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Tamasaburo

Tamasaburo

BAR評論家

1965年、東京都渋谷区出身。千葉県立四街道高等学校、立教大学文学部英米文学科卒。「週刊宝石」「FMステーション」などにて編集者を務めた後に渡米。ニューヨーク大学およびニューヨーク市立大学にてジャーナリズム、創作を学ぶ。このころからフリーランスとして活動。Berlitz Translation Services Inc.、CNN Inc.本社にてChief Director of Sportsとしての勤務などを経て、帰国。

「月刊プレイボーイ」「男の隠れ家」などへの寄稿を含め、これまでに訪れたことのあるバーは日本だけで1,500軒超。2010年、バーの悪口を書くために名乗ったハンドルネームにて初の単著「【東京】ゆとりを愉しむ至福のBAR」(東京書籍)を上梓、BAR評論家を名乗る。

著書に、女性バーテンダー讃歌「麗しきバーテンダーたち」、米同時多発テロ前のニューヨークを題材としたエッセイ「My Lost New York ~ BAR評論家がつづる九・一一前夜と現在(いま)」。 「あんたは酒を呑まなかったら蔵が建つ」と親に言わしめるほどの「スカポンタン」。

MLB日本語公式サイトのプロデューサー、東京マラソン初代広報ディレクターを務めるなどスポーツ・ビジネス界でも活動する。

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Articles (2)

伝説の編集長でバーマン、島地勝彦がBARを語る

伝説の編集長でバーマン、島地勝彦がBARを語る

タイムアウト東京 > ナイトライフ> 伝説の編集長でバーマン、島地勝彦がBARを語る テキスト:たまさぶろ 「『週刊プレイボーイ』の編集長時代は人生の真夏日。今は人生の小春日和だな」。 今、バーマンをしている島地勝彦は、そう笑った。 島地は出版業界でその名を知らぬ者なき、敏腕編集長だ。41歳で『週刊プレイボーイ』の編集長に就任すると、同誌を100万部を売る雑誌に育て上げた。その功績から51歳で集英社の役員に就任。その後は、『月刊プレイボーイ』を発行していた集英社インターナショナルの社長を67歳まで勤めた。 島地はその時代を「編集長の仕事はべらぼうに忙しかったよ」と振り返る。 関連記事『フォトグラファーの枠に収まらない領域へ、レスリー・キーの挑戦』

東京、お江戸の香りを残す下町のバー14選

東京、お江戸の香りを残す下町のバー14選

タイムアウト東京 > ナイトライフ > 東京、お江戸の香りを残す下町のバー14選 テキスト:たまさぶろ ほんの少し前まで「下町」はお洒落とは無縁なエリアだった。洒落たバーと言えば、銀座をはじめ六本木や麻布を指すものと考えられていた。ところが、隅田川の向こうに東京スカイツリーが開業、2020年の東京五輪開催が決まり湾岸地区が会場の中心となると、「古臭い」と思われていた下町がにわかに脚光を浴びだし、東京の東へと人々が流れ始めた。そこは古来、「江戸」と呼ばれていた界隈。いまや週末ともなれば、新しい物好きが「川向う」にさえ足を運ぶ21世紀となった。 そんな下町には、今のような注目が及ぶ前から、老舗や凝った一軒が散らばり、子どもが足を踏み入れることのない落ち着いた止まり木が、バー好きを唸らせて来た。本当の東京を知らない人々の目には、触れて来なかったに過ぎない。 ここでは下町ならではの知っておきたい珠玉のバーをつまびらかにする。 ※2017年の記事を基本情報のみ確認しアップデート

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都庁イルミネーションを一望、京王プラザホテル最上階に新スペースが登場

