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Yousuke Ohashi

Yousuke Ohashi

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Articles (3)

墨田区・菊川でしかできない5のこと

墨田区・菊川でしかできない5のこと

タイムアウト東京 >  Things To Do > 墨田区・菊川でしかできない5のこと 倉庫や町工場が多く、下町情緒を今に残す墨田区菊川。付近にアートとコーヒーの街・清澄白河と森下エリアがあるため、知名度はまだ低いが、ここ数年で街歩きの目的地となるようなユニークなヴェニューが続々とオープンしており、静かに盛り上がりつつある。 良質なミニシアターや、外国人観光客が押し寄せる相撲ショーとトンカツのレストラン、地域の良質なグルメと酒が集結したパブスタンド、洗練された眼鏡と香水の世界、地域住民から絶賛相次ぐ肩肘張らないビストロなど、いずれも2022年以降のニューオープンながら注目の店ばかり。 ぜひこの記事を参考に最新のカルチャーエリア・菊川の街歩きを楽しんでみてほしい。 関連記事『亀戸でしかできない5のこと』

武蔵五日市でしかできない5のこと

武蔵五日市でしかできない5のこと

タイムアウト東京 >  Things To Do > 武蔵五日市でしかできない5のこと 東京都あきる野市にあり、緑豊かなエリアとしても知られている武蔵五日市。昨今ここに、独自の魅力を持った注目のニュースポットが次々と誕生している。 四季折々の自然の魅力に加え、東京の都市部にはない自由さと斬新さを兼ね備えた、店やミュージアムを紹介しよう。コンクリートジャングルの中で押し潰されそうになったら、息抜きを兼ねて武蔵五日市を訪れてみてほしい。思わぬインスピレーションが湧く刺激的な時間を過ごせるだろう。 関連記事『あきる野の有形文化財を再生、地域の文化を未来につなぐフレンチレストランが誕生』

武蔵小金井でしかできない5のこと

武蔵小金井でしかできない5のこと

タイムアウト東京 > Things To Do > 武蔵小金井でしかできない5のこと 中央線の三鷹駅と国分寺駅に挟まれた「小金井」エリアは、ゆったりとした時間が流れるベッドタウンである。だが、ここよりも「ぶらり散歩」に最適なエリアはそうそうない。江戸時代から昭和初期までの古の街並みを今に残す「江戸東京たてもの園」の最寄り駅であり、カフェ好きをうならせる気鋭の名喫茶、ラーメンファンが愛する老舗も存在する。 それだけでも訪れる価値としては十分だが、日本全国をはじめ、あちこちからコレクター客が来るという週末限定の文具店、なみなみならぬカヌレ愛によって誕生した不定期のスイーツショップなど、タイミングを合わせて訪れたい魅力的なスポットまでもがあるのだ。 ここでは、それら5つのスポットの魅力を紹介しよう。普段は降りない駅だからこそ新鮮な出合いがある。ぜひふらりと訪れみてほしい。 関連記事『吉祥寺でしかできない20のこと』

News (14)

一夜限りのレストランバス「川崎工場夜景と川崎夜市を楽しむ夜」が運行決定

一夜限りのレストランバス「川崎工場夜景と川崎夜市を楽しむ夜」が運行決定

「WILLER EXPRESS」による「東京レストランバス」の特別企画「川崎工場夜景と川崎夜市を楽しむ夜」が、2023年11月11日(土)限定で今年も開催される。同ツアーは、2022年に好評を博したレストランバスツアーで、川崎の工業地帯のきらめく夜景を車窓から眺めつつ、東京駅と、魅力的な地元のフード屋台が出店するイベント「川崎夜市」の間を移動できるというものだ。 移動中はプランによってフレンチのコース料理かドリンク飲み放題が提供される。舌鼓を打ちながら、同乗したガイドスタッフの案内とともに、工場夜景をじっくり鑑賞しよう。 Photo: Keisuke Tanigawa2022年運行時の写真 今年のバスは夕方に東京駅から「川崎夜市」行きの「東京駅→川崎夜市行きプラン」(1万5,800円、以下全て税込み)と、帰りの「川崎夜市→東京駅送迎プラン」(7,800円)の2種類。どちらを選んでも、東京タワーやレインボーブリッジといった東京の名所と川崎の工場夜景を楽しめる。 Photo: Keisuke Tanigawa2022年運行時の写真 「東京駅→川崎夜市行きプラン」は、15時に出発し、沈みゆく太陽とともに工場夜景を眺めながらフレンチのコース料理を堪能できる。メニューは黒毛和牛のローストビーフやクラムチャウダー、4種のオードブルなどを提供。さらに、夜市の会場で使用できる「川崎夜市オリジナルカクテル交換チケット」も付いてくる。 Photo: Keisuke Tanigawa2022年運行時の写真 帰りの「川崎夜市→東京駅送迎プラン」はドリンク飲み放題で、工場夜景をイメージしたクラフトビール「川崎工場夜景ビール」もドリンクの一つとして選ぶことができる。さらに、「いぶりがっこクリームチーズ」や「ワカサギ南蛮漬け」といった、つまみにするには持ってこいの軽食も用意。「川崎夜市」を楽しんだ後、工場夜景を酒のさかなとして眺めるのも乙だろう。 画像提供: WILLER株式会社 「川崎夜市」は地元で愛される名店が集まった食の祭典だ。11月5日(日)~9日(木)の期間中には、ハシゴ酒ができるイベント「川崎駅前バル祭り」も開催。10日(金)〜11日に実施する「川崎ソウルフード屋台」は、「元祖ニュータンタンメン本舗」や「中華 成喜」といった地域の名店や人気店が勢ぞろいする。川崎の食を丸ごと堪能してほしい。 バスツアーは公式ウェブサイトで予約できる。工場夜景を思う存分堪能しつつ、川崎ならではの料理が集まった「川崎夜市」を楽しんでみては。 関連記事 『川崎夜市×レストランバス 「川崎工場夜景と川崎夜市を楽しむ夜」』 『「新宿御苑」で紅葉ライトアップ、アートな提灯や秋の味覚が満載』 『上野駅に、Suicaのペンギンをテーマとしたカフェ&グッズショップが誕生』 『秋は金魚が揺らめくアクアリウムへ、銀座で「紅黄葉ざかり」開催中』 『渋谷のファミマにジャパニーズウイスキーを楽しめる「コンビニバー」が誕生』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

