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Kisa Toyoshima

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Articles (17)

光と闇のクリスマス映画

光と闇のクリスマス映画

タイムアウト東京 > 映画 > 光と闇のクリスマス映画 テキスト:後藤貴志イラスト:Lee Yuni クリスマスなんて嫌いだ。キラキラと輝くイルミネーションの「光」。その影で「闇」に身を潜め、独りポツリとつぶやいた。 今回、クリスマスが苦手な私が映画を選定した。それは、欧米ほどクリスマスが重要視されていない日本において、「闇」の側面からクリスマスという「光」にスポットを当てることによって、日本のクリスマスに新たな発見を得ようという試みでもある。 するとどうだろうか、セレクトした映画内でクリスマスは、人間の残酷さや矛盾を浮かび上がらせたかと思えば、人間の持つ根源的な美しさ、正しさを映し出す。クリスマスという「光」が人間の「闇」を浮かび上がらせ、「闇」は「光」を鮮烈にさせた。 悲しみ、慈しみ、喜び、怒り、そして再生。我々が備え持つ美しい感情の数々と可能性を、クリスマスが呼び起こし気付かせてくれる。 新たな発見とともに送る珠玉の10本を、今宵あなたへ。 関連記事 『クリスマス映画 50選』

東京を舞台にした映画10選

東京を舞台にした映画10選

タイムアウト東京 > 映画 > 東京を舞台にした映画10選 テキスト:藤田博イラスト:Lee Yuni 今観るべき映画といったわけでもなく、全くもって自由に、東京をテーマに10の映画を選ばせてもらった。とは言え、東京の括りでは膨大な数の作品が対象になるので、ここでは「東京で実際に撮影されていること」「比較的近年の作品」そして主に「海外の監督の作品」を中心に紹介する。 さまざまな特徴を持った複数の街の集合体である東京は、その全体を一本の作品の中に包括的に映し出すことは難しいと言えるだろう。だが、ここで挙げる作品は、ある側面から見た東京の魅力や相貌を何がしかの方法で捉えようとしている。そのような共通項目を持つ映画郡をまとめて顧みることで、新たな映画と東京の可能性を探り当てる機会となれば幸いだ。 これはベスト10ではなく、あくまで10選なので、選外となってしまった作品も多い(『ロスト・イン・トランスレーション』もその一つ。西新宿にロケした数ある映画史上最高の一本と言える)。あなたにとって、東京を魅力的に描いた一本は何だろうか。

隠岐でしかできない10のこと

隠岐でしかできない10のこと

タイムアウト東京 > トラベル > 隠岐でしかできない10のこと 島根半島の北方、日本海に浮かぶ隠岐は、4つの大きな島と、他の約180の小島からなる諸島。円形で最も大きな島を「島後」と、西ノ島、中ノ島(海士町)、知夫里島(知夫村)の3島を「島前」と呼ぶ。ダイナミックな侵食地形と離島独特の文化や歴史、生態系を持ち、世界的に価値のある地質や地形を含む地域として、ユネスコ世界ジオパークに認定されていることでも有名だ。今回は、ローソク島、国賀海岸、乳房杉など、自然豊かな隠岐を10のトピックスで紹介。物に溢れたせわしない都会を抜け出して、美しい隠岐へ旅立とう。

今日しかできないこと:11月17日(金)

今日しかできないこと:11月17日(金)

指南番に勝つ。ー11月17日は将棋の日 11月17日は将棋の日。江戸時代、将棋好きだった8代将軍徳川吉宗が、この日を「御城将棋(おしろしょうぎ)の日」とし、年に1回の御前対局(ごぜんたいきょく)を制度化していたことから、日本将棋連盟が制定した。今日は将棋の腕試しに挑もう。松陰神社商店街にある囲碁 将棋倶楽部では、入場料金の600円(子ども400円)を支払えば、老若男女が気軽に対局を楽しむことができる。囲碁、将棋の両目で指南番に勝てば、料金が無料になるので、挑戦してほしい。 囲碁 将棋倶楽部の詳しい情報はこちら

今日しかできないこと:11月3日(金)

今日しかできないこと:11月3日(金)

手塚治虫を再読する。ー11月3日はまんがの日 11月3日はまんがの日。「漫画を文化として認知してもらいたい」という思いから、文化の日が選ばれた。手塚治虫の誕生日でもある今日は、丸善 丸の内本店内にある手塚治虫書店に足を運んでみよう。同店は、現在流通する手塚作品の関連書籍すべてを揃えることを目指しているという。漫画の単行本はもちろん、画集や絵本、店舗オリジナル編集のオンデマンド書籍、ほかの作家による手塚原作のリメイク作品、漫画研究者による書籍など、手塚ファンにはたまらない品揃えだ。 手塚治虫書店の詳しい情報はこちら

