Get us in your inbox

Haruhisa Hongo

Haruhisa Hongo

Listings and reviews (6)

Ryley Walker Japan Tour

Ryley Walker Japan Tour

ライリー・ウォーカー(Ryley Wallker)が2年半ぶりに来日する。1989年生まれ、現在30歳、シカゴ出身のシンガーソングライター、ギタリストである彼は、正統派のフォーク・ロックやブルース・ロックからキャリアをスタートし、これまでに2本のカセットと10枚のアルバムをリリースしている。活動初期には、アートワークから音楽、そしてその風貌まで、まるで60〜70年代のロックアーティストのようだったライリー・ウォーカーは、ギター、歌唱ともにそのレベルは達人の域に達しており、古き良き往年のロックサウンドを現代に再現する。また、彼の楽曲の中には、ピュアなロックをルーツに持ちつつも、より現代的なロックバンドサウンドに進化を遂げている曲もある。現在ライリーは北アメリカ大陸をツアー中で、その流れで日本に上陸し、東京と京都でライブをした後、オーストラリア、ヨーロッパへと移動していく予定。普段はバンドを従えてライブを行う彼だが、今回の日本公演はソロでの登場となる。89年生まれのロックンローラー、ライリー・ウォーカーの開放的でグッドバイブスに満ちた音楽にぜひ触れてみてほしい。ライリー・ウォーカー Instagram: https://www.instagram.com/ryleywalkermusic/

CHARM Vol.12

CHARM Vol.12

MRMYX(ミスターミックス)が主催するマンスリーパーティー、『CHARM』の第12回が11月14日(木)に渋谷のボールで開催される。レギュラーDJはMRMYXとhanami kanayamaの2人。10月に引き続き、今回もゲストは入れずにレジデントのみで開催される。MRMYXは現代にふさわしい音楽を発信しているDJで、この『CHARM』はその彼の活動の一環だ。会場の小さなクラブであるボールは、アットホームな酒場としての一面もあり、ポップで明るく繊細な曲が似合う。そのためこのパーティーでプレイされる音楽は、近年のモダンミニマルハウスを中心としたエレクトロニック・ダンス・ミュージックとなっている。 レコードで聴く良質なエレクトロニック・ミュージックの音、リリースされたばかりの世界中の曲を中心とした、今の時代の電子音楽の最先端の一つを感じられる選曲で、小箱ならではのテクノ、クラブ・ミュージックの楽しみ方をぜひ感じてもらいたい。 CHARM ミックスクラウド:https://www.mixcloud.com/TELECHARM/    

ROSS FROM FRIENDS JAPAN TOUR

ROSS FROM FRIENDS JAPAN TOUR

ワープやエイフェックス・ツインが90年代に提唱した『インテリジェント・ダンス・ミュージック(IDM)』や『ブレインダンス』のミームを継承する次世代の若きハウス・プロデューサー、ロス・フロム・フレンズ(Ross From Friends)が2度目の来日。サウスロンドンを拠点とする彼は、9月に北米ツアーを終えたばかり。昨年は『サマー・ソニック』にて日本に初上陸したが、今回は東京、大阪を巡るライブツアーを行う。レイヴ・パーティーをしながら旅していた両親を持ち、幼い頃からエレクトロニック・ミュージックに触れてきたロス・フロム・フレンズは、2015〜2017年の活動初期にはローファイ・ハウスのプロデューサーかのように見えていたが、2018年以降の作品からは、よりクリアでエレクトロニックな音色に変わり、複雑な構成の曲を作るようになった。ビートの軸は常にハウスにあり、「IDMハウス」「インテリジェント・ハウス・ミュージック(IHM)」という言葉があれば、そう表現したい音楽を作るトラックメーカーだ。12月6日(金)のサーカスでのライブは、そんな彼の今を間近で聴ける数少ないチャンスとなるだろう。 Ross From Friends インスタグラム:  https://www.instagram.com/rossfromfriends/  

