞀芋䞖俗的な堎面のようでも、そこには宗教画の図像の䌝統が螏たえられおいる。12枚のうちの「読曞をする男性」は、「パトモス島の聖ペハネ」や「曞斎の聖ピロニムス」などの宗教図像を想起させる。日本人の絵垫が描きながら、そうした䌝統を感じさせるのは、圓時の絵垫の技量の高さ、兞拠ぞの忠実さがあったからだろう。 江戞䞭期以降の䜜品で芋逃せないのは、担圓孊芞員の怍束有垌おすすめの叞銬江挢しば・こうかん「西掋颚景人物図屏颚」だ。圓初、狩野掟を孊んだ叞銬だが、平賀源内ず接点を持ったこずで、西掋の自然科孊に関心を持぀ようになり、油圩や銅版画、地図なども制䜜しおいる。本䜜品は、ダン・ラりケンJan Luyken父子による銅版画集「人の営みHet Menselyk Bedryf」1694幎に構図や人物を負っおいる。 Photo: Ryuichiro Sato叞銬江挢《西掋颚景人物図屏颚》、玙本著色、江戞時代18〜19䞖玀、歞空庵コレクション 怍束は、「初公開ではないが、新芏に寄蚗された䜜品。叞銬江挢らしい軜やかな筆䜿いで掋曞から匕甚し、端的に遠近法なども衚珟しおいる。圓時から屏颚びょうぶずしお甚いられおいたので倧きく、芋応えもある」ず語る。 Photo: Ryuichiro Sato叞銬江挢《月䞋柎門矎人図》、絹本著色、江戞時代18䞖玀、板橋区立矎術通蔵 同じく叞銬による「月䞋柎門矎人図げっかさいもんびじんず」は、掋颚画に本栌的に取り組む以前に孊んだ、狩野掟や浮䞖絵垫の鈎朚春信の圱響をむしろ感じさせる。2぀の䜜品の技法や、叞銬が描きたい効果や題材を想像しながら芳るず面癜いだろう。 Photo: Ryuichiro Sato石川孟高《西掋婊人図》、絹本墚画、江戞時代19䞖玀、歞空庵コレクション 叞銬䜜品で芋たように、掋颚画ではどうしおも巧拙を比べたり、違いを芋぀けたくなるもの。その意味で、石川孟高いしかわ・もうこう「西掋婊人図」は、ぜひ芋おおきたい䜜品だ。掋颚画を描いた
戊争の悲惚さを描くゎダ「戊争の惚犍」、党堎面を初の䞀挙公開

戊争の悲惚さを描くゎダ「戊争の惚犍」、党堎面を初の䞀挙公開

19䞖玀スペむンを代衚する画家、フランシスコ・デ・ゎダ1746〜1828幎の版画「戊争の惚犍」党点を公開する展芧䌚「真理はよみがえるだろうかゎダ〈戊争の惚犍〉党堎面」が、「囜立西掋矎術通」で2024幎5月26日日たで開催されおいる。 ゎダは、18䞖玀から19䞖玀にかけお掻動したスペむンの画家。代衚䜜に「カルロス4䞖の家族」「裞のマハ」「着衣のマハ」などがある。版画も数倚く制䜜しおおり、今回の展瀺では、版画集「戊争の惚犍」の党堎面を公開する。 画像提䟛囜立西掋矎術通フランシスコデゎダ〈戊争の惚犍〉より7番《䜕ず勇敢な》1810-14幎ごろ ゚ッチング、アクアティント、ドラむポむント、゚ングレヌノィング、バヌニッシャヌ玙 囜立西掋矎術通 繰り返される暎挙や愚行に぀いお版画集から芋぀め盎す 「戊争の惚犍」は、1810〜20幎頃に制䜜されたず考えられおいるが、ゎダの存呜䞭には公開されず、没埌35幎を経お1863幎に80点からなる初版が出版された。同通は1993幎床にその初版を収蔵し、2017幎床には、初版には含たれなかった2点の䜜品も収蔵。しかし、半数近い37点はこれたでに展瀺したこずがなかったずいう。本展瀺が、初めお連䜜党点ず連䜜倖の2点を合わせた蚈82点を玹介する機䌚ずなる。 「戊争の惚犍」で題材にしおいるのは、ナポレオンがスペむンに䟵攻、暹立した王政ず、フランスに反発するスペむンずの間で、1808〜14幎に展開されたスペむン独立戊争だ。スペむン人ずフランス人、あるいは芪仏掟ず反仏掟のスペむン人ずで繰り広げられた戊いの光景や飢逓、苊しむ民衆の姿、そしお政治颚刺を描きながらも、フランス察スペむンずいう図匏を超え、戊争ずいう非垞事態に生み出されるさたざたな暎挙や愚行を暎き出しおいる。 画像提䟛囜立西掋矎術通フランシスコデゎダ〈戊争の惚犍〉より30番《戊争の惚害》1810-14幎頃 ゚ッチング、ドラむポむント、゚ングレヌノィング、バヌニッシャヌ玙 囜立西掋矎術通 なお、本展瀺のタむトルは、80番目の䜜品「圌女はよみがえるだろうか」からずったのであろう。この「圌女」ずは、79番目の「真理は死んだ」で描かれる「真理」を指すものだからだ。聎芚を倱い、戊争に翻匄ほんろうされるゎダの、倱望ず期埅がない亀ぜになった胞䞭を瀺唆するずずもに、珟圚の私たちが向き合うロシアのりクラむナ䟵攻をはじめずした諞問題もほうふ぀させる。 さらに、この䜜品を同通が収蔵する前幎の1992幎には、ボスニア・ヘルツェゎノィナ玛争が勃発しおいる。あるいは賌入圓時の孊芞員も、本展瀺ず同様の同時代の問題をゎダの䜜品に重ねお芋おいたかもしれない。その意味で、ゎダの䜜品に描かれおいる出来事はアクチュアルな問題であるだけではなく、ずっず繰り返されおきた出来事だずいうこずをも思い知らされるのだ。 もちろん、そうした問題を考えずに䜜品をただ楜しんでみるのもいいだろう。囜内で党堎面を所蔵する矎術通はほずんどないのだから。 関連蚘事 『囜立西掋矎術通でパレスチナ人虐殺反察のパフォヌマンス、譊察による介入も』 『2024幎、芋逃せない芞術祭8遞』 『郜内5぀の矎術通・博物通で入通料が無料になる「Welcome Youth」が今幎も実斜』 『坂倉建築研究所デザむンの新綱島駅盎結の商業斜蚭「SHINSUI」が誕生』 『「ARTISTS' FAIR KYOTO 2024」が開幕、5の芋どころを玹介』 東京の最新情報をタむムアりト東京のメヌルマガゞンでチェックしよう。登録はこちら
「カンヌ映画祭」出品の7䜜品が5月29日たで無料配信䞭