Subculture walk: Nakano

Subculture walk: Nakano

Akihabara may be the place for anime and electronics otaku, but for the other otaku out there, there’s Nakano Broadway (5-52-15 Nakano, Nakano-ku). In this retro arcade, you’ll find something for every kind of geek, and no matter how many times you go, you’ll always find something new.  We start our walk at Mandarake (Nakano Broadway, 5-52-15 Nakano, Nakano-ku), which occupies a large section of the Nakano Broadway building. Mandarake has over one million items, mostly manga and anime merchandise and knick-knacks. If you’re looking for an anime or manga-related item and can’t find it at Mandarake, chances are you won’t find it anywhere. Next, look for the bright red torii gate and you’ll be at Mandarake Henya (4F Nakano Broadway), which sells a large amount of Japanese pre-war collectables, soaps, coin banks and other rare goods that can’t be found elsewhere.  Mandarake Henya At Anime Kan (4F Nakano Broadway), also on this floor, you might find cels from classics such as ‘Princess Mononoke’ and ‘Nausicaä of the Valley of the Wind’. In the bookstore on the third floor, shelves packed with all types of manga cover the entire wall. After scooping up some treasures, take a break at Bar Zingaro (2F Nakano Broadway), where you can enjoy specialty coffee from Fuglen while surrounded by Takashi Murakami’s signature ‘flowers’. This is no coincidence since Nakano Broadway houses three galleries operated by Murakami’s company, Kaikai Kiki: Hidari Zingaro (3F Nakano Broadway) is a con

今日しかできないこと:4月17日(日)

今日しかできないこと:4月17日(日)

スピノサウルスに会いに行く。ー4月17日は恐竜の日 1923年4月17日、アメリカの動物学者、ロイ・チャップマン・アンドルーズがゴビ砂漠へ向けて、北京を出発。その後5年間におよぶ旅行中に、恐竜の卵の化石を世界で初めて発見し、その後の本格的な恐竜研究の始まりになったことから、4月17日は恐竜の日。今日は国立科学博物館で開催されている『恐竜博2016』へ行こう。同イベント最大の見どころは、史上最大の肉食恐竜と言われるスピノサウルスの全身復元骨格の展示。1912年に発見されるも戦禍に見舞われ、これまで謎に包まれてきたスピノサウルスの全貌に迫っているという。日曜の今日、家族で訪れるにもぴったりのイベントだ。 『恐竜博2016』の詳しい情報はこちら

Public cats of Tokyo: Cafe Arles, Shinjuku

Public cats of Tokyo: Cafe Arles, Shinjuku

Can Tokyoites ever get enough of cats? Not only are felines taking over the internet – they're also expanding their presence from our fair city's homes, alleyways and parks to stores, cafés and restaurants, purringly tricking unsuspecting customers into ordering yet another coffee or piece of cake in exchange for a few more minutes with his or her meowy majesty. Our new 'Public cat' series aims to find, name and shame these business-minded kitties, uncovering their whereabouts and letting you know exactly how to, uh, avoid falling for their charms. Our first site of investigation is retro Shinjuku kissaten Cafe Arles, known for flagrantly employing felines for well over a decade. The café's original mascot, Goemon, ruled the roost here until his summer 2015 death at the grand old age of 19.  The venerable Goemon, healthy at 17 The café's human staff paid tribute to their fallen master by playing a video of Goemon virtually non-stop over a month, but the sadness eventually became too much to bear. Just when it seemed all hope was lost, one regular put Arles's owner in touch with a cat rescue volunteer, who was looking for a place ready to house a kitty – which, incidentally, bore an uncanny resemblance to Goemon. The purry newcomer arrived soon enough, bringing a friend in tow – and so Arles fell under the yoke of dynamic duo of Jirocho and Ishimatsu. Jirocho (left) and Ishimatsu (right) Fittingly, the wily cats' names come from late Edo-era Robin Hood figure Jirocho Shimizu

原宿界隈でロリィタになってみた

原宿界隈でロリィタになってみた

タイムアウト東京 > ショッピング&スタイル > 原宿界隈でロリィタになってみた ロリィタとは、人形や西洋の童話のヒロインを彷彿とさせる、日本のストリートファッション。フリル満載のブラウスや、パニエを仕込み円錐形に膨らませたスカートなど装飾過剰とも言えるそのスタイルの原型は80年代の後半、一部のナゴムギャルなどを中心に、熱狂的に受け入れられた。90年代にはファッション誌にて「ロリィタファッション」という表現が確立。2004年公開の映画『下妻物語』のヒットをきっかけに、ロリィタは広く一般に認知されることとなった。 ロリィタファッションには、「誰に何と言われようと自分の好きな服を着て好きなように生きる」というアナーキーな精神が宿っているようにも思える。「ロリィタになってみた」と言えど、実際に1度体験するなら単なるファッションとして着るだけでなく、ロリィタ文化を肌で感じてみよう。  衣装協力 Angelic Pretty、PUTUMAYO ヘアメイク 珠実