中目黒の「& OIMO TOKYO CAFE」が土曜の夜限定でスイーツバーに

中目黒の「& OIMO TOKYO CAFE」が土曜の夜限定でスイーツバーに

蜜芋スイーツが楽しめる「アンド オイモ トウキョウ カフェ(& OIMO TOKYO CAFE)中目黒」は、土曜日の夜限定で、スイーツバー「トバリ(tobari)」として、2023年9月23日(土・祝)にオープンする。 旬のフルーツを贅沢に使ったパフェや夜限定のかき氷を、オリジナルカクテルなどのアルコールと一緒に満喫できる。ほかにも、スイーツはアルコールに合うメニューばかりだ。 画像提供:株式会社芋匠秋の夜の帳が下りる頃に 芋名月 中でも注目は、夜になる前の幻想的な時間帯を表現したパフェ「秋の夜の帳が下りる頃に 芋名月」(1,500円、以下税込み)。月の形をしたあめ細工に金箔(きんぱく)を飾り、エディブルフラワーを散らした繊細で華やかな見た目が美しい。旬の食材を惜しみなく使用したメニューで、プレオープン時に最も人気を博したという。秋限定のメニューのため、食べそびれないようにしよう。 画像提供:株式会社芋匠「蜜芋とやまえ栗のティラミス秋氷」(左)、「蜜芋ほうじ茶かき氷」(右) 昼にも提供されている「蜜芋とやまえ栗のティラミス秋氷」(1,950円)は、日本全国から厳選された熟成蜜芋を使用した人気のかき氷。かき氷は「蜜芋ほうじ茶かき氷」(2,200円)など、どれでもリキュールをかけて味わうことができる。 画像提供:株式会社芋匠蜜芋ポテトフライ 好みに合わせて特別な一杯を作成するカクテル(750円から)をはじめ、ビール(800円から)やボトルワイン(3,000円から)、日本酒などの各種アルコールも用意。「蜜芋ポテトフライ」(950円)といったつまみも楽しめる。 画像提供:株式会社芋匠 バーとして営業する18時以降は、店内の照明を抑えて全席にキャンドルを灯すことで、大人のための静寂な空間へと一変する。落ち着いた店内では、文字通りの「甘いひととき」が過ごせそうだ。 関連記事 『アンド オイモ トウキョウ カフェ 中目黒店』 『絵本の世界へダイブ、「不思議の国のアリス」着想の2Dスイーツビュッフェが開催中』 『東京、フルーツパフェ14選』 『ホテルで楽しむハロウィンアフタヌーンティー』 『代官山の「リストランテ ASO」と「カフェ ミケランジェロ」がリニューアル』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら 