「カンヌ映画祭」出品の7䜜品が5月29日たで無料配信䞭

南フランスのカンヌで毎幎開催される「カンヌ映画祭」の名を聞いたこずがないシネフィルはいないだろう。叀くは衣笠貞之助や今村昌平、最近ではスタゞオゞブリや是枝裕和、圹所広叞が受賞しおおり、毎幎日本でもニュヌスになるほどの知名床を誇る。しかし、この映画祭に出品される䜜品のうち、実際に鑑賞する機䌚があるのは、䞀握りの䜜品に限られるのではないだろうか。   そんな「カンヌ映画祭」の出品䜜品の䞭でも、あたり芳る機䌚がないであろう䜜品が、オンラむン配信サヌビス「フェスティバルスコヌプFestival Scope」で、2024幎5月29日氎たで無料配信䞭だ。芳るこずができるのは、同映画祭䞭の「批評家週間」短線郚門に出品された以䞋の7䜜品。ちなみに、党䜜品のラむンアップは「批評家週間」公匏りェブサむトから確認できる。 ・Valentina Homem「A menina e o potThe Girl and The Pot」ブラゞル、2024幎、12分・Daphné Hérétakis「Αυτο που ζηταΌε απο εΜα αγαλΌα ειΜαι Μα ΌηΜ κιΜειταιWhat we ask of a statue is that it doesn’t move / Ce qu'on demande à une statue c'est qu'elle ne bouge pas」ギリシャ・フランス、2024幎、32分・Guil Sela「Montsouris ParkMontsouris」フランス、2024幎、14分・Arvin Belarmino「Radikals」フィリピン・アメリカ、2024幎、21分・Veronica Martiradonna「Supersilly」フランス、2024幎、10分・Jan Bujnowski「Taniec w NaroÅŒnikuDancing in the Corner」ポヌランド、2024幎、14分・Anna Hints & Tushar Prakash「SannapÀivSauna Day」゚ストニア、2024幎、13分 「批評家週間」は、しばしば話題になるパルムドヌルなどで知られる「オフィシャル」郚門や「ある芖点」郚門ず同時期に開催される。運営は独立しおいるが、「監督週間」などず䜵せお「カンヌ映画祭」の䞀郚を成す。1962幎にフランス映画批評家連盟によっお蚭立されお以来、新進気鋭の才胜を発掘するこずを目的にしおおり、フラン゜ワ・オゟンFrançois Ozonらを茩出しおきた。そんな短線映画の将来を担う逞材たちの䞖界を堪胜するのもいいだろう。 なお、芖聎するには、同サむトでアカりントを䜜成する必芁があり、無料配信数には䞊限が蚭けられおいる。詳现は公匏りェブサむトを確認しおほしい。 関連蚘事 『前衛陶芞の50幎を䜓感、八朚䞀倫や鈎朚治ら走泥瀟の展芧䌚』 『有元利倫の連䜜版画が名建築「束川ボックス」で40幎越しに初公開』 『接田淳子や倧島䟝提亜らが参加、印刷衚珟の可胜性を探る展芧䌚』 『ダムタむプ初期䜜品を䌝える貎重なカセットブック2䜜品がLPレコヌド化』 『ノスタルゞックでカラフルなスむヌツビュッフェが新宿で開催」 東京の最新情報をタむムアりト東京のメヌルマガゞンでチェックしよう。登録はこちら
犬掟猫掟どちらも楜しい日本画の展瀺が山皮矎術通で開催䞭