都庁イルミネーションを一望、京王プラザホテル最上階に新スペースが登場

日本の老舗ホテルには、独特の「おもてなし」がある。 東京五輪のせいで、一時この「おもてなし」という言葉は陳腐化したのではあるが、しかしやはり日本のホテルにおけるサービスを言語化しようと試みる時、この語を除外するのは難しい。 特に「京王プラザホテル」は、新宿界隈(かいわい)で幼少期を過ごした私にとって「そこにいて当然」の存在であり、それは逆に当たり前過ぎるがゆえに、退屈なホテルにも私の目には映った。おそらく多くの昭和世代にとって同様だろう。だが、東京のみならず日本中にこれだけお洒落(しゃれ)でハイソな外資系ホテルが乱立し、そこかしこに足を運んだ後に、振り返って京王プラザを見つめ直すと、別の姿が目に止まるようになった。流行(はや)り廃りを思い求めるだけではない、サービスの芯を揚々と湛(たた)えている。 Photo: Keisuke Tanigawa そんな京王プラザホテルが提供する「サービスの芯」は、本館の最上階に新設された「SKY PLAZA IBASHO」(2024年3月15日オープン)にも如実に反映されている。コンベンショナルなホテルでは、宿泊客に提供される館内の専用スペースは主に宿泊している自室に限られる。時として、高い部屋向けにはラウンジなどの宿泊限定スペースを設けるハイソなホテルもままあるが、基本的に自由に利用できるのは自室スペースである。もちろん、一般にも開放されているレストランやバーなども積極的に利用可能だが、こちらは宿泊客でなくとも、ほぼ同等とのサービスが得られる点を加味すると、宿泊客であるメリットはあまり大きくはない。 しかし、本館47階に設けられたIBASHOは、その名の通り宿泊客にも自室以外に「居場所」を提供する特異なサービスだ。地上170メートルに位置する約1100平方メートルに及ぶワンフロアを設定。主に6つのゾーンに分かれたこの空間は、老若男女を問わず、居場所として自由に活用できる。 Photo: Keisuke Tanigawaライブラリーゾーン フロアの北側に位置するのは「ライブラリーゾーン」。リモートワークの珍しくなくなった令和の時代、ワーキング向けに利用できるビジネスマンの居場所を確保。当然、コンセント、USBポートなど備え、開放的な空間で夜景を目にしつつ、業務に集中できる。また東京観光向けに、グラフィックマップも設置されているため、ビジネスマンでなくとも、情報収集に活用可能だ。「もっと業務に集中したい」というわがままに備え、「マルチパーパスゾーン」にはオンライン会議などに活用できるブースも設置している。 中央に設けられたエントランスから入り、すぐに目につくのは「ラウンジゾーン」。スターバックス提供によりカフェラテやカプチーノなどがフリーで楽しめるほか、カジュアルにしつらえられたバーカウンターでは、イタリアから届けられる「NIO COCKTAIL」全10種類(各1,400円、以下全て税込み)を、全国的にも名高い同ホテルのバーテンダーがひと手間かけ提供する。バーでのドリンクはナイトタイム限定で17時から。カクテル以外にも、ウイスキーやワインも味わえるので、ナイトキャップにピッタリだ。 Photo: Keisuke Tanigawaラウンジゾーン 靴を脱いでくつろげる「ガーデンゾーン」は、子どもが満喫するのはうってつけ。こうした土足厳禁のエリアがあるため、バーで提供されるドリンクのグラスには割れるようなガラスを使用せず、安全面に配慮している点も、なかなか心憎い。 Photo: Keisuke Taniga