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なぜこの場所に? 東村山の小さな商店街に隈研吾建築カフェがオープン

なぜこの場所に? 東村山の小さな商店街に隈研吾建築カフェがオープン

2024年1月19日(金)、東京都東村山市にある商店街「青葉商店街」に、世界的建築家の隈研吾がデザインしたカフェ「和國商店(わくにしょうてん)」がオープンする。同店は、東村山で建物の屋根・外壁・雨どいといった建築板金を手がける「ウチノ板金」が、隈とタッグを組み実現したものだ。神社の緑青銅板を再利用して外壁を彩った建築は、おそらく世界初の試みだろう。 Photo: Kisa Toyoshimaウチノ板金の代表取締役、内野友和 青葉商店街には60年ほどの歴史があるが、現在はほとんどの商店が営業しておらず、ゲートすら取り払われ、住宅街と一体化する寸前だ。実際、静かな住宅街という面持ちで、街歩きを楽しめる場所とはお世辞にも言い難い。一体なぜこのような場所に、全国区とも言えるほどの注目施設が誕生したのだろうか。ウチノ板金の代表を務める内野友和に青葉商店街への思いと、板金技術を用いた建築の魅力を聞いてみた。 画像提供:株式会社ウチノ板金 商店街の活性化と板金職人の技術継承促せる場所へ 幼少期から商店街を地元として育った内野は、枯れてしまった現状に対して「いつか自分に何かできないか」と感じていたという。そんな折に舞い込んできた、商店街の一角にあった築52年の元たばこ店の物件を用途を決めずに購入。そして、青葉商店街の活性化と板金職人の高齢化、技術継承者不足の問題を少しでも解決できる場所にしたいと思っていたところ、職人仲間から隈を紹介してもらえるという話になり、飛び込むように建築デザインを依頼した。 Photo: Kisa Toyoshima手作業の板金技術で作られた折り鶴 ウチノ板金は近年、熟練の板金職人たちの手作業によって作られた折り鶴や壁掛けオブジェなどといった工芸品のブランドも展開。ドイツやフランスなどヨーロッパを中心に海外でも高い評価を得ている。そんな彼らが持つ高い板金技術と地域活性化への思いに隈も強く賛同し、今回のプロジェクトに至ったという。より詳しい経緯は、内野が書いたnoteを読んでほしい。 当初は街ぐるみのプロジェクトではなかったものの、実際に和國商店ができたことによって、早くも周りの空き店舗を活用しようという動きも見え始めているという。「これを機に青葉商店街が新たなチャレンジスポットになったらうれしい」と内野は語る。 Photo: Kisa Toyoshima 斬新なのに昔からあったかのような緑青銅板のたたずまい 完成した建築は、約700枚から成る天然の緑青銅板を用いた斬新なデザインのファサードだ。その反面で、昔から商店街にあったかのようなたたずまいが面白い。当初、隈はガルバリウム鋼板を用いた外壁のデザインを予定していたが、内野が「今までにない建築を作りたい」と、緑青銅板の使用を提案。内野の意見が採用される形となった。 銅板は、広島県甘日市にある速谷神社の玉垣の銅板葺(どうばんぶき)を再利用。天然の緑青銅板を探していたところ、ちょうど替えるタイミングだった同神社に頼み込み、譲り受けたという。偶然にも青葉商店街の歴史とほぼ同じ年月を経て自然に酸化したもので、1枚ずつ手作業の板金技術で五角錐(すい)に加工されている。 銅板の位置や角度、並べかたも一つ一つ隈が細かく指定したそう。陽の当たり具合で色の濃淡が異なるだけでなく、西日に照らされたコントラストにまでこだわっている。 Photo: Kisa Toyoshima西日が作るコントラストが美しい 内装は黒の漆喰壁を基調とし、柱や梁(はり)などは元の建築をそのまま生かしつつ補強してい