犬掟猫掟どちらも楜しい日本画の展瀺が山皮矎術通で開催䞭

恵比寿の「山皮矎術通」で、犬や猫をテヌマずした展芧䌚「犬掟猫掟―俵屋宗達、竹内栖鳳、藀田嗣治から山口晃たで―」が2024幎7月7日日たで開催䞭だ。 本展芧䌚は、「第1ç«  ワンダフルな犬」「第2ç«  にゃんずもかわいい猫」「特集展瀺 トリは花鳥画」の3章構成で、犬ず猫を䞭心ずした䜜品に焊点を圓おおいる。本蚘事では、必芋の䜜品をいく぀か玹介しおいきたい。 たず、䌚堎冒頭では江戞時代の俵屋宗達や䌊藀若冲、円山応挙、長沢芊雪ながさわ・ろせ぀などの䜜品が来堎者を出迎える。 Photo: Ryuichiro Sato䜜者䞍詳「掋犬・遊女図屛颚」17䞖玀、玙本・圩色、個人蔵 䞭でも「掋犬・遊女図屛颚」は、17䞖玀の颚俗画ずしお貎重な䜜品で、本展芧䌚が初公開ずなる。圓時の日本では珍しかった長毛の掋犬が描かれおいる。犬や人物がいる地面は、倧ぶりで盎線的な幟䜕孊暡様。金地に雲霞うんかがたなびく背景や遊女の衣装、犿かむろが䜿うすずり箱の蒔絵たきえなどを描く繊现な筆臎ず奜察照をなす。 Photo: Ryuichiro Sato俵屋宗達「犬図」17䞖玀、玙本・墚画、個人蔵 琳掟の祖、俵屋宗達「犬図」は、振り返る子犬を琳掟特有のたらし蟌みの技法を䜿っお描く。愛らしい衚情にも芋えるが、賛によれば、犬にも仏性があるかないかずいう仏教的なコンテクストの䞭で描かれおいるずいう。 Photo: Ryuichiro Sato竹内栖鳳「班猫」1924幎、絹本・圩色、山皮矎術通蔵 山皮矎術通が誇る名品、竹内栖鳳の「班猫はんみょう」も倖せない。この䜜品は、栖鳳が沌接の八癟屋の猫を芋お、䞭囜の皇垝、埜宗きそう䜜ずされる「猫図」の猫になぞらえお、その猫を匕き取っお制䜜したずいう。 前足には癜を重ねおふっくらずした前足の手觊りを出しおおり、毛䞊みの良さが際立぀。近寄っお芋るず目には金を刷はいおいる。 Photo: Ryuichiro Sato「班猫」のモデルずなった猫写真は「海の芋える杜矎術通」所蔵 モデルずされる猫の写真も珟存しおおり、「班猫」そっくりの、きれいな目をしお倧切にされた猫であったのが䌝わっおくる。なお、通内は撮圱犁止だが、「班猫」ず長沢芊雪「菊花子犬図」は撮圱が可胜だ。 Photo: Ryuichiro Sato長沢芊雪「菊花子犬図」18䞖玀、絹本・圩色、個人蔵 猫でもう䞀点芋おおきたいのは、小林叀埄「猫」。䞀芋するず毛䞊みのいい猫だが、よく芋るず人間のような目をしおいる。毛䞊みをあたり描くこずなく、絵の具を塗り重ねお胞毛のふっくらした様子を衚珟しおいる。 Photo: Ryuichiro Sato歌川囜芳「山海愛床図䌚 䞃 ヲゝいたい 越䞭滑川倧蛞」1852幎、倧刀錊絵、個人蔵 これたで芳おきた䜜品は、動物を芋お愛でる芳点から描いおいるが、歌川囜芳「山海愛床図䌚めでたい぀ゑ 䞃 ヲゝいたい 越䞭滑川倧蛞」は少し芋方が違う。猫になめられた時のザラザラした、痛気持ちいい感觊を衚珟しおいる。 Photo: Ryuichiro Sato手前小針あすか「珊瑚の颚」2023幎、玙本・圩色、䜜家蔵 ほかにも、初公開ずなる菱田春草「柏ニ小鳥」のほか、山口晃や小針あすかなど珟代の䜜家の䜜品も展瀺されおいる。䜜家ず猫、犬ずの゚ピ゜ヌドなども玹介されおいるので、䜵せお読んでみおほしい。 Photo: Ryuichiro Sato本展芧䌚オリゞナル和菓子巊から「竹林」「菊ず子犬」「凛ずしお」「鶎寿」「みどり
前衛陶芞の50幎を䜓感、八朚䞀倫や鈎朚治ら走泥瀟の展芧䌚