京成バラ園に「不思議の国のアリス」モチーフの無重力展望台が秋限定で登場

京成バラ園に「不思議の国のアリス」モチーフの無重力展望台が秋限定で登場

関東最大級のバラのテーマパークとして知られる、千葉県八千代市にある「京成バラ園」に香りのピークシーズンが到来した。それに合わせて2023年10月6日(金)から「ハーベスト ローズガーデン」が開催される。咲き誇る香り高い秋バラが楽しめるほか、「不思議の国のアリス」の世界観に基づいた新アトラクション「アリスツアーズ」が秋仕様に変更。秋限定の展望台も登場する。 画像提供:京成バラ園 アリスツアーズは、2023年春に完成した不思議の国のアリスに着想を得た新アトラクション。新解釈のもと総勢15人以上のキャラクターが登場する庭園「アリスフォレスト」の中を足こぎ式の英国風レトロカーで巡るというもの。開始当初は発売日の午前中で完売するほどの人気を集めている。ハーベスト ローズガーデンでは、車体に秋仕様の装飾が施される。 画像提供:京成バラ園 また、アリスツアーズに登場するキャラクターにちなんだ「ハートの女王の無重力展望台」も登場。3メートルの高台から園内を一望できる秋限定の展望台だ。展望台上部には「無重力チェア」があり、まるで浮いているかのような姿の写真を撮影できる。 画像提供:京成バラ園ハートの女王の「ローズチョコレート」 同アトラクションのポップアップストア「ディーとダムのアップルカンパニー」もオープンする。ディーとダムの「アップルスムージー」や、ハートの女王の「ローズチョコレート」といった、ドリンクやスイーツを味わおう。 なお、バラやバラ科植物をモチーフにしたアクセサリーを身に着けて1,320円以上(税込み)購入すると、商品に応じたプチサプライズがもらえる。 画像提供:京成バラ園 まだ世に出回っていない新品種のバラを、一足早く楽しむこともできる。同園ではそれら新作のバラを「ローズ ヌーボー」と名づけ、自社開発した2種に加え7種のバラを今回お披露目する。 画像提供:京成バラ園 11月3日(金・祝)〜5日(日)の3日間には、服を貸し出し、誰でも気軽にロリータファッションが体験できる「東京Kawaiiスタジオ原宿」が特別出張。かわいらしい服に身を包むだけではなく、プロのヘアメイクやフォトグラファーが付いたプランのほか、ロリータモデルが洋服のセレクトからポーズ指導まで行うプランも用意する。奇跡の一枚が撮影できるかもしれない。 画像提供:京成バラ園芸株式会社「光とバラのインスタレーション」   10月中旬から下旬までの土・日曜日には「ハロウィンナイト」としてライトアップを実施。さらに「ラッキー オー ランタン」や「魔女窯のマシュマロ」といったイベントも楽しめる。 一面に咲き誇る秋バラの香りを堪能しつつ、秋を感じ取れるイベントを満喫しに出かけよう。 関連記事 『京成バラ園』 『絵本の世界へダイブ、「不思議の国のアリス」着想の2Dスイーツビュッフェが開催中』 『サンシャイン水族館で「怖い」生き物を集めた夜間展示を開催』 『池袋にアニメの新拠点「アニメ東京ステーション」が誕生』 『豊洲 千客万来」に名称決定、江戸の街を再現した新名所が2024年2月に誕生』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

名作団地揃いの「URまちとくらしのミュージアム」が赤羽にオープン

名作団地揃いの「URまちとくらしのミュージアム」が赤羽にオープン

賃貸住宅でお馴染みのUR都市機構が、「ヌーヴェル赤羽台」にオープンする「URまちとくらしのミュージアム」 の開館日を2023年9月15日(金)に決定した。かつて実際に使われていたエポックメイキングな団地を選んで移設した「ミュージアム棟」と、国の登録有形文化財となった旧赤羽橋団地の4棟と、芝生の「ワークショップひろば」から成る博物館だ。 画像提供:UR都市機構ミュージアム棟 外観 ミュージアム棟は、時代も用途も違う特徴的な4団地計6戸を復元した住戸を、一つの建物の中へ収めた施設。もともとは八王子にあった「集合住宅歴史館」が移転しオープンした。 画像提供:UR都市機構同潤会 代官山アパートメント 「同潤会代官山アパートメント」は1923年に建てられた、初期のコンクリート建築。単身住戸と世帯住戸が再現展示されている。URの前身である「日本住宅公団」でも初期に建てられた「蓮根団地」は、あらかじめ脚の長いテーブルを備え付けることにより、椅子に座って食事をとるライフスタイルを促した意欲的な室内設計だった。 画像提供:UR都市機構晴海高層アパート 「日本住宅公団」初の10階建てとなる「晴海高層アパート」は建設当時を代表する建築家、前川國男の手による名建築だ。「多摩平団地テラスハウス」は一般にイメージする団地とは異なる、庭付き低層集合住宅である点が特徴と言えるだろう。 ミュージアム棟ではこのほか、まちづくりの変遷を体感できる「URシアター」や、UR都市機構が手がけたまちづくりの事業を一望できる「メディアウォール」、そして団地に用いられた建具も展示される。 画像提供:UR都市機構多摩平団地テラスハウス 「旧赤羽台団地」の建物も残されている。上から見ると特徴的なY字型をした「スターハウス」は、3棟(スターハウス42・43・44)が保存されている。加えて、高度経済成長期の標準的な5階建ての団地「板状階段室型」は、「ラボ41」としてその姿をとどめている。なお、これらの団地は通常、一般公開はされていない。 ミュージアム棟前に広がる芝生の広場では、今後さまざまなワークショップを展開するという。ここに設置されたファニチャーは、彫刻家の流政之によるものだ。 ミュージアム棟は入館料が無料。公式ウェブサイトからの事前予約制で、ガイド付きツアーのみのため注意してほしい。ただし、9月15日(金)から9月18日(月)までは予約なしで入館できる。 日本の暮らしを支えてきた団地。多様な昭和の団地暮らしを体感しに訪れてみよう。 関連記事 『URまちとくらしのミュージアム』 『東京、レトロ建築のミュージアム10選』 『東京、美しい建築9選』 『2023年、国際線のベスト&ワーストエアラインは?』 『建築家の藤森照信による日本初の旅館「小泊Fuji」が8月20日にオープン』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