Photo of the Day -新宿御苑で早咲き桜を楽しむ

Photo of the Day -新宿御苑で早咲き桜を楽しむ

2023年2月16日(木)現在、新宿御苑では早咲き桜が見頃を迎えている。新宿門から入り少し歩くと、「レストランゆりのき」の前で咲くのが「河津桜」。ソメイヨシノなどと比べると濃いピンク色の花弁が、春らしさ満載だ。 Photo: Kisa Toyoshima河津桜 さらに日本庭園の方に進み「翔天亭」付近で咲き誇るのは、満開の「薩摩寒桜」。薄ピンク色の花弁と濃い紅色の花柄(かへい)の華やかなコントラストで、庭園を彩っていた。この場所では桜越しの都庁という新宿御苑らしい景色が見られるので、写真撮影にもおすすめなスポットとなっている。  Photo: Kisa Toyoshima薩摩寒桜 Photo: Kisa Toyoshima薩摩寒桜 早咲き桜以外にも、新宿門付近で控えめに咲く黄色い花が特徴の「素心蝋梅(そしんろうばい)」や、秋から赤い実をつけ、そろそろ見頃も終わりを迎える「カナメモチ」、園内の所々で見られる見事な梅など、たくさんの花々が早春を迎えていた。 Photo: Kisa Toyoshimaカナメモチ Photo: Kisa Toyoshima梅 桜の開花シーズンと比べると園内の人もまばらで、のんびりと花々を観賞できる。今週末は御苑で一足早く花見を楽しんでみてはいかがだろう。 関連記事 『東京、桜の名所2023』 『関東近郊、美しい早咲き桜の名所6選』 『東京は3月20日、2023年の桜開花予測が発表』 『東京、梅まつり2023』 『東京、イチゴスイーツ専門店5選』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

Halloween style: the best of Ni-chome 2017 in photos

Halloween style: the best of Ni-chome 2017 in photos

Another Halloween in Tokyo is in the books and we're still recovering from all the costumed craziness that went on virtually non-stop from Saturday to Monday. Although the weekend saw heavy rain and turned many street parties into seas of umbrellas, the sky eventually cleared up just in time for the scariest night of the year. Skipping the crowds of Shibuya and Roppongi this year, our photographer instead headed to Shinjuku Ni-chome to capture the spooky action. Here's what we witnessed on All Hallows' Eve...    

障がい者と健常者が共に作る芸術祭、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017をレポート

障がい者と健常者が共に作る芸術祭、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017をレポート

 2017年5月から開催されている『ヨコハマ・パラトリエンナーレ 2017』で取り組まれてきた制作の発表『不思議の森の大夜会』が、2017年10月7日から9日まで、横浜の象の鼻テラスおよび象の鼻パークにて開催された。2014年「first contact はじめてに出会える場所」をテーマに、障がい者と多様な分野のプロフェッショナルが出会うところからスタートしたパラトリエンナーレ。今年は「sense of oneness とけあうところ」と題し、前回の開催で直面した課題を少しずつ解決しながら、出会った人同士が障がいの有無を乗り越えて1つの大夜会を作り上げた。会場は5つのセクション「アートステージ」「パフォーマンスステージ」「フードステージ」「ワンダーマーケット」「コンセプト&ドキュメント」で構成されている。「アートステージ」と「パフォーマンスステージ」の一部分を写真とともに振り返ってみよう。   総合ディレクターの栗栖良依   総合ディレクターの栗栖良依(くりす よしえ)は、ウサギたちに導かれながら不思議の森を彷徨(さまよ)い、やがて大夜会へたどり着くという『不思議の森の大夜会』のストーリーにちなみ、ウサギコスチュームを着用して登場。また、ダンス劇作家の熊谷拓明(くまがい ひろあき)演出の下、会場のいたるところにオーディションで選出された市民パフォーマー扮(ふん)するウサギが出没した。会場全体には「1万人と作る」を目標に国内外の様々な人が編んだ糸を繋ぎ合わせた井上唯の作品『whitescaper』が張り巡らされている。   井上唯『whitescaper』       市民パフォーマー扮するウサギ   ここで、アートステージで特に印象的だった2つのプロジェクトを紹介しよう。 1つは、ファッションブランド「アンリアレイジ」のデザイナーである森永邦彦とライゾマティクスの真鍋大度(まなべだいど)、石橋素(いしばしもとい)の3人が、暗闇エンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」でアテンドを務める檜山晃と対話しながら、「見えない世界」を服で表現したプロジェクト『echo』。物を認識すると振動する距離センサーを搭載した服を着て、目の見えない状態で空間を知覚する体験ができる。生まれたときから全盲だった檜山はこのプロジェクトを通じて、普段自分がどのように空間を認識しているのか改めて意識することができたという。    『echo』     檜山晃と森永邦彦(左から)         障がい者による表現活動を形にする取り組みを行う片山工房を設立した新川修平(しんかわ しゅうへい)と、福祉施設、訪問の家 朋(とも)で暮らす寺垣螢(てらがき ほたる)の作品『「ない」から始めるプロジェクト』も興味深い。内容は、重度心身障がいを持つ寺垣が、新川のバックアップのもとで、数ミリの指の動きでペンキの入ったコップを倒して絵画を描くというもの。この活動を通じて新たな創作表現を探り、福祉と共創の本質について考えている。 劇評家の藤原ちからがこのプロジェクトのプロセスを追いかけて執筆した日記を合わせて読むと、理解が深まるだろう。11月から始まる記録展示に出品されることを期待したい。     『「ない」から始めるプロジェクト』       マイクを手に作品解説をする新川修平と車いすに横になる寺垣螢                     藤原ちからが執筆した日記の一部         ヨコハマパラトリエンナーレのメインとなるパフォーマンスステー