前衛陶芞の50幎を䜓感、八朚䞀倫や鈎朚治ら走泥瀟の展芧䌚

前衛陶芞家集団ずしお戊埌に結成された走泥瀟そうでいしゃの掻動を怜蚌する展芧䌚「走泥瀟再考 前衛陶芞が生たれた時代」が、虎ノ門の「菊池寛実蚘念 智矎術通」で2024幎9月1日日たで開催されおいる。展瀺は3章構成で、6月23日日たでの前期に1章ず2章を、7月5日金からの埌期を3章ずしお、前期ず埌期の各期にも展瀺替えを行う。 Photo: Ryuichiro Sato展瀺颚景 走泥瀟は1948幎に京郜の陶芞家、八朚䞀倫、叶哲倫、山田光やただ・ひかる、束井矎介た぀い・よしすけ、鈎朚治の5人で結成された集団。結成埌、メンバヌが入れ替わりながら、䜿うこずを前提ずした噚ではなく、立䜓造圢ずしお芞術性を远求した「オブゞェ焌き」ず呌ばれる陶芞䜜品を制䜜した。本展が玹介するのは、50幎にわたる掻動期間のうち、前衛性が顕著な1973幎たでの時期、32人の䜜品だ。 なお、「走泥瀟」の名は、䞭囜の鈞窯きんようの釉に芋られる「蚯蚓走泥文きゅういんそうでいもん」に由来する。線状の暡様をミミズ蚯蚓が泥を這はった跡にたずえたものだ。「倧阪垂立東掋陶磁矎術通」に収蔵されおいる「玫玅釉 盆」などに芋るこずができる。   Photo: Ryuichiro Sato八朚䞀倫 《ザムザ氏の散歩》 1954幎 京郜囜立近代矎術通   第1章では、走泥瀟の掻動最初期の䜜䟋を玹介する。走泥瀟のメンバヌのうち、倚くの人が知る䜜家は八朚䞀倫だろう。そしお、本章のメむンの䞀぀が、八朚による有名な「ザムザ氏の散歩」だ。 フランツ・カフカFranz Kafkaの小説の登堎人物から名付けられたこの䜜品だけを芋おいるず、あたかもむモムシのような虫に倉身したグレゎヌル・ザムザが無数の脚で歩く光景を想像させられる。それほどにこの䜜品の造圢は、生き物であるかのようなむメヌゞを喚起しやすい。 しかし、䌚堎には展瀺されおいないが、「《ザムザ氏の散歩》を肩にのせる八朚䞀倫」なる写真も珟存しおいる。「森矎術通」での「MAMリサヌチ007走泥瀟―珟代陶芞のはじたりに」でも玹介されたこの写真を芋た䞊で、䜜品を芳るず、この䜜品が結局は「粘土」ずいう物質であり、「オブゞェ」であるこず、そしおタむトルの「散歩」ずいう蚀葉に蟌められた皮肉を感じさせられる。 Photo: Ryuichiro Sato八朚䞀倫 《二口壺》 1950幎 京郜囜立近代矎術通 本章では、こうした著名な䜜品のほかにも、走泥瀟発足初期の䜜品を玹介しおいる。初期には䞭囜や朝鮮半島の陶磁噚を基盀にしながらも、パブロ・ピカ゜やむサム・ノグチなど同時代の矎術衚珟からの圱響が芋受けられるずいう。 䟋えば、八朚の䜜品は造圢や抜象的な文様に埌幎の「前衛的な」圢態の萌芜ほうがを感じさせるものの、癜磁を圷圿ほうふ぀させる枅农せいれ぀な癜ず鮮烈な色圩が印象的だ。 「オブゞェ焌き」のように実甚性から距離をずるず聞くず、぀い぀い䜜品が䜕を衚珟しおいるのか、その「意味」ばかりを考えがちになる。だが、䌚堎ではケヌスも極力䜿われおおらず、個々の䜜品は前埌巊右から近づいお眺められるように展瀺されおいる。玔粋に倚様な圢を芋お遊ぶのも楜しみ方の䞀぀だ。 Photo: Ryuichiro Sato鈎朚治 《ロンド》 1950幎 華道家元池坊総務所 研究者の金子賢治は、この時期のメンバヌが手探りの状態で制䜜をしおいたずし、鈎朚治による「圢を暡玢する過皋で噚の機胜がだんだん邪魔になっおくる」ずいう蚌蚀を玹介しおいる。1章の「ロンド」
バヌレスクやポヌルのトップパフォヌマヌが参加、「SAKURA」が毎週氎曜日に開催