4年ぶり復活、「Tokyo International Bar Show」に過去最多の1万4700人

4年ぶり復活、「Tokyo International Bar Show」に過去最多の1万4700人

「Tokyo International Bar Show 2023」は5月13日、14日の2日にわたり「東京ドームシティ プリズムホール」で開催された。同ショーは日本最大のバーの見本市。2012年5月に第1回が開かれ、今回で通算9回目となる。 2020年2月、日本でも新型コロナウイルスがまん延。4月には初めてとなる緊急事態宣言が発令され、飲食業界はそのあおりをくらって来た。特にバー業界は東京都知事の小池百合子から名指しで批判され、その冷風にさらされ続けて来たこの数年間だった。おそらく世界一と表現して差し支えないバーの街・銀座でも数々の名店がこの期間、荒波に飲まれ移転を強いられ、また時としては閉店に追い込まれた。 Photo by Pema Lama on Unsplash銀座の夜 2020年5月に開催を予定していた本来の「第9回」BARショーも急遽、中止。それだけに酒文化を愛する「BAR GOER」のうっぷんはたまりに溜まっていた。ゆえに4年ぶりの開催となった祭典に過去最多の来場者が集まったのも、当然だろう。出店社も過去最多の54社を数えたほどだ。 こうした背景もあっただろう。 4年ぶりの祭典と来場側は意気込んで足を運んでみたものの、13日のオープニングステージでは18年から同ショーのオフィシャル エクゼクティブを務めるデイブ・ブルームが登壇した関係者、ゲスト・バーテンダーたちとともに開会を宣言するのみ。特に奇をてらった演出もなかった。しかし、この祭典が無事開催されたという事実に酒類業界関係者のみならず、開場に足を運んだ観客たちも、安堵感と幸福感を味わったに違いない。 Photo:たまさぶろSGグループの後閑信吾 ウイスキー100年プロジェクト 各出店社によるブースはそれぞれの趣向を凝らし大盛況。今回のひとつの目玉は「100YEARS PROJECT FELLOW DISTILLERS〜ウイスキー100年プロジェクト」だろう。2023年は、1923年京都の山崎に日本初のウイスキー蒸留所が誕生してから100年にあたる。これに合わせ、サントリー、ニッカ、キリン、ベンチャーウイスキー、マルスの5社がそれぞれ自身の原酒を持ち寄り、100周年を記念したウイスキーをブレンドする企画を敢行。このショー限定で公開、試飲された。この企画、5社それぞれのメーカーが自社の原酒を60%未満使用、さらに他社が提供する原酒を5%以上活用するというルールを設け、その中で各社の「日本ウイスキー100周年」ブレンドウイスキーを繰り出した。 Photo: たまさぶろウイスキー100年プロジェクト もちろん、私もすべて会場で試飲。各社の特長が生かされつつ、さらに互いの原酒にエールを送るような仕上がりに、ただひたすら感心。感想には個々人の差も多いにあろうかと考えるので、ここでの寸評は控えたい。ただし日本のブレンダーの実力が存分に味わえる逸品だけに、こうした企画はぜひ時折お披露目を願いたいものだ。 日本のウイスキーは海外ウイスキーの波に飲まれ1990年代から不遇の時代をかこって来た。だが、再び「ハイボール」に火がつくと、特に海外で評価はうなぎのぼり。ボトル1本に1億円という競売の値段がつけられるような狂騒曲となっている。不遇の時代、減産の影響もあり、日本ウイスキーの供給不足も原因。各メーカーはこの事態を乗り切るべく、蒸留所に巨額の投資をかけており、このテコ入れが今後の100年にどんな流れを作り出して行くのか、楽しみである。 恒例の女性バーテンダーによるコンペ 会場では、

五感で「マッカラン」を堪能できる豪華イベントが六本木で開催

五感で「マッカラン」を堪能できる豪華イベントが六本木で開催

「ウイスキーのロールスロイス」とは、シングルモルトスコッチ「マッカラン」を形容する際の常とう句ではあるものの、それにふさわしい華やかなイベント「ザ・マッカラン 本物と出逢う旅」が2023年4月23日まで「六本木ヒルズ」で開催された。 画像提供:サントリー 同期間に先立ち19日、本イベントのオープニングパーティーが催され、冨永愛、町田啓太、白濱亜嵐など豪華ゲストが来場。「ザ・マッカラン ダブルカスク」を楽しんだ。ギタリストのMIYAVIが一夜限りのスペシャルパフォーマンスを披露し、スコッチの常とう句に負けない特別な夜を鮮やかに彩った。 MIYAVI(画像提供:サントリー) 町田は「歴史を感じて飲むことは、創造をさらに広げてくれるし、倍以上に楽しめることだと思いました。第4の部屋ではザ・マッカランの香りを体験し、楽しむことで、もっと知りたいという探究心を刺激されました。個人的には『18年』が一番好きな香りです」とコメントした。 町田啓太(画像提供:サントリー) 試飲した白濱は「ウイスキーに普段あまり詳しくないこともあり、初めて飲んでおいしいと思うウイスキーに出合えました。ザ・マッカラン ダブルカスクはスッキリして飲みやすく、芳醇(ほうじゅん)な香りがします。どなたでも飲みやすい味になっていると感じました」と感想を述べた。 白濱亜嵐(画像提供:サントリー) 六本木ヒルズの大屋根プラザには、ザ・マッカラン ダブルカスクの魅力を学べる体験エリアが登場。蒸留所の歴史やこだわりを学ぶ展示スペース、「森」をテーマにヨーロピアンオークとアメリカンオークの2種類の木を表現したエリア、ダブルカスクに欠かせない「樽」についてのプロジェクションを使った音と映像でストーリーを伝えるエリア、最後に町田が「第4の部屋」としたザ・マッカラン ダブルカスクの「12年」「15年」「18年」それぞれの香りや味わいの違いを学ぶ体験エリアで締めくくられた。 Room4(画像提供:サントリー) 大屋根プラザ(画像提供:サントリー) また、パーティーが開催されたヒルズカフェ「ザ・マッカランバー」では、「12年」をさまざまな飲み方で体験できるほか、2018年に建設された新蒸溜所を巡るVRツアーや、海外のアワードなどで馴染みの華やかさな演出が披露された。 画像提供:サントリー 筆者が2016年にスコットランドを訪れた際、「マッカラン蒸留所」に足を運ぶと、そこは大規模工事中。まるで東京ドームの建築現場かと思わせたが、この場所から今回フィーチャーされた「ダブルカスク」がこの新蒸留所で生まれている。 Photo:たまさぶろ2016年に撮影した建設中の「マッカラン蒸留所」 日本人はなぜかピーティなスコッチを愛飲する傾向にあるものの、バランスのとれたシルキーなマッカランで、一つ大人の階段を上がってみては。 関連記事 『東京、夜景を愛でるバー11選』 『マンダリンオリエンタル東京が、アジアのベストバー50の「BEE’S KNEES」とコラボ』 『伝説の編集長でバーマン、島地勝彦がBARを語る』 『東京、注目ステーキ10選』 『日本橋にどぶろくのブルワリーパブ、「平和どぶろく兜町醸造所」がオープン』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