意識レベルで変える、次世代を担う子どもたちの理想の子育て

意識レベルで変える、次世代を担う子どもたちの理想の子育て

マイノリティたちの存在や福祉そのものに対する「意識のバリア」を、アイデアやデザイン、テクノロジーで乗り越えるという目的で、2016年11月に『2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展』が開催された。 タイムアウト東京がディレクションしたシンポジウムでは、「Beyond Diversity」をテーマに、移民や、テクノロジーで拡張する身体、LGBT、ツーリズムなど様々な問題をディスカッションした。 最終回となるセッションでは、パラリンピアンの土田和歌子と国際メディアコンサルタントの七尾藍佳が登壇。モデレーターをタイムアウト東京のコンテンツディレクターの東谷彰子が務め、「Beyond Nurturing」をテーマに、様々なライフスタイルに対応できるダイバーシティの子育てについて語った。2時間に及ぶトークは多岐にわたり白熱したが、ここではほんの一部を紹介しよう。 土田は、日本人史上初である夏と冬のパラリンピック金メダリストで、リオパラリンピックでは4位。海外メジャーマラソンレースを中心に活動するパラリンピアンだ。高校2年時、交通事故に遭い、車椅子生活となった。そして、現在も車椅子アスリートとして活躍する一方で、1児の母でもある。脊髄損傷者でありながら自然分娩を希望し、リスクが高いと断られ続けたものの、協力してくれる医師との出会いがあり、無事出産した。 家族で協力して、子育て、競技、仕事の「連立」に日々取り組む土田が直面している子育ての厳しさは、車椅子生活ならではの事柄が多い。子どもが保育園に通う際、車椅子で子どもの送り迎えをする保護者という前例がなく、園から衛生面を懸念され、車椅子で室内に入ることを禁じられた。そのため土田は、園内に自前の室内用車椅子を設置することを提案するも、その提案が受け入れられるのに、1〜2年かかったという。園と話し合っている間、土田は、床にずり這いになって子どもの送り迎えをした。しかしこの保育園の例は、良心的なほうであると土田は言う。銭湯などの施設にいたっては、車椅子用のスロープが設置されているにもかかわらず、車椅子で室内に入ることができないという事例もあった。   土田和歌子(左)と七尾藍佳(右)   アメリカ合衆国生まれの七尾は、ラジオパーソナリティや『NEWS ZERO』のキャスターなどを経て、BloombergTV東京支局特派員も務めた。現在は、国際メディアコンサルタントとして活躍しつつ、子育てに取り組んでいる。常に自らが異質な存在とみなされる場所で活動し、国際的な視点を持つ七尾が語ったのは、日本の福祉に対する意識の低さだ。子育てに関する例だと、外資の企業は、ワーキングマザーとともにワーキングファーザーもたくさんいて、夫婦で分担して育児ができるような給料交渉のシステムがしっかりしている。だから、大幅な育児休暇を取らずとも、働きながらスムーズに子育てすることができる。また、スウェーデンでは子どもがいる男性の約90%が育児休暇を取得し、妻と協力して育児に取り組むが、日本の男性の取得率は約2%だという。 このような、海外と日本の福祉に対する意識の差には、日本生来の真面目さも影響しているかもしれない。土田が語るのは、「手伝うのが当たり前」という海外の楽観的な考え方だ。日本では、「バリアフリーな場所ではないため、車椅子は無理」と拒否されたりもするが、海外ではたとえバリアフリーでなくとも、すべての場所がウェルカムだという。階段で通りがかりの人や施設の者が集まって車椅子を手伝うのは当たり前のことで、段差は板1枚敷いてとりあえず通