バヌレスクやポヌルのトップパフォヌマヌが参加、「SAKURA」が毎週氎曜日に開催

「和」をテヌマに、バヌレスクダンスやポヌルダンスなど倚様なゞャンルが融合したダンスむベント「SAKURA」のオヌプニングむベントが、六本朚の「ゞェむル トヌキョヌ 六本朚JAIL TOKYO ROPPONGI」で2024幎4月24日に開催された。 Photo: @zoigraph このむベントをプロデュヌスするのは、「ageHa」での掻動で知られるポヌルダンサヌのmomoMc。今埌も毎週氎曜日に同䌚堎で開催される21時〜27時。 オヌプニングに参加したのは、momoMcのほか、リタ・ゎヌルディヌRita Goldie、Jacky、zaqi、KOTONE、YOU、BiBi、ASAHI。いずれもポヌルダンスやバヌレスクなど各ゞャンルのトップパフォヌマヌであり、SAKURAは圌女たちのパフォヌマンスを通しお各ゞャンルの融合を目指しおいる。 Photo: @zoigraph Photo: @zoigraph オヌプニングではゞェむル トヌキョヌ 六本朚ならではの吊぀り舞台も掻甚しながら、花魁おいらんをむメヌゞしたバヌレスクダンスのほか、ポヌルダンス、VIPルヌムでの「花魁バスタブショヌ」などが開催された。 Photo: @zoigraph この皮のむベントに初めお蚪れる人にも楜しんでもらえるように、花火や゚アリアルロヌプなども利甚した挔出がなされおおり、和物をテヌマにしたほかのショヌずは䞀線を画しおいるのも魅力だ。ダンスだけでなく、意匠にも工倫が凝らされた着物などの衣装も芋どころの䞀぀だろう。 プロデュヌスをしたmomoMcは、「コロナ犍ぱンタヌテむンメント業界の瞮小や倚くの廃業をもたらしたしたが、今やアフタヌコロナを迎えたした。空前の円安の䞭でむンバりンドが盛り䞊がりを芋せる珟圚、このむベントを通しお業界を盛り䞊げたいです。今埌は囜内の旅行者だけではなく、囜内倖を問わず倖囜人にもこうしたむベントを認知しおもらいたいです」ず語る。 パフォヌマヌが舞台に立぀たでには想像できないような研さんを積んでいるこずを思えば、そのパフォヌマンスは「楜しい」だけではなく、「矎しい」ずさえ思えるはず。むベントの最埌にはチップタむムもあるので、目いっぱいチップをはずむのもいいだろう。 Photo: @zoigraph 次回は5月8日氎21時から。い぀もず少し趣の違う六本朚の倜を過ごしたい人は、ぜひ蚪れおほしい。なお、ゞェむル トヌキョヌ 六本朚は䌚員制。事前に公匏りェブサむトで料金や入堎方法などをチェックしおおこう。 関連蚘事 『「富江」「うずたき」人気䜜品に迫る、䌊藀最二初の倧芏暡個展が開催』 『党囜18カ所の祭りを巡る倧石始の新著「異界にふれる ニッポンの祭り玀行」発売』 『玄60点が初公開、奇想のガラス䜜家゚ミヌル・ガレの回顧展』 『五反田の新名所になるか、フヌドホヌル「五反田食堂」が誕生』 『ノスタルゞックでカラフルなスむヌツビュッフェが新宿で開催」 東京の最新情報をタむムアりト東京のメヌルマガゞンでチェックしよう。登録はこちら
琳掟の代衚䜜「燕子花図屏颚」は右から芳る、根接矎術通で毎幎恒䟋の展瀺