Amygdala Moss -ノウコケ-

Amygdala Moss -ノウコケ-

『ノウコケ』= 『Brain Moss』つまり「脳の苔」がパーティー名を変更。第2回となる今回からは「amygdala/アミグダラ(扁桃体)」のコケ、『Amygdala Moss』となる。このパーティーはDJ/プロデューサーの林良憲(Yoshinori Hayashi)がWWWβにて主催する、まだ生まれたばかりのレギュラー・パーティー。前回のゲストで「召喚」されたDJ TODAYは今回も出演する。さらにインスタレーションの枠で芸術家の村田峰紀(みねき)が「召喚」された。主催の林良憲は自ら楽器の演奏も行い、マシーンだけでは得られない音世界を構築し、バンドが演奏しているような音は彼一人による多重録音やサンプリングによって作られている。曲作りでもDJでもハウスの範囲をかなり逸脱しており、ジャンル不詳の不思議な音楽まで独特の世界を生み出している。最近はノルウェーやベルリンのレーベルからリリースがあったり、2018年は海外でも多くプレイしてきた。今回招かれた村田峰紀のアートの、理解を超えた世界観は林の音楽と重なる。理解しようとすることを忘れて、そこにある非日常の音とアートを感じてみたい。

Balearic Park dance with Carista

Balearic Park dance with Carista

オランダのユトレヒトから、アムステルダムの『Red Light Radio』で『United Identities』という自身の番組を持つ黒人女性DJ、カリスタ(Carista)が初来日。明るいキャラクターで世界中のフェスを飛び回り、今絶好調な彼女がWWWβに登場する。オランダのフェス『Dekmantel』2018年のプレイで人気に火が付いたカリスタは、90年代に栄えたオーセンティックなスタイルのハウス/ガラージを現代にアップデートする。ラジオとクラブ双方での仕事をこなす彼女は、時には生音で優しく温かい曲をかけたりもするが、テクノもエレクトロもプレイし、選曲は幅広い。一言でいうと「何でもかけるDJ」なのだが、どこを切り取っても明るく、どんなタイミングでも軸足は常に「ソウルフル」。今回カリスタが出演する『Balearic Park dance with』は、アンビエント・イベント『Balearic Park』がダンスフロアへと拡張された新シリーズ『dance with』の第1弾だ。カリスタにとっても初めてのアジアでのギグとなり、香港、東京、静岡を巡る小さなアジアツアーとなっている。現時点でローカルからは、ChangsieとToreiの共演が決定している。ベーシックなスタイルに、ひねりと今の時代の音を加えたカリスタのハウスセットで踊ってみてはいかがだろうか。   Antonio - Hyperfunk (Vocal Mix)    

Local X6 World Lotic -halloween nuts-

Local X6 World Lotic -halloween nuts-

テキサス出身でベルリン在住のロティック(Lotic)が初来日。イギリス本国のミックスマグ(mixmag)で表紙を飾ったのも記憶に新しい。トランスジェンダーのロティックは今回、世界の最新エレクトロニック・ミュージックを日本に紹介してきたWWW主催のパーティー『Local World』に出演する。『Local World』は今回で16回目の開催。これまでに世界各地のさまざまなタイプのアーティストを紹介してきた。そのジャンルはエクスペリメンタル、インダストリアル、ノイズ、グライム、レイヴやそれらが混じり合った形容しがたい音楽などと実に幅広い。今回登場するロティックは「狂気」のような感情をエレクトロニック・ミュージックやビジュアルを通して表現するアーティスト。音楽のスタイルは一様ではなく、さまざまな音楽を吸収して彼の色に染めトラックメイキングをし、DJプレイではよりダンサブルな選曲をする。共演には、011668 x S280F、vvxxii、FUJI TRILLが決定しており、今後さらに追加の出演者が発表される予定だ。16回目の開催となる『Local X6 World』はこれまでにも増してダーク、グロテスク、不気味な世界観が音からビジュアルに至るまで全てにおいて統一されている。ハロウィン・パーティーとして行われる今回は「ホラー」という意味でもハロウィンのお出かけにぴったりかもしれない。   Lotic Instagram: https://www.instagram.com/lotic/ Lotic - Bulletproof 011668 / S280F