この夏、瀬戸内国際芸術祭2016で観るべきアート

この夏、瀬戸内国際芸術祭2016で観るべきアート

2010年から始まり、2016年で3度目を迎えるトリエンナーレ『瀬戸内国際芸術祭2016』のテーマは、「海の復権」。第1次産業の衰退やグローバリズムによって個性を発揮できず力を失っていた瀬戸内の島々は、アーティストの作品制作や展示に地域全体で関わることで島の個性や特徴を再発見し、活気を取り戻しつつある。この夏、アートをきっかけに瀬戸内の美しい島々を訪れて、未来の日本の豊かさは経済成長率の高さではなく、日々の些細な暮らしや新たな価値のなかにあると改めて感じた。瀬戸内の島々には「便利さ」こそないが、豊かさがある。都会の忙しさを忘れて、のんびりと船やバス、自転車や徒歩でアートの祭典を散策したい。今回は2016年7月18日(月)から9月4日(日)にかけて開催される夏会期の見所となる、女木島、男木島、豊島、犬島、小豆島の注目すべき作品を紹介しよう。   ・女木島 高松港から男木島へと向かう間に位置する女木島は、鷲ヶ峰山頂近くに洞窟があり、鬼が住んでいたという言い伝えから、『鬼ヶ島』の異名を持つことでも有名。島ではバスで移動しよう。島中心部に設置されている大竹伸朗やカオス*ラウンジの作品はもちろんだが、今回は鷲ヶ峰を越えて、芸術祭に初参加する小さな漁村、西浦に設置される作品に注目したい。  『西浦の塔(OKタワー)』 タイの作家、ナウィン・ラワンチャイクン+ナウィン・プロダクションの作品、『西浦の塔(OKタワー)』は、バベルの塔をイメージして作られた。西浦の住民の肖像などが映画看板風に外壁に描かれており、塔内部を登ってゆくと、西浦の住民にインタビューした際の音声がかすかに流れてくる。西浦は女木島中心部からは山を挟んで反対側にあり、定期船も西浦漁港には泊まらないため足を運ぶのは少々手間だ。そんな女木島のなかでも特に閑散とした高齢者ばかりの小さな村に、ナウィンは大きな街の象徴でもあるタワーを建てた。塔壁面に描かれた肖像や古い写真の絵は、「OKはどこにある?何がOK?」と問いかけてくる。塔の上から瀬戸内海や西浦の風景を見渡せば、都会で忘れがちな価値観を思い出せるかもしれない。    かつて島で利用されていた廃バスも装飾 また、女木港の近くでは、「平尾成志×瀬ト内工芸ズ。」と、香川県盆栽生産振興協議会による、『feel feel BONSAI』も開催。伝統を守りつつも盆栽の新しいイメージや未来像を表現していた。春会期とは展示内容も変化。リピーターは盆栽の成長を感じることもできる。  『feel feel BONSAI』   ・男木島 男木島には、1957年公開当時日本でブームを巻き起こした映画『喜びも悲しみも幾歳月』の舞台となった、男木島灯台がある。男木港のすぐそば、外観を彩るフレネルレンズが目印の、イム・ミヌクの作品『Lighthouse Keeper』は、映画で語られた物語と島民の生活にインスピレーションを得て、男木の灯台守が住んでいたという空き家を幻想的な空間に作り上げた。1階では島民から集めたという漁具や生活具が仄暗く光り、2階では夜の冷たい瀬戸内海を灯台が妖しく照らす。島民の様々な「記憶」をもとに灯台守の夢を表現し、記憶を再稼働させる装置となった。  『Lighthouse Keeper』   同じく男木港の近くでは、アーティスト集団の昭和40年会による、『昭和40年会男木学校』が前回の芸術祭に続き開設される。昭和40年会とは、会田誠、有馬純寿、大岩オスカール、小沢剛、パルコキノシタ、松蔭浩之が結成するグループ。かつて旅館だった場所で展示やワークシ

Fancy a soak in a black hot spring?

Fancy a soak in a black hot spring?

Right off the bat, bathing in black water doesn't exactly sound like an attractive proposition, so we were a little hesitant when a friend recently asked us to tag along down to Ota-ku for a visit to Kamata Onsen. Found in a quiet residential area south of Kamata Station, right in between the Tokaido and Keikyu railway lines, this wonderfully old-school bathhouse looks ordinary from the outside, but is actually one of the finest soaking establishments in the area – which is renowned for its dark-as-night onsen water.  Advertised as a 'super sento' – a fancier version of your average neighbourhood bathhouse – Kamata Onsen first opened its doors way back in 1937. It's stood the test of time despite being damaged in World War II and undergoing numerous other trials, and was completely renovated exactly 30 years ago. It's speciality kuroyu baths get their distinctive colour from humic acid, an organic substance found in the groundwater under Ota and further south in Kawasaki, and are dark enough for your hand to disappear from sight only 3cm beneath the surface. These baths are also said to have the power to heal sore knees and backs, as well as improving your blood circulation and smoothening your skin.  When you're done soaking in the healing liquid, head over to the lounge for nibbles, karaoke and even gigs – Kamata Onsen hosts three to four performance nights every year, inviting local musicians and artists to strut their stuff. If you're looking to join their ranks, order