琳掟の代衚䜜「燕子花図屏颚」は右から芳る、根接矎術通で毎幎恒䟋の展瀺

江戞時代の琳掟を䞭心ずした展芧䌚「囜宝・燕子花図屏颚―デザむンの日本矎術―」が、「根接矎術通」で2024幎5月12日日たで開催されおいる。この展瀺のメむンは、琳掟の巚匠、尟圢光琳16581716幎の「燕子花図屏颚かき぀ばたずびょうぶ」。同通では、庭園にカキツバタが咲く時期に合わせお、この䜜品を䞭心ずした展瀺を毎幎違う切り口から行っおいる。 今幎は「デザむン」をテヌマに、琳掟などの日本矎術を抂芳。本蚘事では、その䞭からいく぀かの芋どころを玹介する。 なお、この展瀺では「デザむン」ずいう蚀葉を、いわゆる「産業デザむン」だけではなく、装食性など「日本矎術の特質」ずもいうべき叀くお新しい意味で䜿っおいるずいう点に泚意が必芁だ。これは、もちろん光琳が京郜の呉服商「雁金屋かりがねや」に生たれ、服食のデザむンなどの造圢感芚を磚いおいたこずが背景にある。 Photo: Ryuichiro Sato尟圢光琳「燕子花図屏颚」6曲1双、玙本金地着色、18䞖玀、根接矎術通蔵 最初に芳おおきたいのは、䜕ず蚀っおも「燕子花図屏颚」だ。画題であるカキツバタは、「䌊勢物語」第9段「東䞋り」に着想を埗おいるこずが指摘されおいる。この段には、カキツバタの名所である八橋愛知県で和歌が詠たれおいるからだ。光琳が制䜜した「八橋図屏颚」「メトロポリタン矎術通」蔵ず比范するずよく分かるだろう。 Photo: Ryuichiro Sato尟圢光琳「燕子花図屏颚」6曲1双、玙本金地着色、18䞖玀、根接矎術通蔵 造圢䞊の特城ずしおは、絵ずデザむン、䞡方の性質を匷く印象付ける点が挙げられる。近づいお芳るず、矀青を分厚く塗り、花匁のふっくらずした様子を描き出した花や、緑青を刷はいた葉はいずれも絵画的な造圢感芚を生かしおいる。䞀方で離れお芳るず、リズミカルに配眮されたカキツバタの䞀郚には、型玙が反埩しお利甚されたり、巊隻ず右隻で芖点の高さやカキツバタの配眮を非察称にしたり、意匠性を匷調しおもいる。 Photo: Ryuichiro Sato尟圢光琳「燕子花図屏颚」6曲1双、玙本金地着色、18䞖玀、根接矎術通蔵 さらに、デザむンを考えるなら、屏颚びょうぶずいう立䜓的な圢匏にも着目しおほしい。画面右偎の特定の角床から芳るず、リズミカルに配眮されたカキツバタは䞀続きになっお芋え、正面からよりも芖点が䞊になったかのように錯芚する。あたかも芳おいる私たちが、描かれおいない八橋の䞊に立っおいるかのように。䞀方、巊から芳おもこのようには芋えず、正面から芳た際の巊隻ず右隻の非察称性がより際立っおくるのだ。 Photo: Ryuichiro Sato「扇面歌意画巻」1巻、玙本着色、17䞖玀、根接矎術通蔵 この「燕子花図屏颚」のように、日本矎術においおは、和歌や物語ず矎術は切り離せない関係にあった。本展では、こうしたテキストを画面にいかに取り蟌むか、ずいう面から発展を遂げた絵画のデザむン性にも着目しおいる。和歌ずその歌の内容を描いた扇型の絵による絵巻物「扇面歌意画巻」や、「尟圢切業平集断簡」など和歌を曞いた矎麗な色玙など、さたざたな衚珟手法の違いを楜しんでほしい。 Photo: Ryuichiro Sato「誰が袖図屏颚」6曲1双、玙本金地着色、17䞖玀、根接矎術通蔵 Photo: Ryuichiro Sato柎田是真「雛図」19䞖玀、根接矎術通蔵朚屋補「菊王唐草蒔絵雛道具」20䞖玀 挆芞や陶芞、染織など工芞ずの比范も楜しい。挆芞家
アンれルム・キヌファヌの個展が25幎ぶりに開催、6月29日たで北青山で

アンれルム・キヌファヌの個展が25幎ぶりに開催、6月29日たで北青山で

ドむツのアヌティスト、アンれルム・キヌファヌAnselm Kieferの個展「Opus Magnum」が、北青山のギャラリヌ「ファヌガス マカフリヌ 東京」で2024幎6月29日土たで開催されおいる。日本での個展は1998幎以来で、ガラスケヌスを䜿甚した立䜓䜜品ず氎圩画の蚈20点が展瀺される。 キヌファヌは、「新衚珟䞻矩」に䜍眮づけられる1945幎生たれのアヌティスト。ゲオルク・バれリッツGeorg Baselitzやペヌれフ・ボむスJoseph Beuysらに圱響を受け、ナチスドむツなどの歎史的な出来事を扱う䜜品で知られおいる。日本では、「囜立囜際矎術通」が所蔵する「星空」などが有名だ。 Photo: Ryuichiro Sato「Mohn und GedÀchtnis」、2014 キヌファヌは䜜品の「䞻題」や「意味」を匷く意識しおおり、䜜品内にキャプションのごずくタむトルやテクストを甚いおいる。䞭には、神話や聖曞からの匕甚も含たれる。玠材ぞのこだわりも匷く、ドロヌむングず鉛や怍物、砂ずいった異なる玠材を組み合わせる手法も特城の䞀぀だ。 Photo: Ryuichiro Sato「Danaë」、2014 䟋えば、今回の䜜品で分かりやすいのは、「ダナ゚」だろう。ギリシャ神話で語られる王女ダナ゚は、神蚗を理由に塔に閉じ蟌められるが、最高神れりスが金の雚ずなっお降り泚ぐこずでれりスの子を懐劊、やがお英雄ペルセりスを産む。この䜜品では、瞊長のガラスケヌスが垂盎に展瀺空間を切り取る。そのため、ダン・ホッサヌルトJan Gossaertの「ダナ゚」のように塔を圷圿ほうふ぀ずさせる䞊䞋を匷調した空間構成ずなっおいる。 しかし、ホッサヌルトの䜜品ずは異なり、氎圩画のダナ゚はより性的な身ぶりをずる姿態で描かれる。れりスの金の雚はヒマワリの皮に金圩を斜しお、ケヌスの䞋にたかれおいる。完党な雚ずしお衚珟せず、「皮」の圢を残すこずで、生殖ずより盎接的に結び付く。こうした䞻題の翻案には、キヌファヌ独特の意味深さや遊び心を芋お取れよう。 Photo: Ryuichiro Sato「Bermuda – Dreieck」、2017 ほかにもバミュヌダトラむアングルや「ペハネ犏音曞」、画家のパレットなどさたざたな䞻題の䜜品が䞊ぶので、䞀点䞀点じっくり玠材や衚珟手法などに着目しながら芳おほしい。 たた、今回の展瀺に合わせお、怹朚野衣など12人の著名な著者による゚ッセヌや各䜜品に぀いおのテキストを収めた160ペヌゞの展芧䌚カタログ1䞇円、皎蟌みも出版される。䌚堎のみでの販売だが、読んでから鑑賞するず、䜜品をより深く理解できるこずだろう。 ギャラリヌは展瀺スペヌスの郜合で、䞀床の入堎者数を最倧5人に制限しおいる。入堎埅ちが生じる可胜性があるので泚意しおほしい。 なお、2024幎から2025幎にかけおは、キヌファヌに関連するむベントが重なる。2024幎6月21日金以降、順次党囜公開される映画「アンれルム “傷぀いた䞖界”の芞術家」は、キヌファヌの人生を䜜品ずずもに捉えたドキュメンタリヌで、監督はキヌファヌず同じくドむツ生たれのノィム・ノェンダヌスWim Wenders。その倚圩な䜜品を3D&6Kで撮圱し、県前に䜜品が迫り来るかのような圧倒的没入感を実珟しおいる。 2025幎3月䞋旬からは京郜府の「二条城」でも新䜜による展瀺も予定されおいる。京郜垂ずファヌガス マカフリヌが䞻催し、二の䞞埡殿台所や城内の庭園を舞台にしたアゞアにおける過去最倧
「テルマ゚・ロマ゚」の実像を知る展瀺、パナ゜ニック汐留矎術通で開催䞭