神保町でサロン風に進化した独立書店「無用之用」がリニューアルオープン

神保町でサロン風に進化した独立書店「無用之用」がリニューアルオープン

神保町は、書店をはじめ多くの魅力が詰まった街である。この街の魅力を知ってか知らずか吸い寄せられた人々が店に集まり交流を深め、数多くの化学反応を起こすのが、「無用之用」である。 Photo: Yosuke Ohashi 独特のテーマに沿って選ばれた本とコーヒーや酒類などを楽しめるバーカウンターがある店なのだが、業態を定めず、書店であり、カフェでもあり、バーでもあるとオーナーの片山淳之介は語る。どれでもないがゆえに唯一無二の魅力を持った無用之用が2023年8月4日、神保町でリニューアルオープンを果たした。 Photo: Yosuke Ohashi 同店は2020年に「すぐには役に立たない、不要不急の本を売る店」として開業。コロナ禍の最中、2年間運営を行っていたが一度閉店。とはいえ、神保町に集う人々のハブとして機能し、さまざまな人々の交流が生まれたこの店がなくなってしまうのは惜しいと、片山と共同オーナーの稲垣美帆が客や地域の応援を受け、前店舗から1分ほど歩いた場所に移転し、再開した。 客同士の予期せぬ交流が魅力 売り物として並べられた本に囲まれながら酒を飲み、客同士で気楽に語り合える空間であることが同店の大きな特徴だ。その交流の様子を、片山は「砂場」だと形容した。子どもたちが砂遊びで砂山を作るとき、一人は山を高くし、もう一人はトンネルを掘るようなセッションがここでは起こるというのだ。大人になると見ず知らずの相手と意気投合することはめったにないが、この店では不思議と盛り上がれるのだという。会話を楽しみに来る雰囲気はサロンのようでもある。 Photo: Yosuke Ohashi 場所柄、編集者やライター、デザイナーが多く集まる。互いの素性を明らかにせず好き放題に語り合うので隠れた本音が飛び出すことも多い。そこから、「今までにない書籍を作ろう」と仕事の話につながることもあるそうだ。もちろん書店らしく「とある作家の作品が好き」という話が弾むこともあれば、本と全く関係のない話で持ち切りになるときもあるという。 DIYで作り上げた「本のための空間」 内観の大きな特徴は、もともと歯科医院だった空間を居抜きしているところだろう。店内は大きな2つの空間に分かれており、間にはレントゲン室も残っている。聞けば、かつては「待合室」と「診療室」だったそうだ。 Photo: Yosuke Ohashi 入り口の階段を上ってすぐの元待合室には、雑誌の小見出しのような、読んでみたくなる特徴的なタイトルに沿ってセレクトされた選書棚が並ぶ。 Photo: Yosuke Ohashi店内のインテリアは設計から壁を白く塗る施工まで、全てオーナー2人で手がけた 「疲れているけれどわざわざ乗り換えて寄り道する」「あらゆる事象を美しむ事」「知ってる事も、蓋を開ければ殆ど知らない事だらけです」といった具合だ。全くジャンルが違う本でも、通底する要素で選ばれているのである。 Photo: Yosuke Ohashi この本棚は、店主選のものもあれば、来店客がタイトルを考え、セレクトした棚もある。店主が「この人面白い」と思った人に声をかけて依頼するのだという。 店主ゆかりのメニューを味わう 一方、元「診療室」は主に飲食スペースである。オープンキッチンのカウンターが目を引く。神保町を一望できる大きな窓からは、建て替え中の三省堂の姿を目にすることができる。 Photo: Yosuke Ohashiりんご酢ミルク ドリンクメニューは、ビールやコーラ、ジンジャエールなどのソーダ

おいしい植物の楽園へ、「渋谷区ふれあい植物センター」が大規模リニューアル

おいしい植物の楽園へ、「渋谷区ふれあい植物センター」が大規模リニューアル

日本で一番小さな植物園といわれる「渋谷区ふれあい植物センター」が2023年7月29日にリニューアルオープンした。新たな植物園は「育て、食べる植物園」として食べられる植物を中心に収集。1階にはオリジナルコーヒーなどが楽しめるボタニカルスタンド、2階にレストランを新設した。 Photo: Yosuke Ohashi 同施設は2021年12月に老朽化を理由に改修のために、一度閉館。その後、渋谷周辺で農業を行うNPO団体「アーバンファーマーズクラブ」が受託した。「育て、食べる」という理念に合わせ、同施設内の植物を従来の熱帯植物から食用植物へ総入れ替えしたという。 Photo: Yosuke Ohashi   内装は「SUPPOSE DESIGN OFFICE」によるリノベーションだ。曲線を多用しているほか、椅子やテーブル、階段に至るまでコルクで表面を覆われている。その造形的なたたずまいは、1950年代の頃の人々が思い描いた「レトロフューチャー」をほうふつとさせる。 生きている食用植物と触れ合う 施設内は温室になっており、植物はフルーツの木がほとんど。トケイソウの仲間である1日しか花が咲かないパッションフルーツ、サボテンの仲間であるドラゴンフルーツ、そしてポピュラーなバナナやマンゴーなど、多種多様なトロピカルフルーツが鑑賞できる。 Photo: Yosuke Ohashiミラクルフルーツ 中でも珍しいのは、西アフリカ原産の「ミラクルフルーツ」。実は酸っぱいイチゴのような味だが、次に食べた果物を甘く感じさせるという不思議な果物だ。「ジャボチカバ」は木の幹に直接実るブラジル原産の果物。紫色の実を食べてみると、濃厚な甘みを持つブドウのような味わいが楽しめる。 Photo: Yosuke Ohashi 同施設では、食べごろになった熟したフルーツをスタッフ同席のもと、子どもなど来場者に収穫体験してもらうこともある。将来的には近隣のシェフを呼び、一緒に調理するようなワークショップを行うなど、館内で実った果物を地域に還元するイベントを開催したいと館長の小倉崇は語る。 Photo: Yosuke Ohashi水耕栽培の様子 施設にあるピンクの光で照らされた一角は、水耕栽培のコーナー。ここではレタスやルッコラなどの葉物野菜に人工の光を当て、育てている。光の色合いを調節することで、味わい深い野菜の育成にも成功したという。 Photo: Yosuke Ohashi 階段下にある秘密の洞窟のような不思議な空間は、植物の生体電位からサンプリングした音が鳴り響く小さな空間だ。ここで瞑想(めいそう)してみるのも一興だろう。 Photo: Yosuke Ohashi多目的ギャラリー このほか、植物にまつわる本を収蔵する予定のライブラリーや、一面に張られたガラスから眼下に見渡す館内を一望できる多目的ギャラリー、キッチンを備えたイベントルームもある。   食を通じて植物を深く知る リニューアルのもう一つの目玉は、こだわりの食物を堪能できる点にもある。まずは入館料不要のエントランスエリアにあるボタニカルスタンド。ここでは、「シブヤブレンド」(540円、以下全て税込み)と名づけられたスペシャルティコーヒーがその場で楽しめるほか、2階のレストランなどで提供するピザなどのフードをテイクアウトできる。 Photo: Yosuke Ohashiボタニカルスタンド コーヒーは、相模原にあるロースターの「アマライト コーヒー スタンド(Amalight Coffee Stan