マンダリンオリエンタル東京が、アジアのベストバー50の「BEE’S KNEES」とコラボ

マンダリンオリエンタル東京が、アジアのベストバー50の「BEE’S KNEES」とコラボ

めくるめくBARの世界が帰ってきた。 2005年12月にオープンした「マンダリンオリエンタル東京」、その象徴ともいえる「マンダリンバー」は、モダンジャパニーズをコンセプトとし、日々の喧騒から逃れ、きらびやかな夜景とともに至福の時間を過ごすことができる。季節の日本酒などもそろえ、ヘッドバーテンダー小田健吾によるシグニチャーカクテルは、日本橋らしさも表現しており、日本酒もモクテルもそろえたラインアップは訪れる者を魅了してやまない。 Photo:Mandarin Oriental Tokyo そんなモダンバーが2023年2月28日(火)まで、「アジアのベストバー50(Asia's 50 Best Bars)」に輝いた京都の「ビーズ ニーズ(BEE’S KNEES)」との期間限定コラボレーションを展開。オーナーバーテンダー山本圭佑と、ヘッドバーテンダー有吉徹の考案による4種の匂い立つミクソロジーカクテルを提供している。 2018年、京都にオープンしたビーズ ニーズは、アメリカ禁酒法時代のスピークイージーを彷彿させる隠れ家バー。ジン、レモン、ハニーから成る同名のクラシックカクテルが店名の由来だ。山本は店名について、イギリスの古いスラングでは「最高」という意味もあり、気に入っているそう。 20年から3年連続でアジアのベストバー50に輝く、日本きっての一軒。そんな京都のミクソロジーカクテルが、お江戸・日本橋マンダリンバーに登場とあっては、この機会を逃すわけにはいくまい。 Photo: たまさぶろ「ビーズ ニーズ」オーナーバーテンダー山本と「マンダリンバー」ヘッドバーテンダー小田 期間中は、アメリカ最古の蒸留所をルーツに持つプレミアムウィスキーブランド「ミクターズ」を使用した至極のカクテル4つ、「Queen Bee」「Gentlemen’s Martinez」「Hoji Tea Boulevardier」「Tiny Apple Buck」が愉しめる。 「Queen Bee」はクラシックカクテル「BEE’S KNEES」を、「ミクスターズUS★1」をベースにユズ、トリュフハニー、レモングラス、アップルなどを使用し現代風にアレンジした山本の作。ウイスキーベースの上、シェイクで仕上げるため白濁するが、少し置くとクリアな透明感も印象的な一杯だ。 画像提供:マンダリンオリエンタル東京「Queen Bee」   山本は「ウイスキーカクテルが苦手、という人にもお勧めできるカクテルに仕上げました。純粋に食事にも合うと思いますし、チョコレートなどと一緒でも引き立つと思います」、また「使っている素材がシンプルだからシンプルなカクテルなのではなく、さまざまな素材を使いつつ、結果的にシンプルに仕上がるのを目指しています」とその創作意図を明かした。 画像提供:マンダリンオリエンタル東京「Gentlemen’s Martinez」 「Gentlemen’s Martinez」も同様に山本作。こちらはマティーニの原型になったといわれるクラシックカクテル「マルチネス」とウイスキーカクテルのスタンダードとして名高い「マンハッタン」をツイストしたひと品。「ミクスターズUS★1」のコクを活かし、バニラとピーチの甘さが香るピーチメルバティーを使用。1日漬けた上にベルモットを使い透明度を出したミルクブリューコーヒーを加え、最後にパチェリで香りを付けしたモダンカクテルだ。 より奥行きがあり、リッチな甘みと爽やかな味わいが表現されている。  「Hoji Tea Boulevardier」は