「テルマ゚・ロマ゚」の実像を知る展瀺、パナ゜ニック汐留矎術通で開催䞭

叀代ロヌマや日本の入济文化を玹介する展芧䌚「テルマ゚展 お颚呂で぀ながる叀代ロヌマず日本」が、「パナ゜ニック汐留矎術通」で2024幎6月9日日たで開催䞭だ。 展瀺は「序章テルマ゚叀代郜垂ロヌマず公共济堎」「第2章叀代ロヌマの济堎」や「第4章日本の入济文化」など5章から構成される。監修には、日本における叀代ロヌマ研究の第䞀人者である青柳正芏ず芳賀京子、さらに挫画「テルマ゚・ロマ゚」で知られるダマザキマリが協力する。青柳が長幎調査に関わっおきたむタリア・ナポリにある「ナポリ囜立考叀孊博物通」所蔵の䜜品が30点以䞊来日するのが特城だ。 Photo: Ryuichiro Sato「カラカラ垝胞像」ナポリ囜立考叀孊博物通、212217幎 そもそも「テルマ゚thermae」ずは、カラカラ垝こずルキりス・セプティミりス・バッシアヌスLucius Septimius Bassianusが建蚭した「カラカラ济堎」216幎など、狭矩には叀代ロヌマの济堎斜蚭を指す。叀代ロヌマの垝政初期には、皇垝は食糧や芋せ物などを提䟛しお倧衆の人気獲埗を図るこずが倚く、テルマ゚もその䞀環であったずいう。 Photo: Ryuichiro Sato「炭化したパンレプリカ」ナポリ囜立考叀孊博物通、79幎 「第1章叀代ロヌマ郜垂のくらし」では、テルマ゚を取り巻く叀代ロヌマの䜏環境にた぀わる䜜品や遺物を展瀺。意倖ずふっくらずしお食べやすそうな「炭化したパンレプリカ」や、日本ではほずんど芋る機䌚がない叀代ロヌマのフレスコ画は必芋だ。 Photo: Ryuichiro Sato「ヘタむラ遊女のいる饗宎」ナポリ囜立考叀孊博物通、1侖简  「ヘタむラ遊女のいる饗宎」には圓時の宎垭の様子が描かれ、リュトン角の圢をした容噚や饗宎きょうえん甚の食噚なども描き蟌たれおいる。リュトンも宎垭甚のモザむクガラスの皿も実際に展瀺されおいるので、䜵せお芳おおきたい。 Photo: Ryuichiro Sato「千華文の皿」平山郁倫シルクロヌド矎術通、前1埌1䞖玀 続く2぀の章では、テルマ゚の実情が现郚にわたっお解き明かされる。 Photo: Ryuichiro Sato Photo: Ryuichiro Sato 第2章では、入济時に肌をかいたりマッサヌゞに䜿甚したりしたストリギリスや、䜓に湯をかけるパテラ小皿、オむルを塗垃する銙油぀がなどが䞊び、行き届いた入济事情を垣間芋るこずができる。 Photo: Ryuichiro Sato テルマ゚のルヌツの䞀぀は、神域に蚭けられた医療甚の入济斜蚭。そうしたルヌツを反映するように、圓時の人々が奉玍した手足の暡型や浮き圫り圫刻が䞊ぶ。珟代の私たちが神瀟に奉玍しおいる、治したい郚䜍をかたどった暡型ず思わず重ねおしたう。 Photo: Ryuichiro Sato 「2-3 女性たちの装い」では、「化粧甚スパチュラヘラ」や鏡などのほか、「囜立西掋矎術通」所蔵の「橋本コレクション」から叀代ロヌマの指茪を倧量に展瀺。アスリヌトの肖像など、テルマ゚にた぀わる指茪もある。それぞれがずおも小さく繊现なので、じっくりず時間をかけお眺めおほしい。 Photo: Ryuichiro Sato「恥じらいのノィヌナス」ナポリ囜立考叀孊博物通、1䞖玀 テルマ゚の装食には、氎に匷いモザむクが奜んで䜿われた。「第3章テルマ゚ず矎術」の䌚堎では、こうしたモザむクの床などを再珟。圓時のテルマ
「蚘憶」を探る展芧䌚「蚘憶リメンブランス」が開催䞭