スリランカベースの創作ビリヤニ専門店「ビリヤニ食堂」が北千住で移転オープン

スリランカベースの創作ビリヤニ専門店「ビリヤニ食堂」が北千住で移転オープン

惜しまれつつ閉店した北千住の人気ビリヤニ専門店「ビリヤニ食堂」が、2023年6月13日に「ビリヤニ ショクドウ(BIRYANI SHOKUDO)」として、リニューアルオープンした。まるで南国のリゾート地にある「ヴィラ」を訪れたかのようなたたずまいの空間で、前店で人気を博していたスリランカベースの創作ビリヤニと、絶品スペアリブを再び満喫できる。 Photo: Yosuke Ohashi ビリヤニ食堂は、ビリヤニブームが訪れる少し前の2019年から、ビリヤニの味を信じてオープンしたレストランだ。手がけているのは、スリランカ流カレーをふるまう「タンブリン カレー&バー」。かつては古民家を改装した店舗だったが、建物の取り壊しに伴い一時閉店。屋号を改め、西口側に居を移した。 メインメニューは2種のみ。一つはビリヤニに「ほろほろスペアリブ」と副菜3種、カレー、「ライタ」(ヨーグルト)が付いた「ビリヤニ・スペシャルプレート」(2,200円、以下税込み)。もう一つは具材を選べる「ビリヤニ・プレート」(1,550円から)だ。どちらもビリヤニ自体は同じである。 Photo: Yosuke Ohashi「ビリヤニ・スペシャルプレート」付け合わせは上から時計回りに「ライタ」、「パリップ」、「ほろほろスペアリブ」、「マッルン」、「ヌルミリス」、「テルダーラ」、「パパダム」 4時間煮込んだ軟らかスペアリブ付きの「ビリヤニ・スペシャルプレート」 それでは「ビリヤニ・スペシャルプレート」から紹介していこう。ビリヤニに用いられる飯は、さらさらとしたバスマティーライス。浅いブラウン色のあっさりとした味付けで、油も控えめだ。 食べ進めると食感が癖になってしまうカシューナッツが現れる。次いで、独特の甘さと香り高いスターアニス(八角)、甘みのあるシナモン、そして辛く刺激的なブラックペッパーといったスパイスが合わさると、爽やかな辛さで舌の上が満たされることだろう。 同メニューの目玉となるのは、豚肉を4時間ほど煮込んで軟らかくした、甘辛い味付けの「ほろほろスペアリブ」だ。フォークで刺すと簡単に肉はほぐれるほどで、味が肉に染み込んだ絶品である。数量限定なので注意してほしい。 Photo: Yosuke Ohashi「ほろほろスペアリブ」 カレーは時期によって異なるが、取材時は「パリップ」という豆カレーだった。素材の味と豆の舌触りが楽しめ、わずかに塩味を感じる。加えられたトマトの酸味が良いアクセントになっていた。 塩辛い豆のせんべいである「パパダム」にディップするのも良いだろう。酸味とこくを足したいならば、ヨーグルトの「ライタ」を注ごう。 付け合わせは、キャベツのピクルスである「マッルン」、タマネギを用いた甘辛く酸味のある「ヌルミリス」、葉もの野菜を炒めた「テルダーラ」がある。コリアンダーの生葉も乗っているので、独特の爽快感あふれる匂いも堪能できる。 Photo: Yosuke Ohashi「フィッシュ・アンブル・ティヤル」のビリヤニ・プレート 魚を使ったビリヤニに舌鼓  「ビリヤニ・プレート」は、具材が「ベジタブル」「マサラチキン」「フィッシュ・アンブル・ティヤル」「ラム」の4種類から選べる。今回は「フィッシュ・アンブル・ティヤル」を注文した。スパイシーで塩味が強い魚の煮物で、同店ではサバが用いられている。 なお、ビリヤニがなくなり次第閉店となるので、味わいたい人は早めの来店を勧めたい。 Photo: Yosuke Ohashi インテリアにも注目したい。シックな土壁に