東京の温泉地帯で黒湯に浸かってみた

東京の温泉地帯で黒湯に浸かってみた

大田区は実は温泉地帯ということを知っている人はいるだろうか。大田区や川崎市など臨海部周辺には淡褐色や黒褐色の「黒湯」と呼ばれる温泉が広く分布し、古くから利用されてきた。一時期は息を潜めていたものの、今年に入って大田区や川崎市が『黒湯サイダー』 を発売するなど、再燃しつつある黒湯ブーム。今回は、大田区の黒湯ブーム再燃を牽引する蒲田温泉を紹介しよう。         蒲田駅から歩いて13分ほど、閑静な住宅街に位置する蒲田温泉は、一見普通の銭湯のよう。しかし実は、スーパー銭湯並かそれ以上に充実した時間を過ごすことができる、なんでもありな施設。旅先の温泉気分を銭湯のような身近さで味わえるのだ。       蒲田温泉3代目店主の島雪江。現在は主に4代目が経営中               蒲田温泉は浴場建築の棟梁であった初代が1937年に創業。第二次世界大戰での火事や老朽化による再建を経て、1986年に現在の形になって以来、30年間営業を続けてきた。蒲田温泉最大の特徴は、泉質が創業当時からほぼ変わらず、3cm手を入れるともう真っ黒で見えなくなってしまうほど濃厚な黒湯を楽しめることだ。     濃厚ですべすべした触感。真っ黒!     浸かると膝や腰の痛みが和らぎ、血行促進の作用やフミン酸による美白作用がすぐに実感できる。湯を黒くしているのは、腐食質という古代の植物が枯れて分解された無形成分だ。     こちらは電気風呂       水風呂やサウナもある         そして、蒲田温泉は温泉とともに食事やカラオケ、ライブなどを楽しむこともできる最高の場所でもある。     階段の上には「大宴会場」の文字。2階に上がると……       絵に描いたような大宴会場が登場。バブル時代の香りがする         ここでは年に3、4回ほど演芸会が行われるだけでなく、若者が温泉ライブなどを企画することも多々あるという。ライブと温泉を1度に楽しめるなんて、想像するだけで楽しそうだ。 もちろんイベントがない日でも宴会場でくつろぐことは可能。カラオケは15曲1,000円(日曜は11曲1,000円)という破格。ビールなどの酒類や大抵の居酒屋メニューも注文できるので、温泉後は飲んで食べて歌って大騒ぎすることもできる。     舞台上で気持ちよく歌ってほしい       うるさいのが苦手な人がくつろげるスペースもある           売店       ボトルキープもできてしまう      蒲田温泉は年中無休で、入場料は460円(小学生は180円、小学生以下は無料)。入場料込みの手ぶらセット(浴衣付き)は1,000円だ。土日に訪れれば賑やかな様子も楽しめる。ぜひ家族や友達と大勢で訪れてみてほしい。   蒲田温泉の詳しい情報はこちら                                

日本橋で世界最大級の寺社フェス、向源が開催中

日本橋で世界最大級の寺社フェス、向源が開催中

2016年4月29日(金)〜5月5日(木)の1週間にわたり、イベント『向源 in 日本橋』が開催されている。『向源』とは、宗派や宗教を超えて、神道や仏教などを含めた様々な日本の伝統文化を体験できるイベント。6回目となる今年は、江戸時代五街道の出発点だった日本橋を中心に173コマの体験型ワークショップや公演などが開催中だ。そのイベントの一部を紹介したい。   総合案内所、当日券販売所の様子。日によって場所が変わるので、公式サイトをチェックしよう               昨年までは増上寺を会場に開催されていた同イベントだが、今年はコレド室町やYUITO、駅地下通路など、日本橋周辺の様々な場所で展開されているのが特徴。4月30日(土)はコレド室町やその周辺でワークショップが開催されていた。           総合案内所のすぐそばにいたのが、他力本願.netという団体が開催している『グチコレ』というイベント。浄土真宗の僧侶が何でも愚痴を無料で聞いてくれるという。     僧侶の女性                   この日、筆者は疲れていたので、「荷物が重い」「ゴールデンウィークに1人で働くのが辛い」と愚痴を僧侶の女性にこぼした。少々甘やかし気味で何でも優しく聞いてくれるので、つい調子に乗りそうになるが、愚痴で自分の本音と向き合うというのが『グチコレ』本来のテーマらしい。愚痴だけではなく色々な話ができるので、浄土真宗の僧侶に聞いてみたいことを質問するのにもぴったりだ。雑談の後は、華葩(けは)をもらうことができた。仏教では仏を供養するために華を散布する「散華」が行われるが、その際に華の代わりとして色紙の華葩が使用されるという。様々な仏教のしきたりに触れる機会にもなりそうだ。       華葩               『お坊さんと話そう』というコーナーは、期間中ほぼ毎日設けられている         数珠作り体験なども開催されていた   『極楽箸で心と向き合う』というワークショップでは、地獄と極楽の説法を、説法の中に登場する箸を実際に使用しながら体感していた。 初対面の参加者同士で話し合い、食べさせ合うのはなかなか楽しそうだ。 この長い箸が説法の主役。極楽箸について詳しく知りたい人は『お坊さんと話そう』のコーナーで質問してみてはいかがだろう                 そして、『向源』最大のイベントといえば、毎年開催されている『声明公演』。天台宗の声明、日蓮宗の『木剣加持』、そして真言宗の太鼓という宗派を超えたコラボレーションと共演を楽しむことができる。     公演前には香司の今井麻美子がこの公演の響きに合わせて特別に調香した塗香(ずこう)が配られる。これで手や口を清めてから声明を唱えるのだ。   塗香。白檀や丁子が合わさり、スパイシーな香りがした       公演初日の4月30日(土)は、天台声明の『散華』の一部を参加者全員で練習。天台宗の声明公演中、観客も参加して全員で唱えた。   楽譜が配られた   日蓮宗の『木剣加持』。迫力満点       向源の目標は2020年の東京オリンピックの際にイベントを開催すること。『声明公演』で見られるような、違う宗派同士がコラボレーションし、一緒に声明を唱えるという行為は、『向源』独特の文化で、海外にはあまり見られないだろう。さらに同イベントでは仏教だけでなく神道も取り入れているのだ。日本では、声明を祈りとして聞く人もいれば、エンターテインメントとして楽しむ人