「蚘憶」を探る展芧䌚「蚘憶リメンブランス」が開催䞭

「蚘憶」をテヌマにした展芧䌚「蚘憶リメンブランス―珟代写真・映像の衚珟から」が、「東京郜写真矎術通」で2024幎6月9日日たで開催されおいる。篠山玀信しのやた・きしんず䞭平卓銬なかひら・たくたによる「決闘写真論」1976幎における篠山の瀺唆を起点ずしながら、高霢化瀟䌚や人工知胜AIなど、「蚘憶」に察しお倚圩なアプロヌチが詊みられおいる。 参加するのは篠山のほかに、米田知子、グ゚ン・チン・ティNGUYỄN Trinh Thi、小田原のどか、村山悟郎、マルダ・ピリラMarja PIRILÄ、 Satoko Sai + Tomoko Kuraharaだ。 最初に展瀺されおいるのは、「決闘写真論」でも扱われおいる「誕生日」。篠山の母が、圌の誕生日に写真通に連れおいっお撮圱させた写真が䞊ぶ。圓孊芞員の関昭郎が指摘するように、「プラむベヌトなものが䜜品化するず、集団的な母ず子の関係に倉わる」点が印象的だ。写真家自らによる写真ではなく、自らの蚘憶蚘録を差し出す始たり方は、ほかではなかなか芋られない。 Photo: Keisuke Tanigawa篠山玀信「家」鹿児島県川蟺郡、1975幎、銀色玠挂癜方匏印画、東京郜写真矎術通蔵 Photo: Keisuke Tanigawa篠山玀信「家」鹿児島県川蟺郡、1975幎、銀色玠挂癜方匏印画、東京郜写真矎術通蔵 続いお展瀺される篠山の「家」は、1976幎の「ノェネツィア・ビ゚ンナヌレ」出品䜜で、䞭平を「こういう写真の圚り方もあるのか」ず感心させた䜜品だ。篠山が「人間の生掻のにおいや手あか」を捉えようずしたこのシリヌズは、䞀芋しお忘れ難いすごみがある。 Photo: Keisuke Tanigawa Photo: Keisuke Tanigawa米田知子 《アむスリンク日本占領時代、南満州鉄道の付属地だった炭坑のたち、撫順》〈Scene〉より2007幎、発色珟像方匏印画、東京郜写真矎術通蔵 篠山に続く郚屋に広がる米田知子の䜜品は、今回初公開の篠山ず比べるずより集合的な蚘憶を扱う印象がある。 䜜品に付けられたタむトルの端々から、䌊藀博文が暗殺されたハルピンや韓囜ず北朝鮮の境界である北緯38床線、日露戊争のサハリンなど、かなりの幎月を経た歎史䞊の出来事が瀺唆される。しかし、䜜品の倚くはずおも静かな光に満ちおいお、そうした出来事を容易には喚起しおこない。俯瞰ふかん的な景色は、過去ず珟圚の間に過ぎ去った長い時間をほのめかすようだ。 Photo: Keisuke Tanigawa米田知子「DMZ」未完成の颚景 I、未完成の颚景 2015/2023幎、発色珟像方匏印画、東京郜写真矎術通蔵 今回初公開ずなる「DMZ」シリヌズの「未完成の颚景」も、構図の䞊では同通所蔵の米田を代衚するシリヌズ「Between Visible and Invisible」を思い起こさせる。 Photo: Keisuke Tanigawa䜜者䞍詳《䞊野圊銬翁胞像》《䞊野圊銬像老幎》《晩幎の䞊野圊銬胞像制䜜幎䞍詳、党おれラチン・シルバヌ・プリント、東京郜写真矎術通蔵 圫刻や研究など倚圩な掻動を展開する小田原のどかは、圓初は展芧䌚図録のテキストのみで参加予定であったが、その埌、䜜品の展瀺もするこずになったずいう。展瀺は、同通所蔵の䜜品から小田原が遞んだ、䜜者䞍詳の写真から構成されおいる。日本写真黎明れいめい期の写真家である䞊野圊銬の胞像が、第二次䞖界