家庭料理に情熱を傾けるロシア人オーナーによるレストランが目黒に登場

家庭料理に情熱を傾けるロシア人オーナーによるレストランが目黒に登場

2023年7月11日、目黒駅のすぐそばに、現地さながらの味わいが楽しめるロシア・ジョージア・ウズベキスタン料理店「アンナズキッチン(Anna's Kitchen)」がオープンした。吉祥寺のロシアレストラン「カフェ・ロシア」で修行を積んだロシア人オーナーのヴラッドと、ロシアをはじめ、ウズベキスタン出身など多国籍なシェフたちによる家庭料理とワインを、リーズナブルに堪能できる。 Photo: Yosuke Ohashi 店構えは、明るくカジュアルなカフェバーというべき雰囲気。料理のボリュームもたっぷりだ。料理はテイクアウトにも対応しているので、家庭で楽しむのもいいだろう。 Photo: Yosuke Ohashi 「サムサ」や「ハヌム」といった東西の交流を感じさせるウズベキスタン料理 肝心の料理を紹介しよう。まずは、ウズベキスタンのミートパイ「サムサ」(450円、以下全て税込み)を食べてほしい。サクサクのパイ生地の中には、ジューシーなひき肉が収められている。パイ生地に加えられた牛乳がこくを醸し出しており、何度でも食べたくなってしまう。必食の逸品だ。 Photo: Yosuke Ohashi 次はウズベキスタンの小籠包ともいうべき「ハヌム」(1,300円)だ。もちもちの餃子のような皮で、スパイシーなひき肉と野菜を巻き込んでロールして蒸した料理。口に含むと肉汁は少なく、食感は蒸し餃子に近い。ピリリと香辛料がきいているのが特徴的だ。 Photo: Yosuke Ohashi 家庭料理の定番である「プロフ」(1,300円)も忘れずに。チャーハンのような見かけだが、脂っこさがなく、野菜などのナチュラルな甘さが光る。まず油で野菜を炒め、その油で飯を炒めているからだという。野菜のうま味が凝縮されただしの味わいを楽しもう。この、スパイスを抑えめにして素材の味を楽しむ味付けは、ウズベキスタンの首都・サマルカンドのものに近いそうだ。 Photo: Yosuke Ohashi このほか、麺料理の「ラグマン」(1,300円)やトマトのサラダである「アチチュック」(450円)など、数多くのメニューに目移りしてしまう。ちなみに同店のメニューは、現地の味を再現するにとどまらず、試行錯誤を重ねたオリジナルレシピで提供している。 Photo: Yosuke Ohashi ジョージア料理のおすすめは、軟らかいひな鶏を使った「タバカ」(1,400円)。皮をカリカリに焼いたジョージアのローストチキンだ。同店では甘辛い秘伝のたれを付けて提供している。あまりのおいしさにすぐに平らげてしまうことだろう。 Photo: Yosuke Ohashi毛皮のコートを着たニシン もちろん、ロシア料理も豊富なレパートリーを誇る。不思議な名前のサラダ「毛皮のコートを着たニシン」(700円)はその一例だ。ジャガイモなどの野菜の上にニシンの漬物を置き、ゆで卵とビーツで覆ったサラダである。仕上げにかけたマヨネーズがビーツと混ざり切っていない状態は、新鮮な証拠だという。 アルメニア・ジョージアワインを豊富に用意 アジアとヨーロッパの境目にある、ワイン発祥の地とされるコーカサス地方のワインを多数取り揃える。アルメニアワインを初めて試してみたいなら、バランスの取れた「Koor」がいいだろう。同店でも最も人気のある一本だという。ザクロが入ったフルーティーなスイーツワイン「Armenia Pomegranate」など変わり種もある。 Photo: Yosuke Ohashi左から「A