東京で1番美味くて安いと噂の立ち喰い蕎麦を食べてきた

東京で1番美味くて安いと噂の立ち喰い蕎麦を食べてきた

江戸川橋に、東京で1番美味しくて安いと噂される立ち喰い蕎麦店があるのを知っているだろうか。東京で1番を謳ってしまうと異論を唱える人もいるであろうが、サラリーマンや学生ならぜひ1度食べに訪れてみてほしい。その店の名前は、立ち喰いそば 山吹だ。   同店は2000年ごろに前社長が江戸川橋に創業。以来、たびたびメディアでも話題になったが、2013年に今の社長兼店主が店を引き継ぎ、夫婦で営業するようになってからもその味は健在で、インターネットでは東京一どころか日本一安くて美味しい立ち喰い蕎麦ではないかとひそかに話題になっている。 店主の大迫夫妻   『かき揚そば』(400円) 同店では冬はうどんを頼む客も多いが、初めて訪れたならぜひ蕎麦を注文してほしい。麺は、細めの生麺を使用し、小麦粉と蕎麦粉がそれぞれ5割ずつの同割蕎麦が特徴。汁は甘さを抑えてあり、さらっと食べることができるだろう。同店を初めて訪れた人にぜひ頼んでもらいたいのが、『かき揚げそば』。丼からはみ出るサイズのかき揚げは、野菜がシャキシャキでしつこくなく、冷めてもいけるであろう美味さだ。   『朝食セットC』(380円)  そして、朝6時から10時まで注文できる『朝食セット』は驚きの安さと量が特徴。いずれも蕎麦かうどんを選択でき、納豆、卵、のり、ライスがつく『朝食セットA』、5種類の揚げ物の中から1つと、納豆、ライスがつく『朝食セットB』、5種類の揚げ物の中から1つとカレーライスがつく『朝食セットC』は、どれも380円と激安である。   『ランチ しらす丼セット』(540円) ランチのセットメニューもおすすめ。蕎麦やうどんに丼やヒレカツカレーがついて、すべて540円。   『ランチ ヒレカツカレーセット』(540円)   朝6時から10時までは朝食セットのみ注文可能、11時ごろからランチセットの注文が可能になる。閉店は15時ごろ(蕎麦がなくなり次第終了)とかなり早めなので注意しよう。そのほか、細かい営業時間はTwitterでチェックしてみてほしい。 立ち喰いそば 山吹の詳しい情報はこちら ※表記の値段はすべて2016年2月2日(火)より適用   『朝食セットA』(380円)       『朝食セットB』(380円)       『ランチ まぐろとろろ丼セット』(540円)       『ランチ から揚丼セット』(540円)     『ランチ 天丼セット』(540円)   『ランチ かき揚丼セット』(540円)     『ランチ 焼肉丼セット』(540円)  

Style of the Day – 1000

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むゆあ(サントニブンノイチ原宿 ショップスタッフ):キュートボーイ     撮影場所:原宿 名前:むゆあ 職業:サントニブンノイチ 原宿店ショップスタッフ twitter:@muyua__   アウター:Calvin Klein トップス:Un Old Joke ボトムス:ソノヒグラシ 靴:TOKYO BOPPER 帽子:IBEROSTAR 鞄:Burton                              Style of the Day - 999はこちら                  

Style of the Day – 999

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 Where: HarajukuName: AsanaOccupation: HairdresserJacket: GVGVShirt: UniqloPants: SecondhandShoes: ConverseBag: New Jack BoogieHat: Gap