生きるための道具と本の店「Zelt Bookstore」が北千住にオープン

生きるための道具と本の店「Zelt Bookstore」が北千住にオープン

北千住の先、荒川に架かる西新井橋のたもとに2023年6月24日、「ツェルト ブックストア(Zelt Bookstore)」がオープンした。ペインター、ウェブデザイナーである伊藤眸と、インテリア分野で活躍するデザイナーの柴山修平が「生きるための道具」をテーマに書籍、雑貨などを販売をする。2人は内装設計やイラストレーションなどのプロジェクトを手がける「ツェルト(Zelt)」という会社も手がけており、同建物の奥は事務所になっている。 Photo: Kisa Toyoshima 暮らしの知恵を紹介する 品揃えに関して、伊藤は「ちょっとした暮らしの知恵を、本やもので伝えることができたら」と語る。コンセプトに沿って、自然科学、美術、芸術、日記、記録、アーカイブ、実用書、国内外のインディペンデントマガジン、ZINEなどを古書、新刊書問わず並ぶ。 Photo: Kisa Toyoshima伊藤眸 「いつも手にするものがどんな材料からどのように制作されたのか知った時、生活の中での解像度が上がり、楽しく毎日を送れるんです」。その考えにたどり着いた背景には、2人が山形県で過ごした生活スタイルに由来する。 Photo: Kisa Toyoshima 柴山は6年、伊藤は4年ほど山形県にいた。生活に必要なものは買うだけでなく、作ってしまおうという発想が自然な暮らしだったという。東京に戻ってきてからも同様のライフスタイルを続けていきたいという思いが形になっているのが同店といえるだろう。 Photo: Kisa Toyoshima ツェルトとは、登山中に緊急避難する時に使うステッキと布だけで構成されるような簡易シェルターのこと。会社のコンセプトは「最小限の構成だけで、最適な場を作る」だ。書店での商品のセレクトにも、その哲学が貫き通されている。 Photo: Kisa Toyoshima ツェルト ブックストアでは実用書、特に生活分野の本を多く扱っている。その例の一つとして、ノルウェーで出版された「薪を焚く」という本を紹介してもらった。まきの使い方、割るための道具など、まきとともにある生き方をまとめた本だ。「自分の暮らしに直接役に立つわけではないけれど、知っておくと楽しい」と伊藤は語る。 Photo: Kisa Toyoshima また、イタリア人アーティストでありデザイン界の巨匠であるエンツォ・マーリ(Enzo Mari)による、作品集「AUTOPROGETTAZIONE? by Enzo Mari」も同店の特徴的な商品の一つだ。自分で作ることができる家具デザインが収録されている。こういった「デザイナーらによる書店の実用書」とでもいえそうなセレクトも多い。 Photo: Kisa Toyoshima 雑貨も同様の感覚で選び抜かれている。渡部萌によるクルミの皮やアケビのツタを編んで作られた籠は、作家が実際に山に分け入り、採集した素材から制作された一点もの。「すごく力強さを感じるんです」とは伊藤の言葉だ。 また、柴山は山形時代から、手仕事にこだわった「山の形」というプロダクトレーベルを展開している。そこでのつながりが、同店に並ぶ良質な作品への縁になっている。 Photo: Kisa Toyoshima このほか、世田谷区にあるアーユルヴェーダ専門店「イートリート ルチ(eatreat.ruci)」の製品である「からだのなみにのるレシピ」や、飲用もできる入浴剤「入浴茶」など、伊藤がイラストを手がけた商品も並ぶ。 Photo: Kisa Toyosh

「伊勢外宮参道 伊勢神泉」開業10周年、10大特典付き特別プランを提供

「伊勢外宮参道 伊勢神泉」開業10周年、10大特典付き特別プランを提供

伊勢神宮の外宮参道中に位置する旅館「伊勢外宮参道 伊勢神泉」が、2023年8月11日(金)に開業10周年を迎える。それに伴い12月27日(水)まで「~10大特典付~開業10周年記念 おかげさまプラン」を販売。1人当たり3万6,550円から(サービス料、消費税、入湯税込み)で宿泊できるるほか、10のお得な特典を用意する。 画像提供:カトープレジャーグループ 同ホテルは、2013年の「第62回式年遷宮」が伊勢神宮で行われた年に開業。神宮御前で唯一の天然温泉が湧出し、全室に温泉露天風呂を完備していることで人気を集める。伊勢市駅前という好立地にあることから、多くの参拝客に親しまれている旅館だ。 夏のアワビ、冬の伊勢エビをはじめ「食材の宝庫」ともいわれる三重県の豊かな素材を活用した、日本の旬が満喫できる日本料理も評判。「目にも舌にも驚きと感動、至福の時でした」など好評の声も多い。 画像提供:カトープレジャーグループ 気になる10大特典は以下の通りだ。 ①伊勢海エビやアワビといった、旬の食材をふんだんに使った特別な夕食メニュー②夕食時に、1組につき1枚のフォトサービス③系列のレストランである海鮮料理食事処「伊勢網元食堂」で使えるドリンク1杯無料券④伊勢の魅力を集約した土産店「五豊美」で、伊勢木綿の御朱印帳を無料贈呈⑤⑥近隣のカフェ「参道テラス」(TERRACE)で、ハーフサイズのオリジナルカステラと「今月のスペシャルドリップ珈琲」をサービス⑦伊勢神泉オリジナルドレッシングをプレゼント⑧伊勢を代表するブランド「MIKIMOTO」のアメニティーセット⑨土産用の配送無料券⑩12時までのレイトチェックアウト 画像提供:カトープレジャーグループ 系列の店舗でも同様に記念企画を実施中だ。「伊勢網元食堂」では、普段は内宮でしか購入できない貴重な日本酒をオリジナル商品「おかげさま」として限定販売。また、「参道テラス」(TERRACE)では、祝いの気持ちを表現した紅白のカステラを新発売する。三重県の銘酒や地麦酒を集めた「五豊美」は、「オリジナル記念ぐい飲み付のきき酒セット」を用意するという。 画像提供:カトープレジャーグループ 予約は11月30日(木)まで、公式ウェブサイトなどでできる。これを機に伊勢旅行を計画して、特別なプランを利用てみては。 関連記事 『伊勢外宮参道 伊勢神泉』 『伊勢市駅周辺でしかできない50のこと』 『LINE公式アカウント「Desika:伊勢でしか」』 『伊勢、48時間ガイド』 『この夏「訪日外国人観光客が日本でやりたいこと」トップ10が発表』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

「Dos Monos」がアクリルパネルでできたライブアルバムを発売

「Dos Monos」がアクリルパネルでできたライブアルバムを発売

荘子it 、TaiTan 、没 aka NGSから成るヒップホップユニット「Dos Monos」が初のライブアルバム「Donʼt Make Any Noise」を発表した。これは、2021年9月に「リキッドルーム」で開催した「Theater D vol.3」のライブを音源化したものだ。このアルバムは、廃棄された飛沫(ひまつ)対策用のアクリルパネルを加工して制作された、「アクリル解体盤」というメディアで発表される。 画像提供:Dos Monos コロナ禍に分断の象徴となっていたアクリルパネルを音楽の媒介装置に変換することで、新アルバムのリスニング体験を作ろうと企画。アクリルパネルはライブハウスやクラブ、撮影スタジオなど、ゆかりのある施設で使われていたものを用いて制作された。元のアクリルパネルの種類、傷の付き具合から、どのアクリル解体盤にも違いがあり、一点ものといえるだろう。作品はグラフィックデザイナーの八木幣二郎との共同制作だ。 メディアに記されたURLのリンクから専用の音源ウェブサイトにアクセスし、パスワードを入力することで楽曲を聴ける仕組み。サウンドは、鬼才サウンドエンジニア「The Anticipation Illicit Tsuboi」のリミックス作業によって再構築された。ありがちな「ライブ盤」とは異なる、新たな姿への昇華させたDos Monos第1期の最後を飾るにふさわしいアルバムである。 画像提供:Dos Monos 2023年7月20日から公式オンラインストア「STORE D」で予約できる。初回購入分の発送は8月下旬〜9月を予定。価格は5,000円(税込み)だ。限定500枚なので、気になる人は予約を忘れずに。 関連記事 『ナイトアウトを思いきり楽しむ方法』 『テクノ界の鬼才、エイフェックス・ツインが5年ぶりの新作を発表』 『伝説の野外フェスティバル、メタモルフォーゼが11年ぶりに復活』 『夏フェスガイド2023』 『恵比寿「リキッドルーム」が19周年記念イベントを網羅したアートワーク発表』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

個性と異国が入り乱れるナイトマーケット、高円寺の「北中夜市」をレポート

個性と異国が入り乱れるナイトマーケット、高円寺の「北中夜市」をレポート

個性的な店が集まる街、高円寺の北中通り商店街では春から冬にかけて毎月第3日曜日の16〜20時に「北中夜市」が開かれる。約120メートルの商店街に、クラフト作家やミュージシャンらによるフリマブースとインターナショナルな飲食屋台、併せて50軒ほどの露店が並ぶ。高円寺らしいナイトマーケットだ。 2011年に起きた原発事故による電力規制の影響で、エアコンが使えない夕涼みに、夕方から開催し始めたのがきっかけだという。コロナ禍では休止していたが、2022年秋から再開。独特の雰囲気があり、ここでしか手に入らないものも多いことから、近年は参加者も徐々に増えているという。 一体どんな雰囲気なのか。筆者は2023年7月16日に開催された夜市に潜入してみた。今回はその様子をレポートする。 商店街を進み「北中夜市」の看板が見えてくると、クリエーターの手による創作グッズや、海外の雑貨が並ぶフリーマーケット店がちらほら目に付き始める。 Photo: Yosuke Ohashi Photo: Yosuke Ohashi 古着と手作りの作品が気になる「ぬいぐるみ本舗」。レースをふんだんに使ったヘッドレストと、手作りのキュートなカニのぬいぐるみが目に留まる。 Photo: Yosuke Ohashi Photo: Yosuke Ohashi 「ぬいぐるみ企画室 縫星(ほうせい)」は、出店するたびにテーマを決めてぬいぐるみを作成している。今回のテーマは寿司だ。以前は、中華料理をテーマに作品を制作していたそうだ。 Photo: Yosuke Ohashi 撮影した写真をもとにデザインしたTシャツや、自作のイラストを用いた雑貨を販売している「ヨソモノ オジャマ(yosomono ojama)」の2人。今回は缶バッジが入ったガチャガチャや古着を並べていた。 Photo: Yosuke Ohashi ビジュアル系バンド洗脳tokyoのメンバーである守護霊は、古着やゲーム機を露店に広げる。後ろに掲げられた「QRコード」からは彼らの曲も聴くことができる。 Photo: Yosuke Ohashi 手相、タロット、九星気学を組み合わせた「スピカ開運堂」。3つの占いを組み合わせて運命を導き出す。軽快なトークで悩みと真摯(しんし)に向き合ってくれるのだ。 Photo: Yosuke Ohashi このほか、手作りつちのこ人形や台湾のナイロンバッグなどを売るブースもあった。ナイロンバッグは人気で、定番の青、赤、緑色を組み合わせたものはすぐに売り切れてしまったそうだ。 Photo: Yosuke Ohashi とある販売ブースでは、リクエストに答えて1曲弾いてくれた。路上ミュージシャンの街、高円寺らしいサービスだ。 異国を味わう 焼きそばやたこ焼きといった定番メニューから世界各国の味まで、フードも個性派ぞろいである。 Photo: Yosuke Ohashi 「難民・移民フェス」ブースでは世界各国の料理を用意。「フルフル」は西アフリカに位置するマリ共和国のフライドチキンで、スパイシーなトマトソースがたまらない。ローズウォーターで味付けされたイランの菓子「ハルワ」は軟らかく甘いスイーツ。アクセントにナッツがきいた逸品だ。 Photo: Yosuke Ohashi Photo: Yosuke Ohashi 普段はアクセサリーを出品しているという台湾出身のまる子は、ネギの入った台湾式お好み焼きとでもいうべき葱油餅(ツォンヨゥピン)、茶を入れて煮込んだ茶葉蛋(チャ